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Yamareco

記録ID: 2556511
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
志賀・草津・四阿山・浅間

19960503-05白砂山→佐武流山→苗場山縦走、テント泊

1996年05月03日(金) ~ 1996年05月05日(日)
 - 拍手
GPS
112:00
距離
33.7km
登り
2,124m
下り
2,772m

コースタイム

1日目
山行
7:34
休憩
1:19
合計
8:53
9:04
0
9:04
0:00
70
10:14
10:15
86
11:41
12:00
76
13:16
13:18
4
13:22
13:47
70
14:57
15:12
53
16:05
16:19
33
16:52
16:55
62
2107mP
17:57
2日目
山行
10:13
休憩
2:35
合計
12:48
6:12
49
7:01
7:02
125
約1815m鞍部
9:07
9:28
59
10:27
11:03
26
11:29
11:30
39
約1745m鞍部
12:09
0:00
109
苗場山頂上台地
13:58
14:13
47
2068m標高点付近
15:00
16:03
34
苗場山
16:37
16:45
10
坪場(約2005m鞍部)
16:55
16:57
19
約1770m平地
17:16
17:20
24
約1520m平地
17:44
0:00
44
林道(約1310m)
18:28
18:32
28
林道三叉路・小赤沢への分岐
19:00
約1195m鞍部
3日目
山行
1:07
休憩
0:00
合計
1:07
5:30
42
約1195m鞍部
6:12
0:00
11
舗装道
6:23
0:00
4
秋山郷オートキャンプ場
6:27
0:00
10
のよさの里
6:37
上ノ原バス停
天候 5/3・5/4:晴、5/5:雨
アクセス
利用交通機関:
電車 バス

感想

1996年5月2日(木)夜発〜5(日)白砂山→佐武流山→苗場山縦走
 1996年のGW後半は、信越国境の夏道の無い稜線の縦走を敢行しました。佐武流山までは佐武流山をピストンするパーティが結構いましたが、そこから先は本当に静かな山でした。

5月2日
 夜、新幹線で大阪出発、上野から高崎行き最終普通列車に乗り、高崎駅で仮眠。この駅は夜追い出されることもなく、同じ様な連中が結構いる。

5月3日
 快晴(^_^)。吾嬬線の始発に乗り、長野原草津口で下車、予約していたタクシーで野反湖の白砂山登山口へ向かう。タクシーの運転手によると吾嬬線の始発で野反湖にタクシーで向かうのは私を入れて3パーティとのこと。しかし、登山口の駐車場には結構車が止まっていて、往復登山の人は結構いるようである。登山口から雪上歩行だが、トレースは結構しっかりしている。一旦ハンノキ沢まで下り、ここから急登開始。先行していた男女二人パーティ・神戸からの単独行者を抜かし、いつのまにか地蔵峠を過ぎ、なおも広い尾根の急登。振り返ると湖面の凍結した野反湖が美しかった。やっと地蔵山に着いたが堂岩山はまだ遠い。
 少し下って、更に急登をこなし、展望の良い堂岩山着。白砂山が高い。しかし、白砂山への稜線は雪が少ない。先行パーティが幾つか見えている。やがて東京からの7人組(苗場山まで縦走するとのこと)と、神戸からの単独行者(佐武流山を越えて魚野川方面の林道に下山するとのこと)が登ってきた。
 少し下り、夏道を通り2042mPを越えるとかぐらスキー場から入山し縦走してきた山スキー二人組をすれ違う。鞍部から白砂へ急登が始まるが雪庇が切れ中途半端に雪が付いて歩きにくい。2パーティを抜かし、埼玉の6人組の3パーティ目(このパーティも苗場山まで縦走し赤湯に下山するとのこと)に追いつく頃ようやく白砂山山頂に到着、といってもテント場の跡があるだけで表示も三角点も雪に埋もれている。しかも、わずかに東方のピークの方が高そうだった。記念写真を撮ってもらっただけで頂上を去り、もう一つのピークも越え上越国境と信越国境とのジャンクションまで進んだ。
 ここからはこれから向かう佐武流山・苗場山方面がよく望まれる。又、上越国境の山々も意外と近く見える。ここから緩い尾根を辿り、それから一気に下って1927m鞍部に至る。6人組パーティはここで幕営するとのこと。急登から一つピークを越え緩く登っていくと平坦地に着く。東京からの7人組はここで幕営するとのこと。ここから少し行くと沖ノ西沢の頭。頂上のすぐ向こう側に2つのパーティがツェルト・テントを張っていた。ここから赤土居山までは雪庇が切れ、薮・潜り込みがうっとしい。途中単独行者がツェルトを張っていた。ちょっとした岩峰を越え更に進むと小さな山名表示板のある赤土居山。ここで尾根は西に向かう。一段下ったところにツェルト・テントが4つあった。ここからは踏み跡がかなり薄くなる。鞍部に下り、急登で2107mPに着く。更に幾つか登り下りを越え、ようやく佐武流山に到着。ここにも表示板の類は何もない。頂上付近の樹間にテントを設営。夕闇迫る中、展望はすこぶる良好。南方に今日辿った白砂山唐の尾根、北方には明日辿る苗場山への稜線がはっきり見渡せる。西方には妙高連山から白馬連峰、志賀高原の山並み、更に槍穂高方面、白根山、四阿山、浅間山、西上州の山々、谷川連峰・巻機山等上越国境の山々、至仏山など360度のパノラマであった。ただ鳥甲山は樹林の方向で頂上からは見にくい。この夜は風も弱く満月で明るい夜であった。

5月4日
 雲は多いが晴れている。西方は視界が悪いが東方から北方は霞みながらも昨日より視界がよい。北西に越後三山から巻機山、尖峰の荒沢岳、平ヶ岳、燧、至仏、武尊、その奥には日光の山々から皇海山等足尾の山々、更に赤城山、手前には平標山・仙ノ倉山からの谷川連峰が見渡せる。撤収している内に赤土居山付近で幕営していた二人組が登ってきた。あれやこれや話している内、沖ノ西沢の頭で幕営していた単独行者も登ってくる。ようやく6時過ぎに出発。最初の大下りはアイゼンを付けて下る。途中から急下降となって約1810m鞍部に1時間もかからずに到着。この下りは視界が悪ければ要注意であろう。鞍部からの登りは雪庇が切れ薮を絡みながら登るので時間がかかる。1901mPの登りでかぐらスキー場から縦走してきた3人組とすれ違う。ナラズ山への登りの途中から尾根が広がり東側の雪面を辿って登りやすくなった。ナラズ山の頂上付近は平坦で風は強そうだが幕営適地。苗場山が大きく見え、頂上台地が一望である。平標山等もかなり近く見えてきた。
 ナラズ山からの下りも所々雪庇が切れていて、思ったより時間がかかる。鞍部からは案外早く赤倉山南峰に着き、そこからは緩い吊り尾根を辿って赤倉山に到着。樹林上に苗場山が大きい。ここからは樹林中の急坂を一気に鞍部まで下降するが、ルートは非常にわかりにくい。ジグザグ登行のスキーのシュプールを目印にやや右に向かって下っていくと約1780mでやっと尾根に乗る。二つちょっとしたピークを越え約1740m鞍部に着き約150mの登り返しでやっと苗場山の頂上台地の一端にたどり着く。この頃から風が強くなってきて雲も増えてくる。
 最初はシュプールを辿って台地の東端に出て、後は雪庇に沿って緩く登っていく。所々雪庇が割れていて気持ち悪い。1995m独標に向かう尾根を分け、2068m独標付近のちょっとしたピーク状の所に登り着くと苗場山山頂が見える。山小屋の屋根も見える。ここから見る苗場山頂上台地はほとんど正に雪原と化している。東方にはカツサ湖とスキー場が見え、スキー場の放送も聞こえてくる。その手前に赤湯に下る尾根があるがトレースは無さそうな感じがした。又、降り口は雪壁となっている。ここからは見えている頂上に向かい、一直線に雪原を横切って進んだ。あたりにはひとっ子一人見当たらなず、広い頂上台地にお山の大将僕一人の気分である。
 頂上台地に着いてから休憩込みで3時間近く経ってようやく山頂到着。風が冷たく雲も増えてきているが時折まだ日が射し、視界もまだ良くて朝と変わらないくらいの展望が楽しめた。頂上一帯は所々潅木があるだけで正に雪原。その向こうに白砂山・佐武流山と歩いてきた稜線が続いている。志賀高原の山々、上越の山々、越後三山、尾瀬方面の山と望むことができた。下山は小赤沢に降りたいと思っていたがトレースがないとルートファインディリングが難しいようであり、トレースが無いなら痩せた岩稜の下降はあるが、かぐらスキー場へ下山しようと思っていた。しかし、今まさに付けられたばかりというような踏み跡が秋山郷側に下っていっており、時間は遅いが明日の悪天のことを考え、それに追随して下山することとした。
 雪に半分埋もれた遊仙閣・頂上ヒュッテの前を通り、尾根通しに2036mP手前の鞍部である坪場に辿り着く。ここから一気に急斜面を下り平坦地に着き、急で狭いルンゼ状の部分を慎重に下り沢筋に降り立つ。後は左岸沿いに緩くトラバース気味に下って行くと底雪崩のデブリの横を通り、右下にログハウス風の建物(トイレ?)が見えれば程なく約1310m付近の雪に埋もれた林道に降り立った。坪場から1時間程だった。後はひたすら林道を進む。完全に雪で埋もれ急な雪面のトラバースとなる部分もあったがやがて三叉路に着く。ここで私は踏み跡に従い左に行ったが、右に下ればもっと早くに小赤沢に降りられたようである。辺りは徐々に暗くなり約1190m鞍部付近の雪原で幕営。夜中前から天気予報通りに雨となった。

5月5日
 朝になっても雨。何とか一番バスに乗ろうと雨ニモ負ケズ撤収後に行動開始。昨日に引き続き雪の林道を進むが対岸には鳥甲山の岩壁が迫力満点、しかし、頂上部はガスの中。約1020付近でやっと雪が消え自動車の通った跡があった。約1010m付近で舗装道となり、秋山郷オートキャンプ場・のよさの里・上ノ原の集落を過ぎるとやっと上ノ原バス停。周りに何もない。津南行き始発バスは6:36だったが数分遅れでやってきて乗ることができた(^_^)。尚、このバスは津南に着くとすぐに森宮野原行きとなり出発した。それなら最初から森宮野原行きとした方がわかりやすいのだが・・・。森宮野原から飯山線・中央西線・新幹線を乗り継ぎ帰阪した。

 今回の山行も最初の二日は天気に恵まれ、ルートの分かりにくい所(赤倉山の下り・苗場山頂上台地・苗場山からの下り)ではトレースにも助けられ、縦走を完遂することができました。佐武流山までは往復登山で結構人が入っていましたが、以後出会ったのは1パーティのみ、やはり静かな山でした。

19960502(木)、03(金)
野反湖・白砂山登山口904→1014地蔵山1015→1141堂岩山1200→1316白砂山三角点1318→1322JP1347→1414 1927m鞍部→1457沖ノ西沢ノ頭1512→1605赤土居山(赤樋山)1619→1628約2005m鞍部→1652 2107mP1655→1757佐武流山(幕営)

19960504(土)
佐武流山612→701約1815m鞍部702→907ナラズ山928→1027赤倉山1103→1123 1787mP→1129約1745m鞍部1130→1209苗場山頂上台地→1358 2068m標高点付近1413→1500苗場山1603→1637坪場(約2005m鞍部)1645→1655約1770m平地1657→1716約1520m平地1720→1744林道(約1310m)→1828林道三叉路・小赤沢への分岐1832→1900約1195m鞍部(幕営)

19960505(日)
約1195m鞍部530→612舗装道→623秋山郷オートキャンプ場→627のよさの里→637上ノ原バス停

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