大雪山縦走 旭岳−トムラウシ
- GPS
- 80:00
- 距離
- 42.9km
- 登り
- 2,079m
- 下り
- 3,007m
天候 | 15日 晴れ 夜から雨 16日 雨 17日 曇ときどき雨 18日 曇・小雨・ときどき晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
飛行機
|
写真
感想
14日 関西空港発 旭川空港着
空港から旭岳がぼんやり見えました。
バスで旭岳へ。台湾人の2人組に英語で話しかけられたりしながら、旭岳麓のテント場へ。
オランダかデンマークかよくわからない2人組の若者がいました。
快晴。
15日 18時30分過ぎ、旭岳ロープウェイで姿見まで。そののち、えっちらおっちら旭岳頂上へ。
ロープウェイがあるので子供連れまでふくめて人が多い。
それなりの格好をしてきましたが、それでも寒い。ちょっと目測を誤った感じがしてこの先がつらいかもと
思い出したり。
頂上を過ぎて南下すると人がさすがに少なく。
お鉢状のゆるやかな起伏をてくてく南下します。
雰囲気が同じ火山の御嶽山に似ています。
○○岳と名前がついているのは半分以上、ちょっとした起伏程度の場所でなぜわざわざ
岳にしたのかよくわかりません。
そういうものだろうと思いつつ進む。
ナキウサギらしい鳴き声を聞きますが姿を探しても見えず。岩場の陰にかくれているらしく
一生懸命探しましたがわかりず、フラストレーションがたまります。
白雲岳分岐から白雲岳へ。北の旭岳から南のトムラウシまでよく見えます。
やはりゆるやかな起伏の中、白雲岳避難小屋横のテント場着。14時30分くらい。
この日は天気もよく行動時間も短く、のんびり気分。
夜半から雨の噂がちらほら聞こえたけれどどうなることか。
と思って寝ていると小雨が降り出し、そのうち風も強くなり、暴風雨状態。
なかからテントの支柱を支えないとテントが壊れそうな勢い。それでもなんとか頑張って朝を迎えます。
しかし、一向に風雨が弱まる気配なく、降参して避難小屋に逃げこむことに。
朝6時撤収して避難小屋へ。旭岳麓のテント場にいた外人さん2人組も同じ所テントを張っていたけれど
すでに撤収した様子。7,8張りはあったはずが、自分が撤収した時には残りは2つでした。
16日 避難小屋で停滞。予備日を1日とっていたので、北海道まで来て縦走中止してすごすご帰ることは
回避できました。昼過ぎから低気圧が過ぎて晴れるかもという話もあり、様子を見て
忠別岳避難小屋まで行こうかと思っていました、まったく晴れず、完全停滞となりました。
小屋にいるとこの天気で忠別から来たという人が飛び込んできたり。びしょぬれで
震えが止まらないとか危ないことを言っていました。
その日に帰らなければならない人は無理して旭岳方面にさったり、エスケープルートに入ったりしたようです。
外人さん2人も避難小屋にいましたが、「日本の山はこわい」と言って去ったらしいです。
17日 朝5時20分ごろ出発。先行で2人ほどいる様子。
暴風雨は止んでこれから晴れるかな、と期待していましたが断続的に小雨、霧雨状態。
レインコートを着込んで雨に濡れたハイマツ帯を抜けていきます。
ここから忠別岳くらいまでは平坦な道のり。晴れていたらすごく気持ちよさそうな雰囲気。
たまに霧が少し晴れた瞬間、この空間の広がりを感じられます。
時々ヒグマのクソが登山道の真ん中に落ちています。ヒグマ、羆はこわい。。
足あとらしきものも。
チングルマ、コマクサを見ましたが季節は過ぎていました。
チングルマは花芯のみ。コマクサは少し枯れ気味。
ガスっているのでほんとに残念。
登山道が川と化していて、なんとか避けて通って行きましたが
どうやっても避けられず、しょうがなくじゃぼじゃぼくるぶしくらいまで浸かりながら進みます。
何回かそんなところが。
忠別岳避難小屋は登山道から離れているのでパス。
化雲岳へ登ります。
下むいて登っていると前からなにか生き物が。。よくみるとぬれねずみ(?)になったきたきつねが
登山道を正面からやってきます。私のこと全く意に介さず、横1メートルくらいのところをとことこ通りすぎて行きました。
このあたり、小鳥にしても、キタキツネにしてもあまり人間に距離をおかないようです。
怖がっていない様子。
13時40分。ヒサゴ沼避難小屋着。
テントがあるけど面倒なので避難小屋泊。
18日 4:30 出発。この日は行程が長いので早めに出発します。
ヒサゴ沼から南のルートで登山道に出ようとしましたが、雪渓があり、2回くらいトライしましたが
その先に進めず。時間を考えて遠回りですが、きた道をもどることに。
このときすでに6時。1時間半のロス。早立ちの意味がすでになくなっています。
戻るときに雪渓方面に向かう方、2人づれの方と単独の方に会いましたが彼らは雪渓の横のガレ場を登って
うまく登山道に出られたようです。
雪渓付近、オコジョがいます。
木道の庭園を過ぎます。ここも晴れていたらきれいだろうなあと。この日も曇りと霧雨でした。
北沼を越えトムラウシ頂上。少し晴れました。人がいっぱい。
デジカメ電池切れのため携帯で写真を。しかし保存し忘れたみたい。。
頂上で南のトムラウシ温泉から登ってきた人が泥で大変だったと。
しかし、白雲からこっちまでの川と化した登山道に比べればそう大したことはなかろうと高をくくる。
けれど後々、これが大きな間違いであったことに気づきます。
岩場でナキウサギを発見!とうとう姿を見ました。南のナキウサギの方があまり警戒心がないのでしょうか?
トムラウシから前トム平。コマドリ沢分岐。ここから登り。
泥道も大したことなく、なんてことないなと思って登りだしたら、ここからが
ひどい泥道。靴の中もぐちゃぐちゃになりながらヘロヘロで進みます。
まだ続くのか、どこまで続くのかこの泥道、と思いながら進みます。
16時20分ごろの駅に向かうバスに乗ろうと思っていましたが全く時間なく諦め。
当初の予定では、余裕で下山して温泉に浸かり、土産物でも買ってバスに乗るはずが
全くダメした。
薄暗くなってきて前にも後ろにもだれもいなくなってクマがこわくなってきつつ、
ふらふらしながら18時、トムラウシ温泉着。
かなりゆっくりペースでした。もっと早く下山もできるとは思います。
この日はテントを張ることもできたのですが、面倒なので東大雪山荘泊。
久しぶりにゆっくりベッドで気持よく寝ました。
ヒサゴ沼からトムラウシ温泉ルートは数年前、遭難事故があったルートですが
気象条件により時間が大幅に変わりそうです。
暴風雨などのときは本当に危なそうです。
19日 朝、トムラウシ温泉からバスで新得駅へ。
温泉から駅まで3時間くらい歩けばつくんじゃないか、早朝にでればバスを待たずに駅にいけるんじゃないかと
そういう選択肢も考えていましたが、これも大きな間違い。50キロくらいあるようですね。
新得駅から電車で富良野まで出てチーズ工場を見たりしてから旭川空港へ。
もう少し晴れていればかなり気持ちよく山行を楽しめたとおもいます。
しかし、まあ当初の予定通り縦走も完了できたし、まあまあ満足でしょうか。
北海道の山ということで本州とは違う、おおらかさ、広さは感じられました。
コメント
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こんにちは、yik00112さん。
当方のレコにコメント頂き、ありがとうございました。
ヤマレコユーザーの方とは…と少し驚きです。
あの嵐はとても耐えきれる状況でないですね。
「日本の山はこわい」あの二人組はそんな事を言ってたのですね...
お互い目標を達成し無事に下山出来て何よりでした。
本当にお疲れ様です。
白雲岳避難小屋のメモ帳に、お父さんと来ていたらしい女の子が、外人さんがそう言い残して去っていったと書いていました。その親子も縦走をやめてエスケープルートで下ったらしいです。あの風雨じゃ、しょうがないですね。
とにかくお互い縦走ができてよかったですね。
タイトル通りです。
ヒグマに会うような場所は本当にあるので、
ご注意しながら、ご山行ください。
このカルトなHP、自分の
アドレス忘れてコメント書くのに苦労しました。
老化げんしょうかもしれん。
焦った。
ご無事で御帰り、
幸甚です♪
ひぐま 羆は見ませんでしたが、登山道の真ん中にある糞を何度かみかけました。羆だけは会いたくないですね。
遠目には見たいとは思ったのですが。
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