予想外の雨天での表銀座縦走

2020年08月11日(火) ~ 2020年08月13日(木)

• GPS: 26:49
• 距離: 39.6km
• 登り: 3,377m
• 下り: 2,895m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:36
• 休憩: 2:50
• 合計: 9:26

距離 10.7km 登り 1,829m 下り 412m

6:20 中房温泉登山口
6:50 6:52 第１ベンチ
7:29 7:32 第２ベンチ
8:17 8:18 第３ベンチ
8:47 9:18 富士見ベンチ
9:43 9:55 合戦小屋
10:03 10:16 合戦山
10:47 ベンチ
10:58 11:47 燕山荘
12:20 蛙岩
12:36 12:38 大下りの頭
14:02 小林喜作レリーフ
14:11 14:18 槍ヶ岳・大天井岳、常念岳分岐
14:41 15:12 大天荘
15:20 15:39 大天井岳
15:46 大天荘

2日目

• 山行: 7:42
• 休憩: 2:11
• 合計: 9:53

距離 10.8km 登り 1,274m 下り 1,288m

5:37 大天荘
6:11 6:12 大天井ヒュッテ
6:34 貧乏沢下降点
7:38 7:50 赤岩岳
8:23 8:24 ヒュッテ西岳
8:31 8:36 西岳
8:43 9:00 ヒュッテ西岳
9:54 10:10 水俣乗越
12:00 12:46 ヒュッテ大槍
13:35 13:43 槍ヶ岳山荘
14:29 14:41 槍ヶ岳
14:53 15:06 槍ヶ岳山荘
15:30 殺生ヒュッテ

3日目

• 山行: 6:57
• 休憩: 0:36
• 合計: 7:33

距離 18.1km 登り 275m 下り 1,221m

6:30 殺生ヒュッテ
7:33 槍沢・天狗原分岐
7:59 槍沢大曲り
8:24 8:36 赤沢岩小屋
8:59 9:06 槍沢ロッヂ
9:30 9:32 二ノ俣
9:39 一ノ俣
9:48 槍見河原
10:30 10:36 横尾
11:21 11:22 新村橋
12:19 12:24 徳澤園
12:26 徳沢公衆トイレ
13:02 徳本口
13:11 13:12 明神館
13:55 13:56 河童橋
14:02 14:03 上高地バスターミナル
14:03 ゴール地点

天候

天気予報はすべて好天だったはず。
11日　麓から稜線が見えるほどの天気　久々だとか。実際には2500mより上はずっとガスの中。時折、晴れ間が望めるが、期待した穂高槍ヶ岳方面はガスに隠れている。
12日　朝からガスだが、2800mより下はまあまあ晴れている。特に常念岳方面は晴れ。槍の穂先は終日見えず。夕方から風が強く、テントが壊れるかと思った。
13日　朝から雨。ずっと雨。

アクセス

利用交通機関：

タクシー 自家用車

裏銀座縦走の時と同様に、自家用車の回送をお願いする。南安タクシー（http://www.nan-an.co.jp/modules/tozan/kaisou/）で11,000円。安曇野IC下りて10分経たないところに営業所があり、そこでタクシーに乗り換える。
南安タクシー営業所から中房温泉まで11,000円ぐらい。
上高地から沢渡まで4,600円。個人タクシーで快適な乗り心地。
沢渡駐車料金700円。これを高いととるか安いととるかは個人の価値観。疲れ具合を考えるとバス電車を乗り継いで車を取りに行く元気はないので、我が家的には安いと考える。

コース状況／危険箇所等

中房温泉から燕山荘は北アルプス3大急登というが、それほどでもない。道も安全、休憩ポイントも豊富。
燕山荘から大天井岳までの喜作新道も快適な稜線歩き。天気が良ければこれほどの道はない。
大天井岳からヒュッテ西岳も快適な稜線歩き。アップダウンもそれほどでもない。天気次第。
西岳から槍ヶ岳の東鎌尾根は、梯子や岩稜帯のハードな道。テント装備が肩に食い込む。アップダウンが堪える。

その他周辺情報

飛騨高山のホテルを予約していたため、周辺はどこも寄らず。
山歩きのあとは贅沢な温泉と食事を満喫。びしょ濡れのテント泊とは大違い。

写真

8/11 6:03

タクシーでここまで。連休明けだが、第1、第2は満車。第3は少し空いていたみたい。

8/11 6:19

スタートです。トイレも水も万全。

8/11 6:52

予定どおりのコースタイム

8/11 7:22

長女が寝不足でブレーキ。キナバル再来？

8/11 7:23

合戦尾根はほんとに至れり尽くせり。

8/11 8:06

第三ベンチでも睡眠。

8/11 8:06

ようやく半分

8/11 8:35

天気が良いうちに上に行きたい。

8/11 8:57

富士見ベンチ

8/11 9:07

ここでも睡眠。

8/11 9:34

あと10分。雨？

8/11 9:40

あと5分。雨・・・。

8/11 9:48

雨がパラパラ。稜線が白くなっている。

8/11 10:18

あと少しで燕山荘。

8/11 11:02

燕山荘到着。長女が小学生の時以来。

8/11 11:17

こちらでお昼。燕岳は以前に行ったことがあるので、パス。時間がない・・・。今回のお昼は、小屋飯を満喫予定。

8/11 11:43

富士見ベンチで抜かされた息子。
大学の先輩を山歩きに連れてきたらしい。先輩方は初登山初北アルプス。雷鳥が見られたようで羨ましい。

8/11 11:46

食事も終わり、大天井岳に向けて出発。ここから先は初めての道。

8/11 11:49

燕山荘周辺はコマクサが沢山咲いていた。さすが高山植物の女王。

8/11 11:56

終日こんな感じ。ガスの高さに行くと濡れる。

8/11 12:11

振り返って燕岳。こちらも同じ。

8/11 12:11

下界は暑そうだ。

8/11 12:19

時折の岩が楽しい。

8/11 12:20

この道を開拓した喜作さんは素晴らしい。景色が良かったら最高に違いない。

8/11 12:21

雷鳥には会えず。条件は完璧なんだけど。

8/11 12:22

稜線上の登山道。これぞ北アルプスって感じ。

8/11 12:37

少々疲れ気味。まだまだ大天井岳までありますよ。

8/11 12:37

あの雲の中に大天井岳がある。今日のテン場はそこ。

8/11 13:09

タカネナデシコ

8/11 13:18

この花は分からない。今回は花の写真を撮る元気があまり無かった。

8/11 13:38

大天井岳が見えてきました。左の肩にあるのが、大天荘　今日のテン場。まだ1時間はかかるなあ。

8/11 14:00

喜作さんのレリーフ　良い道でした。

8/11 14:06

ここから30分ちょっと。ガスの中に突入します。

8/11 14:09

右に行くと頂上を巻いて、大天井ヒュッテです。今季は営業しないそうです。

8/11 15:09

テント設営完了。
久々のステラ4型。重いんだよコレ。
風があまり来ない場所を選んだけど、それでも強風だった。このサイズは張る場所を選ぶんです。

8/11 15:21

テント設営のあとは、頂上へ。
三角点GET

8/11 15:22

束の間の晴れ間に3人で。

8/11 15:24

祠もありました。

8/11 15:25

安曇野方面には虹が出ていました。

8/11 15:25

小屋の方は良い天気。すばらしい。

8/11 15:32

しばし、山を鑑賞する奥様。本当はビールを持ってくるべきだったと後悔している姿なんです。

8/11 15:33

青空に娘も喜ぶ。

8/11 15:36

槍ヶ岳は見えず。

8/11 16:54

テント場に戻ってきて、おつまみタイム。

8/11 16:54

常念岳方面の方が天気が良いなあ。

8/11 18:26

ビール3本担いできました。そのほかにも・・・。
左から、麦茶、山崎梅酒、バランタイン。色は似ているが間違えると大変。

8/11 18:27

夕飯は鍋。鶏肉、ネギ、キノコ類で締めは雑炊。

8/11 19:24

安曇野の夜景

8/11 19:24

テント場の夜。

8/11 19:26

そろそろ就寝時刻です。

8/12 5:36

4時に起きて、朝食を作り、テントを徹営して歩き始めます。30分遅れた・・・。

8/12 5:41

ガスガスの中、フル装備です。

8/12 6:11

大天井ヒュッテ直上の分岐。

8/12 6:11

ヒュッテが見えています。営業していないと小屋の周りは静かなんだなあ。

8/12 6:14

ガスも落ち着いて、暑いので、雨具を脱いで歩きます。

8/12 6:15

閉鎖中

8/12 6:22

樹林帯と稜線の繰り返し。

8/12 6:43

びっくり平に到着。ヒュッテ西岳まで2時間半にびっくり平ですよ。まだまだなんだあ。

8/12 6:59

稜線に続く道。

8/12 8:32

西岳登頂！2ピーク目。赤岩岳はあまりのぬかるみ道で止めました。

8/12 8:33

ヒュッテ西岳とテント場

8/12 8:55

ヒュッテ西岳でトイレをお借りしました。
次の小屋はヒュッテ大槍。3時間はかかりそう。

8/12 9:00

テント場方面。

8/12 9:03

さあ、とりあえず水俣乗越までくだります。

8/12 9:03

この先、あんなに下るなんて・・・。

8/12 9:14

梯子を下りて、歩き。

8/12 9:17

また梯子を下りて歩く。下りると言うことは登ることを意味している。しかも今日は3180mまで上がらなければならない。

8/12 9:59

下りきりました。2500m切っているよ・・・。

8/12 10:21

槍沢方面も天気がいいね。

8/12 10:21

ババ平が見える。と言うことは槍沢ヒュッテはその奥で、横尾は全く見えないということ。

8/12 10:29

梯子を登ります。

8/12 10:38

北鎌尾根がちらちらと見える。

8/12 10:38

ピークごとに登れば下りるの繰り返し。

8/12 10:39

こんな梯子がいくつあったことか。かなり怖かった。

8/12 10:43

2段目なんかほぼ垂直だよ。下りもイヤラシいが登りも辛いなあ。

8/12 12:10

ようやくヒュッテ大槍へ。
私は味噌ラーメン、奥様は鶏塩ラーメン、長女は醤油ラーメン。
生き返る。

8/12 12:45

トイレも素晴らしくきれいで感謝しかありません。

8/12 12:48

あと少しで槍ヶ岳の肩に行くぞ。

8/12 13:04

足下に殺生ヒュッテが。ここに泊まることしよう。

8/12 13:04

2800mを越えたあたりがガスが酷い。

8/12 13:43

肩に到着。ここで荷物をデポして、穂先をピストン。そのためだけに持ってきたヘルメットをかぶります。

8/12 14:15

3180m槍ヶ岳山頂に到着。
私3度目。奥様2度目。長女初登頂。

8/12 14:17

三角点GET

8/12 15:02

ここでお土産を購入し、いざテント場へ。

8/12 15:02

真っ白。

8/12 15:17

かすかに下に見える殺生ヒュッテ。
まさか、このあと暴風雨が吹き荒れるとは。

8/13 6:37

昨晩は、雨風が酷く寝られませんでした。
山から吹き下ろす風でフライがテントにくっつき、テントを濡らし雨が降って来る。と思えば下から吹き上げてテントを揺らす。ぎりぎりのところにテントを立てたので、フライもきちんと張り切れずほとんど寝ずに過ごした一晩。
さっさと徹営して下山します。

8/13 6:37

トイレもここ数年のテント場の中では一番改善されていない。
最近の北アルプスのトイレ事情に乗り遅れている感じ。

8/13 6:59

坊主岩。

8/13 7:29

南岳まで行きたかった。

8/13 8:00

寝不足で足取りが重い。
大曲。

8/13 9:05

槍沢ヒュッテで一眠りしたい。

8/13 9:05

雨が酷くなってきた。

8/13 10:35

横尾もスルー。娘に20分待たせた。

8/13 12:05

徳沢でお昼ご飯。パスタが残っていたので、ここで茹でて食べる。もちろん、娘はソフトクリームも。

8/13 13:48

小梨平に着いた。熊が出たのでキャンプ禁止。

8/13 13:55

上高地下山。
例年に比べ、人が少ないなあ。

撮影機器：

ILCE-6000 SONY

HW-01K HUAWEI

感想

びっき

　今年の北アルプス遠征をどうしようか悩んだが、テント泊で3密を避けること、メジャールートで危険を避けることを考え、ルートを考えた。
　長女が槍ヶ岳に行きたいと言うことで、表銀座縦走に決めた。天気予報とにらめっこしたが悪くない。久々に最高の天気の中の稜線歩きが楽しめると思っていたが、現地に入ると天気はイマイチ。山の天気なんかそんなものさ。
　表銀座とは名ばかりで、思いの外人が少なくそれほどメジャーではないのか、それとも昨今の情勢から山歩きを控えているのか。どちらにしても数えるほどしか、人に会わなかった気がする。天気の良いときにこの道を歩いたら最高なんだろうなあと重いながら、肩に食い込む濡れたテントの入ったザックを担いで歩いていたらそれだけで楽しいことに気付いたり。
　長女と山歩きは、前回赤岳に行ったがテント泊なんて記憶がないほど大昔。もしかして長女が高校生の時代までさかのぼるかも・・・。奥さんは初かもしれない。娘や息子たちとテントを背負って山歩きできる幸せを今のうちにかみしめておかねばいけないのかもしれない。

コメント

JiroDai

ご家族で縦走、羨ましいです。
bchanbikkiさん
　ご家族での表銀座縦走、良いですね。天気は残念でしたが、楽しそうで何よりです。食材、酒、大きいテントなどのテン泊装備での縦走、皆さん素晴らしくタフですね。そしてこのようなご家族での山行は、本当に貴重な思い出となりそうですね。
　我が家はみんな都合がつかず、というか都合がついても体力的に山に行きたいと思わないらしく、表銀座縦走なんてとても実現できません。とても羨ましいです。そしてレコを拝見していて、自分もアルプスに行きたくなってしまいました。

びっき

珍しく長女の参戦でした
　今年はどうしようかと思ったのですが、珍しく長女から槍ヶ岳に行きたいというリクエストがあり、決行しました　今年は小屋が空いているみたいなので、小屋泊でも良かったなぁと今更思っています
　JiroDaiさんのように日帰り大天井岳はできません　その足があればもっと行けるのにと思いますが、年々落ちてきていると実感しています　山は逃げませんが齢が迫ってきています　まだまだいけるうちに行きますよ