吾妻連峰。中津川〜西吾妻山
- GPS
- 105:00
- 距離
- 30.8km
- 登り
- 1,795m
- 下り
- 1,811m
コースタイム
- 山行
- 6:51
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 7:05
- 山行
- 8:40
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 9:15
- 山行
- 11:07
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 12:30
天候 | 一日目 晴れ 二日目 晴れ 三日目 雨後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コース状況 中津川 白滑八丁 入渓から20分程で滑の入口、延々と釜を持った小滝と白い滑が続く、すべて左右両岸をヘツリで進む 魚止ノ滝15m 滝手前の左岸の小沢を登ると踏み跡が有るこれを辿って河原に降りる45分 銚子口 取水口上より約20分で大きな釜を持った1mの滝、倒木利用して右岸より取り付きヘツって落ち口へ 観音滝20m 大きな釜を持った滝、滝手前左岸より取り付き踏み跡を辿って落ち口へ27分 神楽滝40m、真っ直ぐに落ちる豪快な滝、少し戻って左岸の尾根に取り付き踏み跡を辿って登り傾斜が緩んだらトラバース、落ち口へ降りる約1時間 夫婦滝10m 神楽滝の高巻き終了点が夫婦滝下、右岸の鎖場を利用して上の岩棚に容易に登れる 静滝15m すだれ状の美しい滝、右岸の小沢利用して高巻き20分 熊落滝20m 滝の上が両岸50m以上ある岩壁になっている、落ち口のすぐ上が右に直角に曲がっており下から確認することの出来ない落差不明の大滝が有る、高巻きは少し戻って左岸の小沢に取り付き10mの滝に突き当たったら左岸の尾根に取り付き踏み跡を登るが傾斜が緩くなって来た所で踏み跡を見失う、上部に岩壁が見えるのでその下をトラバース、地形図上で熊落の滝の上の滝の上が岩壁が途切れていそうなのでそちらに向かって斜降し意外とすんなり滝上に降りる1時間50分、直ぐ上に10mの滝、左岸を小さく高巻く、通常はこの滝も含めて更に大きく高巻くようだ。 筋滝20m 二条の滝、対岸に100m程の筋状の滝が有る。左岸を踏み跡を辿って高巻く 朱滝60m 落差70mとの記述も有る中津川最大の滝、滝下から200m程戻り尾根に取り付くが高巻きルートはこれではなく一旦戻って更に下の尾根に小沢を利用して登り尾根に出ると踏みがある、上部に行くと傾斜の全くない樹林の平地に出る、この先踏み跡は不明瞭だが水平にトラバース、平地から傾斜は出てきた辺りで落ち口目射して藪を斜降、容易に流れに戻る1時間25分。 この上は優しいの岩床の渓谷が続く、ヤケノママと呼ばれる硫黄臭のする河原を通過さらに両岸が大崩壊した地点へと進む、後は河原が延々と続き、三ヶ所ある二俣は左俣へと進む、最後は湿原となり大凹の水場付近の登山道き出て遡行終了。 大きな滝は基本左岸高巻き、踏み跡も有るが登り切ってトラバース、下降になると不明瞭な所が多々ある、藪漕ぎはあるが然程苦とは感じなかった。 宿泊地 一泊目は観音滝の高巻きを終えた地点から1時間30分程登った地点右岸の背後に樹林帯を持った大きな河原とした、対岸は崩壊した岩壁となっている。 二泊目はヤケノママ終点付近に木を伐採などして整地してと思われる地点を左岸に見つけここにテントを張る。 そのほかにも宿泊適地と思われる所は有ったが整地に苦労しそう。ヤケノママ上部には天場適地は見つけられなかった、沢を抜ける事を考えた方が良いと思う。 下降路 ゴンドラ駅上まで登山道は良好、ゴンドラは片道1400円15分の空中散歩である。 グランデコのレストハウスから徒歩で中津川レストハウスに戻る、小野川湖まで車道を歩き地形図にある林道を利用してレイクラインに上がろうとしたがこの林道は最初から草藪で一つ目のカーブ手前で道が崩壊そこから直上して上の林道に出るが藪が更にひどくなり二つ目のカーブの先でこのまま進むことを断念、この林道が絡む尾根を登る事にする、尾根上に出ると踏み跡が有った、これを辿り上部で林道をちょっと歩きレイクラインに出る1時間、末端から尾根を登った方がスッキリ登れ40分程で済むと思う。これを利用する事で車道を歩くより4キロ程短くなる。 文中にある所要時間は足の遅い私のものなので当てになりません、また滝の落差や名称は登山体系に従いました。 |
写真
感想
吾妻連峰、中津川を遡行する。
一日目 ちょっとゆっくり目に出発、全行程三日にプラス予備日一日なので余裕である、天候は良い。遊歩道を10分で入渓、水量は普通で良い感じ、河原を歩いていると枝沢から釣り人が一人降りてくるのに出会う、やがで最初の見せ場白滑八丁、白い滑や釜、小滝を快適に登る、登り出してすぐ振り返ると二人の釣人が見えた。河原歩きをしばらくすると魚止ノ滝、踏み跡を辿ってすんなり左岸を高巻き、取水口の上で銚子口まで行って下って来たという男女二人のパーティーに出合う、以後登山道にでるまで人と会う事は無かった、ただ今日早朝に出発したと思われる登山者の足跡を砂地などで見かけたが山行中に追いつく事は無かった。
銚子口、観音滝と無難に超えて河原の砂地にテントを張る。夜は焚き火を楽しみその横でうたた寝をした後テントに入って就寝。
二日目 今日も天気が良い、神楽滝、熊落滝と大迫力の大滝を高巻きで越える、さらにこの沢最大の朱滝60mを大高巻きで越えるとここまで苦労したことへのご褒美のような岩床の美しい癒しの沢が待っていた。ヤケノママと呼ばれる河原に着き河原の終わりの方に整地された天場を見つけた、明日は天候が崩れるとの予想なのでできれば今日中に沢を抜け西吾妻山小屋まで行くとも考えていたが時間も遅く何よりも数回の大高巻きで疲れ果ててしまい先に進む気になれずここに泊まる事にする。テントを張る前にマットの上に座り込みラーメンを作って発泡酒を飲んでそのまま横になって一寝入り、起きてテントを張って軽い食事と日本酒を飲ん後は焚き火もする気になれず就寝した。
三日目 朝4時過ぎに起きて食事の用意をしていると雨がぽつぽつと降りだす、雨脚が徐々に強くなる中で撤収、パッキングして出発。今日は難しい所は無いが駐車地点まで行程が長い、歩き出して少しすると雲間に青空が見えて来た、稜線は晴れかと期待したがすぐガスが出て雨足が更に強くなる、延々と続く河原歩きにウンザリしてきた頃湿原に出る、池塘の廻りのモウセンゴケの赤が印象的だ、登山道に出て遡行終了。ここからは登山道歩き、天元台から来たと人と出会い久しぶりに言葉を交わす、雨は上がって来たがガスで視界が悪い、それでも西吾妻山には登り西吾妻山小屋で沢装備を解く。
西大顛経由で登山道を歩きグランデコゴンドラ山頂駅まで行く、全行程人力走破を考えていたがゴンドラを見た途端その考えは消え空中散歩を楽しんだ。グランデコレストハウスからは車道を歩く小野川湖まで歩きここから今回最後の藪漕ぎをする、レークラインに出て三湖パラダイス(展望地)に荷物をデポし身も心も軽くして歩き中津川レストハウスに戻り充実の沢旅を終えた。
今回の食料は重いレトルト食品や缶詰は持たずアルファ米を使った食品やインスタントラーメ2袋、生野菜として玉ねぎ小1、ピーマン1、キュウリ1、アルコールは発泡酒350ml×2、日本酒2合を持った。
中津川は難しい滝やゴルジュの登攀はなく懸垂下降などでザイルを使うところも無い(ザイルを持たなくても良いという事ではない)、体力が有り、効率よく高巻きをこなせれば二日で登る事も可能だと思うが今回は自分の体力を考慮して実働三日予備費一日の予定にして正解だったと思う。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いや〜すれ違いでした。私は2人パーティーで8日〜10日で中津川を遡行しました。増水と高巻きミス(ロープ何度も)と苦労の連続で我々には厳しい中津川となりましたが、10日に無事下山した次第です。そういえば駐車場に宮ナンバーがありました。こちらの記録を読ませていただいて2度楽しんだ気分です(笑)
さて私も遅ればせながらの記録を書こうかな…
torayama様 コメントありがとうございます。
中津川の遡行レコ読ませていただきました、ホントに入れ違いだったのですね、悪天候の中の遡行ご苦労様です。私はその悪天候を避け日にちをずらせて入渓しました、単独行だと特に天気には細心の注意を払います、自分はけっこういい歳なのでこれから先もゆるゆると山を続けていきたいと思います。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する