記録ID: 2414051
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無雪期ピークハント/縦走
志賀・草津・四阿山・浅間
岩菅山で花の稜線漫歩♬ 切明温泉→烏帽子岳→裏岩菅山→岩菅山
2020年06月27日(土) [日帰り]
体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- 09:35
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 1,921m
- 下り
- 1,206m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 8:17
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 9:30
距離 18.9km
登り 1,923m
下り 1,208m
15:03
ゴール地点
天候 | 霧のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
国道117号で津南町まで、その後国道405号に入りひたすら切明温泉まで山道を行く。 車回収の関係で今回は切明温泉スタート志賀高原下山にしてしまいましたが、公共交通機関を使えて時間的にも余裕があるのならば、志賀高原入りの切明温泉下山の方が圧倒的に楽です。登り標高差で800m以上も変わると思います。下山口の雄川閣さんに宿泊出来れば最高でしょう。 ★秋山郷へのアクセスはこちら↓ http://sakae-akiyamago.com/access/ ★志賀高原へのアクセスはこちら↓ 遠方からのアクセス:https://www.shigakogen.gr.jp/access/index.html ゲレンデバス:https://www.shigakogen-ski.com/bus |
コース状況/ 危険箇所等 |
【コース状況】 ヾ躙渦媾 ●笠法師山の巻道全般:確実に熊の生息地です。笹藪もかなり高くなる頃に、小さな沢が登山道近くを並走するようになり、そこから間もなく登山道に子熊のかなり新しい糞を発見しました。その前後で左の笹藪から、親熊の威嚇する特有の唸り声がずっと聞こえてきて、相当な恐怖を感じました。その後、笠法師山南肩まで上がる急登になった辺りで威嚇声は途切れましたが、南肩に上がり切って休憩をしていると、右手の笹藪の少し離れた場所から同じような威嚇声を2回ほど聞き、慌てて撤収しました。1回目と2回目は別の熊と思われます。この辺りを通過する際には熊との遭遇に特に注意したい場所です。 またビバークする際には焚き火をした方が賢明です。(焚き火跡も多数あり) ちなみに熊は今の旬の根曲竹を好んで食べます。登山道脇の根曲竹が時々食いちぎられており、その痕跡が新しい物がある時には近くにいる可能性が高いため注意が必要です。 ●笠法師山巻道→次のコル:笠法師山南肩から間も無く細尾根になる場所に入ると、右サイド急斜面に幅30cm程度の足置き場しかない急斜面トラバースが現れます。泥濘んでいて腐葉土も堆積しており、スリップ必須の地面であるのに対して右側は切れ落ちています。ロープ等もありませんので、木の根草花等掴みながら相当慎重にトラバースを降りました。地図上に記載のある烏帽子岳⇄裏岩菅山の岩場鎖場よりも遥かに危なく、降りで使ったこのトラバースが今回の核心部でした。 △修梁哨魁璽江況 ●秋山郷からの烏帽子岳登山道はかなりの悪路です。急登+スリッピーな泥濘+時々細トラバース という箇所がとても多く、登りなのに普通に2回滑って転びました。。滑らないためにも晴天続きの日に通過する事をお勧めします。グローブ、ストックはなるべくあった方が良いでしょう!色々な物に頼って登り降りする必要がありました。 また、所々、草払いがされていません。私の背丈くらいの草を藪漕ぎして進まざるを得ない場所も少しあったりして、早朝には朝露でびしょ濡れになりました。ゲーター必須、濡れるのが嫌な方はレインなど活用した方がいいでしょう。 ●秋山郷のスタートから登山道に入るまでが案内もなく分かりにくいです。切明温泉雄川閣さんの裏から東京電力の施設に侵入して橋を渡ると建物があり、その建物を正面に見ながら視線を左側に向けると登山道らしき踏み跡があります。 ●烏帽子岳の森林限界を超えた先は、それまでの悪路の苦労が吹き飛ぶほどの素晴らしい稜線が楽しめます。特に問題ありませんが、悪路の苦労の先にこの景色が見えないと修行になるので、やっぱり晴天の日をお勧めします! ●岩菅山の下山路は大勢の方が通過するよく踏まれた歩きやすい登山道です。 |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
シェラフ
ヘルメット
携帯トイレ
|
---|
感想
ここ数年歩こうと思っていて実現出来ていなかったルートを決行しました。奥志賀高原⇄栄村の車道が一昨年の台風で崩落してから去年はずっと、今年もまだ通行出来ずにいるので、車の回収が一番悩ましいところでした。
コロナ禍のおかげと言ったら変ですが、客商売の家族がこの夏は暇をしています。そこで土日にも関わらず時間はあるようなので、下山口を自宅に近い志賀高原にして、そこで拾ってもらって、そのまま迂回して野沢温泉方面から新潟県津南町を抜けて秋山郷まで車を回収しに行くと言うロングドライブ話にOKが出たので、気の変わらないうちに秋山郷入りで計画を立てました。
計画段階でわかってはいましたが、まぁキッツイ登りです。赤石山まで抜けようと計画したら、累積標高差なんと2300m越えの登り。早月尾根以上の標高差にこりゃ多分無理だわと、途中撤退路を岩菅山最短下山と、寺子屋峰下山の2パターンも考慮してスタートしました。
予想通り、いや烏帽子岳までは予想以上の悪路と熊への恐怖で精神的にも肉体的にも超ヘトヘト。久々に『もう通らなくて良いかなリスト』入りしたルートでした(・・;)
でもその辛さを克服した先にご褒美となる稜線の風景は一見の価値ありです!花に満たされた稜線とどこまでも続く笹原、それに360°見渡せる遠望も相まって、あー、登ってきて良かったなー!っと清々しい気持ちで稜線を踏める幸せを噛みしめられました。
同じルートをまた行きたいとは思いませんがσ(^_^;)、志賀高原からの烏帽子岳までピストンなら何度でも訪れたい、そんな稜線です♪♪
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もう熊の事が気になって拝読しているだけで怖くなりました(汗)
四国にも居ますが生息数が違うでしょうからね(汗)
ご無事で何よりです。
そして地図観ていたら万座の文字が・・・
万座の灯りだ
って ほんとに志賀高原と万座は近いんですね。
essanさん、こんばんは!
日頃からクマの生息地なので、雪解け後のゲレンデとか近所の裏庭にクマが出たという話は良く耳にしていますし実際に目撃した事もあるのですが、幸いにもいままで登山中にバッタリ遭遇したことはありません。でも今回は息遣いがすぐそばで聞こえてきて、確実にいるわぁ〜(・_・;)という何とも言えない恐怖感に落ち着いて歩いていられませんでした。。。
そーいえばessanさんも昨年、残雪期にクマさん撮影されていましたね〜(^^)
万座は歩いて行けますよ♪とっても近いですが、冬期は国道が閉鎖されちゃうので、今回の秋山郷と同じように、お隣なのに遥か遠い隣県になってしまいます。
はじめまして。裏岩菅山と岩菅山でご一緒させていただいた4人連れの黒一点です。
私どものレコにコメントを頂き,ありがとうございました。
裏岩菅山では,「我々が今日の最後の裏岩菅訪問者かも知れないね」と話していたところへ北側の縦走路からharubo33さんが登ってこられてびっくりしました。大型のザックにヘルメット姿から,切明温泉から烏帽子岳経由で縦走してこられたことがひと目でわかり,単独ですごい方だなあと思っていました。岩菅からのくだりでもharubo33さんの下っていかれる姿を拝見し,「めっちゃ速いね!カッコいいねぇ!」と皆で驚いていました。
レコを拝見して,納得できました。同じ長野県民のようですので,またどこかでお会いすることもあるかも知れませんね。
僭越ですが,16番目の写真はイワウチワ,21番目はミヤマカラマツ,52番めはミヤマダイコンソウかと思います。参考までに。
Rana-porosaさん、こちらへもコメントありがとうございました!お互いに梅雨の合間のすばらしい稜線が楽しめましたね〜。
いやぁ、もう少し気楽に歩けるかと思ってたのですがなんともハードな登りでした。後で地元の友人に聞いたら、志賀高原の山岳救助隊が1泊で私と逆側から訓練するルートだそうで、それを聞いてたらやらなかったかも・・・(・・;)と思った次第です。
それにしてもRana-porosaさんは本当に植物と昆虫にお詳しそうですね!理科の先生のようです。写真の花の名前もご教示ありがとうございます(^^)追記させていただきますね!
お互いに長野県民なのでこれからもどこかのお山でバッタリ出来る事を楽しみにしております。
haruboさん
こんばんは^ ^
切明温泉から岩菅山縦走お疲れ様でしたm(_ _)m
1人でこのルート凄いです!!
このルートいつかトライしてみたいなって思いつつ、1人だと車どうしようってなかなか実現せず…さらに熊の巣と聞くと1人じゃ無理かなって(笑)
志賀方面から烏帽子岳までのピストンにしてみようかと思います^ ^
sakaさん、コメントありがとうございます(^^)
そーなんですよね、車の回収が本当に悩ましいと思ってました。まだ奥志賀高原-秋山郷 の林道がつながっていれば多少楽かなと思っていたのですが、工事が終わらずにいるので痺れを切らして迂回してしまいました 笑
やっぱり志賀高原からのピストンの方が、熊の恐怖も無くて稜線も2倍に伸びるし、良い所取り出来てオススメですー(^^)
チョー遅米にて失礼。
切明温泉からの岩菅山は、岩菅山の研究をしていた過程で検討対象に上がりましたが、ちょっとこりゃ険しそうだなと、ソッコウで却下になりました(笑)(車の回収問題はさておいて)。
今回、登り累積2300Mは避けたにしても、1800mは普通にキツイですね。まして悪路では...
それにしても熊! すぐ近くで威嚇の声が聞こえたり、子熊の糞があったり(←つまり親がいる)、竹の食い跡があったりと、読んでいるこっちがチビリそうになりました。いやいや、ご無事で何より。
で、やっと本題ですが(笑)、岩菅〜裏岩菅(〜烏帽子)の稜線はいろんな方のレコを見ても素敵だというのは承知しているので、「そのうちリスト」の上位に載ってます。
岩菅山は一度歩きましたが、その時は小雨・ガスで景観を楽しめなかったし、裏岩菅にも行きませんでした。なので、チョボリベ(眺望リベンジの俺語)を果たさないといけないんです。もちろん、ご推奨されている志賀側からのピストンでね(余裕あれば烏帽子まで?)。
ご商売の方、大変みたいですね。土日に送迎が出来ちゃうなんて..(笑)。いや、笑いごとじゃないですね、早く正常に戻るよう祈ってます。
その「アッシー」さん、今までのお話などから想像しても、優しく、寛大な方のようですね。
tsukadonさんこんばんは〜(^^)
つかさんのそのうちリストは今何件くらいになってるんでしょうか 笑
いつかそのリスト、ヤマレコの『挑戦中の山リスト』の中に表示してもらうように手続きして下さいナ♡ そしたら私が代わりに達成目指して頑張ります♪
はい、久々に本格的すぎる高低差をやってしまいました。秋山郷の標高があんなに低いなんて知らなくて😅 奥志賀高原の隣なんだから、、位にしか考えてなかったのが、まぁ低い低い。標高800m程度なので、山ノ内町の渋温泉辺りから岩菅山まで登るのと同じなんだな〜ったら気がついて気が遠くなりました😁 ぜひぜひチョボリベに秋山郷経由にてご検討下さいませ!
商売は全くCOVID19の影響で困ったものですが、まぁ最悪潰れても子供達が露頭に迷わないためにサラリーウーマンの私が居るので、座り過ぎて腰が痛くなりつつも、今日もせっせとweb会議に励んでますよ〜(^^)
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