鳥坂峠から春日山−名所山−滝戸山−日蔭山−右左口峠−関原峠−桜峠−甲斐上野駅
- GPS
- 06:22
- 距離
- 22.9km
- 登り
- 1,295m
- 下り
- 2,035m
コースタイム
歩行時間5:50+休憩時間0:32=全行程6:22
GPSログ:沿面距離25.3Km、累積標高差+1675m、-2428m
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
帰り:身延線甲斐上野駅から電車で金手まで。230円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
滝戸山を過ぎ千畳敷から右左口峠間は、トレースが不明瞭または無く、テープなどもあまりありません。 展望もないので、地図とコンパスでの読図は難度が高いと思われます。 私は、Androidスマートフォンで山旅ロガーGOLDと地図ロイドを使用しました。また予め感想で紹介してあるレコのGPSログを地図ロイドに読ませておいて、ナビゲーション代わりにしました。 年末降った雪は、全て消失してました。 |
写真
感想
年末こじらせた風邪も良くなり、久しぶりにがっつり走りたいと思い、以前より気になっていた稜線を歩くことにしました。
終点を甲斐上野駅としてどこから歩き始めようか悩んだのですが、病み上がりで日も短くコースタイムも良く読めないことから、他のかたのレコと同じく、鳥坂峠からとしました。
自分的には、御坂峠から歩きたいのですが、どう考えても暗い内から歩くか、途中で暗くなるかのどちらかなので、止めておきました。
参考になったレコは、2011年02月26日(土) hansodeさんのです。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-101131.html
この日は、甲府で朝 -6.7度を記録。山頂あたりは多分 -10度以下だったと思います。午前中はずーっと氷点下でした。おかげでハイドレーションのチューブがすぐに凍って難儀しました。
○鳥坂トンネル〜春日山
鳥坂トンネル南側のバス停から黄色いゲートを超え、旧道を進みます。封鎖されたトンネルから右に登り口があります。急登をつづら折りに登ると、鳥坂峠です。
右手は釈迦ヶ岳から続いている稜線です。左に進みます。
徐々に高度を上げていくと、春日沢ノ頭に出ます。甲府盆地方面が開けていて、南アルプス、遠く北アルプス、八ヶ岳、奥秩父方面が眺望できます。
一度高度を下げて登り返すと春日山に到着。手前の電波塔は開けていますが、山梨百名山の標柱は林の中にひっそりとたたずんでいます。
○春日山〜名所山
下るとすぐに車道に出て黒坂峠となります。ベンチがありひと休みできます。
黒坂峠から鶯宿峠の標識のある階段を登ります。高差140mほど急登を登ると「春日山最高点」と書かれた名所山に到着します。
○名所山〜滝戸山
一度下り登り返すと、壊れた標識に出ます。ここを90度左に折れます。まっすぐ行くと境川方面の下山路です。
やがて右手に林道名所山線が見え始め、鶯宿峠(おうしゅく峠)に到着します。ここには、リョウメン桧という桧の変種があります。
一旦林道を歩き、黄色いゲートを超えると、大窪鶯宿林道に出ます。大窪方面に数メートル歩くと、滝戸山登山口は左手に伸びています。ここは、甲府盆地が一望でき、八ヶ岳や茅が岳、金峰山方面がよく見えます。
何度か小ピークを越え高度を稼ぐと、滝戸山に到着です。滝戸山からも境川方面の下山路が伸びていますが、南方面に歩を進めます。
○滝戸山〜日蔭山
滝戸山を過ぎるとトレースが不明瞭になってきます。ピンクテープは豊富なので、見失わないように稜線を辿ります。ほぼフラットなトレースを走るとやがて、ツルキリ山の表示があります。さらに歩を進めると、千畳敷標高1246mに到着。本日の最高点に到着です。
千畳敷からは一気に300m以上下降します。トレースはさらに不明瞭となり、ピンクテープもまばらになります。
下りきったところで、ピンクテープも消失。スマートフォンのGPSロガーを頼りに歩を進めます。左右の稜線の鞍部に到着したところでピンクテープがあり、太い松の木が目に入ります。根本にはワイヤーロープが巻き付いていました。
この鞍部を間違えて左方面に進んでしまいましたが、正解はまっすぐ下り前方の山を登ります。
ピンクテープはあまりありませんので、直登でピークを目指します。登りきったところが日蔭山です。
この区間は、展望が良くありません。
○日蔭山〜関原峠
日陰山からの下降路は出だし不明瞭ですが、徐々にはっきりし、やがて急登になります。150mほど下ると鞍部に出ます。右手に右左口峠の林道が目に入ります。
踏み跡とピンクテープも消失してましたので、適当に下り林道に出ました。正解は、鞍部をやや上り調子で進み林道に出るようです。
右左口峠の林道を進み、中道往還の案内板の裏を進みましたが、これは中道往還そのもののようで、尾根から外れてしまいました。正解は、林道をちょい進み、右左口峠観測所の左脇を行くようです。
右左口峠からは、トレースも良くなり歩きやすくなります。しばらく登り返し、946mピークへ寄り道すると七覚山の表示がありました。登山道に戻り、高度を下げると、関原峠(野坂)となります。ここには車道がありませんでした。
この区間は、展望が良くありません。
○関原峠〜桜峠
不明瞭ですが所々にピンクテープがあります。859mピークを超すと、たいら山の案内がありましたので、寄り道します。100mほど急登を登ると、中央市最高標高地点932mの角材が三角点の所に刺さっていました。近くには、たいら山の表示もあります。
高度を下げ、登り返すと、ピークを左に巻くようになり、道を外したようです。912mピーク近辺をうろつきましたが、伐採した木が横たわっており、どこか確認できませんでした。道を外してしまっていたので、大峠をショートカットし、登山道に合流するように進んだところ、真っ白な舗装路に出ました。大峠を経由してどこかに伸びているようです。
舗装路をショートカットし、しばし併走しましたが、やがて舗装路に降りました。しばらく進むと砂利道となり下りはじめました。右手の尾根線を歩く予定でしたが、また外れてしまったようです。急斜面を強引に登り尾根線に出ました。
緩やかなアップダウンを進むと、右手甲府盆地方面の展望が良くなります。やがて標高700m付近に到着すると、前方が開け、南アルプスが一望できます。芦川村も見下ろすことができ、対岸の稜線も逆光ながら望むことができます。
さらに進むと、林道大鳥居線に出ます。右手に進み黄色いゲートを越すと、登山道が延びています。
猟師二名に出逢いさらに進むと、きれいに刈り払われた笹原になります。昔は桑畑だった痕跡が伺えます。
このあたりから、展望も良くなり、走るのに気持ちの良いトレースになります。
小さな祠がある鞍部に出ると桜峠です。
○桜峠〜甲斐上野駅
桜峠を登り返すと、石碑が建ち並んでおり、その一つには、植樹祭の記念碑となっています。植樹祭のおかげでトレイルが整備されているようです。
すぐに車道に出ます。左手には簡易トイレも設置されていました。のぞいてみると結構きれいでした。
車道を横断して、稜線を辿ります。しばらくはいいトレースが続きますが、徐々にススキの藪が深くなってきます。きれいに切り払われていますので、歩く分には問題ありません。
593.9mの三角点を超え高度を落としていきます。ススキの藪が無くなり針葉樹林帯となります。
上野方面に下山していきます。落ち葉でふかふかのトレースを一気に下降します。やがて、町が近くなり、上野憩いの広場が現れ、登山道の終了となります。
予め仕入れておいた身延線の時刻表を見ると、14:39の電車に余裕で間に合います。のんびりと歩くことにしました。
舗装路を歌舞伎公園方面に進み、公園内を横断して甲斐上野駅に到着です。
着替えをすませ、温かいブラックコーヒーを飲みながら、そこら中にひっついた種をつまみました。
電車は、ワンマンカー。初めて乗りましたが、勝手が分からず下車時に時間を食ってしまいました。
乗車時発券機でシートを受け取り、下車時乗った駅に応じた料金を運転手さんの背中にある精算機にコインを投入するそうです。ワンマンバスと同じシステムですね。
○食料、水分
ゼリー飲料5個(3個消費)、あんパン、水1.25リットル(0.5リットル余り)
○装備
ザック(14リットル)、ハイドレーションパック(1.5リットル)、行動食、スマートフォン、ハンドタオル、心拍計GPSウオッチ、デジカメ、家の鍵、熊鈴、お金、充電用リチュウムイオンバッテリ。
トレランシューズ、登山用カーゴパンツ、撥水ロングスリーブシャッツ、ドライロングTシャッツ、ウィンドストッパジャケット、ゴアテックスレインウェア(上)、耳当て、防寒手袋、着替え(上)。
○未使用のもの
ペーパー、ファーストエイドと薬少々、ゴミ袋、免許証、保険証、テーピング、靴擦れ保護パッド、ポール、ホカロン×2、ヘッドライト。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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土曜日ほんとに寒い一日でした。
おかげで風邪引いてしまいやっと回復。遅いコメですみません。
南の山を縦走ですね、それも、道なきところも
このコース取りは思いつきませんでした。さすがです。
こんな山の中で猟師さんに会うとびっくりしますよね。
なにせ、相手は気配を消して歩いているのでいきなり鉄砲担いだおじさんに会うと熊より怖い気がします。
上半身の黄色と赤のコーデは目立っていいですよ
家は身延線の駅の近くなのに、最近、乗ってませんでした。
大変参考になりました
3日で回復とはさすが。薬のチョイスも良いんでしょうね。
私はのど風邪でしたが、2週間以上具合が悪かったです。
この時期怖いのはクマより猟師さんですね。クマ鈴と派手な衣装は必須です。Iさんのクマ鈴の音甲高くていいですね。蛍光ピンクも目立つし。
qwgさん、こんばんは。
この尾根を黒岳まで縦走しようかと急に思い立って、
GPSデータがあって詳しくコース状況が書いてあるレコを
探したら、このレコにを見つけました。
そして誰かと思ったらqwgさんじゃあないですか
とても参考になりました
まだいつ行くか決めてませんが、お気に入りに登録させていただき、
GPSデータも使わせください
ところで、この尾根の名前はなんていうんでしょうか。
御坂山地の北だから北御坂山地?
黒岳までということは、このレコとは逆方向ですね。
shigetoshiさんなら、明るい時間帯のワンディで十分行けますね。
桜峠周辺は、トレランレースが昨年から開催されるようになって、道が良くなってるようです。9月にやったばかりなので、ヤブとか無いと思います。
分かりにくい所は、大峠付近と日蔭山の前後でしょうか。ログにも迷った足跡が残ってると思います。
水場がないので、雪の降る前の冬場が良いと思います。
>御坂山地の北だから北御坂山地?
地元の人は、御坂山塊支稜と呼んでるようです。
qwg さん、こんにちは
このルート、月曜日に歩いて来ました。
qwg さんのGPS データがたいへん役に立ちました。ありがとうございました。
あらためてこのレコを読み返してみると、今もほとんど状況は変わってませんでした。滝戸山から西はかなり難儀しました。
qwg さんが迷った場所でも、迷わずに行けたり、全く同じように迷ったりと、バリ探索を堪能できました。
shigetoshiさんの山行記録はRSSリーダに登録してあるので、アップされるの楽しみにしてます。
shigetoshiさんのGPSログはいつも使わせてもらってるのでお互い様ですね。
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