記録ID: 2901342
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
丹沢
ゼロ密の尾根を抜けてダイヤモンドの檜洞丸☆
2021年02月06日(土) [日帰り]
体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- 11:13
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,802m
- 下り
- 1,598m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 9:25
- 休憩
- 1:47
- 合計
- 11:12
19:03
ゴール地点
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
【往路】 自宅〜横浜市内※1〜厚木市内・秦野市内※2〜R246〜道の駅・山北※3〜神奈川県道76〜西丹沢VC※4〜中川橋駐車場 【駐車場 西丹沢VCに2台をデポ (トイレ改装工事終了) (施設前の5〜6台分の駐車場は6:40現在で満車。 手前の道端スペースは埋まり始めたばかりで20台近くはいけそう) 【駐車場◆ 中川駐車場へ1台で移動 (トイレ無し) (先行者1台のみ。おそらく釣り人。ここから登る人は極めて少ない) 【復路】 西丹沢VC〜神奈川県道76〜中川駐車場※5〜R246〜秦野市内※6〜道の駅・足柄※7 ※1:整骨院立寄り ※2:食糧調達 ※3:車中泊・夜明け前にメンバー集合 ※4:車2台をデポ ※5:登山口の車両回収・解散 ※6:日帰り温泉 ※7:翌日も山行のつもりで車中泊(翌朝、根性無くして梅見して帰宅) |
コース状況/ 危険箇所等 |
『留意事項』 ・ 大杉山稜は全て踏み跡の薄いVR。 急なアップダウン、狭いコルが続き、踏み跡はほとんど無し。 冬なので広葉樹の葉が落ちているため、尾根筋は読みやすい。 (前回5年前は新緑シーズンだったので何度もルーファイ) ・ 地図は25000分の1の詳細図を携行。 読図が出来る人がリーダーとなり、VR経験者をメンバーにしよう。 ・ 西丹沢VCの遭難情報によれば、行方不明者がいるそう。 【中川橋〜△戸沢ノ頭(VR)】 詳細図での登山口は駐車場の横からだが、戸沢左岸の等高線が美しいのでそちらへ。 湖畔の一方通行路を南下し、林業準備中のオジチャンたちにエールを送り、2つ目の橋を渡ったところが取付き。林業関連の看板ピンクリボンがある。沢の斜面をトラバースするように入り、すぐに急斜面をジグザグで登る。時々、作業道用の古い木段がある。 登り切った尾根上からは湖水が見渡せ、薄い踏み跡が尾根筋に続く。 途中、植林帯を潜り、玄倉側からの広い尾根に合流(詳細図では破線ルート有)し、登り詰めた先が戸沢ノ頭。 【〜△遠見山(VR)】 落葉中の広葉樹林帯でゆったり目な広い尾根は、急斜面とともに植林帯に入り、脹ら脛の強制マッサージのような急坂を詰めて遠見山。 ここで、中川橋袂からの尾根ルートに合流(前回はそこから)するが、今回のルートのほうが遠いが快適だし、迷いも少ない。 【〜△フナクボ〜△大杉山(VR)】 植林帯の台地のような太広い尾根を歩く。 全て植林なので暗い。東側のほうが雑木林に隣接しているので鹿策沿いに歩くのがよい(少し踏み跡も)。 ノンビリ上がってフナクボ、ゆったりくだって広いコルでおやつタイムとし、ふたたびゆるゆる登って大杉山。 半壊中の鹿策・ハシゴの前に山頂標があるのは5年前のまま。 この区間は、とにかく尾根が太いのに眺望0なので方向を見失わないようにしよう。 【〜△小割沢ノ頭〜小割沢乗越〜仲ノ俣乗越〜△橅ノ平(VR)】 ゆったりなのは大杉山まで。北西・北東に尾根が出ているが見分けにくい。前回は北東側に進んでしまい、かなり経ってから急斜面を返した記憶がある。 北西尾根は雑木林に模様が替わり、少しだけ先行したメンバが佇むほどの踏み跡の無い急斜面。狭いジグザグで下り、ヤセ尾根を渡り、少しだけ登り返して小割沢ノ頭。馬酔木の緑葉の間から見えるクリスタルな景観がタマラン。 尾根は右(北東)へ屈曲し、一気にヤセて切れ込んだ小割沢乗越まで下る。乗越ってよりも、左右W沢源頭のコルって感じ。 コルからは笑えるような急斜面の登り返しでザレボロ。ここでヘルメット&チェーンスパイク装着。 登り返して一安心したら左(北西)へ屈曲して小コルをクリアし、真北へ延びるニョーンとした尾根に登り返す。 細長い尾根を気持ち良く北上すると、再び下ったコルが仲ノ俣乗越で、左(北西)へ派生して脹ら脛のスーパーストレッチとなり、広めのピークに至ると立派なブナとともに橅ノ平ピークを示すテープがある。 【〜弥七沢乗越〜△弥七沢ノ頭〜箒沢乗越〜△穴ノ平沢ノ頭(VR)】 橅ノ平の名前に納得。一瞬だがここだけペタンとした癒やし空間。ランチをいただいて出発! 12:30・・・メンバーは、「スタートが遅くなったし、目標16:30までに檜洞丸に着くのだろうか」と思い始める。実は、ほぼほぼ予定通りの行程なのだけどね(^^) ゆったり感な尾根はすぐに、ヤセ&ザレボロ&細木の尾根に変わる。弥七沢乗越もキレキレで単なる沢の源頭部のコルの様相。急斜面の登り返しながら「風車持ってくればよかったなー」等と呟く。 弥七沢ノ頭の狭いピークからは一気に標高150mを下り箒沢乗越。ココも同じくヤセの沢源頭。丹沢らしい浸食の尾根が続く。 穴ノ平沢ノ頭への急斜面登りはニセピークを信じて登ってもらい、着いて少しだけ先の本ピークに希望を持ってもらいながら到着― 【〜△ヤブ沢ノ頭(VR)】 ヤセは穴ノ平沢ノ頭の先に少しあり、ホールドをしっかりして気をつけて歩けば無難だが問題はこの後。 5年前は、ラストの登り返しの取付きではメンバーの脚が届かず、3年前の下りではルートロストしてしまった。 丹沢の名人たちは、登りも下りも幹線のようにスイスイと歩いた記録があるが、その域に達するには、まだまだ修行が必要だ。 穴ノ平沢ノ頭からの細めの尾根を終え、広い山肌にぶつかる。左(西)に岩盤の崩落。右(東)に涸れ沢の筋。 この間が取付き。残置ロープは無くなっており、右側から巻くように尾根に取付く。 広い急斜面の山肌は北北東に曲がるが、なにせ広すぎるのと、岩主体の山肌に馬酔木等の低木が群生しているので踏み跡は落葉に混じって見えない。時々、尾根形を確認しながら登ると、想い出したようにグリーンのテープがある。おそらくは屈曲を間違えそうな場所にバリラーさんが貼ったのだろう。 斜度が静まり、尾根が形になった頃、斜面の上にピークを巻く赤線ルート(一般登山道)の道標が見え、メンバーは歓喜した。 【〜△石棚山〜△白ザレノ頭〜△テシロノ頭〜ツツジ新道・石棚山稜分岐(a)〜△檜洞丸】 急なアップダウンの道だが、高速道路に思える登山道。 石棚山の中途半端な三角点ポイントで少し休むが、メンバーは「停まると動けなくなる・・・」ってんで先行。 5分も休まなかったのに、さすがはバリエーション趣味の面々。アップダウンの尾根道なのに追いついたのはテシロノ頭を下ったあたりだった。 檜洞丸までダイヤモンド見たさの根性だけで進んだメンバーは、到着時刻が目標よりも15分早かったことに驚きながら自分を褒め、山頂での休憩中に「寒い!もう下りたい(^^;」と言いながら、当初目的の「ダイヤモンド富士」は二の次になっていたのであった(笑) 腹越しらえをしながらダイヤモンドタイムまでの約40分、目も満腹になり、登山中にあれほど「暑い!」と言っていた姿からは想像できないくらいに厚着をして帰路へ向かったのであった。 【〜(a)〜ゴーラ沢出合〜西丹沢VC】 「明るいうちに距離を稼ごう!でも、慌てはNG〜」と意気込んだものの、日没直後の富士の美しさに脚が停まり、何度も何度も撮影タイム。 ツツジ新道に入ってしばらく、臙脂色の山入端を撮影した後は、漆黒の下りが続く。蛭ヶ岳からピストン帰りのおじさんが先に行くが、天狗さまのように速い。 漆黒のゴーラ沢に下る前、闇夜の中に蛍光が2玉。「獣?いや、場所が高いからフクロウ?」と話しながら下り、途中で「道標の蛍光板じゃん」となったが、上にキョロキョロの蛍光が2つ。ヘッデンを見つめるフクロウくんでであった。 来る度に形が変わるゴーラ沢と東沢の合流点を徒渉し、漆黒の谷のトラバースを延々と歩き、眼下にウェルキャンプ場の奥場で楽しむ若者達の灯と声を聴いたら、小笄尾根を乗越して、いよいよ登山口の沢筋への下りへ。 ポッカリ沢谷に出てゴールするのは、数年前にソロで縦走した丹沢東西繋ぎ以来かなー。 県道に出ると、メンバーたちは息を吹き返したように、いつものニコヤカさになっていた。 |
その他周辺情報 | 【買い物】 ウェルキャンプ場の売店くらい。 丹沢湖畔の岡部酒店は火災後の再建が完了して元気に営業中! 最後のコンビニは山北中心部のファミマ。 【温泉】 湯花楽 (900円、アメニティ有) (私の常湯“さくらの湯・400円”が20時までだったので、25時までの営業のこちらへ) |
写真
装備
個人装備 |
ザック:チャチャ35
靴:ツォロミー4
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感想
『ゼロ密の尾根を抜けてダイヤモンドの檜洞丸☆』
2/6(土)、ピーカン予報に、怪しい探検隊は久々に西丹沢へ集結し、クリスタルがいっぱいなバリエーション尾根から、ダイヤモンドが振るピークへ渡り、漆黒の中で宝石の輝きが瞬く下山も楽しみました(^○^)
【山行記】
透明な林に包まれた尾根道は
冬陽が刺さってクリスタルの空気
静かな静かな踏む音が耳に心地良い
透明な空に包まれた山頂は
冬陽が触ってダイヤモンドの光
静かな静かな陽の音が眼に心地良い
透明な闇に包まれた登山道は
冬陽が落ちてオウルアイの輝き
静かな静かな沢の音が心に心地良い
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