秋山郷の山旅(2)紅葉燃える鳥甲山(屋敷コース往復)


- GPS
- 07:40
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 1,281m
- 下り
- 1,281m
コースタイム
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 7:40
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
駐車は登山口周辺の広がった部分2か所に合計10台ほど可能。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山口;屋敷登山口は、他のヤマレコの記録にもあるように、屋敷トンネルの北側に新登山口ができており、標識、登山ポストあり。 ・屋敷登山口から稜線出会い(屋敷山)までは、すごく急な坂、それほど危険ではないが、下りは滑りやすいので要注意。途中の堰堤部分まで道がジグザグしているが標識と赤テープをたどれば問題なし。それ以降は標識、テープは少ない。 ・稜線伝いの道は、よく歩かれていて、一部の急登を除くと歩きやすい。東側が崖になっているので、踏み外しに要注意。稜線部は標識、テープ類はほとんどなかった。1675ピーク、赤クラの頭も、標識はなし。 ・この日は、ムジナ平からの縦走者も多かった。鎖場が何ヵ所かあり、中腹まではヌカルミがひどかったそうだが、それほど難コースということでもなさそう。ただし、「登りに使うのは良いが、下降には使わないほうが良い」、とのことだった。 |
写真
感想
【山行No 417(2)】
※ 昨日の苗場山に続き、今日は今回の主目的、鳥甲山へ向かう。
・朝5時過ぎに起きると、まだ暗い空だが星も出ており、今日は良い天気になりそうだ。
・さっそく出発の準備をするが、昨日、宿のおじさんに「靴底は大丈夫ですか?」 と言われたのが気になり、靴底を見てみると、
・・・なんと、右の靴の靴底のビムラムが、はがれかけている!
せっかく出発しようとしているのに、これは参ったな、と思うが、
遠方からわざわざ来ているので、これしきのことで山行をあきらめることはできない。
レスキューパックの中から、テーピングを取り出し、テーピングを靴に巻いて靴底を固定してみた。
これで行けるか不安はあるが、ともかくも出発しよう。6時前に出発。
・夜が明けかけた道を、秋山郷の奥へと進む、上空はすっきりした青空が広がり、 途中で鳥甲山の朝焼けも見えた。
6:20-40 鳥甲山 屋敷登山口(標高=830m、気温=7℃)
・登山口付近には、朝早いのに、道の少し広くなったところに車が3〜4台ある。
ヤマレコの情報や宿の人の情報では、旧登山口は閉鎖となり、新しい登山口ができている、とのことだったので、どこだろうと歩いてみると、 屋敷トンネルの北側に、登山口の新しい標識と登山ポストがあった。
・登山届を出して早速登り始める。
無理やり切り開いた登山道なので、道はあまり良くなく、しかも急登だ。
急登を越えると、崩れた林道を少し歩き、さらに大きな堰堤の前を横切って進む(標高1040m付近)。
道がややわかりにくいが、そのために、この付近までは「登山道」と標した標識がたくさんあり、迷うことはなかった。だが標識がなければ迷うかもしれない。
・堰堤を過ぎると、ようやく良く踏まれた登山道になった。
しかし急斜面なのにジグザグにはなっておらず、足元も粘土質で滑りやすい。 ちょっと汗をかきつつ登高する。
・標高1000m付近あたりはまだ紅葉には早く、緑の葉を着けたブナの森になっている。
原生林らしく巨大なブナが多く、雰囲気の良い森だ。苗場山の方角から朝日もさし始め、爽やかな朝の雰囲気。
・その後しだいに標高を上げてゆくと、標高1300m付近より周辺の木々も色づいてきた。
今日は昨日とは大違いで、澄み切った青空の下、朝の日差しを浴びて、 紅葉も一段と鮮やかな色合いを見せてくれている。
これを見たかったんだ、と思う。やはり上越の秋の紅葉は素晴らしい。
8:20-30 屋敷山(稜線出会い、標高=1450m、気温=15℃)
・ようやく急登が終わり稜線に出た。しかし方向を示す標識があるだけで、特に山頂のような感じの場所ではない。
・少し休んで靴の具合を見ると、急登の山道で酷使されたせいで、出がけに貼ってきたテーピングが、早くも切れかけている。
・まだ山頂まで遠いのに、これは困ったと思い、しばし考えていると、 ザックのレスキューパックの中に、細引きを入れていることを思い出した。 とりあえず細引きを適当な長さに切り、靴をぐるぐる巻きに縛ってみた。
・ここから稜線伝いの道となる。標識やテープ類はないが、道ははっきりしている。
最初の小ピーク(P1675)まではブナの林となっており、視界はないが紅葉は盛りで、いい感じの散歩道といった感じ。
前方の小ピークは、紅葉に覆われた築山のようにも見える。
9:20-30 P1675
・登るときには顕著なピークと見えたが、登ってみると標識もなくピークらしくない場所だった。
しかし、ここから高木が少なくなり、視界が開けてきた。
目指す鳥甲山方向には、さえぎるように赤クラのピークがそびえ、
深い秋山郷の谷の向こうには、昨日登った苗場山が、朝寝でもしているかのように寝そべってるのが望める。
・ここからは稜線は灌木帯となり、ずっと左右の展望を眺めながらの歩きとなった。
東のほうは、足元から崖が切れ落ちており、はるか1000m下の秋山郷の集落が遠い。
秋山郷の向こうには苗場山が大きく、その左(北東)には遠く、越後三山の姿も見える。
北西の方に目をやると、西魚沼丘陵の向こうに米山が見え、その先は日本海のようだ。
・稜線の紅葉もちょうどピークといった感じで、素晴らしく鮮やかで、
写真をパチパチと撮りながら行くので、なかなかペースは上がらない。
10:10-20 赤堯淵▲クラ)の頭(標高=約1840m)
・急登を一登りして、ようやく赤クラの頭に着いた。ここも標識なし。
このピークから見ると、ようやく鳥甲山の山頂が見えた。
笹に覆われた緑の姿をしている。先ほどまで鳥甲山山頂かと思っていたピークは、その先にある白クラの頭だった。白クラへの稜線はかなり凸凹しており、ガイドブックどおり、やや難コースに見える。
・ここからはもう紅葉はなく、笹の道をずんずんと登ってゆく。
この付近で、下山者10名ほどに出会う。屋敷登山口からのピストンの登山者も多いようだ。
・山頂直下の分岐より西に100mほど歩くと、ようやく鳥甲山の山頂だ。
11:00-30 鳥甲山山頂(標高=2037m、気温=約22℃)
・狭い山頂には、くすんだ標識と三角点があるだけで、まわりは針葉樹に覆われて、視界は今一つ。
しかし、ようやく念願の山頂に到着できてうれしさがこみあげてくる。
木々の間からは、志賀高原あたりの良く名を知らない山々や、南西方向はるか遠くには、北アルプスの槍穂連峰まで見えた。さすがに澄み切った秋の空だ。
・登山者が入れ代わり立ち代わりやってくるが、せっかくなので山頂で
パンの昼食を取り、しばしのんびりした。
・やってくる登山者と少し話をすると、結構、ムジナ平からの縦走者も多い。
鎖場があったり、ぬかるみが多かったりで少し苦労したようだが、
それでもそんなに難コースというほどでもないらしい(登山口から4.5hとのこと)。
今回は安全第一で、屋敷からの往復コースを選んだが、自分も最初の予定通り、縦走してみても良かったかな?と思う。
・そろそろ下りにかかる。上空はいつのまにか、積雲がずいぶん湧いてきているが、 天気が崩れそうな感じではないので、安心して、写真を写しながらのんびりと下る。
13:10 屋敷山(稜線分岐)
・ここから、登りにも苦労した急な坂が始まる。
道は濡れてはいないが、それでも粘土質の土の上に落ち葉が積もって滑りやすく、 腰を落として慎重に行ったつもりだったが、それでも3、4回は尻もちをついた。
14:00 堰堤
・ここからもまだ急な下りが最後まで続き気が抜けない。
14:20-30 屋敷登山口
・ようやく登山口に到着してほっとした。
心配したはがれかけの靴底も、細引きのおかげで何とか持ってくれた。
「山と高原地図」でのこのコースのコースタイムは、9.5時間となっているが、かなり余裕を見た時間のようで、結局8時間で、午後早い時間に降りれて一安心。
・車に乗り込もうとしているとき、山頂で出会ったムジナ平からの縦走3人組があとから降りてきた。 ここからムジナ平まで6kmを歩くのも大変だろうと思い、 ムジナ平まで車で送ってあげた(車だと片道 約10分)
・その後は、屋敷集落にある民芸資料館を少し見物し、 あとは(今日は秋山郷での宿が確保できてないので)、ふもとの六日町まで車を走らせ、泊まる。
・翌日は天気が良ければ近くの山に登ろうかと思っていたが、あまり天気は良くなく、ドライブがてらに弥彦山に行き、午後、越後湯沢に戻ってから電車で帰路についた。
※長年、気になっていた山に無事登れ、紅葉もちょうど盛りだったし、
満足感の大きい山旅だった。
さっそく、来年の秋はどこに行こうか、などと考えたりする...
コメント
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bergheilさん、こんばんは。
秋山郷から苗場山、そして鳥甲山、いずれも素晴らしい紅葉の中の山行でしたね
こんな素晴らしい山行なら、長距離遠征も苦になりませよね
靴はちょっと大変な様でしたが、無事の山行良かった
1年ちょっと前まで、長野に居たので懐かしかったです
kusmmkさん こんばんわ。
コメントありがとうございます。
数年に一度、秋には新潟や上信越の山に紅葉見物にいっていますが、秋山郷は、ずいぶん前からあこがれていた場所でしたので、ようやく念願を果たした感じです。
苗場山、鳥甲山とも期待以上の紅葉と原生林に出会えましたので、いつの日にか再訪したいと思っています。
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