御嶽山
- GPS
- 08:37
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 1,579m
- 下り
- 1,022m
コースタイム
天候 | 晴れ→高曇り→晴れ スキー場駐車場の6:00頃時点でマイナス18.5度 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
要タイヤチェーン/スタッドレス |
コース状況/ 危険箇所等 |
【コース状況】 アイゼンはゴンドラ山頂〜御嶽山頂間で使用。 ピッケルは金剛童子より上で使用。 ●ゴンドラ乗り場(からまつ駅)〜ゴンドラ山頂(三笠の森駅) 圧雪されたゲレンデを登っていく。山頂駅手前は急登。 サラサラのパウダースノーで足首辺りまで沈み込みがあり時間&体力が奪われる。 この日は強風のため、運行開始時間はゴンドラの運行は見合わせとの 放送が流れていたが、下山時は運行されていた。 山頂駅には暖房の効いたトイレあり。 ●ゴンドラ山頂(三笠の森駅)〜田の原 ゴンドラ山頂からはパノラマAコースのゲレンデ沿いを下り田の原へ。 ゴンドラ降り場の裏にピンクテープが見えたので、 地図を見ずにそれに従って深い雪の中をラッセルでしばらく進んでしまい引き返す。 田の原付近は雪が深くプチラッセル状態。ちなみに田の原のトイレは冬期は使用不可。 ●田の原〜金剛童子 田の原の鳥居から大江権現までは雪深い雪原をまっすぐ進んでいき、 大江大権現を過ぎると登山道は斜度を上げ始める。 金剛童子の手前付近から森林限界を越え、雪面も固く締まって歩きやすくなる。 金剛童子まではワカン/スノーシューがあるとよい。 ●金剛童子〜王滝頂上 八合目付近から上の尾根は固く締まった雪とたまに岩とのミックス。 ロープは露出しているのでコース取りの目印となる。 八合目と九合目の間にトラーバス気味の箇所あり。 このトラバースを通過すると九合目石室避難小屋に到着。 九合目から王滝頂上は見たところ目と鼻の先だけど、歩いてみると時間がかかる。 ●王滝頂上〜剣ヶ峰 御嶽神社の鳥居をくぐり社務所の脇を抜けると八丁ダルミへと続く 噴煙を左手に見ながら強風でアイスバーンとなった道を 真正面に聳える剣ヶ峰に向かって進んでいく。 オブジェや仏像を通過するとちょっとしたガレ場となり、 最後は急な斜面を登りきると剣ヶ峰山頂の神社に到着。 |
写真
感想
ハイシーズンにはわざわざ遠出して行くのことを躊躇ってしまう山、御嶽山。
しかし、北ア・南ア・八ヶ岳から見えるその姿にはスゴい存在感がある。
こんな山には雪があるうちに行くのが良し、ということで、
夏山並みの早出で東京を出発。
しかし、この日はとにかく冷える。
都内でも夜中は0度。さらに中央道の小淵沢から諏訪付近を走っていると、
クルマの温度計はマイナス19度を記録。
この辺りはいつも低い温度を差すけど、こんなに冷えているのは記憶にない。
伊那ICで降り、おんたけ2240スキー場に向かってクルマを走らせるが、ここからが長い。
凍結した道を進みようやく6時前に駐車場に到着。
温度計を見るとマイナス18.5度。
標高が高いせいもあると思うけど駐車場でこんなに寒いのも初めて。
スタートと同時に日の出を迎える。雲一つない青空。
中央アルプスから昇ってきた朝日を背に浴びながら、
圧雪されたまだ誰も入っていないゲレンデにズブリズブリと足跡を付けていくの快感。
ただ風がけっこう強い。
ピンクに染まった御嶽山の山頂付近にも雪煙が舞っているのが見える。
このゲレンデ歩き、ワカンを付けるほどではないけどサラサラのパウダースノーが
くるぶし付近まで埋まり、徐々に堪えてくる。
山頂駅への最後の急登ではさらに風が増し、
強風のためゴンドラ運休との放送が流れている中、よろけながらなんとか到着。
オーバーグローブを付けているにもかかわらず、手が痛くてたまらない。
たまらず山頂駅の屋内に一時避難。
これは山頂まではキビシいかなぁとちょっと弱気になる。
暖かい屋内で手を温め、しっかりと装備を整える。
アイゼン、ゴーグル、目出し帽と完全装備となり意を決して出発。
しかし、道迷いで三笠の森の中を膝上ラッセル。30分ほどロスし無駄に体力を使ってしまう。
気を取り直して田の原から再びスタート。
天気は早朝はあんなに晴れていたのに森を彷徨している間にいつのまにか高曇りに。
ガスってないだけマシかぁ。
田の原からはワカンの跡があるので先行者がいるようだけど、
大江権現付近までは雪が深くラッセル気味に。
森林限界を越えるとようやく雪も締まり始めて歩きやすくなるが、
標高が高いせいか一歩ずつゆっくりといった感じでしか登れない。
金剛童子付近まで登ってくると眺望も開け始め、
振り返ると中アとその向こうに南アの山たちが見える。
曇っているのだけど高曇りで不思議なくらい眺望はよくきく。
山頂の方に目をやるとはるか先に5人組のパーティ(田の原でテン泊)が見える。
しかし、この日komemameの調子が悪く、なかなか上にあがってこない。
そして九合目までくるとギブアップ宣言。避難小屋で待ってもらいそのまま山頂を目指す。
九合目からは王滝頂上山荘がすぐ近くに見えるのに、登っても登ってもなかなか近づかない。
時おり強風が吹き付けるが予想よりもだいぶおさまっているのが救い。
ようやく王滝頂上に到着。ここで5人組のパーティを抜き、八丁ダルミから剣ヶ峰に向かう。
ここからはさすがに標高3000mの独立峰。
突風が吹き付ける中、タイミングを見計らいながら進んでいく。
そして本日一番乗りで剣ヶ峰に到着で山頂を独り占め。
同時に青空が一帯を支配し始めテンションアップ。
山頂からの景色は想像以上のもの。
北ア、中ア、南ア、八ヶ岳、そして富士山と蒼々たる面々にグルッと取り囲まれている。
あっちからよく見えてたからこっちからも見えるのは当然なんだけど…。
北アルプスも薬師岳、笠ヶ岳、剱、立山、水晶、槍、奥穂、吊り尾根、前穂、常念と
オールスターズがずらり。
特に新鮮だったのが西側から見る南アルプス。
甲斐駒から悪沢まで全て見渡すことができ大興奮。
午後になると風も穏やかになり、
九合目まで戻ってkomemameと合流。お昼を食べて下山開始。
komemameも結局ひとりで王滝頂上まで登ったと言う。
そこまで行ったのなら剣ヶ峰まで来れば良かったのに…。
帰りは八合目付近からルートを逸れてヒップそりで尻セード。
あっという間に樹林帯まで下降して、それからは深雪をズブリズブリしながら田の原に到着。
下りのゲレンデも尻セードを降りようと思ってたら、
休日というもありスキーヤーとスノーボーダーがたくさんいる。
恥ずかしいし、ちょっと迷惑かなっということで仕方なくゴンドラで下山。
帰りは木曽福島で名物のすんき蕎麦を食べてから、塩尻経由で中央道へ。
なんと小仏渋滞もまったくなく予想よりも早く帰宅できた。
御嶽山は3067mと登り応えがあり、山頂からの眺望もホントに素晴らしい。
そして、道中神社や仏像やオブジェがあって登る人を飽きさせなかったり、
尻セードできる斜面があったりと距離は短いもののいろんなエッセンスが凝縮されていて、
また是非登ってみたい山になりました。
今雪山シーズンはスタッドレスタイヤを導入したことで、
積雪期にアプローチできる山の選択の幅が広がってうれしい。
最近都心では寒い日の合間に「あれ?今日あったかいね」なんて思う日があったり、
しかも花粉が飛び始めたようななんだかムズムズする日があったり。
間違いなく、冬は終わり、春がやってきていると感じる今日この頃。
もう雪山シーズンも折り返し地点(?)かと思うと、
先週の黒戸尾根の疲れと筋肉痛がうっすら、さらにはやや風邪気味だったけど、
天気も良さそうだし、休んでいる場合じゃない!と御嶽山へ。
田ノ原登山口までは、スキー場を延々と歩き登っていく。
最初はきれいに圧接されたゲレンデをきゅっきゅ言わせながら歩くのが楽しい。
さすが「標高の高さ」「独立峰」の雪質のよさをうたっているスキー場なだけに、
まったくべたべたしてないさらさらの雪。
ちょうど朝日が昇っていく時間で、ピンク色に染まった御嶽山に見とれる。
でもその“きゅっきゅ”は長くつづくと、だんだん堪えてくる。
それが急登になると、なおさら。
一歩進んでも、半歩までいかないけど、なんかちょっと戻ってしまうかんじ。
キックステップをしようとしても、圧接されているからうまくつま先も入らない。
うーん、やっぱり私には休養が必要だったのか。。。?
そんなこんなで、登山口についた時点で「疲れた〜」。
でもこれでは、スキー場を無駄に自力で登っただけで終わってしまう!
スキーヤーやスノーボーダーが見たら「ゴンドラ使えば良いのに何やってんだ?」と笑われてしまう。
(この日はまだゴンドラが動いていない時間だったので、誰もいないゲレンデを登っていった)
というわけで気合いを入れ直し、やや強めの風の中、ゴーグル+バラクラバの完全防備で再スタート。
ところがペースは一向にあがらず。
体のなかにおもりが入っているみたいー。
日帰りの荷物なのになんでよぅー。
息もくるしい。
風邪のせいかなぁ?
すると、danyamaが
「調子が悪いわけじゃないよ、標高が高いからつらいだけ」と。
「なるほど〜!」
…って納得したものの、だからってペースがあがるわけでもなく。
やっとの思いで金剛童子に着いて、ピッケルを出す動作もノロノロ。
あぁ、私は完全に空気のうすさにやられている…
9合目に着いたときは、もう倒れる寸前。
というか、倒れた。
疲れすぎて、ちょっと横になったら、
すーっと眠り落ちそうになってしまった。
で、ぼーっとした頭で「もう今日はここでいいや」とあきらめる。
ひとりで下りるのも怖いしさみしいので、山頂をめざすdanyamaを避難小屋で待つことに。
待っている間、ごはんを食べて、一面に広がる景色を堪能。
じっとしているのも寒いから(ザックに入れておいたおにぎりが凍ってた)、
9合目からちょっと上にある御嶽神社まで足をのばしたりと、
ひとりちょっとしたハイキング気分を楽しんだ。
これですっかり体力は回復。
そして、下りのなんとラクちんなこと!
まさに「行きはよいよい、帰りはこわい」のまったくもって真逆。
疲れたけど、終わりよければすべてよし。
今回の雪山も楽しかったぁ♪
今シーズンはあと何回雪山にいけるかな。
Danyamaさん、Komemameさん、はじめまして。先週は御嶽山の9合目ですれ違いましたね。※私の写真にはお二人が写っておりました。
Danyamaさんが山頂一番乗りなのに対して、恐らく私は一番最後でした。。。
雲が少し出ていましたが、私もなんとか360度の山頂からの景色を楽しむことができました♪
youichiさん
こんばんは。
コメントありがとうございます!
この日は高曇りにも関わらず、眺望は良くきいて
不思議な感じでした。
ゴンドラ山頂から森の中にヘンなトレースを
付けてしまってスミマセン…。
森を見ているとピンクリボンが見えたので、
そのまま引き込まれちゃいました。
帰りのゴンドラ、間に合ってよかったですね。
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