南大菩薩小金沢連嶺 〜麗しの稜線〜


- GPS
- 07:18
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 1,099m
- 下り
- 1,675m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
やまと天目山温泉発16:16(栄和交通バス、300円)甲斐大和駅着16:30、発16:42 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大菩薩から富士山を見ながら南下するコースは相変わらず気持ち良い。変化にも富んでいる。 湯ノ沢峠から登山口までの沢沿いの道は、台風などで荒れている。基本的に右岸を進めばよいが、部分的に道が消失しているため、徒渉を繰り返しながら下りる。増水時は高巻きが必要な個所も有る。 |
写真
感想
甲斐大和駅には臨時バスが待っていた。予定よりも20分早く小屋平に到着する。満員の車内から降車したのは3名のみ、大菩薩嶺を目指す方々がほとんどだった。霧雨は上がり、石丸峠を目指し、ゆっくりと歩き始める。気温は10度前後、風は感じられなかった。雨上がりの清涼な空気は心地よく、身体は軽い。今日唯一の登りらしい登りも、息上がらず、労せず尾根に乗ることができた。期待どおりの光景があった。
曇り空、霧も深い。青空に溶け込んだ笹原は見られなかったが、それでも十分に気持ちが良い。7年前、登山を再開して間もない頃、ヤマレコの記録でこの道を知った。また歩いてみたいと思える数少ないコースの一つ、記憶に間違いは無かった。石丸峠の先で牛の寝通りへの道を分ける。かの道は、眺望は得られないが、静かで趣のあるコースだった。そしてほどなく狼平。今日は大の字になることはできないが、スコットランドを彷彿させる素敵な場所なのだ。
標高2014メートルの小金沢山には前年の11月に登ったので、2014年の年賀状の主役は、ここの山頂写真だった。今日は富士山の姿は見えそうにない。
それにしても変わらず、変化に富んだ道。楽しい、そして気持ちいい。人と出会わない、静かなこともこのコースの魅力。今日も5組しか出会わなかった。
11時過ぎ、牛奥ノ雁ヶ腹摺山に到着した。格別に美味いコーヒーを淹れよう。しばらくまったりしたのち、南を見ると、たおやかな姿がそこにあった。会えると思っていなかっただけに感無量、今日の目的は半分達せられた。
胡桃沢ノ頭、黒岳を経て、白谷ノ丸へ。ここから望む富士山が、私は最も好きだ。今日は見えないが、また来よう。こんどはきっと会える。
湯ノ沢峠。今日で4度目である。縦走後の下降点、道迷いの末に辿り着いた場所、なぜかここは不思議な場所に思える。私にとってパワースポットなのだろう。峠からは沢沿いの道を下る。台風や豪雨で荒れた道を慎重に下りる。ルートファインディング、渡渉の繰り返し、登山口まで気を抜けない時間が続いた。
覚悟していた長い林道歩き。素晴らしい時間を振り返りながら歩いた。笹原も富士山も苔の生み出す造形も、いつまでも心に残るだろう。かけがえのないものたちよ、「また会おう」。今日という日に感謝。
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