お花畑と池塘の雲上楽園:苗場山(祓川コース)
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 1,231m
- 下り
- 1,231m
コースタイム
08:10 和田小屋
08:20 登山口(五合目)
08:56 六合目
09:27 下ノ芝
10:15 中ノ芝
10:33 上ノ芝
10:40 小松原分岐
10:57 神楽ヶ峰(八合目)
11:18 雷清水
11:27 お花畑
11:44 九合目
12:21 苗場山山頂
12:25 苗場山頂ヒュッテ 13:20
14:20 雷清水
14:40 神楽ヶ峰
15:09 上ノ芝
16:07 下ノ芝
16:36 六合目
17:05 登山口(五合目)
17:40 かぐらみつまたスキー場駐車場
天候 | 晴れのち曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
みつまた温泉の先の三叉路にゲート小屋があって係員が入山確認します。 登山者はここのポストに登山届を提出します。 登山道は全般に整備が行き届いていますが、雪解け水で湿ったゴーロやグチャグチャのガレ場が多いのでスパッツは必携でしょう。 まだ雪が残っており、ほとんどは軽アイゼンを要しませんが、一箇所だけ高さ2mほどの急な斜面があり、雪が固いためキックが効かず僕らも他の方も多くが下りで滑り落ちました。 ここだけは要注意。 そうそう、ここは虫が非常に多いです。 ブユだかアブだかの、ぶんぶん人にたかって油断すると肌に取り付いてチクッと咬む3mmくらいの小バエみたいなヤツです。 始終うっとおしくて仕方ないので頭から防虫ネットを被り、腕には強力な虫除け剤で完全防備がオススメです。 |
写真
謎の花その1。
追って花の名前は調べましょう。
知ってる方はぜひ教えてくださいな。
PS:タニウツギと判明。teru-3さんありがとうございます!
白と黄色が鮮やか。
PS:チングルマだと判明。teru-3さん、maturi1197さん、ありがとうございます!
高山植物の代表格ですよね。いい加減このくらい覚えとけよおれ。
駐車場が1230mくらいだから、約915mの標高差ですな。
お花畑の登り返しも100mくらいの落差だったからトータル1000mを超えるわけで、かなり頑張ったといえるでしょう。
こんな惨状が下りではずっと続いてました。
哀しいね。
今日ここを通ったどなたか知らんけど、あなたには山に登る資格はない。
ところがここから大雨に!
カッパ羽織る間もなく、ココから駐車場までは傘とシングルストックで頑張るべ。
遠くで雷鳴が轟いたりして、暗い雨の森は淋しいねぇ。
ここから撮影不能です。
装備
個人装備 |
ヘッドランプ 1
予備電池 3
1/25,000地形図 1
コンパス 1
笛 1
保険証 1
飲料 1.5L
ティッシュ 1
タオル 1
携帯電話 1
雨具 1
防寒着 1
ストック 1
時計 1
非常食 1
傘 1
スパッツ 1
防寒ダウンジャケット 1
マグカップ 1
シェラカップ 1
スプーン&箸 1
レスキューシート 1
|
---|---|
共同装備 |
ツェルト 1
ファーストエイドキット 1
医薬品 1
カメラ 1
車 1
水筒 2L プラティパス
筆記具 1
計画書 1
熱源 1
コッヘル 1
食料 2 昼食
行動食 適量
虫除けスプレー 1 ハッカ油
|
感想
霧ヶ峰に続き、池塘シリーズ第二弾で今回は新潟の苗場山へ。
しかし、霧ヶ峰とは違って今回はがっつり登るよ。
トータル標高差は1000mを超えますな。
さぁ行ってみよう!
20台くらい停められそうな駐車場には清潔に整備されたチップトイレがあるので、ここで出すものは全部出して登ります。
和田小屋を過ぎたらはるか山頂ヒュッテまでトイレはないからね。
和田小屋まで30分弱はゲレンデのリフト下を歩き、小屋の前には休憩ベンチと登山届けポストがあります。
その先にある雪の山の右奥が登山道入口(五合目)。
六合目あたりまでは比較的優しい道だけど、実はガレやゴーロがメインだから嫌でも頑張らざるを得ません。
でも、六合目から先では山の花や鳥たちが楽しませてくれますよ。
登山口から1時間ほど頑張れば下ノ芝ベンチ。
樹林帯も出て空が開けるから一服ですな。
この先は岩と階段と雪が交互に現れます。
木道と階段は非常に整備が行き届いていて山道としてはまれに見る歩きやすさですが、ガレ場では足首をくじかないように神経を配り続けないといけません。
中ノ芝周辺では開けた空とプチお花畑を楽しめます。
さらに小松原分岐から先は神楽ヶ峰の稜線歩きになるので、存分に周囲の風景を楽しめます。
残念ながら今日は雲が多くて遠くまでは望めなかったけどね。
花の種類もどっと増えてくるから見るもの撮るものが多過ぎてどうしても歩みがノロくなってしまうよ。
神楽ヶ峰ピークを過ぎると、ついに苗場山が独特なその姿を現します。
しかし、その手前には深いコルが横たわってて、なかなか厳しい登り返しにゲンナリしちゃいます。
ところが、このコルへの下りには実に冷たくて美味しい雷清水が喉を潤してくれるし、コル全体が素晴らしいお花畑になってるので、通過にはついつい時間がかかってしまうんですねぇ。
見たことない珍しい花たちが総出で賑やかに迎えてくれました。
で、下りたモンは登んなきゃいかんですな。
頑張るぜぇ!
おいしい雷清水を1.5Lも補給したもんだから、九合目からの急登では結構な汗を搾られました。
ぜぇぜぇしてきたところで急に目の前に雪の丘が現れます。
それを渡るとそこが苗場山名物、天空の池塘平原。
いやぁ、これはスゴイね。
見渡す限りの珍風景。
観光客が来られない場所だからこそ、今でもこんな幻想的な風景が残されてるんだね。
ここも登山者だけの天国。
木道を歩いて平たい山頂を目指すけど、視線は池塘平原に釘付け。
素晴らしい!
山頂脇のヒュッテでトイレを借り、テラスで昼飯。
しかし何ですよ、風もなくカッコーの声と静寂の風景の中でガスストーブをボーボー言わすオレは実に興醒めな騒音源だなぁ。
アルコールストーブにするべきだった。
あ、ついに雨が!
大粒の雨に急いでカッパ上下を着込んだらピタッと止むし。
まぁそんなもんだわな。
まだ多くの雪をたたえる地塘高原にはまだ春は訪れてないのかと目を凝らすと、ほんのわずかだけどミズバショウが咲き始めてます。
少し嬉しくなって帰ります。
しかし、お花畑には思いもかけない惨状が待ってました。
登りでは目にすることがなかったのに、帰りの道端には花がたくさん落ちてました。
ストックが無意識に当たってしまうのか、それともわざと蹴散らかしてるのか、どちらにしても多くの花の命が奪われ続けてる惨状を見ながらの下山はブルーになります。
今日、同じ山頂に来た内の誰かの仕業だと思うと、さらに鬱。
できればあなたのような人はもう山に来ないで下さい、とおれは思う。
で、雨が降ったり止んだりの下山は遠くの雷鳴におののいたりしながら、傘差したりカッパ羽織ったり脱いだり、雪にコケたりしながら、濡れた路面になかなか歩速が伸びません。
野鳥の声も耳に入らないほど集中しながら歩きたいところなんだけど、どうにも集中を邪魔するのが、登りから気になってる『虫の多さ』。
ブユ?アブ?よく分からんけどとにかく始終まとわりついて飛び回り、隙あらば腕やら顔やら首やら耳やらに取り付き、ちょっと油断するとチクッと咬み付きやがります。
虫除けは時々スプレーするんだけど、汗と雨ですぐに効果がなくなってたかられてしまうんですな。
立ち止まったりするともう大変です。
オレの皮膚はそんなに美味いのか?ってほど。
今日は何人かの登山者が頭から防虫ネットを被ってるのを見たけど、これは絶対必要だと思いましたね。
常時払わされる虫への注意力や神経は、特に濡れた路面では全部足下に使いたいもんだと実感。
なんて言ってるうちに六合目を通過。
と、カッパ羽織る間もなくドッと本降りになった雨。
傘とストックを両手に持って泥と岩の森を虫にたかられながらトボトボ降り続け、ゲレンデの雪山を見つけたときの嬉しさは、なんだか子供の頃の寂しい思い出の匂いがした。
ところがどういうわけか、駐車場にたどり着いたときにはあれだけ降ってた雨は上がって空は明るくなり、今度は誰もが好きなはずの雨上がりの匂いに満ちてました。
そうなると面白いもんで、バカな人はもう辛いことなんか全部忘れて「あー楽しかった!」とクルマに乗り込むのでした。
whitepapaさん。こんばんは。
teru-3と申します。
お二人の苗場山の珍道中レコ
と思います。
私も日曜日近くの「巻機山」で同じような
これからも山、楽しんでください。
お疲れ様でした〜。
はじめまして。
「謎の花」に惹かれてよんでしまいました。
5は,ハクサンイチケでなくて,チングルマだと思います。
6はショウジョウバカマ,7はキバナコマノツメ,10はツマソウ,22はシャクナゲです
15は一部を切り取られているので自信はありませんが,コバイケイソウでは?
17はセリの仲間です。
偉そうに書いたものの,これしかわからないとはトホホのホです(^^;)
はじめまして!
苗場山
まさに「タイムリー
素晴らしいレコ、ありがとうございました
こんにちは。
お花の名前をありがとうございます。
早速確認して加筆しますね。
他の花ももし判りましたらぜひお願いしますね。
こんにちは。
続いてお花の名前を調べていただきありがとうございます。
ぜぇぜぇ言いながらの登りは特に、カワイイ花が和ませてくれますよね。
他にも判りましたらまた教えてくださいね。
こんにちは。
今回はまだまだ蕾のお花がありましたから、来週の苗場山はさらに色とりどりに咲き乱れていることでしょう。
虫除け対策は念入りにされた方がいいと思います。
どうぞお気をつけて。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する