槍ヶ岳〜西鎌尾根縦走=歩いたなぁ〜
- GPS
- 66:18
- 距離
- 36.9km
- 登り
- 2,085m
- 下り
- 2,506m
コースタイム
【2日目】5:02徳沢園-6:12横尾大橋-7:04検見河原-7:23一ノ俣-8:02槍沢ロッヂ-8:47ババ平キャンプ場-10:59天狗原分岐-12:29坊主岩小屋-14:03槍ヶ岳山荘(泊)
15:00槍ヶ岳山荘-15:55槍ヶ岳山頂-17:13槍ヶ岳山荘
【3日目】6:00槍ヶ岳山荘-6:55千丈乗越-10:32樅沢岳山頂-11:17双六小屋-13:11弓折岳分岐-13:50鏡平小屋(泊)
【4日目】5:35鏡平小屋-6:30シシウドケ原-8:00わさび平小屋-10:30新穂高温泉
天候 | 全日 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
写真
感想
8月25日から28日の行程で、槍ヶ岳〜西鎌尾根縦走の登山ツアーに参加した。
♂7名、♀7名+ガイド・スタッフ3名計17名のツアーである。
【1日目】
仙台駅前発7:00、上高地到着15:55という約9時間のバス移動である。
上高地から約1時間45分今日の宿泊先である徳沢園に到着。
相部屋は山小屋風であるが、一人分畳1枚分のスペースが確保でき、風呂もある。
今晩の夕食はステーキがメインでまさか登山でステーキとは感激
夜9時を過ぎれば消灯となる。
後は周りのイビキ対策、フロントで耳栓を無料でくれるとの話しだったがそのまま寝た。
【2日目】
3:00起床、4時朝食、昼食用のおにぎりをザックに入れ5:00徳沢園出発。
ブナ、ミズナラ、シラビソ等の混成林の中を梓川に沿って歩く、左手に見上げる明神岳の山頂が朝日で赤く映え今日の好天を予感させる。
出発から約1時間で横尾、更に1時間で一ノ俣になるが殆ど登山の感覚がない平場移動している感じである。
一ノ俣の手前に、このコースで最初に槍ヶ岳の山頂が見える検見河原という場所があり懸命にデジカメを向けるが、最近購入した倍率の低いカメラでどうしても捉えることが出来ない。やはり重くても一眼カメだったかとチト悔しい。
カシオの10倍ズームでは綺麗に捉えていた。
しかしこの平坦路いつまで続くのかと思っていたら一ノ俣を越えたあたりから川幅も狭くなり山道らしくなって来る。
出発から3時間で槍沢ロッヂ到着、水場もある。
更にユルイ登り45分でババ平キャンプ場。
この先にまだ残雪があり、沢水が流れるところが大きな空洞になっている。
残雪の端の方を歩く、傾斜が緩いので楽に進む。
それにしても登り始めて5時間余だが槍ヶ岳が一向に姿を現さない。なんて深い山だ!
更に2時間、天狗原分岐を少し上がったところでようやく槍ヶ岳のトンガリを確認することができた。山裾に今晩宿泊する槍ヶ岳山荘も見える。
登る気力が少しアップするが、見えてから遠いのが大きな山、ここから更に2時間かかってようやく山荘に到着する。
途中に槍ヶ岳を開山した播隆上人が参籠したと伝えられる岩窟がある。
東鎌尾根を歩いている人や、殺生ヒュッテのテント場で寛いでいる人がそれぞれ小さく見えこの山の懐の深さが良くわかる。
山頂を目指し並んでいる人達はまるでアリンコだ、俺もやがてそのアリンコの列に並ぶことになる。
山荘到着後槍山頂はガスがかかったり切れたり絶え間なく動いている。
15:05アリンコの行列に加わる。皆が登っているとはいえ急峻な岩稜慎重に足場を確認し登って行く、途中登りと下りがすれ違う所があり互いに譲り合い進む、並んでから約50分もかかってようやく山頂へ到着、全員が登頂したところで万歳三唱の掛け声で互の健闘を祝う。
山頂からは南側に穂高連峰、東に常念山脈が雲の切れ間に少し望めるが、北側、西側の山脈は全く展望出来ない。
山は登りより降りが危ないとよく言われるがその通りで渋滞の進度に合わせながら慎重に下る。降り終わり17:03、往復2時間かかったことになる。
全員でクールダウンの体操をしていると、雷鳥がいるとの声がする、確かに西鎌尾根に行く登山道の脇に鳥らしき動くものが見えるが飛ばないし体操が終わってもいるだろうと高をくくっていたらいなくなっていた。雷鳥はまだ直接見たことがないが少し天気が悪いくらいの方が出てくるらしい。
18:00から食事、思った以上に味もメニューも良い。しかし寝場所となると6枚の布団に7名寝るというすし詰め状態になり最悪、最大8名を入れるスペースらしいのでそれよりましと考えるしかない。
夕焼けを期待して外に出てみたがガスがかかっていて残念。
もう寝るしかない。消灯8:30
【3日目】
4:00起床、4:30頃外に出たら空はうっすらと赤みが槍ヶ岳には点々とホタルのような輝きが動いている。雲海の上には八ヶ岳連峰、南アルプスのシルエットが確認できる。
5:00から食事予定でお天道さまが上ル前に食堂へ戻る。
ラッキーなことにテーブルが窓側だったため、皆の歓声で日の出を知り窓を開けてご来光をカメラに収めることが出来た。すると八ヶ岳連峰と南アルプスの間に富士山が見えるではないか、富士は見る山派としてはやはりシャッターチャンスと食事後再度外に出てカメラを向けるが上手く撮れず、よく分かりもしないで絞りを変えその後、元のオートに戻さなかったため以降の撮影はいわゆるシロトビ状態で殆ど見るに耐えない画像ばかりであった。(´;ω;`)
終いには双六小屋に到着した時には電池切れ万事窮すである。
あとは携帯のカメラに頼るしかないが、これまたスマホに変えたばかりで操作が面倒、諦め気分で山を降ることになる。
西鎌尾根は北側眼下に硫黄岳(2553m)、硫黄尾根を更に奥には深田百名山の鷲羽岳(2924m)、水晶山(黒岳)(2986m)等に連なる山脈が望める、立山連峰も微かに確認出来る。
尾根進行方向には双六岳(2860m)、三俣蓮華岳(2841m)、黒部五郎岳(2839m)等が、南側には裾野を広げた笠ヶ岳(2897m)、焼岳(2444m)、乗鞍岳(3026m)が望める。
背中には常に槍ヶ岳がチョッピリ容姿を変え構えている。それに連なる荒々しい岩稜の北鎌尾根、南岳・北穂高岳に連なる稜線、時々振り返りながら降る。あれが奥穂高だジャンダルムだと教えられても覚えきれないほどの名だたる山々に囲まれ歩いている。さすが日本アルプスと思い知る。
降り始めて約50分千丈乗越と呼ばれる分岐に到着する。更に約3時間30分で樅沢岳(2755m)に到着した。この間ストック禁止指導の岩場やヤセ尾根、お花畑を通過するが、天候が良いので景色をゆっくり堪能しながら降ろうとのガイドさんの配慮で休憩を多く挟んだのんびり山行である。
降り始めから5時間35分双六小屋に到着、ここで小屋をバックに写真を撮ってもらおうとしたら電池切れあぁぁぁぁ・・(T_T)。
オラのスマホは比較的大型なのでその都度出すにも大変なうえ電池の消耗も早い。
フィルムカメラのごとく集中して撮ることにするが結局今晩の宿泊先の鏡平山荘まで使うことはなかった。
双六小屋で昼食、槍ヶ岳山荘で作ってくれた「おこわ握り」は美味しいのはもちろん、ふつうのおにぎりより形も崩れず携帯にも良い。
双六小屋から約2時間半で鏡平小屋に到着、小屋の前にあるウッドデッキにベンチが設置されておりここで飲む生ビールは格別だ。
小屋から少し下ったところに水面に槍・穂高を写す鏡池があるが今日は雲に隠れて見えなかったが、東京から来た方に8月7日に携帯で撮影したという夕日に照らされ水面に映る槍ヶ岳の写真を見せてもらった。携帯でもこんなに鮮やかに写ることに驚く(@_@;)、とともにその時その場にという運の存在を思った。
小屋では新館に泊まったがまだ木の香りがする綺麗な建物で、2階デッキだったが布団を敷いても30cmの通路が確保でき夜中でも容易に下に行ける、また天井には物干し用の金具が設備されていてオーナーの心配りに感謝である。比較的空いていたこともあるだろうが定員6名のスペースに3名、ふかふかの布団を一人占めで、手作り感満載の食事といい山小屋とは思えない快適さを味わった。
9時消灯
【4日目】
朝食が4:00からということで3:30に起床する。
3:00に起きた人もいて会話を始めたので、他に5:00朝食指定のまだ寝ている方がいるので会話は止めるよう注意した。
山小屋では4:00頃には出発する人がいるので少々の物音は互いに容認しているが、
余計な会話は厳禁と聞いたことがある。登山者にとって睡眠は重要なファクターの一つである。せめて明るくなる四時頃までは注意したいものである。
外はまだ星が輝いている、今日も晴れ間違いなし。
食事後すぐスマホを持って鏡池に行ってみる。
見事に水面に槍ヶ岳が写っている。空が赤みがかっているほうが良いがそれに気づくまで時間がかかった、天候は数秒でその様相を変えてしまう。
5:30出発、今日も降りだけの比較的楽な行程であるが、ガレ場が多く膝の状態を心配したがストックなしで下山できた。
途中鏡平小屋や双六小屋へ行くという多くの登山者とすれ違う、平日だが人気のコースなのだろう。ゆっくり休みながら約3時間で左俣林道に出る、ここからは殆ど平坦な道、わさび平小屋や途中にある風穴で休憩しながら2時間弱で新穂高温泉到着である。ここで迎のバスに乗って平湯温泉に移動、「アルプス街道平湯」という日帰り温泉施設で4日間の汗を流し昼食後帰路につく。
4日間の山歩きですか〜!
いつも日帰りなので、想像できません
槍は遠いんですね〜。
荷物や食料もさることながら、カメラのバッテリー補充も課題ですね。
私は一眼レフなら予備バッテリー2つ持って行きますが、お天気が良かったら、2日で無くなりそうです
携帯なら乾電池で充電できますが…。
秋の花がお目見えしていたようですね
最近は山休業中なので、皆様の記録で移ろいを知る感じです。
17番はハクサンシャジンではないです。たぶん、トリカブトの仲間ではないかと…。
26番は、ウメバチソウですね
Springさんいつもありがとうございます。
今回も花は見たことはあるが??
名前が出てこないの繰り返しでした。
今回のカメラは使用回数3回位ですが、まさかバッテリ−がこれほど早く空になるとはです。軽量化のために薄いので仕方ないですかね。
今回は槍に登り景観を堪能するがメインだったのですが、であれば尚更一眼レフだったと少々反省です。
ところが一眼レフも結局はオートでしか使えないので。
去年富士山に背負っていったのですが、雨に降られてしまい重かっただけという経験がありトラウマになっていたかも。
やはり二兎追うのは難しいですねぇ
まあ徐々にいろいろやってみます。
これからもよろしくお願いします
自分も山での泊まりはしたことが無いので、勿論山小屋に泊まったこともありません。
何時も日帰りです。岩手山に登ったときだけは、麓の網張温泉へ2泊しました。
waiwai5963の記録を見ると、羨ましいのですが、今の自分には出来そうもありません。当面は日帰りで出来るぎりぎりをしてみたいと思います。
写真は一眼で撮った方が勿論綺麗ですので、そうしたいのですが、リスクも上がります。知った山で天候にも問題ない時以外は7Dは持って行かない方が良いように感じてます。
お手軽一眼なら山も良いのでしょうね。kissクラスであれば。
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