ある日 山の中、クマさんに出会ったー♪( ´▽`)【酉谷山〜天祖山】
- GPS
- 07:39
- 距離
- 25.8km
- 登り
- 2,358m
- 下り
- 2,331m
コースタイム
- 山行
- 7:29
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 7:48
過去天気図(気象庁) | 2020年07月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
こんにちは。
さてさて、今回はお話したい事がてんこ盛りです。
① そもそも来てはいけない場所だった。
② ついにクマと出会ってしまった。
③ 黒い蕎麦のコシの強さに驚いた。
さて行きますよー。とても長くなりますがお付き合いくださいませ😆
①(よろしければ奥多摩の地図を見ながらお読みください)奥多摩で未踏、そして恐らく最も山深い酉谷山を目指します。天気予報は微妙でしたが 雨天山行もたまにはいいだろうと決行。
車を停める場所までは ほぼずっと雨でしたが、駐車場ではあがっていました。ラッキー。でもいつ降り出してもいいように今日はとにかく雨装備です。(結果一滴も降らなかったのはとても幸運だったと後で思い知らされます)
日原鍾乳洞の駐車場には「専用」と書いてあります。でも山地図でPとあるし エイッ 停めてしまおう。(なぜ一台もなかったのか、これも後で分かるのです)
駐車場からは7キロもの林道となります。ゲートの写真にあるように、この先の分岐点で行ってはいけない方があると知らされます。ふむふむ。
林道は舗装こそされていませんが、路上に点在する落石がなければ十分に車両で利用できる素晴らしい道でした。舗装されていないので かえってアスファルトでないので柔らかで歩きやすいかったです。緩やかな上り坂が長〜く続きます。そしてその林道がもうすぐ終わり というところで広々とした草原の分岐点に出ます。ところが! その分岐で「酉谷山方面」との標識の方に、何も考えずにただ進んでしまうのです。しかも進入禁止を示すロープをくぐって! それは朝見た崩落地の待つ三又方面でした。
進んですぐに軽い崩落地。なんとかクリア。ここで気づけばいいものの…。もう少し進むと、とても進めそうにない崩落した登山道。ここで「あっ」と気づく。GPSを見ると入ってはいけないと言い聞かせていたはずの方へと進んでいました。あらら。分岐まで戻って「七跳尾根」から七跳山を目指します。
この七跳尾根の急登がキツかった! 登山道が落ち葉で覆われ、踏み跡も薄く、とにかく不明瞭なんです。特に葛折りになってからは、道がわからなくなっては仕方なく斜面を直登して登山道を探すといった繰り返しで体力を消耗。滑って転ぶわで泥んこになりました。
さて なんとか都県境尾根(長沢背稜)に出ましたが、登ってきた合流点にはロープが張られており「このコースには入らないように」となっています。なぜならその先の「小川谷林道は通れない」と。 え? 今まさにその林道を登って来たんですけど?! 林道入口にはそんなこと書いていませんでしたが!
だから車が一台も無かったのか。だから登山道の踏み跡が薄かったのか! 人が久しく通っていないから「ヤツ」もいたのか!
まあとにかく酉谷山を目指します。途中の西谷峠(朝見た三又方面への分岐です)では案の定 下山道は崩落があり通れないという看板がロープと共に。さらに「日原方面は崩落の危険があり下山できません」という注釈まで。ん? その日原から来たんですけど!?
さらに進んで酉谷山には無事に到着します。色々あったので、なかなかの達成感でした。さて進んだ「行福ノタオ」分岐でこの先どうしようかと考えます。結論はレコに上がっていた「タワ尾根」の下山です。しかし途中の「上滝尾根」との分岐点にまたもや例の「日原方面下山できません」の掲示が! これは「タワ尾根」もきっと通行禁止だぞ。戻った方がいい! よし戻ろう!
ところがどういうわけか、戻ったはずなのにしばらく進んでGPSを開くと「タワ尾根」の分岐まで来ているのです。(今でも振り返って分からないのですが、決断とは逆方向に進んでいたのです。まるで遭難者の行動ですよね)
またここで決断です。1.「タワ尾根」を下りるか。はたまた 2.来た道を戻るか。それとも 3.先へ進んで赤線から「天祖山」経由で下山するか。1へ行っては不安になって戻り、また考えます。最終判断は最も時間はかかるが赤線で安全だと思われる3を選びました。コースタイムは5時間以上です。考えてみたら それが元々立てた今日の計画でした。
さあ、さらに水松山と天祖山の2つのピークを越えなければなりません。そして案の定、分岐点に来ると水松山〜天祖山〜日原のコースは通行禁止となっています。だからと言ってこれから戻れませんし、かと言って雲取山へ向かえと言われてもそれは無理です。果たして道はあるのか?
天祖山まではスムーズでした。小さな祠にその先の無事を祈願して日原を目指します。林道までコースタイムは1:50!先の長さに不安が募りますが行くしかない!
結果はご覧の通りです。その先の道にはまったく問題がありませんでした。でも林道に出る直前は足を滑らせれば谷底という細い道で、もしここが崩落していたら逃げ道は無かっただろうなと、賭けの代償を想像して怖くなりました。
しかしながら、総じてみれば本日のコースは素晴らしい道でした。またいつか、長沢背陵を西へ進み、雲取山へと繋げたいと思います。
②さて、次はクマさんの話です。
それは最初の分岐での道間違えの直後、七跳尾根に入って間もなくのことでした。ドスンと体重のある何かが地面に落ちたような音がしたかと思ったら もう「彼?」が走っていく後ろ姿でした。その真っ黒な姿は何とも愛らしく、まあるい大きなお尻が印象的でした。まったく前兆の無い、あまりに瞬間的な遭遇だったので、恐怖心を感じるヒマもなく、逆に思わず 追いかけよう かと思ったくらいです。
これまで山に入ると、特に夕方に向かっての下山道などは常に「ヤツ」のことを考えていました。「出くわしたらどうしよう」と。
鈴を鳴らし、歌(?)を歌い、奇声を発しながら特攻の気分です。「もし出くわしたら」とりあえずザックでぶんなぐってやろう、とか、いや、刺激してはいけないから目をそらさず後ずさりしよう、とか、そこが舗装道ならこのガードレールを乗り越えて息を潜めようとか。言ってみればいつも「戦う」あるいは「逃げる」姿勢ばかりを妄想していました。
しかしomataさんの、基本クマは人が怖いから逃げていく(何と彼は5回も6回も熊に遭遇したことがあるそうです)、また ある山小屋で出会った小屋番さんからは、「こちらが勝手に彼らの生活圏に入っているだけなのだ」というような話が印象に残っていて、不思議と突然やってきたその出会いにおいて、恐怖に縛られてその先進めなくなるというようなこともありませんでした。
鈴を2個(その後転んだときに一つ失くしてしまいました)鳴らして こちらの存在をしっかり知らせていたことで、彼が私の勝手な自己満足の行動を察知してくれ、互いのためにその場を譲ってくれたのだという感覚さえ抱きました。彼の営みをこちらが邪魔してしまったのです。クマさんありがとう、というのが素直な感情でした。山中で田中陽希さんに会うよりも確率が低い出会いだったのかもと、今ではその出会いに感謝すらしています。(被害に遭われた皆様 ごめんなさい)
後付けで言っているようですが、この日は心のどこかでクマに会うかもと予感がしていたような気がします。人の入らない登山道だったこと、先日奥多摩に来た時に地元の方から伺った 自粛で登山者が少ないため、これまでにない熊の出没情報があること などがそう思わせていたのだと思います。だからこそ 遭遇の後も慌てなかったのかも知れません。
それにしてもあの巨大な身体を、あんなにも俊敏に動かす彼の身体能力の高さと筋力の強さに、「対峙」しようなど とんでもないと確信しました。熊殺しウィリーなどには絶対になれないのです!
③最後に「真っ黒な蕎麦」のお話です。
地元の(?)方から美味しいお蕎麦屋さんとして、いの一番にこちらを紹介されました。5時前でしたが、ダメ元で訪れてみると、駐車場に停めた私にわざわざ店から出てきてくれて「雨だから店閉まいした」のだが「いいよ作ってやる」と。
感想としては、とても美味しかったのですが、そしてその独自性の高さにとても感銘を受けたのですが、「これは蕎麦ではない」というものでした。色といい食感といい、こんな麺は食べたことがありませんでした!
でも間違いなく美味しかったし、一生忘れないという感覚を抱いたことは間違いありません。
ちなみにその蕎麦は北海道産の「音威子府そば」というものでした。
こんなにも長ーい徒然草をお読みいただきましてありがとうございました😊
あんちゃんさん、こんばんはっ(≧▽≦)b
いや〜!兄さん、相変わらず引きが強いですね〜〜〜(笑)そうそう!やっぱりコロナで山に入る人が少なかったから、南アなんかも熊の目撃情報が増えているという話ですよ〜〜!!Σ(゚Д゚)え〜〜!!心穏やかだったんですか!!?さっすがあんちゃんさん、大物ですな〜〜〜(笑)どのくらいの距離だったんですか!?熊鈴はつけてました!?や〜、私は結構、熊鈴忘れることありまして(笑)でも、最近、熊騒動があったので以来まじめにつけるようにはしてるんですけどね(笑)つけてても出会うときは出会うっていいますし〜〜(ノД`)・゜・。や、ご無事で何より✨
相変わらずど健脚ですね〜〜(笑)このあたりの周回は私もやりたいな〜って思っていたのですが、林道通行止めだったのですね!!知らなかった!でも改めて地図を開いたら「東日本大震災で通行止め」って書かれてました(笑)や、これ、私も気づかないでやりそう(笑)
さすが、あんちゃんさん、おいしいお店も引きますね〜✨黒いお蕎麦は海藻かなんかなんでしょうかね!!面白いですね(≧▽≦)
そうなんです。ついに出会ってしまいました!!
距離は40mほどでしょうか。カーブで互いに見えなかったのが幸いでした。今思うと「危なかった、命拾いした」と考えるべきなのでしょうね。ソロの時には鈴は2個付けています。(この日転んだはずみで1つ失くしてしまいましたが...)
これまでは山中では常に熊のことを考えて常にビクビクしていたのですが、今回はドンと音がして姿が見えたと思ったら一方的に遠ざかっていく後ろ姿だったので恐怖を感じようがなかったんです。あっという間に林の中へ消えていきました。それ以降も不思議と再び出会ったらどうしよう、というようには考えませんでした。それより道のことが心配で、それどころではなかったのです。熊については最近考え方が少々変わり「敵」ではないのだと捉えられるようになりました。
一方で道の方は完全にリサーチ不足です。一歩間違えば行き止まりでどうしようもなくなっていたことも考えられます。無事に戻れたからいいようなものですが、登山を始めて5年も経つというのに、まるでレベルアップしていませんね。 え?! 林道が大震災以降通行止め??!!! そんなに長い間通行止めになっているのですか。そんなことは鍾乳洞そばのゲートには書いてありませんでしたよー (? ?)
ちいすけさんにド健脚と言われても説得力に欠けますよ。ランも始めて益々パワーアップしていそうですね。くれぐれも事故にだけはお気をつけくださいませ。
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