記録ID: 2964782
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積雪期ピークハント/縦走
東海
横山岳、猫ヶ洞、土蔵岳 周回
2021年02月28日(日) [日帰り]
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 06:39
- 距離
- 19.1km
- 登り
- 1,548m
- 下り
- 1,545m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 6:39
今回は雪が緩むことによる滑落や雪割れ、雪庇の崩落などのリスク、雪の状況によっては長時間かかり、日没後の行動になる可能性を考慮した。対策として、気温の低い朝一に急登と危険な雪庇や痩せ尾根が多い横山岳付近を通過し、日没後の行動となっても、できるだけコースが分かりやすい明確な尾根や道路を通ることができるように時計回りとした。さらに駐車場をできるだけ尾根取付きに近い場所にすることで、リスクのある区間は朝早い時間帯に行動時間を確保できるよう時間配分を調整した。今回は土蔵岳からの尾根下りで雪が緩みだし、踏み抜き多発となったが、それまではチェーンアイゼンのみで歩行ができたので、上記リスク対策は効果があったと思う。
天候 | 晴れ、気温0〜7℃ 最大風速5m/s程度 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特別に危険箇所はないが、ちょっと厄介な箇所が3箇所。 1つ目は最初の林道から尾根への取付き部。落差2m位の土壁を木をつかんでよじ登ったが、ちょっとした谷部の緩傾斜を探して巻いて登った方が安全だったと思う。 2つ目は土蔵岳から尾根を下って林道へ降りる2m位の段差。ここも上記の取付き部とほぼ同じような状況。ここもちょっとした谷部を探して巻いて下った方がよい。 3つ目は上記の林道から国道に上る急斜面とコンクリートの落差。急斜面は雪が緩んでずり落ちるし、雪下の藪の落とし穴で腰まで埋まる。肩位の高さのコンクリート壁はなんとか、よじ登ったが、結構な時間がかかった。ここは林道を左に曲がって巻いて国道に出た方が安全、早楽。 その他全般的に、雪庇や雪割れ、雪下の藪ホール、ツリーホール、雪が緩んだ場合の急斜面の滑落のリスクはあるが、きちんとした装備(登坂力のあるスノーシュー、チェーンアイゼン、12本爪)があればそれほど危険はない。バリエーションルートもあるし、雪質によっては長時間を要することとなるので、十分な時間の確保とできればGPS専用端末があった方がよい。なお、今回は全体的に雪がかなり締まっており、朝一の気温が低かったことから、踏み吹きや沈み込みも少なく、10時ごろまでは表層のクラスト層にチェーンアイゼンがしっかりと効いた。 景色については、横山岳から土蔵岳まではかなり良い。伊吹山地全体に言えることだが、「さあどうだ!!これでもか!!」といったピークからの絶景が凄いとかいうことではなく、雪の上の多種多様な動物たちの足跡や痕跡など、山全体が醸し出す生命観とその背景に見える静かで豊かな自然の景色が素晴らしい。例えば、歩いていく尾根や稜線、雪庇ロードの美しさ、時折見える奥美濃、伊吹山地の山々と谷、陽光射す琵琶湖、適度な密度でスラっと立ち並ぶブナやミズナラの巨木ロードなどだ。 また、今回は、時計回りで登ったが、既往トラックの標高グラフと異なり、感覚的に登り区間ばかりの様に感じた(錯覚だとは思うのだが・・・)。 〇スキーの観点から 今回のコース付近で少なくとも山スキーは1パーティー2名、ソロ1名の合計3名が入っていたようだ。最初と最後の急登区間は板での登坂は結構厳しいだろうが、稜線に出てしまえばある程度のアップダウンがあるが、シール歩行やウロコ板で雪山を楽しむことは十分に可能だと感じた。尾根沿いならば木々の感覚もそれなりに広い。ただ、バリエーションルートばかりで複雑な地形も多く、標高が低いことから雪も緩みやすいので、地形やルートの把握、確認、雪ぐされ対策もしないとやばいこととなりそう。痩せ尾根や雪庇区間はかなり事前調査しておかないと怖い。板を脱がないといけない箇所もちょくちょくありそうなので、爪やワカンは持参すべきだと思った。まだ自分には無理なコースだが、名古屋圏内から近く、雪も多いので穴場的な場所だろう。 登山口や取付き尾根の雪が標高500m以下でかなり減ってきている。残雪期もあと1週間か持っても2週間、3月中旬にはなくなるだろうか? |
写真
そして猫ヶ洞まで続く稜線を行きます。
なかなか巣bらしい素晴らしい稜線です。
見た目ほど危険ではありませんが、雪が緩んだら12本爪あった方が良さそうです。この時は雪が締まっていたのでチェーンアイゼンで行きました。
なかなか巣bらしい素晴らしい稜線です。
見た目ほど危険ではありませんが、雪が緩んだら12本爪あった方が良さそうです。この時は雪が締まっていたのでチェーンアイゼンで行きました。
うっすらとスキーのトレース。どうも、今日のトラック参考にさせていただいた先週のsockさんのトレースのようです。意外にも残ってるんですね。GPSトラックと完全一致したので間違いないでしょう。
猫ヶ洞山頂。
60台位の男性お二人とお逢いし、しばし談笑しました。自分のウィペットに興味津々でした。どこから来てどこに行くとか、いろいろとお話させていただきました。時間にも余裕がありますし、この先は危険箇所はなさそうでしたので、少しゆっくりとして昼食を食べてから再出発しました。
60台位の男性お二人とお逢いし、しばし談笑しました。自分のウィペットに興味津々でした。どこから来てどこに行くとか、いろいろとお話させていただきました。時間にも余裕がありますし、この先は危険箇所はなさそうでしたので、少しゆっくりとして昼食を食べてから再出発しました。
ここは土蔵岳山頂です。特に展望はありません。ここでも岐阜の方と談笑。「自宅から1時間でこんな山に来れるとは、なんて贅沢なんだ!」としきりに言われてました。本当に同感です。私と同じく、伊吹山地の虜になられたようでした(笑)。
ゴール!!
駐車場いっぱいでした。
時間見たら予定より早く降りれました。
雪の状態が良く、下りは結構走れましたからね。
そして2.2キロのスノーシューは、ただの荷物でした。重かった、、、。
駐車場いっぱいでした。
時間見たら予定より早く降りれました。
雪の状態が良く、下りは結構走れましたからね。
そして2.2キロのスノーシューは、ただの荷物でした。重かった、、、。
撮影機器:
装備
個人装備 |
ジオライン長袖シャツ
モンベルのウィックロンジオサーマルロング
ロングパンツ(モンベルマウンテンガイドパンツ中厚手)
モンベルのジオラインバラクラバ
防寒テムレス2セット
レインウェア上下
3シーズントレッキングシューズ(ノースフェイスヴォルト)
ザック(グラナイトギア38)
パン3個(2個消費)
非常食(柿の種)
スポーツドリンク1.5L(0.7L消費)
地図(地形図)
ヘッドランプ(レッドレンザーMH5を2個)
予備電池
GPS(ガーミンmap64sとetrex30)
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
スマホ
BDウィペット(直径12cmのスノーバスケットへ交換)
ココヘリ
防寒着(化繊ジャケット)
ツェルト(juza)
12本爪アイゼン
スノーシュー(ノースイーグル
使用せず)
CAMPアイスマスター
総重量13kg位?
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コメント
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greenriverさん、こんばんは
めちゃ速いですね。
socksさん早いの知ってたので、私だったら10時間位掛かると思います。
ちょっとビックリです。
また難所の横山岳からの下りも問題無く通れたようで、良かったですね。
このルートは横山岳〜JCTピーク以外は安定して、今時期の雪の量だったら丁度良さそうですね。
私もその内、行こうと思います。
今更ですが、私も今週末から雪山解禁。
最近軽い靴ばかり履いてて、スノーシューとかちょっと不安有ですが
雪の状態がかなり良かったので、危険箇所もなく、下りはほぼ、雪潰しながら足スキーで走れましたので。週末、良ければ不動山など行きましょう!参考レコ、メッセージで頂ければ助かります。
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