薬師岳 - 真夏の日帰り、大汗も冷や汗もかいた -
- GPS
- 09:01
- 距離
- 22.9km
- 登り
- 1,793m
- 下り
- 1,786m
コースタイム
- 山行
- 6:47
- 休憩
- 2:12
- 合計
- 8:59
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
折立につくと臨時駐車場に案内される。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険箇所なし。 下山して駐車場に向かう途中に子熊に遭遇。 |
その他周辺情報 | 白樺ハイツ620円。 |
写真
感想
山の日絡みの3連休だったが2日間は天気思わしくなく、宿題仕事もあってくすぶり、やっと晴れた3日目に、日帰りなら薬師岳にしようと、前日雑穀谷で一緒だったシンモンさんを誘った。
この前に薬師岳に行ったのは一昨年の4月末連休、シンモンさんと室堂発のハーフ立山オートルート山スキーだった。それ以来去年も今年も残雪スキーで行きたかったが行けなかったとの思いがある。無雪期の日帰りは、2014年のお盆にayuhoさんと行ったのがあり、そのときもテン泊縦走を荒天見送りで日帰り化したので、状況がよく似ている。なんだかんだと、ヤマレコで10回目の薬師岳になる。レコしてないのがもう一回ある。
有峰林道小見線のゲートへと、開門時間6時の15分くらい前に来たら既に長蛇の車列、3台前にシンモンさんの車があった。白樺ハイツへの分岐の手前で並んだのは僕は初めてだったが、シンモンさんは去年6月開通時の土曜でこんなもんだったと言う。折立に着くと登山口周りの駐車場は一杯で、砂利道を通って臨時駐車場へ、ここも僕は初体験、500m歩いて戻ってやっと登山口。
今日僕としてはガツガツ歩くより、夏山を楽しむスタンスで、飲料水を保冷して荷物に入れ、火器も持ってきた。対してシンモンさんはほぼトレランのスタイル。シンモンさんがどんなに飛ばしても、我関せず自分のペースで歩けば良いのだが、先行されるとやはり、必死ではないが少しは頑張ってあまり遅れないようにする。こんな感じで大汗かいて太郎小屋に到着。曇りだったが、見上げる薬師岳に登る間には晴れてくれるだろうと予見できる空になっていた。
テント一杯の薬師峠を過ぎ、沢沿いから薬師平にあがり、稜線へ。見晴らしがよくなり、花もありで楽しくなってくる。風が抜けて涼しいときもあるが、吹かなくなると暑い。日射があると増々暑い。下界では38度にもなろうと言っている、それよりは大分ましな筈だが。避難小屋跡までの急登を頑張り、緩くなって賑わう山頂へ。先ずは薬師如来像にコロナ終息を祈願し、祠の裏、金作カールを見下ろす場所に陣取る。
北アルプスのどこの山頂も展望は素晴らしいが、薬師岳山頂のものは群を抜いている感じがする。黒五、雲の平、鷲羽、水晶、赤牛、野口五郎、烏帽子岳から後立山へと山が連なり、そして剱立山。カールの近景もあり、角度を変えれば富山湾から能登半島へ。シンモンさんといると、室堂からここまでスキーで共に越えて来た思い出、お互いどこに登った未だ登ってないで話が尽きない。この間僕はキンキンに冷えたままの炭酸飲料(甘くないのと甘いもの)を堪能。まったり1時間もいたがガスってきたところでさて下りましょうとなった。
山頂から一気に薬師峠のテン場まで下り、一頑張りの登り返しで太郎小屋。ここで僕はヌードルタイムでプチまったり。そして折立へと駆け下りて行く。下りの僕はずっと快調で転びそうにも殆どならず、シンモンさんも遅れることはないので平気だと思っていたが、下りてから飛ばし過ぎでしたよと言われた。
太郎平から折立への下りでは、三角点のベンチで1回休憩のつもりだったが、三角点より一つ手前のベンチを過ぎようとしてサプライズ! 座っている人がアッ、と声だしてこちらを向き、「ニシデンさんや〜〜」と。その人がミラーさん、ハニー奥様も。今年春の天狗山では会えなかったですね等話が沸いた。そしてお隣にもう一人、とても可愛いお嬢様がいると思ったらミラーさんの娘さんだと。ご一家は薬師岳でなく北ノ俣岳への花見山行とのことだった。この娘さん実は登り道の太郎小屋の下、僕をも近くのトレランペアーをも抜き、シンモンさんとバトルしていた人と気づきまたサプライズ。
ミラーさん達にバイバイして後は一気に折立へ。16時前には登山口にいたが、駐車地までもう少し歩く。その道で今度はアクシデント一歩手前のサプライズ。砂利道の脇の草地に黒い塊が、それが熊だと僕が気づいたときにはその距離3mほど。思わず声を上げ、飛びのいてしまった。しかし幸運にも、熊の方は我関せずで何かを食べ続けている様子。僕ら2人は通り過ぎて駐車場の側にいたが、後続の2人が手前で通れなくなって様子を伺っていた。車が1台来てこれで逃げるだろうと思ったらまだ動かず、2台目でやっと藪の奥に消えて行ったようだ。僕は熊の大きさをよく把握していなかったが、シンモンさんは子熊だったと言っていた。そうすると親が別にいるかも、戦々恐々で車に辿り着いた。
シンモンさんと去年11月に北八ッにいったときも、下山口近くで行く手に熊がいた。その前は一昨年4月のタンボ平。ニシデンさんと登ると熊に遭いますねとシンモンさん。シンモンさんと行くと熊に遭うと思ってる僕。
いろいろあったがやはり薬師岳は名山だ。今度は秋も良いし、スキーでカールを滑りに来たい。
雪を全く踏まない薬師岳は初めて。予報では今年一番の暑い日とのこと。晴れるので山も相当に暑いだろうと覚悟がいる。今年始めて軽いトレラン用のシューズを履き、荷物も冷凍癒やし系食品以外は最小限にとどめてきた。太郎小屋にはしっかり水場もあるし水分はいつもより1L少なく合計3L。しかしNishidenさんがいつもの満載ザックで現れたので、これは申し訳ない…
登り途中で自分よりもさらに軽装のトレランには数人抜かれるが、普通の出で立ちのお姉さんにもおいていかれそうになったので、スイッチを入れてちょっとそのお尻の追いかけてみた。ついでに先行してたトレラン男子ペアにも追いついた。ああ大人げない…
このお姉さん、後ほど再会するのだがなんとミラーさんのお嬢さんだった! 変なおじさんが追いかけてゴメンナサイね! 変態じゃないですよ! ミラーさんによればアスリートとのこと、納得。
薬師岳のピークは様々な山が眺められていい。まだ歩いていない読売新道とか野口五郎の稜線とかを確認しながら、これからの歩き方を考える。Nishidenさんは全て歩いているので、ここはこうであそこはこうでといろいろ教えていただける。40年前の野口五郎と昨年の野口五郎の話などは興味深い。お互いあれこれと歩きたいところを考えてはいるものの、今年はいろいろと制限があって思うようにはいかない。来年には好転しているだろうか。薬師如来様、そこんとこどうぞよろしくお願いしますぞ。
ゆっくり稜線の風を楽しんでから下山。降りるに連れて灼熱地獄と化していくが、Nishidenさんのスピードは止まらない。若い3人パーティに引っぱられたか、高速下山だった。
下山後には思わぬところでクマと遭遇。Nishidenさんとの下山時はクマに注意ですね(昨年の北八ヶ岳めぐりhttps://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2113540.html)。
Nishidenさんとは次は念願のあの山へ… 天気に恵まれるかどうか。ぜひよろしくお願いします。
Nishidenさん、shinmonさん、こんばんは。
お邪魔させていただきます。
先日はウレシイ再会に華を添えてくださいまして誠にありがとうございました。
お二人様のイメージからしますとやはり雪を攻めるエネルギッシュな歩みを連想するのですが、今回は真夏でもガンガン攻める力強い姿を拝見でき流石だな〜と感心させられますたわ。
で、ですが。
最後は強烈なオチが待っていたのね。
数年前にアラレちゃん付近に出没例があって、今回我がメンバーにも「過去にそういった事があったから気を付けないとね」と促していたのですが、それがホンマに出たのですね 。
あらららら、私も改めて気を付けますわ。
この憎っくきコロナが終息しましたら、また是非とも雪の弥陀ヶ原を狙ってみたいと思っています。
その時はまた一緒にエンジョイさせてください。
K-millerさん、おはようございます。
いつかどこかで…と思っていましたが、お会いできてよかったです。
ご家族でほのぼのと登山とは本当に羨ましい限りです(うちの家族と来たら… )。
部分開通の弥陀が原にはNishidenさんに一昨年連れて行っていただきましたが、天候叶わず天狗山も国見岳も未踏です。
今年も行く準備状態でしたが、コロナで叶わず。
来年こそは… ぜひご一緒させてくださいませ。
ミラーさん、1年半ぶりの再会僕も嬉しく思いました。
石川県から出ずに白山ばかり行ってるかと思えば、こちらにも来たのですね。北陸圏内ですから、どんどん来てください。
シンモンさんとの山行で熊に出会ったのは3回目ですよ。僕は、シンモンさんがクマ男だと思ってます。
熊の写真が分かりにくいので、拡大加工してみました。
知り合いの熊ではないですね(汗)。
Nishidenさんとの山行以外にも3回くらい見てますから、遭遇しすぎ…!?
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する