裏銀座周遊登山 高瀬ダム〜三ツ岳〜野口五郎岳〜水晶岳(黒岳)〜南真砂岳〜竹村新道〜湯俣
- GPS
- 34:49
- 距離
- 33.6km
- 登り
- 2,673m
- 下り
- 2,674m
コースタイム
- 山行
- 6:44
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 7:18
- 山行
- 10:30
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 11:39
1日目:9時間05分 2日目:13時間10分
天候 | 1日目 曇りのち小雨+暴風 2日目 雨+強風のちくもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
高瀬ダム−烏帽子小屋(ブナ立尾根) ダムから登山口までは、平坦なトンネル・河原歩きです。 登山口からは一気に急な登りになり延々と続きますが、整備は行き届いていて迷うところや危険箇所はありません。12分割の位置表示もあります。 烏帽子小屋−野口五郎岳 小屋からは風のきつい稜線歩きになります。踏み跡がしっかりしていて風やガスさえなければ、危険なところはないでしょう。 野口五郎小屋から少し手前のピークでは、巻き道(お花畑コース)は残雪が多く通行禁止になっていますので、その峰のピークを通過する稜線コースを進まなければなりませんが、それほど高低差はありませんので、大きな影響はありません。 野口五郎岳−東川乗越 山頂から砂利道の下り坂といくつかの岩場の小ピークを越えていきます。少し幅の狭いところもありますが、基本的には危険無く進めます。 東川乗越−水晶小屋 ここからは水晶小屋まで一気にザレが石ころの斜面を登ります。石を落とさないように気をつければ特に危険はありません。 水晶小屋−水晶岳 最初は平坦な道ですが、その先山頂まで細い道やハシゴなどが有り、少し気をつける必要があります。 真砂岳分岐−南真砂岳 基本的はなだらかな稜線から段々下りの通常の土と石の道が続きますが、真砂岳から小ピークを越えて南真砂岳方向へ少し進むと、今回一番の危険箇所があります。 真砂岳下の危険箇所 崩落してガレ場になったところに残雪が残って丸く盛り上がっているため、足を踏み込むことができません。残雪の上部を巻きますが、滑りやすい泥を下りて登山道に戻るため、足を踏み外したなら残雪から一気に谷底まで滑り落ちルと思います。この付近は他にも崩落によるガレ場が多く、足下が不安定な箇所が何カ所もありますので、一歩一歩注意が必要です。 南真砂岳−湯俣岳 基本的には木の階段など整備された部分が多いですが、一部足をかける場所のない泥の大きな斜面に1本だけ丸太が置いてあり、どうやって登ったり下りたりするのか分からない箇所などがあります。 両方の山の鞍部から湯俣岳までは約100mのアップダウンになっています。 湯俣岳−湯俣 湯俣岳から向こうよりも、あまり整備されていない感じがします。きれ墜ちて細くなっている箇所や朽ちていそうな水平ばしごなど不安を感じるところが何カ所もあります。 湯俣−高瀬ダム 林道終点までは軽いアップダウンを含む土の登山道と木製の橋で足への負担は少ないです。林道終点からは砂利道、トンネル内や発電所付近は固い路面で足への負担が大きくなります。全体的にはとてもなだらかです。 |
写真
感想
二年前の海の日に、新穂高から水晶小屋・水晶岳まで到達していたので、今回は初めての高瀬ダムから裏銀座を縦走して、水晶小屋・水晶岳まで行くことにしました。
今回は天候が厳しく、1日目は登り始めの頃は曇っていただけでよかったのですが、途中から小雨が降り始め、烏帽子小屋からは暴風一歩手前の強い風と降ったり止んだりの雨で思うようにペースが上がりません。
2日目は風は前日より幾分和らいだため、水晶小屋への縦走に危険は感じませんでしたが、前日より雨は強く、気温も低かったので、少しからだが冷えました。
真砂岳から先は下れば下るほど天候は安定し、気温も上昇してきました。
三大急登の一つと言われるブナ立てはもちろん急登ですが、アルプスならこんなものとの感覚も強く、先週の易老渡からの急登の方が厳しかった気もします。
稜線に出ると天気はいまいちですが、表銀座や赤牛などが見えたり隠れたりして両隣の山塊はある程度見えており、途中コマクサの群落があったり、いくつもの特徴あるピークを通るなど悪天候でもすばらしさは容易に伝わります。もし天候が良ければ黒部方面や鑓穂高方面などもよく見え、最高に快適な縦走路だろうと思います。
野口五郎岳の頂上では幸先良く、今年初となるライチョウがいました。もっともその瞬間に急に大粒の雨が降り出し、乾きかけていた雨具がびちゃびちゃになりましたが。。。
小屋に戻ると、従業員の方の気遣いと、とてもディープな登山者の皆さんの山ト−クであっという間に就寝となりました。
翌日は少しマシになった風の中、水晶小屋への縦走・水晶岳への最後の登山を開始します。歩き出してしばらくすると冷たい雨が降ってきましたが、細くなった道や岩場のピークを越えていきます。それほど危険には感じませんでした。
真砂岳下の分岐点まで戻り、湯俣への下山を開始しますが、小ピークを越えて少ししたところで、小屋への確認電話や小屋で同宿の方から聞いて知ってはいましたが、今回最大の危険箇所に遭遇します。ワンミスで本当に雪渓状を滑落していく状況なのでとても恐怖感があります。
竹村新道は全体的にはよく整備されていますが、何カ所か崩れているところや、段差のない粘土斜面など荒れたところがあります。また全体的に斜面は厳しめで、下るのはいいですが、登りに通りたくないと思いました。
予想よりも早く晴嵐荘に到着したため、その日のうちに高瀬ダムまで戻ることにしましたが、やはり足を酷使した後の9kmにも及ぶ平坦路は足の裏がとても痛くなります。
高瀬ダムに着くと17時まででも数台タクシーが停まっていて、待ち時間まったく無しで七倉まで乗せてもらえたのは本当にありがたかったです。また、七倉荘では日帰り入浴がありますので、車を動かすことなく、下山後すぐに風呂には入れるのは本当に嬉しい限りです。
天候はいまいちでしたがその割には景色や縦走の雰囲気を味わうことができ、予定をきちんとこなすことができましたのでまずまず成功かつ楽しかったと思います。
コメント
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野口五郎小屋であったヘタレな兵庫県人です。実は「山」自体から長く離れていたために「ヤマレコ」って知らなかったのです。俺の時代にはこんなんなかった。デジカメ自体を使い始めたのが遅かったから、フイルム時代の写真はアップできないし、HP作る以前の記録はほとんど残ってない。HPそのもののデータも知らん間に抹消されてしまったし。で、過去のデータで残っているものをちょっとアップしてみた。
小さく写ってる登山者、私です^^;
こんばんは、初めまして。
13日は私も五郎小屋に宿泊しておりました。
食後には皆様との山談義を楽しみにしていたのですが不覚にも食事の後、ちょっと布団で横になったらしっかりと寝てしまいました。
14日は私も水晶までピストンし再び烏帽子まで戻りテン泊する予定でしたが、これも天候に負けて湯俣に下山してしまいました。
こんばんは! 強風の黒部五郎岳お疲れさまでした!
あの晩は皆さん早く床に就かれていましたね。
ちなみに食堂残留組の山談義は猛烈に濃かったです(笑)特に兵庫の超人さんの猛烈行程話と、新島々在住の方の深いお話しは特筆モノでした
hikobeさんは山以外にもおそばにも深い造詣をおもちのようで、遠出するときにはおすすめのお店を参考にさせて頂きます。
またどこかの山小屋で出会えますように
私が烏帽子小屋でカップヌードルを食べている間に遠く離れてしまった先行の登山者さん。
やはりtakechin49さんでしたか。
この頃は特に黒部川の谷からの吹き上げ風が強く、思うようにペースを上げて進めませんでしたね
自分なんか、体重・荷物・着ている服・染みこんだ雨水で90キロ近いのに、それでも何度も風に持ち上げられていました
同行者がいて二名での登山だったのに、投稿時に設定間違えて単独行になっていました
修正しました。あしからず
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