両俣小屋・仙塩尾根から間ノ岳・北岳
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- GPS
- 49:06
- 距離
- 26.9km
- 登り
- 1,847m
- 下り
- 2,362m
コースタイム
14日 両俣小屋5:55−6:39野呂川越−9:40三峰岳−10:42間ノ岳−11:54北岳山荘(テント泊)
15日 北岳山荘5:00−6:09北岳−6:46肩の小屋−7:55大樺沢二俣−9:50広河原
天候 | 13日 曇り時々小雨、夕方強雨 14日 曇り 日没後強風 15日 未明より強雨、早朝ガス、8時頃より晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
帰りは広河原より林道バスで北沢峠へ。バスを乗り継ぎ仙流荘へ。 行き、帰りとも臨時増発バスが多数出ていた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●北沢峠〜野呂川出合 南アルプス林道をテクテク歩きます。下りなので楽。途中工事箇所があるが歩行に問題なし。 ●野呂川出合〜両俣小屋 昨年は災害のため通行困難なところがあったらしいが、全て修復されており歩行に問題なし。 ●両俣小屋〜野呂川越 しばらく野呂川源流沿いに進む。やがて傾斜がきつくなりしばらくで稜線に上がる。問題になる箇所はない。 ●野呂川越〜三峰岳 ここからは仙塩尾根を歩くことに。 三峰岳手前までずっと樹林帯。倒木が多く、跨いだり潜ったりとデカザックには堪える。 ●三峰岳〜間ノ岳 ガレ場注意。 ●間ノ岳〜北岳山荘 快適な3000M超の稜線トレイル ●北岳山荘〜北岳〜北岳肩の小屋 鎖場、ハシゴあり。途中よりストックはしまって歩いた。 ガスが濃く強風時は防寒など万全の装備を。 八本歯や左俣方面へ分岐がたくさんあるので標識に注意。 ●北岳肩の小屋〜大樺沢二俣〜広河原 二俣にトイレあり(有料)。 二俣より下の大樺沢は全て夏道なので、雪の上を歩くことはありません。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
結果的に予定した8時より前の臨時バスに乗ることができたが、単独の場合は切符の購入とバス待ちとそれぞれ順番に並ぶ必要があり不公平感が・・・
並んでる人を見るとテント担いでる人がとても多い。周辺の人に話を聞くと北沢峠の近くの小屋でテントを張る人がほとんどらしい。
ここより南アルプス林道と分かれ、砂防工事用林道にて野呂川源流方向へ向う。途中で雨が降ってきてザックカバー装着、傘を差しての歩きとなる。
濃い樹林のおかげで少々の雨ならテントのフライを開けても濡れずに快適だった。
早く着き過ぎてヒマなので、ウイスキーをチビチビ。昼寝したりご近所さんとおしゃべりしたりとまったり過ごす。
ここのテン場は見てのとおりフラット。沢のすぐそばなのにヤブ蚊などの虫もいなくてとても快適だった。
夕刻よりかなり強い雨となり、遅く到着した人はすっかりびしょ濡れに。
明日の予定は天気次第とする。
小屋のおばちゃんに天気予報を聞くと「昨日より悪く雷雨も」とドキリとさせられるが、今の時間なら大丈夫とのことで予定通り登ることに。
両俣小屋より急な斜面を登ると仙丈ヶ岳と塩見岳をつなぐ仙塩尾根(野呂川越)に出る。とてもマイナールートらしいが自分の初南ア縦走はここからはじまることになる。
北岳山荘は建築家・黒川紀章氏の設計とのこと。
宿泊棟の窓は富士山の方を向いている。
今日は激しく混雑しているらしいが、天気が良くて空いている時に泊まるとさぞ快適だろう。
マイテントもフライを開けると正面に富士山。
テントはかなり混み合ってきた。中央の建物はバイオ設備を備えたエコトイレだが、周辺は若干の臭いと作動音が。
自分のテントはここより左に10Mほど下った斜面。
この山小屋は標高が高く(2900M)、トイレへ行くために石段を上るだけで息が切れた。
自分のテントも前室フライのペグが飛んでいた。
日付が変わる頃には風がおさまったが、今度はかなり強い降雨に。
一睡もできないまま午前3時頃には雨も小降りとなり、周りのテント住人は撤収をはじめた。
自分もとりあえず撤収作業に入り、様子を見て出発することに。
天気回復の期待も虚しくガスガスで視界がない中、午前5時少々前、カッパ上下装備にデカザックを担いで北岳アタックへ向うこととする。
少し登るとかなりの強風。空気が薄くて何度も立ち止まる。手袋を忘れたため、手が冷たく痛い。
途中、先行者の方より「まだ蕾だけどキタダケソウだよ」と教えていただく。苦しくて写真どころじゃないが、とりあえずパチリ。
お腹が空いたので昼食をと思うも、まだモーニングセットの時間で昼食メニューはなし。缶ビールとスナック菓子で腹を満たす。
感想
今年の海の日3連休は7月半ば前ととても早い。これでは梅雨が明けていない北アルプスは無理だと思い、かねてより念願の南アルプス・北岳を目指すこととした。
北岳は芦安または奈良田からバスに乗って広河原から登るのが一般的らしいが、北陸から山梨県はとても遠い。また芦安からのバスの評判は悪いようで、トラブルに巻き込まれてイヤな思いをしたくない。
ヤマレコの記録他をいろいろ調べたところ、両俣小屋から間ノ岳へ登り広河原からとは反対方向にて北岳を目指すコースを見つけた。
両俣小屋は北沢峠から林道を歩いて3時間強。初日は遠距離ドライブとなるので両俣泊まりとすれば運転の負担も軽くなる。残り2日あれば余裕で北岳に登ることができそうだ。
という訳で、予定よりかなり早く目が覚め、13日の午前2時前に雨の降る自宅を出発。富山にて国道41号に下りる。ナビに従い神岡から平湯、安房トンネルを通り奈川渡ダムから木曽の藪原へ。権兵衛峠をトンネルで抜けると伊那市に到着。途中強烈な眠気のため1時間ほど仮眠を取ったが、思ったよりも早く着いた。
コンビニにて朝食・昼食他食料を調達後、南アルプス林道のバスに乗るため仙流荘に向う。6時過ぎに到着。と、バス待ちの長蛇の列が真っ先に目に入った。駐車場は既に8割以上埋まっている。8時のバスに乗る予定だったので時間は十分余裕あるのだが、列を見てしまうとついついあせってしまう。
この先の様子は写真にてご覧ください。
何といっても残念だったのは下山途中より急速に天気が回復し、ピーカンの北岳山頂を下から見てしまったこと。結果的に朝の出発を7時まで遅らせれば眺望バッチリの北岳山頂に立つことができた計算となる。帰りのバスの時間は十分余裕があったので、もったいなかった。
天気の良い日にまた来なくては。
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