10年ぶりの那須岳は三本槍岳から大峠を経て三斗小屋温泉へ



- GPS
- 25:40
- 距離
- 20.3km
- 登り
- 1,484m
- 下り
- 1,484m
コースタイム
- 山行
- 4:15
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 5:20
天候 | 1日目:晴ときどき曇 2日目:曇ときどき晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
高尾05:09(京王高尾線) 北野05:19/05:22(京王線) 新宿06:03/06:10(JR埼京線) 大宮06:49/07:06(東北新幹線やまびこ203号) 那須塩原07:50 那須塩原駅🚏08:00(関東自動車)¥1430 ※那須高原フリーパス券2日間有効¥2600 那須ロープウェイ🚏09:17 復路: 那須ロープウェイ🚏11:13(関東自動車)¥1380 黒磯駅🚏12:15 黒磯12:17(JR東北本線) 宇都宮13:11/13:32(JR湘南新宿ライン) 浦和14:46/14:49(JR京浜東北線) 南浦和14:51/15:01(JR武蔵野線) 府中本町15:34/15:36(JR南武線) 分倍河原15:38/15:43(京王線) 北野15:56/15:57(京王高尾線) 高尾16:07 |
写真
感想
8/22-23で念願の三斗小屋温泉に1泊して那須連山を歩いてきた。
今年は山小屋泊は無理かなあと今月の初めに友人と話していて出てきた案が那須の三斗小屋温泉。
友人が煙草屋旅館に連絡を取ってくれたところ、2名でも1部屋にしてくれるらしい。
三斗小屋温泉なんて人気だから週末は取れないと思っていたのだが、すんなりと予約できたのは今年がやはりいつもと違う年だからなのだろうか。
那須には過去2回行っているが、いずれも三本槍岳まで行けていない。
今度登るときは三本槍岳に登って三斗小屋温泉に泊まろうと思ってから早10年。↓
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-175492.html
やっと実現させることができた。
8月に入ってから太平洋高気圧とチベット高気圧のダブル高気圧で猛暑が続いていたが、ここへきていきなり引っ込んでしまいこの週末は天気が悪くなるとの予報。
どうしようかなと思ったのだが、先月も南蔵王の計画を流してしまったばかりだし、9月頭の薬師岳登山に向けての足慣らしも兼ねているので、今回は雨でも歩くことにした。
迎えた土曜日は北関東は午後から雷雨の予報だったが思いのほか天気も良さそうだった。
旅行らしい旅行は2月以来半年ぶりだし、新幹線に乗るのはなんと去年の9月以来11ヶ月ぶりだ。
旅行に行けるというだけで、新幹線に乗るだけでワクワクして生きている実感が湧いてくる。
大宮駅から乗り込んだ東北新幹線やまびこはE2系ではなくE5系。
那須塩原駅までは45分ほどであっという間だ。
那須塩原駅西口から乗ったバスが那須湯本あたりまで来るとちょっと山の方は雲が垂れ込めていて心配だったが、那須ロープウェイバス停まで着くと、なんと茶臼岳から朝日岳の稜線がちゃんと見えていた。
まずは峰の茶屋跡避難小屋までゆるゆると登っていく。
今年は体力が落ちているから心配だったが思いのほか簡単に中の茶屋跡付近まで来ると、茶臼岳から朝日岳までが大迫力で見えている。
いつ雲に追いつかれるかと最初は焦っていたが東側から来る雲も朝日岳を越えずに留まってくれている。
雨でも歩こうと来てみたが、こんなに天候に恵まれるなんて思ってもみなかった。
山はもう秋の気配で、朝日岳への稜線はエゾリンドウがちょうど見ごろを迎えている。
そしてホツツジのピンクのグラデーションもあちこちで目に付いた。
温泉旅行の延長のようなかっこうで登っている若者たちを見かけ、そういえば自分も15年前初めて茶臼岳に登った時は、学生時代の友人たちと那須塩原温泉の温泉旅行のついでだったなと懐かしく思い出した。
朝日岳山頂は思いのほか多くの人で賑わっていた。
朝日岳までは前回も登っているが、そこから先は未知の那須連山だ。
朝日岳からまず一度下るが、そこが気持ちのいい湿原、清水平だった。
ちょうど陽も射してきていて、ゆっくりと昼寝でもしたいところだが、そこから見える朝日岳の向こうに積乱雲が湧き上がっているので先を急ぐことにする。
もうひと登りをすると三本槍岳、ここが那須連山最高峰だけあってここも思ったより人が多かった。
今回はここから大峠を経て峠沢、中の沢、赤岩沢を越えて三斗小屋温泉に向かうことにした。
この方が周回ルートになって面白いし、アップダウンもそんなにないかなと思ったからだ。
三本槍岳から大峠への稜線が今回一番気持ちのいいコースだった。
目の前に堂々たる流石山を見ながら、そして背後には那須連山。
三本槍岳の向こうには入道雲。
周囲にはリンドウなどの花がたくさん咲いていて誰もいない。
夏から秋へと移り変わるちょうど狭間にいるんだということを感じつつ歩く。
大峠は戊辰戦争の戦場になった場所とのことだ。
草地になっていて、木陰にお地蔵さんが祀られているのは古戦場だからだろうか。
ここから三斗小屋温泉へは古道だろうからアップダウンもあまりないと思っていたのだが、3本の沢を越えるのに思ったよりアップダウンが激しかった。
こんなにアップダウンがあるところで戦争をするなんてどういうことだろうか。
もう死に物狂いの戦いだったに違いない。
周囲はブナ林がきれいで、それで癒されなんとか歩き切った。
心配していた雨は、途中から雷鳴と雨音が聞こえてきたが、ブナ林の森の中だったので濡れることはなかった。
三斗小屋温泉に到着して、露天風呂を堪能し、夕食が終わったころようやく雷雨になった。
雷雨の中もう一度露店風呂を楽しんだが、あまりにも雷鳴が近かったので早々に引き上げた。
翌日は朝から雨の予報だったのにいい天気だった。
三斗小屋温泉から延命水を経て峰の茶屋跡避難小屋に至るコースはとても歩きやすくあっという間に稜線に到着した。
那須連山から西の山々、上越国境の山々だろうか、雲の中青々と浮かんでいる。
稜線まで出ると、さすがに昨日よりは雲が多く、茶臼岳も朝日岳も雲に隠れたり出たりという感じだった。
が、雨の心配はなさそうだったので予定通り南月山まで行くことにする。
こちらも高山植物の多い稜線と聞いていたが、スコリアの荒れ地が多い気がした。
昨日歩いた三本槍岳から大峠の稜線の方が植物は多い気がするのは雲で展望が開けなかったからだろうか。
南月山までの往復では展望が開けなかったのでまた紅葉の時期にでも歩いてみたい。
茶臼岳方面に戻っていると時折雲が切れたのだが、峰の茶屋跡避難小屋まで戻るとますます雲が濃くなってきたので、これまで雨に降られなかったのだからと下山することにした。
帰りは時間も早かったので黒磯駅から東北本線で帰宅。
宇都宮駅で乗り換えた電車は湘南新宿ライン逗子行きで、あっという間に浦和に到着。
10年前は快速ラビットが早くて快適だと思ったものだが、今は日中の運行はラビットではなくなっているようだ。
久しぶりに山らしい山歩き稜線歩きができ、念願の三斗小屋温泉に入れた充実の2日間だった。
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