岡山県備前市 茶臼山〜狐塚城跡〜田井山 海&桜&猪&マダニ
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- GPS
- 05:47
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 394m
- 下り
- 394m
コースタイム
- 山行
- 4:04
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 5:44
歩行距離10km、歩行時間4時間、歩行数18,100歩、消費カロリー1,950Kcal
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
電車の場合はJR赤穂線「西片上(にしかたかみ)」駅で下車すれば、アプローチしやすいです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
真光寺<写真23〜29>の北(観音巡りコース)と伊部変電所の西から田井山頂上<写真90>を経て茶臼山公園駐車場<写真01>までの2か所以外はアスファルト道です。 真光寺観音巡りコース(真光寺西国三十三所霊場巡り)は、階段状の道が多く、各分岐には道標もありとても整備されて歩きやすいです。 伊部変電所の西から田井山頂上<写真90>を経て茶臼山公園駐車場<写真01>までは、鉄塔巡視路ですが、一部、わかりにくかったり少し歩きにくかったりする箇所があります。歩きやすいのは今回のように西から登るほうですが、東から登ったほうが道がわかりやすいかもしれません。 茶臼山公園<写真02〜08>や妙圀寺(みょうこくじ)<写真81〜85>などのソメイヨシノは全体的には5分咲きくらいでした。コバノミツバツツジは、特に真光寺観音巡りコースと田井山<写真90>の東西尾根で、咲き始めから満開となったもの、さらにはもう散り始めたものまで、断続的に咲いており、全体的にはちょうど見頃でした。 真光寺<写真23〜29>の北の真光寺観音巡りコース(真光寺西国三十三所霊場巡り)は、よく整備されています。 真光寺西国三十三所霊場第一番<写真27>の横に観音巡りコースの案内図があり、これを見て三重塔<写真26>の左奥にまわってみると、五輪塔<写真29>と道標がありました。しばらくはロープも設置してあり、階段状で迷いようがない土道が続きました。 シハイスミレ<写真34>のすぐ東はT字路で、左(南西)が観音巡りコース、右(北東)はショートカットコースで観音巡りコースの東側ルートにつながります。東側ルートには「近道コース」の道標がありました。 真光寺西国三十三所霊場第十三番(日に照らされるコバノミツバツツジ<写真41>撮影地点)は分岐で、直進すると鉄塔巡視路、右折すると観音巡りコースです。 狐塚城跡<写真43〜47>には、伊部駅への道標があります。確認してはいませんが、2015年1月11日に北から登ったことがあるので、道はまだあると思います。 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-573060.html 真光寺西国三十三所霊場第二十九番<写真59>には、道標はありませんが、南側に道があり、麓に下りられそうです。明瞭なのは右折して西へ向かう道なので、迷わないと思います。 伊部変電所の西から田井山頂上<写真90>を経て茶臼山公園駐車場<写真01>までは、鉄塔巡視路です。今回は、前回(2018年1月14日)と逆周りにしてみましたが、少し迷いました。 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1360688.html 伊部変電所の西のフェンス沿いに枯れ草が残る細道を北東に進みました。斜面に出ると踏み跡があり、ヒイロタケ<写真87>撮影地点までは順調でした。ここから北上すればよかったのですが、白いビニール紐が張られた細道を南東に進んでしまい、引き返しました。近くに見える鉄塔に向かって適当に登ると、標高25m辺りの鉄塔からは土留めで階段状になった明瞭な鉄塔巡視路がありました。乾くと滑りやすそうな土道は少し急なので、上りのほうが歩きやすいと思います。 鉄塔(コバノミツバツツジ&新幹線<写真89>撮影地点)までは2か所、ぬかるみや少し崩れた箇所がありましたが、歩くのに支障はありません。ここから田井山頂上<写真90>までは問題ありませんでした。 田井山頂上<写真90>からは、標高140mより少し下った辺りで明瞭な道は北西に向かって延びていました。たまに赤いビニールテープもあり、つられてしまったようです。途中で気づいて引き返しました。ここからは目印もなく、前回のログをたまに確認し軌道修正しながら下山しました。適当に歩いたところもありますが、木をかき分けたりシダヤブに入ったりすることはありませんでした。 |
その他周辺情報 | 国道2号線沿いの大池の向かいにある山麓窯は備前焼の窯元として窯の見学や土ひねりが出来ます。一万坪の広い敷地には備前焼展示・販売ギャラリーや茶室や喫茶室、そして園内には千本以上の梅や桜があり、この時期もっとも賑わいます。 |
写真
いわゆるモクレンです。ハクモクレンは、花弁は9枚で、開花後に葉が出るのに対して、モクレンは、花弁が6枚、開花中に葉が出て花が終わるころには葉に隠れてしまいます。散り始める寸前の満開状態でした。
井原西鶴の「好色五人女」に有名なお夏、清十郎の話があります。姫路城下の豪商但馬屋の娘お夏が、使用人の清十郎と恋仲になり駆け落ちしますが追手の者に捕えられました。清十郎は「誘拐」と「窃盗」の疑いをかけられ打ち首になり、お夏は狂乱して行方がわからなくなります。このお夏が片上の葛坂峠で茶店を営み、評判の美貌で繁盛したとのことです。
御滝山(おたきさん)真光寺の仁王門は、文禄年中(1592〜1596年)に十萬屋(ともや)良喜の寄進で建立したのが最初です。現在の仁王門は、花蔵院宥敞(けぞういんゆうしょう)の発願によって正徳元年(1711年)10月に完成したようです。備前市指定文化財です。赤穂線や国道により、本堂<写真26>と分断されてしまいました。
最近、電柱の脇から伸びる腕金(名称はヤマレコユーザーの方に教えていただきました)がスズメの格好の住処となっているのに気づき、スズメの観察が増えました(*'ω'*)ふわふわの羽毛がたまりません(*^^*)動画も撮りました。
棟札には永正13年(1516年)の銘がありますが、寺伝では応永年間(1394年〜1428年)に再建されたとあります。永正13年(1516年)に修理増築され、昭和28年(1953年)11月14日に国指定重要文化財となりました。
室町時代中期に建造されたものといわれます。元来は瀬戸内市牛窓町の蓮華頂寺にあったものを慶長18年(1613年)に移築しました。昭和28年(1953年)11月14日に本堂とともに国指定重要文化財となりました。
コバノミツバツツジ
真光寺西国三十三所霊場第十三番「如意輪観音」があります。ちょうど日が差し始めコバノミツバツツジが鮮やかだったので動画も撮りました。ここは分岐で、直進は鉄塔巡視路、右折すると観音巡りコースです。道標に従い右折しました。
備前陶器窯跡伊部南大窯跡
榧原(かやはら)山麓をズームしてみると、国内最大規模の窯をもつ伊部南大窯跡が見えました。付近の伊部北大窯跡、伊部西大窯跡、医王山窯跡と合わせて備前陶器窯跡といい、国の史跡に指定されています。この北側にある駐車場を起点に西大平山や笹尾山に登ることができます。
第二十一番「聖観音」
コバノミツバツツジとオーシャンビューが楽しめるゾーンに突入です。ここから歩きながら動画を撮りました。途中、いくつか真光寺西国三十三所霊場の観音石仏がありました。
第三十番「千手観音」
弁財天のお堂と小さな池の脇を通り、ここでやっと真光寺西国三十三所霊場巡りコンプリートです。背後に見えているのは延命観音のお堂で、右隣に真光寺西国三十三所霊場番外もありました。Uターンすると苔むしたコンクリート道に入りました。
ヒマラヤ原産で明治時代にロックガーデン用にもたらされました。直径1cm程の金平糖のような花がびっしりついており、模様のある葉は秋には紅葉し、まだ赤みが残っていました。石垣を覆うように生えているので遠目にも目立ちました。動画も撮りました。
&備前焼の狛犬
備前焼の狛犬は備前市指定文化財で、高さ1.4m、文政9年(1826年)の銘があります。先端が欠けていた尻尾や後ろ足は地元の備前焼作家の手で新たに制作され2019年3月末に修復完了、こうしてまた八幡宮を見守っています。
延元元年(1336年)の創建です。足利尊氏が豊前の宇佐八幡宮を勧請しようと考え、京都へ戻る途中、とりあえず潟神村(現備前市片上)の富田(とだ)松山の麓にお祀りすることにしたそうです。正保3年(1646年)にここに遷座されました。
オオバン
珍しく単独行動をしていました。水草らしきものを食べているところを動画に撮りました。ここはちょうど片上橋のたもとで、備前焼作家を目指す女性が主人公の映画「ハルカの陶」のロケ地だそうです。
羽柴秀吉が備中高松城攻め(1582年)の帰途立ち寄ると約束をしたため、地元の豪商来住法悦(きしゅほうえつ)が御殿と門を新築しました。しかし、秀吉は本能寺の変のため立ち寄りませんでした。その後、御殿は妙圀寺に寄進されたと伝えられています。備前市指定史跡ですが、実は、この門をくぐると、目の前に民家と洗濯物が・・・
伊部変電所のフェンス沿いに進み、斜面を上りました。切られて放置された枝に直径1〜7cmのヒイロタケが生えていました。古くなると色あせて白っぽくなります。ここから白いビニール紐が張られた細道を進みましたが、上りそうにないので引き返し、近くに見える鉄塔に向かって適当に登りました。鉄塔からは明瞭な鉄塔巡視路がありました。
&医王山
鉄塔巡視路は階段状になっているものの、しばらくは少し急で、乾いていると滑りやすそうな土道でした。コバノミツバツツジ越しに熊山山系の南端の医王山が見えたので動画も撮りました。この辺りから断続的にコバノミツバツツジが見られました。
「茶臼山」
田井山の頂上が茶臼山⁉なんでやねん(*'ω'*)展望は効きません。ここから明瞭な道は北西に向かって延びており、途中で気づいて引き返しました。そこからはたまにわかりにくい箇所がありました。歩きやすいのは今回のように西から登るほうですが、東から登ったほうが道がわかりやすいかもしれません。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
防寒具
手袋(防水加工)
軍手
雨具
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
サブザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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感想
“快調!(^^)!”
この日は腸の手術をしてから2週間目で、先週より歩行時間は倍以上(約4時間)、距離は3倍以上(約10km)を敢行しました。すべて低山なので、最高点は田井山の161.7mしかなく、累計高度差も上り下り500mほどで済みました。足腰にさほど負担もなく、快適な山行を楽しみました!(^^)!
桜やコバノミツバツツジなどの春の花が絶えることなく現れ、そして、備前でもっとも魅力的な山容をもつ富田(とだ)松山や片上湾の周囲の山々、熊山などを展望できるスポットがいくつもあり、五感を刺激し心を癒し続けてくれました。
“桜以上にたくさん開花していたコバノミツバツツジ!”
今回は花観賞は桜をメインに考えていましたが、茶臼山公園や妙圀寺(みょうこくじ)のソメイヨシノは全体的には5分咲きくらいでした。
一方、桜以上にたくさん咲いていたのが、コバノミツバツツジでした。例年だと全体的な見頃はソメイヨシノが散り始める頃なのですが、今年は桜よりも先に見頃を迎えているようです。おくの細道アルプスの躑躅の小径ほどではないものの、特に真光寺観音巡りコースと田井山は咲き始めから満開となったもの、さらにはもう散り始めたものまで、断続的に咲いており、コバノミツバツツジの穴場を発見したような気分でした。
“史跡の宝庫、真光寺観音巡り”
真光寺は行基により奈良時代の天平11年に創建された高野山真言宗の寺院です。本堂と三重塔が国の重要文化財に指定されています。
この真光寺を起点とし、JRと新幹線の間のエリアで「真光寺西国三十三所霊場巡り」ができます。設置された石仏(写真や動画で紹介)をすべて巡りました。時計回りに進むと、ほぼ順番通りに周れます。途中で狐塚城跡(地形図上の145m峰)にも立ち寄りました。このエリアはまさに史跡の宝庫でした。
そして、我々が「観音ビューライン」と勝手に呼んだこのコースはコバノミツバツツジがたくさん咲き、瀬戸内海方面を展望できるスポットがいくつもあり、まさに知られざるビューラインでした。
“どこからでも見える表情豊かな富田(とだ)松山(*^^*)”
今回のコースでは山城跡がある山を三座巡りました。一つは出発点となった茶臼山城跡、二つ目は無名峰ですが地形図上では145mと記されている狐塚城跡、そして、最後に訪れた田井山城跡です。
さらには片上湾沿いを歩いていて、常に見えるとても存在感のある山城跡がありました。写真や動画で何回も登場する富田(とだ)松山城跡です。登山道がある北東からは比較的簡単にアプローチできるのですが、その他の方向からは手も使ってよじ登らないとアプローチが困難な難攻不落の要塞です。
この富田松山を桜やコバノミツバツツジ越しなど、いろいろなロケーションで見ることができました。何度見ても飽きがこない魅力的な山でした。
“イノシシの運命やいかに⁉”
ゴール(茶臼山公園駐車場)近くまで戻ってくると、体長60cm程のまだ幼い顔つきのニホンイノシシの子が罠にかかり、檻の中で脱出を試みているシーンに出くわしました。近くではまだ張ったばかりのような正方形のタイル状の芝生の大部分がひっくり返されていたので、地元の方が罠を仕掛けたのでしょう。
動画を撮って駐車場に戻ろうとしていると、檻に体当たりして出られないことを猛アピールしては前足を金網にかけてじっとこちらを見つめ、明らかに我々に助けを求めているようでした。切ないものがありましたが、さすがに、イノシシを逃がしてやるわけにはいきませんでした。
備前市は2013年10月1日付で「シカ・イノシシ課」を設置、イノシシの捕獲に対し、報奨金が出るようです。今回囚われの身となったイノシシは猪肉となっていくのでしょうか(*_*;
これが山行の衝撃のラストシーンと思いきや、駐車場で車に乗り込もうとしていた連れがマダニがズボンのすそや靴にまとわりついていることに気付きました。実は1年前、1週間もマダニと寝食を共にした苦い経験がありました。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1768290.html
今回のマダニは、何度かお持ち帰りしてしまったことがあるタカサゴキララマダニの成虫のように黒っぽい模様がありましたが、少し赤みが強く、全体的には赤茶色、体長は1〜3mmでした。大きさや体色からすると別種のようです。二人ともズボンや靴に数匹ずつしがみつかれていました。ちょうど活発に動き始めたところで、茂みに入らなくても遭遇する時期なのかもしれません。幸い、爪で弾くとすぐに吹っ飛んでいき、大事には至りませんでした(´・ω・`)
“快腸\(^o^)/”
この日は29日でした。「旬菜創作ビュッフェ 露菴」よりDMで29日(=肉の日)に因んで【牛しゃぶコースご注文でラム肉も食べ放題!】の案内が届いていました。
ラム肉に目がない我々は誘引されるがままディナータイムに入店しました。ちなみにラム肉はDMか、LINE(要登録)で招待された人だけが注文できる隠しメニューのようでした。
以前、某TV番組でラム肉はダイエット食材であることが紹介されていました。特にラムしゃぶがいいそうです。
結局は牛肉や豚肉も食べたので、ダイエット効果は実感できませんでしたが、脂身も少ないので、牛肉の赤身のような味でおいしかったです。ラム肉だけお代わりもしました。腸の手術の影響もまったくなく絶好腸でした(*^^*)
食べるという行為は生きる基本。我々生物は他の生物の命を取り込まなければ生きていくことができません。芝生をひっくり返して虫を食べるニホンイノシシ、彼らや我々の血を吸って成長するマダニ、光合成をする植物も死んだ生物由来の養分を地中から取り込んでいます。
みんな命はつながっており、だからこそ、「あなたの命を無駄にはしませんからいただきます」と手を合わせて食事をし、約束通りその日一日を精一杯生きるのです。我々がこの日食べた羊さんも牛さんも、我々の体内に取り込まれ運命共同体となったことでしょう。
さあ、今日も食べるぞ!
コメント
この記録に関連する登山ルート
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実際に私も訪れました。下草もしっかりと刈り取られ、道も整備されている素晴らしい巡礼路ですね。
自分のホームページにも訪問記録を掲載しました。
https://maxim.151a.xyz/iroha/shi-o
HPを拝見させていただきました。
人も少なくゆっくりと、野鳥の鳴き声をBGMにしながら巡回できたと思います。
真光寺西国三十三所霊場は周辺に貴重な史跡(神社仏閣や山城など)も多く、
素朴ながらも味わい深い霊場です。
ご覧いただいた記録でもレポートしていますように、
春に訪問すると、桜やツツジなどの旬の花も観賞できます。
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