伏馬田から入道丸・ムギチロ・御牧戸山・長尾・赤鞍ヶ岳を経て浜沢へ
- GPS
- 30:34
- 距離
- 28.0km
- 登り
- 2,107m
- 下り
- 1,982m
コースタイム
- 山行
- 6:24
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 6:59
- 山行
- 5:33
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 6:22
8:54 伏馬田入口バス停分岐
9:34 北角
9:45 菅井下
10:03 峰山分岐
10:30 網子橋
11:14 綱子峠
11:46 入道丸
12:12 平野峠
12:15 平野山
12:49 ムギチロ
13:23 巌道峠
13:54 池ノ上・阿夫利山分岐点
14:16 御牧戸山
14:29 大ダル
14:46 長尾
8:30 細茅ノ頭
9:08 厳道峠・道志村分岐
9:33 赤鞍ヶ岳
9:43 ウバガ岩
10:26 秋山峠
10:40 朝日山
11:18 サンショ平
11:33 棚ノ入山
12:15 三日月峠
12:30 明星平
13:45 アオゲラの森キャンプ場
13:58 浜沢バス停
14:17 尾崎バス停
14:24 下尾崎バス停
天候 | 曇時々晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・菅井や綱子の集落は道が入り組んでいて、迷いやすいです。 ・綱子橋への車道に青根・峰山分岐から行く際にショートカットできる山道がありますが、ぐずぐずに崩れた崖道です。青根方面へ進んでから車道に抜けた方が良いでしょう。 ・サンショ平から三日月峠の間は尾根道の足元が崩落した危険なところが二箇所あります。 ・三日月峠から浜沢への巻き道は細い崖道で、やはり崩れています。歩けますが、要注意です。 ・道志村側は年末年始は一切バスが通らないようです。 |
写真
感想
早朝の橋本駅バスターミナルに着いて、数人が並んでいるのに驚いた。6時台発で三ケ木には7時台に着くバスだ。座席を一杯にする事はなくバスは出発した。三ケ木で数十分待って月夜野行きのバスに乗り換える。三ケ木バスターミナルには併設の売店がこの時間から開いている上、すぐ近くにすき家もある。
月夜野行きのバスに乗ったのは他に女性の登山者二人組のみ。道志山塊東端の伏馬田で下り、石砂山への道標を辿る。道志川を越えて登山口に着くとヒル避けの薬が箱に入っている。中央線の南側は最早ヒルの生息地だと実感し、足元に振りかけた。
ここから入山しても二度ほど里へ繋がる。里の道が分りにくいのは知っているが、今回は両方で迷った。予算の関係だろうが、伏馬田から青根までは東海自然歩道なので道標が充実している。その先は疎かだ。綱子峠に着くまではGPSアプリの地図ロイドを何度も開いた。
綱子峠からは道標は少ないものの、東西に延びる尾根線だ。三日分の11kgの装備がこたえる。水場が無い行程を冬に行く為、全行程分の水を持っている。入道丸、ムギチロ、鳥井立とノロノロと進んだ。それにしても留鳥と鹿の気配はするものの、ヒトは全く居ない。誰とも会わない。
予定では細茅ノ頭付近で一泊するつもりだったが、手前の長尾山を越えたところで15時になったので、風を避けられそうな杉木立の南斜面にツェルトを張った。二日がかりの山は久しぶりだったからか、その時点で左足がつり、朝まで都合四度つった。一度起これば痛みに耐え、動けるようになれば患部をさするしかない。ツェルトに潜り込み、翌日以降の計画を見直した。三日目の御正体山の急坂まで耐えられるか。エスケープするにも、年末なので道志村には一本も(!)バスは無い。上野原側に下りるとすれば、赤鞍ヶ岳しかない。おまけに寒波も一日早くやってきそうだ。赤鞍ヶ岳で下りる事にして寝た。一晩中近くで若い鹿が鳴いていた。
夏用寝袋だったものの着込んでいたので未明までは余裕だったが、それからの吹上げには苦労した。冬なので北斜面を避けたつもりだったが、この時は日本海側に低気圧が来る為冷たい南風が吹く日だったのだ。
朝飯はフリーズドライのパスタにパン、粉末牛乳。エバニューのアルコールストーブに、五徳兼風防として鯖缶の上下を抜いたものを被せてコッヘルを使っている。無風だった昨晩は氷点下で消えないかと心配だったが、充分熱してからコッヘルを置けば問題なかった。今朝は寧ろ火が散らばってなかなか沸騰しない。考えれば、その辺を掘ってやれば良かった。
日が昇るのを待って出発した。昨日と変わらず誰もいない尾根を辿る。道志村からの風は強く、車や村の音が飛んでくる。ウバガ岩で富士山を拝み、最後の登りだと赤鞍ヶ岳山頂へ向かっていると、すぐ後ろで落ち葉の踏み音が鳴った。単独の男性が追い抜いていく。一日振りの人間に出逢い、嬉しかったのか二度も挨拶した。
赤鞍ヶ岳山頂で一服、北尾根へと転じた。道は落ち葉で隠れがちで、青と赤のテープはあるものの少ない。都度地図ロイドで位置を確認した。サンショ平(棚ノ入)の前後で大きく尾根道の肩が崩れているところがあり、慎重に通った。
さてこのまま下っても上野原駅行のバスは14時まで来ない。浜沢へ下りるか、二十六夜山に寄っていくか考えているうちに分岐点の三日月峠へ着いた。今は12時を越えたところで、登山地図だと浜沢までは50分とある。ところが峠にある私製の道標には2時間とある。地元の方を信じようと浜沢を選んだ。
浜沢への巻き道はあまり歩かれていないようだ。踏み跡は15cmもない心細いもので、沢を越えた先に続いているはずの道が殆ど見えない。深い落ち葉の下は砂礫で、踏む度に崩れる。今回の山行で最もスリルを感じた。
巻き道を終えて山頂からの尾根道に合流してすぐに麓の建物が見えた。どう見積っても2時間はかからない。途中日溜まりで休憩したりと時間を潰して下りた。
今回の反省点。
・足が明らかに鈍っている。歩行量を増やす。
・冬装備はこの程度の標高なら問題無い。
・冬用寝袋があれば標高は上げられるが、過剰なものはまだ要らない。
・アルコールストーブも大丈夫。無風時は外周まで点火しても暫く待ってコッ
ヘルを置く。
・ツェルトは風向きを把握してから張る。
計画を完遂できなかったのは残念だが、春になれば再挑戦しよう。季節を変えて来たくなる山だった。
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