チャレンジ!【晴天の八ヶ岳日帰り全山縦走】
- GPS
- --:--
- 距離
- 32.3km
- 登り
- 3,715m
- 下り
- 3,359m
コースタイム
編笠山 01:58
権現岳 03:18
赤岳 05:02 休憩9分
横岳 06:10
硫黄岳 06:40
東天狗岳 07:51
高見石小屋 09:18 休憩21分
麦草峠 10:09
茶臼山 10:41 休憩13分
縞枯山 11:09
三ッ岳 11:57 休憩16分
北横岳 13:06
亀甲池 13:38
将軍平 14:41
蓼科山 15:01 休憩18分
七合目登山口 15:47
歩行時間14:00+休憩時間1:17=全行程15:17
標準コースタイム25:20、短縮率60%
天候 | 一日中晴天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
観音平〜編笠山 樹林帯の中をひたすら登ります。マーキングやリボンも多数ありナイトハイクでも特に問題なく歩けると思いますが、押手川の分岐で間違える可能性があるのでご注意を・・・。 編笠山〜権現岳 こちらも前半は樹林帯の中の登り。 その後岩場に変わるのですが、ナイトハイクの場合は岩に付けられている0印のマーキングをしっかりと追って正しい道を探しながら行くようにしたい。 権現〜赤岳 ここからが今回のコースで技術的な核心という事になります。一度昼間に下見に来ておく事をオススメしますが、それでも僕の感覚では昼間とはかなり違いました。権現岳〜長い梯子の間で一度ルートを失いました。昼間ならマーキング+踏み跡で間違いはない箇所です。踏み跡も忠実に追いましょう。 技術的に困難な箇所は特にないのですが、高度感に曝される箇所が多数あり、「鎖場や岩場は落ちたら誰も気付いてくれない!」という事を頭に置き昼間以上に神経を使います。 赤岳〜硫黄岳 こちらは有名なルートですね。 鎖やマーキングもしっかりしていて特に問題はないです。硫黄岳付近の強風は寒いです。 硫黄岳〜麦草峠 初めて歩いたのですが、硫黄岳からの下りはザレで滑りやすいです。夏沢峠からは北八ヶ岳らしい樹林帯が続きます。分岐が多数あるのでしっかりと地図で確認したい。 南八ヶ岳とは違った雰囲気で心が安らぎます。もう明るい時間帯だったのでルートは明瞭でした。案外樹林帯の中のアップダウンが多い。道がぬかるみ埋まるような所もあるので注意。 麦草峠〜北横岳 国道299号線を渡ると再び樹林帯へ。 個人的にはここから北横岳までが体力的にキツかった。 樹林帯の中の直登はかなり急勾配で長く感じた。(大石峠〜茶臼山・雨池峠〜三ッ岳) 三ッ岳は展望も良く大岩がゴロゴロしている中をジャンプしながら歩く楽しい道!!! 隙間に落ちないように注意。 ここは地味ですがオススメの山です。 北横岳〜亀甲池 急勾配の下り。岩に苔が生えていて滑りやすく慎重に下りたい。 途中子供連れのご夫婦の奥さんが膝が笑ってしまっていて動けなくなっていました。 慣れないとキツいかも...。 亀甲池〜蓼科山 亀甲池は良い雰囲気でくつろぐには良い場所です。 ここから緩やかに草原の中を下り大河原峠との分岐の天祥寺原に。(モバイル版の山と高原地図ではここではなくその先の蓼科山への分岐地点が天祥寺原になって間違っています)紙の地図は間違ってません。 将軍平に向かう分岐を曲がるとしばらくして樹林帯の中の急登が始まる。基本的にはガレ沢の中を歩く。将軍平で一度なだらかになるがここから山頂はさらに急勾配の登りとなる。 山頂小屋が見えるともうそこは広い山頂の大地。 将軍平〜7合目登山口 ザレ場の下り。 |
写真
感想
ヤマレコを始めて他の方が行った山行で最初に「こんな事出来るんだぁ」と思ったのが【八ヶ岳日帰り全山縦走】でした。 イメージ的には普通二泊、短くても一泊のコースという認識でした。 僕は山行記録を見ての自分でも出来るのか確かめたくてのチャレンジでした。
前回の黒戸尾根+仙丈ケ岳のピストンの時に長衛荘のトレラン君に「コースタイム20時間を超えるような時はダブルストックの方が早いですよ」との助言から前日に甲府のエルクという登山用品店に買いに行きました。 エルクさんの店長さんもトレランをしているようで商品に詳しく親切でいろいろと教えていただきました。
このエルクさんはトレラン用品が充実していて(静岡にもこういうお店あるのかなぁ)初めて見るものも多数あった。
観音平からスタートという事で駐車場に18時くらいに到着したがこの時は金曜という事もあり駐車場はまだ数台しかなかった。
24時に起きて身支度を済ませ0:30にスタート。一年前に観音平〜赤岳のピストンは経験しているのでコースはだいたい把握しているので特に不安はなく順調に押手川の分岐に、ここで夜間の影響で巻道に歩いてしまい「これは違う」と気付くまで15分ほど巻道を歩いてしまい急いで分岐に戻り正規の編笠山へのルートに戻る。
ここでのタイムロスはショックでイライラしたが仕方ないので気を取り直し山頂へ。 甲府の夜景が素晴らしく広い山頂で夜間でガスっていたら山頂碑を探すのも一苦労だろうと感じながら青年小屋へ下る。小屋手前の大岩をジャンプしながら越えていく道は夜間だと危なっかしい。 小屋から再び登り樹林帯を越えだんだんと岩場っぽい雰囲気になってくる。 夜間という事もありマーキング、踏み跡を昼間のように自然に確認することは難しく、ヘッドライトで意識的に探しながらのトレイルとなる。権現岳直下の長い鎖場は下が見えないのでどこまでも続くのかな♪と
楽しく下る。 ここからキレット小屋までは多少鎖場があるくらいの稜線歩きで特に問題はなく歩くが、夜間恒例の光るお目目が・・・。 「ピイィ!!」と叫ぶ鹿。ビックリさせるのはやめてくれ。
キレット小屋から赤岳が一応今回のコースでは技術的核心部という事になるのですが(精神的核心部は蓼科山への急登(笑)、ナイトハイクの単独行という事をしっかりと認識し特に困難な箇所は無いが高度感がある場所は多数あるのでヘッドライトでライン取り、ホールドをよく確認しながら時間を掛けても安全に通過。
赤岳の中腹を登っている頃にだんだんと明るくなり始め、西側の鎖場を登っている時に日の出で岩場が邪魔して朝日を拝むことは出来なかった(泣)
無事に赤岳の頂上へ。ここには4人ほどの人がいました。天候が良く南、中央、北アルプスが見渡せ最高の晴天! 遠くに蓼科山が・・・こんなに遠いの?
前日に天の川を撮ったという若者がいて少し一眼レフを見せてもらったのですが凄く綺麗に取れていました。こういう山の楽しみ方も良いですね!
赤岳展望荘を過ぎた辺りで朝食。セブンイレブンのシュガートースト(お気に入り!)とアミノバイタルのゼリーを食べ少しだけ休憩。
硫黄岳までは岩場と鎖場だが特に悪い場所は無く簡単に通過。硫黄岳周辺はいつも強風だかこの日も風は強かった。コマクサも咲き乱れ女王らしく美しい。
硫黄岳から夏沢峠に下り北八ヶ岳へ...。
ここから樹林帯の中の苔が美しい北八ヶ岳のイメージ通りのトレイル。
地味ですが樹林帯の中のアップダウンが多数ありジワジワと体力を奪われていく。
高見石小屋でジュースを買いベンチで休憩。 ここで一組のご夫婦とサポートタイツの話題で盛り上がる。 僕は持っていないのだが、ご夫婦は山で膝が悪くなりワコールのサポートタイツを使用したところ山行でも膝が痛くならなくなったとの事。 僕は最近の流行を追っているのが嫌(山ガールが履いてると可愛い)というのとオールドタイプなので鍛えればOKという考えなのだが、いつかはお世話になるんだろうな。その時までお預けです。
ここからも樹林帯の中のアップダウン。途中、麦草峠で国道299号線を渡る。知ってはいたのだが八ヶ岳の真ん中を車道って凄い!
車道を渡り茶臼岳の登りへ、ここが急登で疲れた!山頂でお昼ご飯を兼ねて休憩。
ここでガイドさんに連れられた団体さんがやってきて一緒に休憩。
おばちゃんが「あんたどこから来たの?」と聞いてきたので答えると、ガイドさんがビックリしていました(笑) おばちゃんにブルーベリーを貰い美味しく頂きました。それからストックの持ち方のレクチャーまで・・・(笑) おばちゃん達有難うございました!
ここから雨池峠に下り分岐に差し掛かり、ずっと考えていた場所に...。
ここはロープウェイ山頂駅方向に巻いても良いのか?過去の方々の記録を覚えていなかったのでロープウェイ山頂駅方向に行ったら主稜線から外れると思い込み巻かずに雨池山、三ッ岳経由で北横岳に行く事を決定! 内心は早く蓼科山に登って終わりにしたかったし、八ヶ岳という山の特徴でエスケープルートが多数あり、疲れている体にロープウェイで下山というのは魅力的な誘惑だった...。
案の定、雨池峠からの登りは見事な急登で巻いときゃ良かったかな?とか思いつつ
雨池山へ、ここは展望もなくスルー。
そして今回の山行で1番の発見!三ッ岳が凄く気持ちいいのです!!!
樹林帯から抜け3つのピークからなる三ッ岳。大岩が一面ゴロゴロしていてジャンプして越えたり、少し手で登ったり、少しの鎖場があったり♪
きっとマイナーなピークなんだろうけど、この場所は個人的に好きです!もっと皆さんに知られて欲しいような隠していたいような・・・。
ここで、単独行のベテランおじいちゃんや景でお会いしたご夫婦とお話しして楽しい時間を過ごす。
ここからしばらく行くと北横岳ヒュッテに到着。水が無くなったのでペットボトルの水とポカリスエットを購入。 ポカリを一気して北横岳へ、ここは多くの登山者で賑わっていたので写真だけ撮り亀甲池への下りに入る。
ここは日が当たらない道でジメジメ感漂う暗い道で、足の置き場の石にも苔が生えていて滑りやすいので注意しながら下る。 こんなに下って大丈夫か?こんなに下ると蓼科山の登り返しがキツイからもう下らないで!!というほど長い下りだった。下り着いた亀甲池は静かで綺麗な池でゆっくりとしたい時には良い雰囲気のいけだった。 ここから草原の中を僅かに下り気味の道を気持ちよく走る。
分岐で少し迷い(モバイル版の2012年度版山と高原地図の間違い・紙の2008年度版山と高原地図は合っている)天祥寺原の次の分岐で蓼科山への登りに入る。
ここからが今回のハイライト!!! 疲れた体に長い急登が始まります♪
もう終わりは見えているので苦しいが余裕はあり暗いガレ沢の登りをニコニコ登って行く。(誰かに見られたらヤバい奴)
急登を登りきると大勢の人がいて、ここは将軍平で蓼科山荘がありました。店の前の売店で若い女性の小屋番さんがいて挨拶をする。
取りあえず山頂へ向かうが、いきなりさっきよりも急勾配の急登!笑えてきて最後だと思い飛ばして登りきると蓼科山頂ヒュッテ。 とにかく山頂に急ぎ記念撮影。
ここで登山靴を脱ぎゆっくり寛いでいた若者に写真撮影をお願いする(迷惑な奴)
ゴールでの記念撮影だったのだが疲れていたのか笑顔が足りない!
記念撮影を終え、このイケメン君と少し話しながら好展望の蓼科山から今日歩いてきた編笠からの稜線を一望すると充実感でいっぱいになり感動した(泣)
1年前は考えもしなかった【八ヶ岳全山日帰り縦走】先週の引き続き苦しい山行になったが良い体験が出来たと思う。 終わったばかりは、しばらくこういう苦しい山行は行きたくない!と思うのだがすぐに行きたくなってしまう♪ 苦しい事と分かっていても行きたくなってしまう。山は不思議な趣味だと思う。
山頂から蓼科山荘に着き、さっきの若い女性の小屋番さんが覚えていてくれてバスの時刻表を小屋の主人と親切に調べてくれました。有難うございました!
急いで走って下りて行くと、さっき山頂で撮影をお願いしてくれたイケメンの若者が。少し話をすると彼は愛知県長久手市から車で来たとの事でもし良かったら茅野駅まで...とお願いすると快く乗せてくれました。 このイケメン君は(酒井君)
最近山にハマって今日は単独で来たとの事。 帰りに一緒にラーメン屋に寄り一緒に山の話題で盛り上がり、ついでに登山口の観音平まで乗せてもらいました。
こんなに助けてもらい酒井君は神様のような人でした。 電話番号を交換したので、今度は恩返ししたいな。
やっと車に戻り長い山行が終わりました。
今回も天候に恵まれ多くの人と会話し山の楽しさを満喫出来た1日でした。
やっちゃいましたねぇ〜。
人間の持つ可能性について再認識させていただきました。
次はどこをやられてもびっくりしないような心構えをしておきますわ。
kenpapaさんこんにちは!
富士登山お疲れ様でした さすがのスピードですね
今回の八ヶ岳は健脚な方々の前例も多くあり模倣犯的な山行でした しかし自分に出来るかは不安でしたが、今回の八ヶ岳は天候にも恵まれ気持ち良かったです
次はゆっくり本沢温泉にでも...
コメントありがとうございました。
笊ケ岳は数年前に行きましたが、変化があって楽しい黒戸尾根と異なり、あの暗い森の中をひらすら登るのは二度とやりたくない思い出があります。
今年春に竜頭山へ行ったら、杣小屋(そまこや)コースを一時間半で登るという青年とお会いしましたよ。
トレランの方々は山屋とは別格という感じです。
これからもkaikaireiさんの投稿を読むのを楽しみにしています。
softbreezeさんメッセージありがとうございました あのぉ、竜頭山の杣小屋(そまこや)コースって国道152号から入り、青ナギがあるコースの事でしょうか?
もしかしてその青年?と会話したのは青ナギ周辺ではなかったですか?
そうです。
竜頭山は様々なコースがありますが、代表的なコースが青薙を通過するコースです。
青薙から数分登ると、分岐があり、左が遊歩道に至るコース、右が杣小屋コースです。
その方とお会いしたのは、杣小屋コースで、標高1000mを越した尾根でのことでした。
当たり前ですが、あっと思う間もなくしっかり追い越されました。
竜頭山は私がホームにしている山で、訓練山行には適していますね。
どこかでお会いしそうです。
その節はよろしくお願いします。
黒戸から仙丈ピストンや八ッ全山と余裕の感じられる踏破すばらしかです。
八ッ全山では三ッ岳経由とは・・・。一度歩いた事があるのであそこは辛いのが分かってました。私は他のかたと同じく山頂駅経由で行きましたが、さすがです。
これからもすごいレコ期待してます。
全山縦走をあっさりと成し遂げてしまう体力に脱帽です。
私は7月13日に編笠〜権現を散歩してきました。
アブ対策にはタイガーバーム(と先輩が言ってました。)
僕も竜頭山には家族サービスで時間の無い時や、午後から用事のある時に行く事がよくあります
softbreezeさんが会った1時間半の青年は僕だったかもしれないですね...。 僕も登り1時間半、下り40分と話した記憶があります
社内でウォーキング愛好家VS山ヤでどちらが早いか競った時のタイムでした(笑)
また近いうちに会えたら良いですね
タイトル通り東天狗で写真を撮らせて頂いた者です。
深夜0:00頃に観音平を出発した事にも驚かされましたが、なんと、あの後蓼科山まで行かれたとコメントに書いてあったので夫婦共々ビックリしています。凄い体力ですね。少しはあやかりたいです(=^ェ^=) お疲れ様でした。
全然余裕なんて無いですよ
三ッ岳経由は僕の知識不足で大回りしてしまいました でも三ッ岳は良かったです
qwg01230さんの山行記録はいつも本当に参考になります 今回のヤバい記録もじっくり読ませて頂きます
omata1971さんこんばんは 鳳凰に行ってきたんですね 僕は夜叉神からしか入山した事が無く、いつかはドンドコ沢や中道から登ってみたいです 滝が多数あり気持ち良さそうなコースですね
onebitiousさん、土曜日は写真を撮って頂きありがとうございました onebitiousさんが東天狗岳に登ってこられた時に奥さんにいろいろな山の事を説明されていて、それを聞いていた僕は「この人良く知ってる!!!」と思いました
また何処かで会えるのを楽しみにしております
グレートエンデュランス❗️
自分も来月同じ行程を計画中です。ホントにお疲れ様でした❗️
metro76さん、おはようございます コメントありがとうございます。
かなり前の記録でしたのでビックリでしたが、この時の記憶は今でも鮮明に残っています
峠ばかりでウンザリする反面、展望の良い場所が随所にありますので走ってとても良いコースだと思います!!!
ぜひ、八ヶ岳全縦を楽しんできてください
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