【恐るべし飛越新道♪黒部五郎岳デイハイク】
- GPS
- 13:58
- 距離
- 29.8km
- 登り
- 2,339m
- 下り
- 2,322m
コースタイム
- 山行
- 12:31
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 13:49
天候 | 晴れのち高曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【飛越新道のぬかるみの状況】 ‥仍蓋-神岡新道との分岐点 それほどぬかるんでいません、普通の登山靴でも快適 ⊃晴新道分岐点-鏡池 残雪が出てきます。完走した路とぬかるみが交互にでてくるようになり 午後は雪解け水で最悪 6醒-寺地山 飛越新道で最悪の区間、この時期は雪解け水が川のように流れ、ゴアの靴でも不安、流れていないところは泥濘 せ地山-避難小屋 残雪上の歩行なので快適、早朝は雪が締まっているので滑ります 【北ノ俣岳−黒部五郎岳の残雪の状況】 コースの2/3は夏道が出ていますが、残りは雪渓上の登降 アイゼン、ピッケルは使いませんでした |
写真
感想
入梅とは程遠い、いい天気が連日続いていて、絶好の登山日和
とはいえ来週末は雨マーク
梅雨前のいい時期はそろそろ終わりなので、日曜日は絶対山登り
最近がっつり歩いていないので、ロングコースをじっくり歩いてみたい
日が一番長い時期なので、早発ちすれば日頃日帰りできないところも可能となる
ではどこへ行こう、バスや列車で時間の制約があるのは夏山時間になっていないのでスタートが遅い
車でアプローチ可能でと候補を絞り、まだ登ったことのない山....
黒部五郎岳
6月の黒部五郎岳でヤマレコ検索すると、riachouさんの昨年のレコがあった
フムフム、飛越新道はぬかるみが酷い、raichouさんは長靴で踏破したと書いてある
これいいですね、長靴
私も真似させていただこう
いつもの登山装備に今日は長靴もプラスして積んで、夜中の2時に自宅を出発
朝4時半には飛越新道登山口に到着
日の出がだいたい4時半なのですっかり明るい。今日の合計コースタイムは18時間を超える。いくら日が長いとはいえ、ぼやぼやしてると真っ暗な中下山ということにもなりかねない
ペース配分気にしつつ幾分早足でスタート
悪名高いぬかるみはどんなもんなのでしょう。神岡新道との分岐点までは大したことありませんが、鏡池と呼ばれる草原地帯の前後は、まぁひどいもんです
午前中は雪解け水も流れていないので、まだぬかるんでいないところを選んで歩けますが、午後になって雪が融けだすと道というより沢を歩いているような状態
そしてその水が湿地帯にたまるというズブズブの道、もう最悪
raichouさんの真似してよかった。長靴は飛越新道では必携ですね
と、ここまでは良かったのですが、寺地山に差し掛かるあたりで、両足に異変が....
なんと、靴擦れ
長靴は遊びが大きいので、足が靴の中で泳ぐんですが、これがよくなかった
両方のかかとに違和感を感じ出し、寺地山を過ぎる辺りから激痛に
登山中止も考えたけど、避難小屋まで行って登山靴に履き替えて様子を見ることにする
みたくないけど患部は皮がベロンとむけちゃって酷い状態
こんなことは予期していなかったのだが、携帯してる薬の中に靴擦れパッドがあったことを思い出し、応急手当
これで登山靴を履くと足が動かないので全然マシ。避難小屋に長靴をデポして、ここからは登山靴で快適トレック
あたりまえだけど乾いた登山道にはトレッキングシューズがいい
北ノ俣への登りはきついけどぐいぐい高度を稼げて気持ちがいい
眼下には有峰湖、遠くには白山まで遠望できる
そして稜線上に這い上がると、そこからは北アルプスの主要な山が、どどんと勢ぞろい
これは圧巻、オールスター揃い踏み
考えてみればここは北アの西端、ぐるっとパノラマを描くように名峰が居並ぶ
これはナイスビュー、飛越新道の苦しい登りも報われました
ここから黒部五郎へは稜線上を歩くんですが、地道にアップダウンが続くのと、距離感が掴みづらくて、近くに見えて実は結構遠く、かなり消耗します
最後に待ち受けているのが鞍部からピークへの300mの登り
これがキツイ、ピークが見えててなかなか到着しない
残雪期は東側の雪の着いた斜面を直上するのがルートらしいのですが、知らずに途中まで見えている夏道を進むと、突然道がなくなるので要注意
私は知らずにそれで道ではない岩場を登る羽目になり、浮石だらけで難儀しました
そしてピークからはさらに近くなった槍穂高、真正面に水晶岳とすんばらしい景色
そして黒部五郎のカールのでかいこと
うっかり滑ったら黒部川まで落ち込んでいきそうな深くて大きいカール
この百名山展望台の頂上を独占、30分くらいまったりしてましたかね
気づいたら13時
そろそろ出発しないと帰りが暗くなるので名残惜しいですが撤収
辛かった300mの登りも、降りはなんちゃってグリセードで10分で鞍部に到着
天気も高曇り気味となってきたので、さっさと帰ります
避難小屋到着は16時、ここでデポしてあった長靴に履き替えて泥んこ道へ向かいます
午前中と違って雪の融け方が甚だしく、登山道は川だか泥だかぐちゃぐちゃの状態
長靴でなかったら相当難儀します。長靴絶対オススメです
ですが、私のように靴擦れにならないよう対策が必要ですね、もっとぴったりしたやつがいいのかな?
それと登山靴はザックにくくりつけましたけど、両足で1.6kgと重かった。夏なら避難小屋から上はトレランシューズとかでもいいと思います
それと避難小屋を中継基地に使えるので、ここからサブザックで行動してもいいかもしれません
寺地山からはだらだらとした降りなんですが、細かいアップダウンがあったりして最後まで疲れます。樹林帯でぬかるみの道は精神的にも疲れました
14時間近く歩きとおして、最後はもうフラフラ
久しぶりのロングウォークは厳しかった
この夏に縦走を計画している読売新道はCT10時間オーバー、これをテント泊装備でとなると今回のハイクはまったく参考にならない、もっと鍛えておかないとダメですね
コメント
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sakuraさん どうもです
やはり北アの景観は、近所の丹沢とは違いますねぇ・・
『また何時かご一緒しましょう!』
だと、いつまでもご一緒しませんので、日程をある程度決めましょう
関東からだと、上高地〜後立山の登山口が現実的ですので、アレンジして頂ければ幸いです。
細かい日程調整はメッセージ・ ・FB等々にてヨロチクです
BMさん 毎度です
おっしゃる通り、このままだと「いつか飲みに行こうぜ」状態になりますので
ある程度決めましょう
(飲み に行くのは先に実現しましたが(笑
ラフな計画練ってみますので、連絡させていただきます
metaと申します。
すばらしい景色ですね。
自分もいってみたくなります。
ぜひテントをもってゆっくりいけたらいいなぁ。
自分は湯俣の方からこの日登っていました。
こんな景色をみれるのなら頑張ればよかったな(笑)と思わされました
このコースはヘッデン使用でも大丈夫なコースなんでしょうか。
metaさん コメありがとうございます
テント泊...同感です
この稜線にテント張れたら....満天の星空、取り囲む百名山....想像しただけで楽しいです
飛越新道は樹林帯ですが、ヘッデンでも大丈夫と思います
ただ、この時期は標高1800m以上で残雪が出てきて、朝のうちはトレースも薄くて探すのが大変でしたが、そこそこ赤テープもありましたから助かりました
ただ、ぬかるみはほんとひどいです
sakura0725さん いつも楽しい記録を拝見しています
素晴らし写真の数々 最高です
でも長靴の写真に食い付きました
私も同じモデルを使用しています、スパイクがすり減りましたが、まだ使っています。
長靴は靴ずれと蒸れが問題ですね
hakusan319さん コメありがとうございます
長靴同じのなんですね 靴ずれ対策いい方法ないでしょうかね
軽いし雪上でも滑らないし、斜度のない道では最高なんですが、いかんせん靴の中で足が泳ぎます。そして最後には皮がペロンって
この後の温泉 では、傷口がしみて悲鳴あげそうになりました
「うーん」唸ってしまいます。
飛越、黒部五郎、日帰り。
臨場感一杯です。
何よりも健脚に、そしてその表現に深く入ってしまいますね。
自分が歩いた気になります。
20年位前に歩いたコースですが当時は拓かれたばかりだからと思って納得していました。
今でも変わりませんね。
皆さんがおっしゃる通りぬかるんでいますね。
でも7月になればニッコウキスゲがすごいし、
寺地から上は別世界ですからまた行きたくなりました。
sakuraさんほどの脚力があれば・・・
また読ませていただきます。
kumonoteさん はじめまして
コメありがとうございます。そんなほめていただけると恐縮です
20年前に歩かれたんですね、なかなかアプローチ自体が厳しい登山道ですので、あまり踏み固められていないのか、地形そのものの問題なのか、ひどくぬかるみに苦しめられました
ニッコウキスゲ見てみたいですね、夏の飛越新道もきっとすばらしい眺望なんだと思います
避難小屋が小ぎれいで十分使えるなと思いました(水場もこの時期はたっぷりありました)
私も次回は日帰りと無理をせず、避難小屋泊まりでもいいかなと思います。
私も石川県で同郷でございます。これからもよろしくお願いいたします
こんばんは。
ガッチリ歩きましたね。
いや〜北アの大展望はたまらないですね。
それがあるから頑張れるみたいなことありますよね。
読売新道行かれますか。
奥黒部ヒュッテを出ると次のテン場までがとても
長い。そこが頑張りどころですね。
私もチャンスがあればテン泊で行きたいんですよね。
でも行きたいところが目白押しで・・・。
siriusさん
読売新道はこの夏のメインイベントの予定です
おっしゃるとおり、奥黒部ヒュッテから三俣のテン場までが核心だと思ってます
北アルプスの最も山深い稜線を歩くのは、これまた楽しみでもあります
山と一体感を感じられるところですよね、今から計画練ってます
こんにちは〜
この記録
今発見しました〜
昨年は、いったなぁと思って懐かしく
写真を拝見させていただきました。
長靴ですが、私はウレタン性の
柔らかくインナーのない軽量のもの(クロックスみたいな)
を履いていったので
靴ずれしなかったのかも。
読売新道憧れる〜♪
raichouさん
去年のraichouさんの真似させていただきました
なるほど、長靴は柔らか軽量タイプだったんですね、私はごく普通のやつだったので、もう大変でした
森の中が獣の雰囲気プンプンで、ピストル鳴らしながらってのわかりましたよ〜
今年は、鹿島槍→八峰キレットの日帰り縦走も真似させていただこうかと考えてます
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