美味しい水を求めて熊の平へ!&ついでに白峰三山漫遊【テン泊】
- GPS
- 56:00
- 距離
- 28.9km
- 登り
- 3,213m
- 下り
- 3,211m
コースタイム
8/25(土)0615熊の平小屋→0645三国平→0820農取小屋0835→0940農取岳0945→1045農取小屋1100→1205間ノ岳1215→1325北岳山荘【幕営】
8/26(日)0440北岳山荘→0530北岳0535→0555肩ノ小屋0605→0710二俣0715→0835広河原(end)
天候 | 8/24(金)快晴のちガス、一時雷雨。8/25(土)快晴のちガス、8/26(日)快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
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写真
感想
8月最後の土日。金曜日に夏休みの残り?と称して無理無理二人して有休取得。さぁ、どこへ行こうか?どこも天気は良さそう!まさにナツヤマ!
暑いから涼しい3000m級の山を目指す。
となるとやっぱりどっかアルプス。お、今年は珍しくまだ南アへ行ってなかったな、と思っていたら、妻が、「こんな暑い時は、熊の平!とにかく熊の平の水を飲みに行きたい!後はどうでもよい」と言い出した。
くまくま言っているので、まず、初日にとりあえず熊の平まで行くことにする。何度も行っているが、ここのお水の美味しさは群を抜いている。広河原から熊の平まで1日で行くのは結構長いので、いつもの居住性重視の広々テントではなく軽量化のため、5年ぶりに以前使っていたDANLOPの2人用テントを登場させて持っていくことに。
しかも、8月20日からは夏山シーズン終了ということで、平日の芦安からのバス発車時刻が遅い!むむ〜。ここで1時間のロスがあるのか。夏山だし、雷雨になる前に着きたいが、バス始発時間が遅いのは仕方ない。
しかし、夏山シーズン終了といっても、こんな晴天予報の週末は人が来るであろう。こんな日は早く出してくれてもいいのにな〜。乗合タクシーの運転手さんが、続々と集まってくる登山客を見て、「4台しか手配してないので、追加頼む追加!」と携帯電話で叫んでいた。オンシーズンは16台稼働しているらしい。
ようやっと広河原の登山口に。今日の広河原は快晴!そして既に暑い・・・。でも今日は熊の平まで。あまり飛ばすと後でバテても困るし。こんなに暑いし、荷物は重いし・・・。
けれど大樺沢二俣までは大体いつものペース。ここから八本歯までは雪渓はあるが高巻道が出ているので、崩れそうな雪渓ではなく高巻道を忠実に進む。それにしても暑い〜。八本歯ルートは妻の大好きなルートであるので、妻はどんどん梯子を登って行ってしまった・・・。暑いし寝不足でいつもよりペースダウン。しかし、花々がたくさんで和む。
分岐から間ノ岳は綺麗に見える。ずっと青空だったが、分岐付近からガスが上がってきて北岳山頂はガスの中になってしまった。もう何度も登っているのでわざわざガスガスのときに北岳山頂に行くことも無いし、早く熊に着きたい、ということでトラバースへ。ここは北岳草で有名であるが、北岳草シーズンでなくても多種の花々が咲き乱れていて綺麗。
北岳山荘でうっかり、カップラーメンを食してしまった。
さて、ガスガスなるも予定どおり熊の平へ向かう。途中で行きあった親子が、「昨日も快晴だったけどお昼頃突然の雷雨が来た。カッパ着る閑も無くびっしょり濡れた」と言っていたので、このガスが雨にならないうちに・・・と思う。
北岳から間ノ岳への稜線は、「日本で一番長い3000mルート」、しかし、そんな高所でも今日はほぼ風も無く暑い!この標高でこれだけ暑かったら下界のことは考えるだに恐ろしい。
間ノ岳で雛3羽連れた雷鳥に出会えた。さて、ここからまず三峰岳へ。剱と同じ標高でありながら、隣の間ノ岳が大きいのであまり評判にならない地味なピーク。でも、妻が大好きなところ。間ノ岳から先は誰にも会わず。(いつもであるが・・・)
三峰岳から熊を目指して稜線へ!何度歩いても楽しい。マルバタケブキ終わりかけの群落を横目にみながら熊へ。
熊の平の小屋がみえた辺りから急激に景色はガス深まる。ガスの中に黒雲が見えるので、雨になる前に、と先を急ぐ。ガスガスの三国平を過ぎ、熊の小屋が見えたあたりでポツッと来た。それっーと小屋に駆け込み、ギリギリ雨に降られずセーフ。テント受付をしているあいだに土砂降りの雷雨になったので、雨が納まるまで小屋で雨宿り。ずぶ濡れの登山者が何人かやってきた。雨に降られなくて良かった。
回りは青空になったが、熊の平の真上だけ雨雲という状態が約一時間続き、ようやく止んだのでテントを張りに行く。いつも起お気に入りの樹林の下。とても静かなテン場はほぼ貸切状態。
さて、切望していた「熊の平」の超冷たくて美味しい水を今回もたっぷり入手し、ご機嫌になった妻。とりあえず、この水に再会しに来たという目的は達成。
これに会う為に来ました!!
さて、明日以降はどうしようかとここで相談。
塩見に抜けるルートも大好きであるが、車の回収が面倒。以前やったことがあるが、芦安に停めてある車を回収するのがとても大変であった。
仙丈まで仙塩尾根を行くのもいいが、去年通った時、大仙丈までで眺望が得られるのが独峰付近のみであったので、今一つ気乗りせず。両俣に単純に下っても早く着きすぎてしまう。
ということで、そうだ、未踏の「三国平から農取までのトラバースルート」を使ってみるかということに。普通は三峰岳回りのルートを使うでしょう。
それに、北岳や間ノ岳はしょっちゅう来ているが、農取は白鳳三山を逆回り(奈良田から)縦走したときの1回しか通っていないし。
本当は素直に農取から大門沢に降りれば早いが、大門沢下降点から先はそう眺望は得られないし、前に大門沢小屋で高山病になってからどうも大門沢は生理的に合わないので、農取まで行ったら戻ってまた3000m稜線で散策漫遊することに決める。
雨も上がって熊の平のテラスからいつもの西農鳥の綺麗な山容を眺める。静かなテン場でぐっすり寝てしまい、はっと起きたら既に日も登っている5時過ぎであった!日頃の寝不足もあってすっかり寝坊した!まぁ今日は適当に移動するだけだからいいか。ゆっくり熊の平を出て三国平へ。塩見、荒川三山、赤石の展望が素晴らしい。塩見に向かうルートも、特に北荒川岳から先は楽しいところだが、車がネック。今日はまず三国平からら農鳥の稜線へ。このトラバース道は初めて。素直に三峰岳回りの稜線歩きの方が歩きやすく楽しいが一回はこのトラバース道を歩いてみたかった。ハイマツ帯を右へ曲がる。このトラバースルートが長かった!なにしろ三国沢と農鳥沢という深い谷を二つ越えなければならず、見えているのに着かない!途中の水場と雷鳥が救い。しかし、主稜線に出たときの富士山の眺望は最高であった。農鳥小屋にザックをデポさせてもらい、サブザックで農鳥往復することに。軽い!暑いけど天気はいいし、快調に農鳥へ。とても気持ちいい。前回も快晴であったが頭痛がしていたのであまり記憶がない。景色を満喫して踊りながら小屋に戻る。「速かったね」と農鳥小屋のおじさんに誉められた妻は嬉しそう。前回も大門沢から3時間半で来たことを誉めてもらったと思い出した。「間ノ岳から急速にガスがあがってきたから気をつけていきなよ!」とおじさんにアドバイスを頂き、北岳山荘へ向かう。みるみるうちにガスに包まれるが無風でものすごく暑い。珍しく妻が「暑けにやられた」とペースダウン。こっちは熊水パワーで快調!
間ノ岳でまたも雷鳥が。今回は実によくあう。
景色がよかったら北岳抜けて肩の小屋にテントを張ろうと思ったが、ガスなので北岳は明日にして北岳山荘にテントをはる。小屋は大変混雑していた。
夕方綺麗な景色がまた見えた。
翌朝、小仏渋滞に巻き込まれないよう早く下りたいと9時のタクシーを目指す。北岳山頂回りでも4時間あれば行けるか。
テント撤収し、快晴の北岳へ。過去6〜7回来ているがここも晴天率高く相性の良い山。素晴らしい眺望を満喫し、肩の小屋経由で下山。肩の小屋からの大勢の人とすれちがいながら快調に二俣着。ここから先、「間に合うじゃん」と急に余裕モードに入った妻は、朝一のバスで登ってきた登山の皆さんとすれ違いにも余裕をかまし、遥か遠くから「どうぞぉ〜」なんてのんびり声かけし、足取りもゆっくりに。こっちは結構ハラハラ。「間に合わなくなるぞ!」と叫んだら急にビックリした妻が速足になり、4時間かからず広河原バス停着。まだ時間もあったのでアイス最中を美味しく頂きました。9時の後は10時20分なのでこの差は大きい。芦安でゆっくり温泉に入り、午前中に東京に戻ってきました。
夕方から妻の妹夫婦主催のガーデンビアパーティーに参加し、妻はビール飲みまくり、こちらは食べ過ぎて夏休み最後の週末は終わり。熊の平の水がメインだったけど、ついでに白峰三山満喫して、今回も良い山行でした。そして持ち帰った熊の平の水は冷蔵庫で温存中。いつ飲もうかな!
以前にPenginさん達が仙塩尾根から歩かれて熊水に辿り着いた時の事を想い出しました。
今年は熊水って思ってましたが日程的に無理そうです。
来年はきっと行ってみよう、ウイスキー持って!
ステラリッジとVL21、そんなに重さが違いました?
ほとんど変わらないと思ってましたが・・・
農取親父に褒めらるなんって珍しいですね。
3,000mの稜線、雷鳥を眺めながらの空中散歩とは洒落こんだ最後の夏休みでしたね。
早めの下山、帰りの高速もスイスイ、素晴らしいチョイスでした。
私は昨日午後3時にちょっと過ぎに韮崎ICより乗りましたが、
最初は24キロが25キロに増えて、終いには小仏が30キロの大渋滞に巻き込まれ、
5時間半かかって帰宅しました。
来年の熊水目指して計画立てようっと。
熊水、本当に美味しくてお薦めです!
ここと、早川尾根小屋の水は本当に美味しいと思います
よく行く山域ですが、三国平〜農取間のトラバース道は初めてでしたので(あまり通る人もいなそうなルートですが)面白かったです
VL21とステラリッジと大分違いますよ!幅が120cmか180cmかなので・・・。
noborundaさんは、大勢の皆さんと楽しそうでしたね 大勢でいれば、「渋滞もまた楽し」といったところではないでしょうか?
ホントだ。みかん色のダンロップ
クマ水飲んだことない
今度行ってみます。
北岳下の水場までは降りたことがあるんです。
ちょー冷たくておいしい水でした。
南アルプスてんねんす〜い
と歌いながら、誰もいなかったから、全部脱いで水浴びした〜〜
早川尾根小屋の水場? いいこと聞きました!
仙水峠より地蔵までの間はいつか歩いてみたいと思ってましたが、
水の事は初めて聞きました。
ステラリッジ、そんな大きかったんですか・・・
先日の南岳小屋で見た時は2−3人用のせいぜい150僂と思ってました。
渋滞はやっぱりきついです、特に今回の茅ヶ岳の帰りは・・・。
前夜の宴会に参加出来なかった女性陣は風呂上りにビールを飲んだので
帰りの車中では当然の事ながら爆睡状態。
男4人で車2台、でも助手席のナビゲーターは2台とも居眠り状態、
仕方なく必死に運転してました!
tekutekugoさん、大胆ですね〜
北岳山荘の水場は「遠い」と聞いているので一度も水場まで降りていったことは無いのですが、行く人少ないんでしょうね
栗沢山、アサヨ峰、高嶺、と、渋くて良い山 が連なり、早川尾根小屋の水は冷たくてとても美味しいです
ぜひ今度!
うわ、ナビゲーターさんも皆さん寝てしまったんですか それは大変でしたね
うちの妻も爆睡していることが多いので、お気持ち判ります・・・・。
初めまして、LArcと申します。
楽しく拝見させていただきました。
そして後悔も・・・
三国平まで行ったのですが、熊の平まで足を延ばせばよかった。。。
一口に南アルプスの天然水と言っても違うということがよくわかりました。
私の場合、三国平・農鳥方面間のカールで地図にない水場で十分おいしいと感じました。
それと・・・tekutekugoさんと同じく、誰もいないことをいいことにささっと全部脱いで・・・(*^。^*)
今度は熊水目当てで行ってみる価値はありそうですね。
ためになるレコをありがとうございました!
コメントありがとうございます!
三国平までいらしたのですね〜。
クマ水は、三国平〜農鳥間の水場の水より
100倍位美味しいと思います!
味的は主観もあるかもしれませんが、真夏に5秒と手を
つけていられない冷たさは特筆ものだと思います
LArcさんのレコにもお寄りしますね
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