【寝台列車で行く】剣山・次郎笈・三嶺（テント泊/見ノ越〜菅生：公共交通利用+地元の方のご厚意に甘える）

2020年10月24日(土) ~ 2020年10月25日(日)

• GPS: 10:37
• 距離: 30.3km
• 登り: 2,177m
• 下り: 2,767m

コースタイム

1日目

• 山行: 1:45
• 休憩: 1:57
• 合計: 3:42

距離 7.2km 登り 763m 下り 288m

11:22 見ノ越登山口
11:50 11:53 リフト西島駅
12:06 12:22 大剣神社
12:36 剣山頂上ヒュッテ
12:50 12:55 剣山
12:59 剣山頂上ヒュッテ
13:17 二ノ森
13:30 13:38 一ノ森ヒュッテ
13:39 15:04 一ノ森
15:04 一ノ森ヒュッテ

2日目

• 山行: 7:14
• 休憩: 0:32
• 合計: 7:46

距離 23.1km 登り 1,441m 下り 2,506m

4:42 一ノ森ヒュッテ
4:43 一ノ森
5:00 二ノ森
5:17 剣山頂上ヒュッテ
5:23 剣山
6:16 6:24 次郎笈
7:12 7:14 丸石
7:33 丸石避難小屋
8:10 8:14 高ノ瀬
9:10 平和丸
9:27 9:28 白髪避難小屋
9:59 カヤハゲ
10:39 10:55 三嶺
11:00 11:01 三嶺ヒュッテ
11:14 1791m小ピーク
11:48 旧造林小屋
12:28 ゴール地点

天候

10/24:晴
10/25:晴

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

○往:東京→見ノ越
・東京[22:00]→[7:09]坂出／電車:サンライズ瀬戸 ￥14,980 ノビノビ座席
・坂出[7:37]→[8:49]大歩危／電車:特急しまんと ￥2,670
・大歩危[8:58]→[10:06]久保／バス:四国交通バス
￥1,240
・久保[10:08]→[10:58]見ノ越／バス:三好市営バス
￥1,380

○復:菅生→新宿
*・菅生[13:31]→[13:50]かずら橋／バス:三好市営バス ￥430 かずら橋見学の為
*・かずら橋[15:13]→[15:45]久保／バス:三好市営バス ￥430
*・久保[16:44]→[18:40]阿波池田／バス:四国交通バス
￥1,790
*・阿波池田[19:50]→[21:04]徳島／電車:特急剣山
￥2,680
・徳島[22:08]→[7:20]BT新宿／バス:琴平バス
￥9,990
*予定していた移動。偶然の出会いとご厚意により、自家用車に同乗させていただく事となった。

その他周辺情報

宿泊:一ノ森ヒュッテ　テント場 ￥500
http://www.city.mima.lg.jp/kankou/kankouannai/tomaru/0006.html
HPにテント泊について予約要否の記載はありませんが、当日予約無しでは原則受け付けないと仰られていましたのでご注意ください。

温泉(下山口):いやしの温泉郷￥500
http://iyashino-onsenkyo.com/news/316/

写真

10/23 21:51

学生以来、久々のサンライズ瀬戸。あの頃はまだ自分が山をやるなど思いもしなかった。

10/24 6:36

サンライズから見るサンライズ。

10/24 6:37

岡山で見る日の出って、

10/24 6:41

とっても綺麗。

10/24 6:43

約10年前に同じサンライズに乗った時と変わらぬ感動。

10/24 6:58

瀬戸内の朝日の美しさたるや。

10/24 7:04

四国に渡る。

10/24 8:53

坂出で特急しまんとに乗り換え、やってきたのは大歩危。

10/24 8:54

絵に描いたような川。このあたりのすべての川は吉野川に流れ着きます。

10/24 8:57

バスを待つ。

10/24 11:16

2時間乗り継いで、剣山登山口は見ノ越へ。

10/24 11:20

道中の安全を剣神社にお祈り。

10/24 11:50

あそこに見えるは、今回の縦走の終着点。

10/24 11:51

剣山の山腹は秋真っ盛り。

10/24 11:54

良い天気です。

10/24 11:55

右に行くと御神水。この旅の命の水を汲みに行く。

10/24 11:56

紅葉は見頃。

10/24 11:56

色付きは見事。

10/24 12:05

塔丸。

10/24 12:06

次郎笈の登場。

10/24 12:08

10/24 12:16

御神水に到着。
こんな山頂間近に水場がある事自体奇跡的。

10/24 12:18

大岩。深田久弥日本百名山には”大剣”とあります。これが山名の由来とも。

修正: これは御塔石(おとういわ)だそうです。大岩は山頂にある別の岩の事のよう。深田さんの書かれた大剣はどちらを指すのかわかりません。

10/24 12:21

大剣神社。

10/24 12:21

塔丸。この山域の高山はすべて、山頂付近が剥げているように見えます。

10/24 12:24

10/24 12:34

穴吹川。奥に見えるのは吉野川河口、つまりは徳島市街です。

10/24 12:38

山頂に到着。

10/24 12:50

人でにぎわっていますが、風が強く皆さん寒そうにしておりました。

10/24 12:50

一ノ森の方。

10/24 12:54

次の日登る次郎笈。端正な姿。

10/24 12:54

右奥の三嶺まで。結構遠そう。

10/24 12:56

自然保護のため木道やデッキが整備されています。

10/24 13:01

10/24 13:03

一ノ森の方に向かいます。

10/24 13:11

白骨樹？

10/24 13:13

アップダウンは弛めです。

10/24 13:17

二の森の社。

10/24 13:21

いくつかピークを越えて一ノ森へ。

10/24 15:15

一ノ森から見る剣山と次郎笈。深田久弥もここから眺めたのだろうか。

10/24 15:18

一ノ森山頂。

10/24 15:18

ヒュッテ。

10/24 15:27

北東側は笹っ原です。

10/24 16:46

10/24 17:14

夕焼けに二峰のシルエットが映えます。

10/24 17:20

次郎笈と三嶺の稜線に沈む。

10/24 17:28

テント場。風の為、設営に苦戦しました。

10/25 5:51

翌朝。
鞍部からの次郎笈。

10/25 5:55

明るくなっていくのを撮影したい気持ちと、日の出までに山頂に立ちたい気持ちのせめぎ合い。

10/25 5:55

近づくほどに明るくなる。つまりは日の出時刻が迫っています。

10/25 6:13

そしてご来光。

10/25 6:13

少し間に合いませんでしたがまぁ良いでしょう。

10/25 6:18

朝焼けの中にいます。

10/25 6:22

雲がないと瀬戸内海が見えるでしょうか。本日は雲の下。

10/25 6:22

この日も良い天気です。

10/25 6:22

山頂。

10/25 6:23

滞在していた一ノ森のシルエット。

10/25 6:24

三嶺も日に照らされ始めました。

10/25 6:27

次郎笈から見る剣山も綺麗ですね。

10/25 6:29

霜が降りていて、だいぶ気温が下がっている事がわかります。

10/25 6:35

次郎笈の巻道。このどこかにまた水場があるはずです。

10/25 6:36

こうして見るとそこまで遠くは感じませんが…

10/25 6:37

霧氷もちらほら。

10/25 6:42

稜線を撮り始めるとなかなか先に進めません。

10/25 6:45

ゲイターを忘れたので、スネあたりをびっしょり濡らし、とても寒かった。

10/25 6:57

丸石に向かいます。

10/25 7:05

この岩のことを丸石と呼んでいるのかなと思いましたが、標識はもう少し先でした。

10/25 7:14

丸石。

10/25 7:26

全行程通じて、ずっと笹の群生を進んでいきます。

10/25 7:44

高ノ瀬。

10/25 8:00

振り返っての剣山と次郎笈。

10/25 8:00

中東山・捨身嶽・石立山と高の瀬峡。

10/25 8:00

中腹あたりが紅葉しています。

10/25 8:05

高ノ瀬も山頂は剥げて笹が群生しています。

10/25 8:10

高ノ瀬に到着。

10/25 8:10

高ノ瀬からの剣山。だんだん小さくなっていく。

10/25 8:10

10/25 8:23

総じてなだらかな稜線ですが、細かなアップダウンはあります。

10/25 8:36

地図上にはピーク名の記載のないところですが、きれいな稜線。

10/25 8:49

しかし、実際には低い草に道が覆われていて、足の置き場が見えないために地味に神経を使うところです。

10/25 8:51

ずっと笹。

10/25 8:53

白髪山。

10/25 9:07

ススキも秋の賑わい。

10/25 9:10

地図上にない1,700mピークの名は平和丸というようです。

10/25 9:27

三嶺がだいぶ近づいています。

10/25 9:27

白髪避難小屋に到着。

10/25 9:37

白髪山。周囲の鹿の食害が進んでいるということでしたが、少しは回復しているのかな。

10/25 9:44

カヤハゲ(左)と三嶺(右)

10/25 10:25

最後の急登を越えて…

10/25 10:43

三嶺に到着。今日歩いた稜線を一望できます。

10/25 10:44

天狗塚に至る稜線。こちらも見事。

10/25 10:45

最後の剣山。

10/25 10:48

西熊渓谷。

10/25 10:49

山頂標識。

10/25 10:49

矢筈山・黒笠山。

10/25 10:57

11時前に三嶺に着く事が出来たので、菅生に向けて降りることにします。

10/25 10:58

三嶺ヒュッテの池。いいところにあります。

10/25 11:01

ヒュッテから三嶺。

10/25 11:14

あとは下るだけ、と思っていたが、さっそく上り返しがありました。

10/25 12:06

その先はずっと下り。北側斜面の樹林帯の為、日が届かずぬかるみがあり滑りやすい登山道です。この季節落葉でルートの見落としもしやすいので注意。

10/25 12:27

予定よりも早く、12:30前に登山口まで到着。

この後30分程で入浴を済ませ、
20分歩いて菅生のバス停に向かい、
バスに乗って奥祖谷かずら橋を見学、
15時台の下山バスに乗って、なんやかんやで21時頃徳島市街へ…
という計画でした。

しかし、この温泉をたまたま訪れていた日本山岳会の方にお声がけいただき、「かずら橋やこのあたりの散策をしながら徳島市街へ戻るんですが、良ければ同乗しませんか」と。

上述通り、無為な6時間移動を覚悟していた私にとっては願ってもないお申し出。
ただご時世柄、他人を車に乗せるのは迷惑では？という思いも巡りましたが、結局ご厄介になることになってしまいました。

10/25 13:44

かずら橋”男橋”

10/25 13:52

女橋。

10/25 13:54

男橋は女橋よりも高いところにかかっています。

10/25 13:56

色づき始めといったところでしょうか。次週あたりがピークかな。

10/25 14:42

10/25 15:36

このあたりの集落は、山のかなり高いところまで家が建てられています。
ご説明によると、中央構造線の南側に位置するこの山域は地質に緑色片岩を多く含み、山の高いところでも奇麗な水を得る事が出来、また谷深いこの地域では、谷ではなく稜線がもともとの交通路であった為、高い場所に家を建てることになったそうです。
しかし近代のモータリゼーションにより、谷川に舗装路が作られた結果、人の流れが変わり、このような集落は消滅の岐路にあるということでした。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B7%91%E8%89%B2%E7%89%87%E5%B2%A9

10/25 15:46

土釜。緑色片岩の一枚岩を直に目にする事が出来ます。

10/25 15:59

鳴滝。かなりの落差があります。

10/25 16:33

二層卯建の街並み。火事の延焼を防ぐ目的と、富の象徴（所謂”見栄”）としての装飾のためにつけられたそうです。

撮影機器：

NIKON Z 6 NIKON CORPORATION

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 靴 サンダル ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 調味料 飲料 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 調理器具 ライター 地図（地形図） コンパス ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 常備薬 日焼け止め 携帯 時計 サングラス タオル ナイフ カメラ ポール テント テントマット シェラフ

感想

dishman1987

いつかはやりたいと思っていた、寝台列車サンライズ瀬戸で乗り込む週末強行徳島縦走。
往路は当代唯一の定期運行夜行列車のサンライズ瀬戸、帰りは深夜バスを利用し、山中一泊四日の行程です。

ご来光から温泉、下山後のかずら橋まで、やりたい事を全部詰め込もうとした結果、なかなか忙しい山行となりましたが、結果として全て果たす事が出来、感無量です。

特に朝の次郎笈から見た朝焼けの景色は素晴らしかった。

下山後、いやしの温泉郷で烏の行水をし、バスで奥祖谷かずら橋へ向かおうとしていたところ、思いがけず日本山岳会の方にお声掛け頂き、かずら橋を経由、つるぎ町の様々なところを巡りながら徳島市街まで自家用車に乗せて戴く幸運に巡り合いました。
本来なら公共交通機関を6時間乗り継いで行くところ、世相としても他人を同乗させることが憚られる中、大変興味深いお話や見所をご案内頂きながらご厄介になり、とても感謝しきれません。

こちら見られることがあるかわかりませんが、御礼申し上げます。