風雨の北岳〜間ノ岳、農鳥岳で晴れる
- GPS
- 08:00
- 距離
- 24.6km
- 登り
- 2,529m
- 下り
- 3,219m
コースタイム
(2日)5:00白根御池小屋スタート〜8:20北岳肩の小屋〜9:10北岳〜13:00間ノ岳〜14:30農鳥小屋
(3日)5:00農鳥小屋スタート〜6:20西農鳥岳〜7:10農鳥岳〜8:10大門沢下降点〜11:00大門沢小屋(昼食)〜14:10奈良田の休憩小屋〜15:20奈良田温泉
天候 | 1日目曇り、2日目暴風雨(風速15メートル)、3日目概ね晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道はよく整備されており、危険個所はない。 農鳥岳から奈良田までは一気に2200湛澆蠅襦1筺垢箸靴寝爾蠅8時間近く続き、膝が笑い出す直前で林道にたどり着く。 |
写真
感想
アクセスの悪い南アルプスは自分で計画を立てるのがおっくうになる。タイミングが悪いと、半日ぐらいバスを待つ。だから、今回も毎日新聞旅行の山旅に申し込む。3か月前に申し込んだのに、キャンセル待ち6番目と言われた。さすが、南アルプスの人気コース。あきらめかけていたのに、催行間近になって「キャンセルが出た」と連絡が来た。よーし、3000団兇稜鯤3山をやるぞ、と俄然空気が入る。
2日目の北岳〜間ノ岳〜農鳥小屋までのコースが、1日中暴風雨での行軍となった。昼食で寄った北岳山荘のニイチャンが「風速15辰△蠅泙后廚噺世辰討い拭G青讃屋の名物オヤジからは「今夏最悪の天候だ。あんたらはよほど行いが悪いんだろう」と一発かまされた。特に、肩の小屋から稜線に出ると風雨が強まった。飛ばされる危険は感じなかったが、意識して耐風姿勢を3度取った。当然ながら、周囲は何も見えず「来ただけ」とオヤジギャクを言いたくなる悪天候だった。北岳山荘で停滞したパーティーもいた。単独行なら、僕もそれを選択したかもしれない。ツアー登山は多少の悪天候でも予定通りの行程で突っ込む。もちろんベテランのガイドがついているので、道迷いの心配はない。この山行は、毎日新聞旅行の難易度で「5」の上級者向け、参加者は皆相当な山屋ばかりだった。悪天候にも音を上げる人はいないし、遅れも一人も出なかった。百名山を終えた人どころかヒマラヤ経験者、二百名山に残り8のおばさん、剣岳を3回登ったという猫背のおばあさんら。僕は隅っこで小さくなっていた。やはり、みなさん、僕と同じ理由で南アルプスは自分で計画を立てる気にならないのかもしれない。
農鳥小屋は昔風の山小屋である。偏屈な名物オヤジさんが一人で仕切っており、高山植物の上にザックでもおこうものならえらく怒られる。トイレはぼっとん式、布団も毛布2枚で寒かった。犬を4匹飼っている。食事は期待しない方がいい。翌日の弁当を頼む人も皆無だった。ここに泊まったら、どこの山小屋もホテルに思えてくる。でも、話好きのオヤジさんで僕は嫌な思いはまったくなかった。また、泊まりに来てもいい。
3日目は一転、好天となった。ご来光を拝んだあと富士山も塩見岳も八ヶ岳も、遠く槍ヶ岳も望めた。農鳥岳からは下山口の奈良田まで一気に2200嘆爾襦30分に5分休みながら8時間の行程である。途中、ハイマツ帯でライチョウやイワヒバリも見かけた。昨日撮れなかった分、周囲の山々をカメラに収める。入浴した奈良田温泉は源泉かけ流し、3日分の汗を流して気分爽快になった。
どっしりした山容の南アルプスは本当に歩き甲斐がある。来年は塩見岳かな。
(追記)山行最終版で一行の5人がハチに刺された。たまたま僕がポイズンリムーバーを持参してたので毒を吸い出したが腫れが引かず、下山してから町の病院で治療を受けた。大事には至らず皆新宿に戻ってきた。キイロスズメバチの仕業らしい。どなたかがストックで巣をさわったか、追い払うとしたことに興奮したハチが仲間を呼んだのか。ハチがたくさん飛んでいたので一行はしばらく進むのを控えていた。しかし、前と離れすぎるのを気にして進みだしたとき、襲われた。悪運の強い僕は刺されなかった。これからの山行はスズメバチもリスク要因になる。気を付けましょう。
(再追記)ガイドさんから酒を飲みながら教わった話。日本の山は末尾に「山」か「岳」がつく。山の付く山は信仰登山、岳は信仰で登られていなかった山だそうだ。そういえば、富士山、立山、男体山、御嶽山、大山…みな信仰登山の山だ。南アルプスは岳が多い。一つ、勉強した。
白根三山縦走お疲れ様でした
自分も何年か前に同じようなコースやりました
その時も北岳登った時は雨で{きただけ」とおやじギャグを言っていました
岳と山のちがいはそうだったのですね。
機会あったらまたご一緒させてください
KOMA0314
山に行かれてますか?
シェフさんはメジャーな山狙いなので、僕のような低山ハイキング派の山行はもどかしいのでは。でも、どんな山でも楽な山登りはありませんよね。
シェフさんお手製の料理を食べる機会を逸して残念です。
遅くなって申し訳ありません。取りあえず調べられる範囲でお答えします。あまり自信はなく、間違えていたらお許しください。
3枚目のタンポポに似た花は恐らくコウゾリナ。4、8、6、17枚目はいずれもシャジンの仲間(ツリガネニンジン、ソバナ、イワシャジン等)であることは確かですが、私には判別できませんでした。ツリガネニンジンは舌(花芯)が長く突き出ること、ソバナはあまり突き出ず花弁が広がり気味、イワシャジンは名前の通り岩場に咲くのが特徴です。6枚目と11枚目はキオンでしょう。10枚目はサラシナショウマだと思います。16枚目はシモツケソウに見えますが、花期が6〜8月なので違うかも。19枚目も難しいですが、フウロソウの仲間でしょうか。15枚目はちょっと見当がつきません。
個人的にはツアー登山に抵抗がありましたが、結構ベテランの上級者も参加しているんですね。認識を改めました。notorious?な農鳥山荘のオヤジさんも面白そう。あこがれの白峰三山、私もツアーで行こうかな……。
いつもながらお手を煩わせてごめんなさい。助かります。僕も少しずつ花の名前を覚えていかなくては。
毎日旅行の靴マーク5になると、かなりの山屋が参加しています。ほとんど半袖で歩いていた40代とおぼしき女性(200名山をあとわずかと言っていた)は歩き方、体型から僕にはプロ登山家に見えました。ツアー登山も侮れません。
>高山植物の上にザックでもおこうものならえらく怒られる。
>食事は期待しない方がいい。
>ここに泊まったら、どこの山小屋もホテルに思えてくる。
すごく面白そうな山小屋ですね(笑)
行ってみたくなりました!!
楽しい山行記録、ありがとうございます。
その日、北岳山荘で停滞を決め込んで、
皆さんをストーブ近くで見送った者の1人です。
北岳山荘のお兄さん「泊まっていくのかと思った。怒涛のようだった」と言ってましたよ
おつかれさまでした!
北岳山荘の怒涛の振る舞い、大変失礼しました。そうですか、ストーブの近くで我々を見送ってくれましたか。農鳥小屋は話のタネにぜひお泊りになるといいですよ。ただ、翌朝、表情ではわかりませんでしたが、トイレを我慢した女性陣はかなりいたと思いますよ。
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