酉谷山・熊倉山:東日原BSから武州日野駅へ、半袖隊長、決死の思いで都県界尾根越えに魔境を行く


- GPS
- 08:51
- 距離
- 22.6km
- 登り
- 1,697m
- 下り
- 2,022m
コースタイム
- 山行
- 8:16
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 8:51
累積標高(上り): 1807m / 累積標高(下り): 2162m
(標高グラフ機能の「SRTM標高」値を採用)
★EK度数:51.46=22.58+(1807÷100)+(2162÷100÷2)
→→→判定「●EK50〜60未満 超きつい、止めた方が無難」
EK度数=合計距離+(累積標高上り÷100)+(累積標高下り÷100÷2)
Thanks to murrenさん⇒
http://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=142
【参考文献

★分県登山ガイド12東京都の山(山と渓谷社/2018年4月30日初版)
08酉谷山:奥多摩最奥の山々をめぐる上級コース。春にはツツジがあじわえる
★分県登山ガイド10埼玉県の山(山と渓谷社/2016年3月5日初版)
29熊倉山:荒川南岸の地味な山へ。沢道を登り尾根道を下る
【参考記録

2020年08月09日(日):yuitan_tanさん
夏の奥多摩トレーニング3段目 酉谷山・熊倉山 東日原BSから白久駅まで
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2485943.html
天候 | ![]() ![]() |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() (注)登戸駅での分割切符購入のため始発に乗る 【復路】武州日野駅1652 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
コース状況/ 危険箇所等 |
コース状況【emj:158]![]() ‥貽原⇒一杯水避難小屋(ヨコスズ尾根) 出だしの急坂をやり過ごした後は、なだらかに天目山稜に至る国道級の一般道。主なピークは全て巻いて行く。踏み跡は太く枝道もないので道迷い箇所なし。 一杯水避難小屋⇒酉谷峠(長沢背稜あるいは天目山稜) 天目山稜南側の山腹を行く一般道。部分的に桟橋設置箇所や山肌に貼り付いた細道があるも特段気にするほどではない。 F喘峠⇒熊倉山(?) 頼りになる道標はほとんどない熟達者向き。特に酉谷山からすぐの小黒(1650mP)前後が分かり辛く、赤テープを丹念に拾い、薄い薄い踏み跡を探して歩いた。 東大演習林分岐点付近までは幅広尾根となり赤テープがなくなったので、とにかく尾根筋のど真ん中を意識しながら進んだ。 1452mP以降は尾根幅が狭まり行く手が分かりやすくなったので不安感は大幅に薄らいだ。 檜岳(1451mP)以降はやせ尾根・岩稜・急登降が散発的に出現し緊張したが、道筋自体は分かりやすく、(蝉笹山からの下り地点を除けば)道迷い懸念なし。 しЯ匯晦余觧灰魁璽硬仍蓋(小幡尾根)⇒武州日野駅 出だしから急降下が続き、落ち葉に滑らないように左右の立木に手を掛け乍ら下った。 分県ガイドにあるロープ登降箇所は特に難所ではないが、部分的なアップダウンが激しい。 後半は人工林の中をジグを切りながら飽き飽きするほど延々と降る。部分的に落ち葉と同色化し踏み跡が極端に薄い箇所があるので日暮れ近くでは見失う可能性あり。 登山口に出た後は舗装林道歩きで秩父電鉄駅へ。 ★水場 ![]() ★渡渉箇所 ![]() ★泥濘状況 ![]() ★積雪状況 ![]() ★蜘蛛の巣 ![]() ☆半袖 ![]() ★半袖 ![]() ☆半袖 ![]() ★入山者 ![]() |
その他周辺情報 | ★登山ポスト![]() ★駐車場 ![]() ★トイレ ![]() ★携帯 ![]() ★食料調達処 ![]() ★酒類調達処 ![]() ![]() ★お土産処 ![]() ★飲食店 ![]() ★温泉 ![]() ★宿泊施設 ![]() |
写真
感想
【冒頭に…レコ地図表記が改悪された!?】
昨日からでしょうか…山行記録「地図/標高グラフ」欄の地図表記欄がいつのまにか変わりましたね。
この記録だと最初は赤線が載るだけで、今までのような通過地点(青い■)表記が消えました。
そこで「+(ズームイン)」を押してみると地名(=山頂=△印)がぞろぞろと現れて、見難い(=醜い)ったらありゃしない。
今回の山行とは関係のない山頂まで画面いっぱいに載るのですから。
まるで顔いっぱいに吹き出物があるようで…そんなには要らないだろう。
それを消すためには「表示」欄「地名」のレ点を外すのだが、すると全てが消えてしまう。
「登った山の編集」とも関連するのに、そんなのお構いなしの構想・設計だわね。
これ…管理者は良かれと思ってやっているのでしょうか?
⇒と思っていたら。Yahoo地図サービス停止が背景にあるとのことです(⇒早く言ってよ)。
https://www.yamareco.com/modules/diary/85874-detail-222754
新たなバージョンアップを期待しましょう。
【プロローグ】
今回は奥多摩都県境尾根の最奥に位置する山の一つ・酉谷山。
マイカー利用なら日原駐車場まで早朝に乗り付ければ大した困難はないが、長沢山や水松山などと並んで電車バス日帰りで行くのが厳しい山の一つだ。
特に酉谷山は関東百山の一つでもあるので、当初は雲取山荘を利用して一泊二日山行で一気に都県境尾根(都県界尾根)を歩こうかと算段していたが、
‖翩被害による日原地区への道路不通(⇒今は復活)
同じく登山道・林道の通行止め(⇒復旧箇所があるも、今も多くで通行止めのまま)
コロナ禍で雲取山行営業停止(⇒今は復活)
などで見送っていた。
そのうちに密になる可能性のある山小屋泊まりではなく、なんとか日帰りでと地図を眺めていたところ、酉谷山から埼玉(秩父)側に抜ければ行程を短縮できるのではないかと考えた。
早速みんなの足跡を検索してみたら…やはりいらっしゃるんですねぇ。
今回の行程で思い悩んだのは…
ゝ点を奥多摩・秩父のどちらにするか?(⇒標高差・下山後の交通の便から東日原起点に)
熊倉山の城山コース・日野コースのどちらにするか?(⇒沢筋を下るのは嫌いなので城山こコースで)
暑さや日没時刻などを踏まえいつ決行するか?(⇒暑さでヘロヘロになる夏場は避けるが、まだ日の長い9〜10月中に)
な親と週末のバスダイヤの違い(⇒週末ダイヤは平日より40分早く着く)
などなど。
今まで週末の天気が優れなかったとの気象要因もあるが、ようやくこの日が到来した。
【勝負は後半…前半ピークは巻いて行く】
ヨコスズ尾根は三度目で一般ルート(巻き道)を行く限りは国道並みの良道だ。
都県界尾根(天目山稜)は歩いたことはないが、多くのレコが上がる一般道。
酉谷山までは全てのピークを巻いて、とにかく時間を稼ぐ。
12時頃に酉谷山に着けば、それから日暮れの17時まで5時間あれば、城山コース登山口に下れるのではないか(2013年版山高地図のCTは4時間)。
その先は舗装林道だからヘッ電点灯になっても怖くはない。
迷ったり手古摺ったりする可能性があるのは「酉谷山~熊倉山」の間だ。
そこで落ち着いて余裕ある行動を取るためには「12時頃に酉谷山到着」が必要だ。
【ほぼ目論み通り】
細かいことはコース状況や写真に詳述した通りなので繰り返さないが、「酉谷山~熊倉山」間は、酉谷山からの取付き直後と、小黒からの降下点でやや右に曲がる地点(⇒踏み跡が分からなかった)を乗り切れば、80%ほど成功したと言っても過言ではないと思う。
その後はほぼ直線的なルートだし、檜岳から先は尾根が細って道筋が明確になる。
熊倉山に14時20分頃に着いた時はホッとした…但しその後の小さな岩尾根下りと、だらだらと長い植林帯の九十九折りには閉口したが…。
【ダブルリーチ!!】
今回の酉谷山登頂で分県ガイド(東京都)で残るは八丈富士と三原山(いずれも八丈島)となった。
また関東百(2019)で最後に一つ残っているが八丈富士。
従って八丈島に遠征し両山に登れば、関東百(2019)と分県ガイドを一挙達成する。
実はコロナ禍の折りに離島に行くのはいかがなものか…八丈島行きを躊躇っていた。しかしGoTo施策が打ち出されている最中であり、八丈島の人々から「来ちゃダメよ」と言われないうちに出掛けてみたい。
今なら第1号達成者となる。
【今日登った主な山】
★板行ノ頭(はんぎょうのあたま):1,553m…無冠
★酉谷山(とりだにやま)1,718m:関東百山…98座目、他に多摩百/100、分県ガイドなど
★檜岳(ひのきだけ)1,451m:無冠
★蝉笹山(せみざさやま)1,440m:無冠
★熊倉山(くまくらやま)1,427m:分県ガイド
お疲れさんどした<m(__)m>
隊長
【個人用参照過去レコ:ヨコスズ尾根関連】
◆2016年10月15日(土)
三ツドッケ・蕎麦粒山:東日原BS〜古里駅、半袖隊長、広葉樹林と青空と絶景と
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-981473.html
◆2020年08月24日(月)
滝入ノ峰・笙ノ岩山:ヨコスズ尾根↑天目背稜→鳥屋戸尾根↓、半袖隊長、東日原から川乗橋で耐暑訓練…の筈が涼しかった
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2526953.html
コメント
この記録に関連する登山ルート
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酉谷と熊倉、僕も是非踏みたいお山だったのですが
両方を一気に繋いであの遭難多発ポイントをクリアされるとは
酉谷近くで i-espritさんとすれ違ったんですね〜
いや〜こりゃ渾身の計画達成ですね、素晴らしい
PS レコ表示 ホント見辛くなりましたね〜
と思ったら、yahoo地図が今月で終了するとか
見辛いことは主宰者側も承知されているようですね〜
この日記/お知らせですね…。
先ほどアップされたようですね。
https://www.yamareco.com/modules/diary/85874-detail-222754
本題はのちほど
今からお袋殿の散歩です
===================
もともと「雲取山荘宿泊で一気に長沢背稜」と思っていましたが、コロナ禍で事情が一変。
なんとか日帰りでできないか…四つの計画を作成・比較した中から今回を採用しました。
一時は真剣に青梅や河辺に前泊し、奥多摩駅始発バス(6時台)に乗ることまで考えましたから。
しかしクソ暑い最中に赤指尾根やヌカザス尾根を登った結果を踏まえると、前泊するまでもないかも…と却下。
これで今年狙っていた大物を全て終えたので、後は着実にナンチャラ百でも巡って、また来年に備えます。
おこんにちは〜🎵
埼玉の山で稜線から和名倉山が見える。。。日原INの熊倉山!イェーイ当たりました(^^)v
さて、酉谷山から熊倉山に掛けての山域は、俗に魔境と呼ばれているそうで道迷い遭難の多発地帯だそうです。
私が最初に小黒に訪れた頃は、通せんぼの虎ロープなどは皆無で、それはそれはコンパス片手にウロウロしたものです。
この山域に詳しい方の話では、埼玉県警秩父山岳警備隊が虎ロープを張って、多発する遭難を防止してるんだとか。
なお、小黒の先から大血川に降るルートは、心の狭い東京大学さんのせい(遭難事故があったらしい)で通行出来なくなってしまっているので、今度cdさまにでも八つ当たりしようと思います ( ̄∇ ̄)
シラカケ岩付近の紅葉は最盛期ですね (≧∇≦)b
和名倉山を眺めながら、春はアカヤシオ、秋は紅葉が楽しめる最高の場所です (*^^*)
関東百、分県登山ガイド東京、ダブルリーチとのこと!
ラストは八丈島ですかぁ。頑張ってください!
日原から武州日野への一気通貫!お疲れさまでした〜 (´▽`)ノ
ズバリ…当たりました
おめでとうございます!!
…って、何も出ませんけど
遭難多発地帯であることは事前に知りました。
一時は荒川三山(熊倉山・酉谷山・矢岳)周回も考えましたが、地図を描いた時点で「う〜ん、無理かも…」とあっさり断念しました。
小黒周辺は何が何だか訳が分かんない…一帯でしたね。
特に進行方向を誘導するためのお助けロープがなくなってからが、さぁ大変。
恐らく一時期、正しい?踏み跡を外したのだろうと思います。
東大演習農林に入域禁止と貼り出されているのは、そんな事情があるからなんですね。
勝手に入られて、なおかつ管理責任でも問われたら堪ったものじゃない…てことでしょうか。
谷津川林道の他にも宗屋敷尾根も通行止めでしたし、なかなか素人筋が手を出せる山域ではないことがよく分かりました。
でもシラカケ岩の展望、蝉笹山の紅葉は素晴らしかったです。
眺望を得るため熊倉山からシラカケ岩まで足を伸ばされるハイカーは多いようですね。
ダブルリーチ…今年中にツモ!!りたいところです。
半袖隊長、こんばんは。
計画通りの山行、さすがです。
前半ピークを我慢してのマキマキ作戦が効いたようですね。
酉谷山〜熊倉山間はテープも少なく大変だったでしょうし、熊倉山から城山コース登山口の激下り(私の時はのぼりでしたが)はいやんなっちゃいますよね。
歩きごたえのあったコース後の車内酒場、安心して楽しめたと思います。
お疲れ様でした。
ヨコスズ尾根は、猛暑の最中に滝入ノ峰を始めとして全てのピークを踏んでいるので、今回は安心してマキマキに徹しました。
都県界尾根では当初はスケベ心で尾根を歩きましたが、途中で「勝負は後半だ!前半は色気を出すな!」と心を入れ替えました。
「魔境」では出だしからどこを歩けばいいのか?と踏み跡探しに必死でした。
檜岳遺構は道筋が明確になった反面、岩場の小ピークの繰り返しにややウンザリでした。
もっともウンザリしたのは、熊倉山の下部の植林帯の九十九折りでしたが…。
黄色いシートの西武特急に初めて乗りましたが、所沢乗換えではなく池袋までにすりゃよかった…と少し反省しています。
その方がもっとゆっくり
酉谷山から秩父側の難ルートに向かわれたのですね。物語の様なレコ、楽しく読ませていただきました。
関東百山の達成、吉報をお待ちしています!
すれ違った頃は、意外に酉谷山への巻き道が長い(遠い)な…と内心やや焦っていた時でした。
結果として酉谷到着がほぼ計画通りとなって、後は魔境に突っ込むしかない!!
関東百名山は、天気が好い時に八丈島に行けさえすればなんとかなりますが、残る多摩百・多摩100(長沢山・水松山・天祖山など)の方が大変です💦
yamabeeryuさん、こんばんは。
熊倉山〜酉谷山の間は、遭難がヤバいと聞いていたので
近づいたことがありません。
yamabeeryuさんのレコ読みながらも、
緊張しながら読みすすめましたが、
紅葉の写真がみごとすぎて、
これなら行ってみようかと思いましたが、
やっぱり、やめておいたほうが良さそうかなと思いました。
お疲れ様でした。
埼玉県も西部は、西上州の色が濃いのでけっこう岩岩した山や登山道が多いように思います。
酉谷山〜熊倉山の間もその種の一帯ですね。
出だしから小黒を過ぎた辺りまでは緊張しっ放しでしたが、檜岳辺りから道筋が落ち着いたので助かりました。
一方で紅葉は期待以上に…というか、当初は期待する余裕もなかったので、なんだかご褒美を頂戴したようでした。
今年は強風台風の直撃を受けていないので葉っぱがたくさん残っているのが幸いしていますね。
こんにちわ。
「奥多摩と秩父って意外と近いんだ〜」と、呑気に思いながら読ませていただいてましたが、他の方々のコメントをみると、すごい魔境だったのですね!遭難多発地帯って、怖いです。ご無事でよかった!
黄色い西武特急って、レッドアローとは違うんですか?
お早うございますm(_ _)m
奥多摩と秩父は都県界尾根を挟んで両隣ですから、距離的には近いですね。
昔ながらの仙元峠はまだ登山道として歩かれています。
但し歩かれる頻度が低いので、この酉谷山と熊倉山の間は踏み跡がはっきりしていません。
いつの間にか支尾根に誘われて居場所が分からなくなるのでしょう。
GPS 技術・機能が発達した今日は、以前ほどの困難さはないかと思いますが、電波圏外であることを念頭に足を踏み入れないと慌てます。
最近、西武鉄道が土屋太鳳ちゃんを担いでPR している「西武特急ラビュー」。
車体はシルバーですが、黄色を基調とした明るい車内デザインが特徴でしょうか。
黄色好きのゴッホだったら好んで乗車したことでしょうね。
「まるで顔いっぱいに吹き出物」でまず笑わせて頂きました。
そのあとは「よくまぁ魔の山に一人でいかれたなぁ」と思いながら、読ませていただきました。
「雲取山荘宿泊で一気に長沢背稜」は私も行きたいと思いますが、暫く泊りが出来ない(すぐに帰れるところでないとダメ)事情があり今年もお預けです。
hamburg
「座布団を三枚!」
あっ、持っていかないで、ちゃんと下さいね
痘痕も靨……あばたもえくぼ……ではないけど、見慣れて来ると違和感を感じることはなくるかもしれません。
改良したのでしょうが、吹き出物の数は減ってますもんね。
ただヤマレコ管理者の姿勢の問題ですが、変更する前に告知すりゃいものをい、大体において、取り敢えずやっといて、後になってお知らせパターンですから、ユーザー対応センスは乏しいなといつも思っています。
自身の事情だけでなく、周囲の事情もありますから、思うような行動がとれないことも多々あるでしょう。
ある時期は我慢の先に展望は開けますよ、きっと
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