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Yamareco

記録ID: 227433
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

立秋の北岳@広河原・大樺沢・八本歯

2012年09月22日(土) ~ 2012年09月23日(日)
 - 拍手
GPS
26:50
距離
12.3km
登り
1,893m
下り
1,893m

コースタイム

−1日目(仙流荘〜北沢峠〜広河原〜大樺沢〜八本歯〜北岳〜北岳山荘)−
(5:40)仙流荘…(6:35)北沢峠:南アルプス林道バス臨時第3便<¥1,300>
(7:08)北沢峠…(7:33)広河原:南アルプス市営バス臨時便<¥750>

(7:35)広河原…(7:40)広河原山荘(7:45)…(8:10)白根御池分岐…
(10:25)大樺沢二俣(11:10)…(13:30)八本歯のコル…(14:00)トラバース分岐…
(14:10)吊尾根分岐…(14:20)北岳(14:40)…(15:05)トラバース分岐…
(15:40)北岳山荘(テント泊)
歩行時間:7時間

−2日目(北岳山荘〜八本歯〜大樺沢〜広河原)−
(6:00)北岳山荘…(6:55)八本歯のコル(7:00)…(8:30)大樺沢二俣(8:45)…
(10:10)白根御池分岐…(10:30)広河原
歩行時間:4時間5分
歩行距離:12.5km
累積標高差:+1,932m、-1,933m

(11:35)広河原…(12:00)広河原:南アルプス市営バス臨時便<¥750>
(12:40)仙流荘…(13:35)北沢峠:南アルプス林道バス臨時便<¥1,300>
天候 9/22 (朝)晴 (昼)晴 (夕)曇
9/23 (朝)雨 (昼)雨
過去天気図(気象庁) 2012年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
■駐車場
仙流荘無料駐車場
第1駐車場:50台
第2駐車場:200台

■路線バス
南アルプス林道バス時刻表・運賃
http://www.minamialps-net.jp/ACCESS/bustime_5.htm
南アルプス市営バス時刻表・運賃
http://www.minamialps-net.jp/ACCESS/bustime_4.htm
コース状況/
危険箇所等
【トピック・登山道状況】
・コメツガ、ブナ、シラビソの樹林帯を歩く
・大樺沢のお花畑
・八本歯の丸太梯子
・北岳バットレスの大展望
・稜線漫歩
・国内第2位の高峰

【要注意箇所】
・バットレス側からの落石
・雨天時の丸太梯子は滑りやすい
仙流荘の駐車場
河原の駐車場も半分埋まっていました
仙流荘の駐車場
河原の駐車場も半分埋まっていました
広河原アルペンプラザ
広河原アルペンプラザ
北岳登山はじまりの吊り橋
揺られながら野呂川を渡ります
北岳登山はじまりの吊り橋
揺られながら野呂川を渡ります
広河原山荘(標高:1,520m)
テント場・コインシャワー有
広河原山荘(標高:1,520m)
テント場・コインシャワー有
コメツガやブナの樹林帯を
緩やかに登ります
コメツガやブナの樹林帯を
緩やかに登ります
白根御池分岐
大樺沢の左岸を歩きます
大樺沢の左岸を歩きます
所々、木道整備されています
所々、木道整備されています
鉄パイプの橋
左岸崩壊のため、右岸へ迂回します
鉄パイプの橋
左岸崩壊のため、右岸へ迂回します
再び左岸を歩きます
視界が開き
バットレスを正面に捉えます
再び左岸を歩きます
視界が開き
バットレスを正面に捉えます
大樺沢・二俣(標高:2,220m)
八本歯・御池小屋・肩の小屋への分岐
大樺沢・二俣(標高:2,220m)
八本歯・御池小屋・肩の小屋への分岐
公衆トイレが備えてあります
公衆トイレが備えてあります
八本歯のコルまで
標高差700mを直登します
八本歯のコルまで
標高差700mを直登します
雪渓も随分と消えました
雪渓も随分と消えました
ザレとガレの急登
八本歯のコルまで厳しい登りが続きます
ザレとガレの急登
八本歯のコルまで厳しい登りが続きます
大樺沢コースを振り返る
早川尾根を望みます
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大樺沢コースを振り返る
早川尾根を望みます
八本歯のコル取り付き
大樺沢ルートの核心部となり、
丸太梯子が連続します
八本歯のコル取り付き
大樺沢ルートの核心部となり、
丸太梯子が連続します
傾斜50°ほどの梯子
傾斜50°ほどの梯子
高さ5mの丸太梯子
雨の日は要注意です
高さ5mの丸太梯子
雨の日は要注意です
樹林帯の中なので
いずれの梯子も高度感はありません
樹林帯の中なので
いずれの梯子も高度感はありません
北岳バットレス
切り立った所に立っている人がいます
切り立った所に立っている人がいます
バットレスを登攀するクライマー
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バットレスを登攀するクライマー
八本歯のコル(標高:2,920m)
八本歯のコル(標高:2,920m)
八本歯ノ頭
ガレ場を登ります
ガレ場を登ります
トラバース道分岐
ザックをデポして山頂を往復
トラバース道分岐
ザックをデポして山頂を往復
吊尾根分岐まで登ります
吊尾根分岐まで登ります
吊尾根分岐
こちらにデポしても良いです
吊尾根分岐
こちらにデポしても良いです
眼下に北岳山荘
山梨側はガス
長野側は晴れています
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山梨側はガス
長野側は晴れています
北岳山頂が見えてきました
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北岳山頂が見えてきました
北岳(標高:3,193m)
国内第2位の高峰です
北岳(標高:3,193m)
国内第2位の高峰です
仙丈ヶ岳を望みます
仙丈ヶ岳を望みます
白根岳の三等三角点(標高:3,192m)
2004年10月まではここが山頂でした
白根岳の三等三角点(標高:3,192m)
2004年10月まではここが山頂でした
気持ちの良さそうな稜線です
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気持ちの良さそうな稜線です
北岳山荘近道のトラバース
荒天時の迂回路にもなります
北岳山荘近道のトラバース
荒天時の迂回路にもなります
山梨側は切れ落ちていますが、
丸太橋によって整備されています
山梨側は切れ落ちていますが、
丸太橋によって整備されています
山頂からの稜線ルート
トラバース道と平行しています
山頂からの稜線ルート
トラバース道と平行しています
北岳山荘(標高:2,900m)
週末は非常に混み合います
北岳山荘(標高:2,900m)
週末は非常に混み合います
テントサイト
日帰り登山者・テント泊登山者は
公衆バイオトイレを利用します
テントサイト
日帰り登山者・テント泊登山者は
公衆バイオトイレを利用します
甲府市を眺めるテントサイト
テントの中から
甲府市の夜景やご来光を望めます
甲府市を眺めるテントサイト
テントの中から
甲府市の夜景やご来光を望めます
2日目の早朝
北岳を目指す登山者たち
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2日目の早朝
北岳を目指す登山者たち
間ノ岳方面は霧の中
間ノ岳方面は霧の中
八本歯のコルへの丸太梯子
右側は谷底まで切れ落ちています
下りの場合は要注意
八本歯のコルへの丸太梯子
右側は谷底まで切れ落ちています
下りの場合は要注意
少しずつ色付いてきました
紅葉が素晴らしそうです
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少しずつ色付いてきました
紅葉が素晴らしそうです
再びバットレス
梯子を嫌う登山者向けの滑り台(嘘)
梯子を嫌う登山者向けの滑り台(嘘)
標高差700mを一気に下ります
標高差700mを一気に下ります
雨のため増水してきました
雨のため増水してきました
安堵の吊り橋
ノコンギク
タカネグンナイフウロ
タカネグンナイフウロ
キツリフネ
キタダケトリカブト
キタダケトリカブト
ハクサンフウロ
クガイソウ
シナノオトギリ
ミヤマハナシノブ
ミヤマハナシノブ
タカネナデシコ
ヒメシャジン
ヤナギラン
芸術的なケルン

感想

国内第2位の高峰・北岳へ。
そして間ノ岳へ縦走する1泊2日の計画です。
行きのバスを仙流荘or芦安のどちらにするかを
計画段階で随分と悩みましたが、
帰り道の楽な仙流荘から乗る事にしました。

土曜日の早朝は7月3連休並に混雑していた印象です。
ツアーバスが5台停まっていたので、団体が多かったです。
朝5時から臨時バスが増発しており、
バス待ちで混雑させないように配慮していました。
北沢峠での喧噪もなく、うまく分散された印象でした。
早起きは三文の得です。
広河原行きのバスは20人乗りに10人乗車。野呂川降車が3名。
広河原着が7時過ぎとやや遅い事もあり、
こちらは比較的空いていました。
(芦安から来れば6時着です)
給水は広河原アルペンプラザや広河原山荘で行えます。
中アと南アが渇水し、仙丈小屋の水場が涸れたという情報があった為、
今回は5Lの水を担ぎ上げました。ザック重量は18kg。

北岳登山と言えば、お約束の野呂川を渡す吊り橋歩きから。
ゆらり揺られながら、登山道入口を目指します。
最初はコメツガ、ブナ、シラビソの樹林帯を、
森林セラピーに癒されながら、緩やかに登ります。
身体慣らしに良く、気持ちの良い山歩きです。

白根御池分岐からは、どのルートを選択しても急坂です。
長く厳しい登りが待っていますので、ペース配分に気遣います。
今回は大樺沢から八本歯のコルへ至るルートを選択しました。
初夏は雪渓が広がっており軽アイゼンが必要ですが、
この時期は秋道が現れているので不要です。
晴天時は日差しが強く、体力的にキツいルートです。
雨天時は川のような登山道となり、さらに過酷になります。
正面にバットレスを捉えながら、標高をグングン稼ぎます。
大樺沢二俣では公衆トイレが備えてあり、休憩適地です。

やがてバットレス下方に到達し岩壁を眺めますが、
落石多発箇所なので、素早く通過します。
細い沢を幾つか越えていくと、八本歯のコル取り付きです。
丸太梯子が断続的です。雨天時や下りは滑落に要注意。
傾斜は緩めで、高度感はありません。

八本歯のコルからバットレスの眺めは圧巻です。
ようやく中白根の稜線が確認出来るようになります。
分岐を経て、山頂ルート・北岳山荘ルートに別れます。
2日目に北岳登頂の計画でしたが、
空が穏やかなのでザックデポにて山頂往復しました。
空荷だと往復1時間ほどです。
吊尾根分岐にデポし、そのまま北岳山荘へ下る事も可能です。

北岳山頂からの眺望は一望千里です。
仙丈ヶ岳の存在感が最も大きく、甲斐駒ヶ岳の勇姿が映えます。
地蔵岳のオベリスクも確認出来ます。
南方は塩見岳や荒川三山が望め、深い山であると再認識させられます。
山頂から北岳山荘までは、稜線とトラバース道が平行しています。
どちらも緩やかな勾配ですが、
稜線ルートは痩せ尾根の通過があるので慎重に。

北岳山荘では環境に配慮されたバイオトイレが完備されています。
日帰り登山者やテント登山者はこちらを利用します。
テントスペースは80張ほど。
週末は混み合いますので、早めの到着を。
山小屋は1つの布団に2人が一般的です。多い時は3人(^^ゞ
水場は往復90分と書かれていますが、
ポンプで汲み上げた水が100円/Lで売られています。
標高2900mの高地ですので、夜はかなり冷え込みます。

前日夜から雨が降り続け、当日の朝は気温3℃でした。
氷雨を懸念し、間ノ岳への縦走は断念しました。
もし稜線が凍結してしまったら…
そう思うと怖くて行けませんでした。
初日に北岳を登頂していて正解だったようです。
十分に明るくなってから、最短ルートでの下山に計画変更しました。

雨天でしたので、丸太梯子がとても滑ります。
十分気を付けて下る事にしたので、むしろ安全に下る事が出来ました。
最後は大樺沢を一気に下ります。
先日と比較して、増水して沢の流れに勢いがありました。
登山としてはとても残念な天候ですが、
渇水続きであった自然界にとっては恵みの雨となったようです。
終始雨天というのは2年ぶりでしょうか。
まぁたまにはこういう天候で山歩き出来るのも良い経験であり、
自然相手な登山の醍醐味でもあると感じます。

次回機会があれば、
2泊3日で白峰三山縦走計画を立ててみようと思います。

帰宅後、自宅PCにてメールチェックしたところ
山梨県警察本部から返信があって驚きました(^^ゞ
何も悪い事してないし…と思いつつ恐る恐る開いたところ、
「登山計画書送付先の変更」という内容でした。
これまでは本部宛にメール送付しましたが、
今後は管轄の生活安全部・地域課に送付出来る事になりました。
いつもは返信なんか絶対に来ないので、非常に驚きました。。

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北岳、間ノ岳:二俣、八本歯のコル経由
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技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

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