[百名山10座目]木曽駒ヶ岳(ロープウェイから周回)~お手軽ハイキングと思いきや?


- GPS
- 09:17
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 792m
- 下り
- 797m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
【伊奈バス】 http://www.ibgr.jp/komaganake_line.html 【中央アルプス観光】 http://www.chuo-alps.com/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
■道の状況 ・極楽平:朝いちばんに散歩されてた観光客の方々は、カモシカを見たそうです→「私たちが叫んだら逃げた」と~こういう情報は多いです。 ・宝剣岳:3点確保ができれば問題がないかと思いますが、自己判断で!。グローブは必須。メットは好み?宝剣岳へのアプローチは宝剣山荘方面からのピストンが多く、かなり渋滞が発生。宝剣に登ること前提であれば、極楽平からの逆ルートを選ぶと混み具合がちょうどいいようです(しかもこっちからの宝剣のほうがかっこいいし)。ただし、宝剣山荘方面からのピストンのほうが簡単であることには変わらず。極楽浄土へ越える場合は岩萌えの方向け(テン泊装備での通過は上級者?)。 ・木曽駒ヶ岳:まったく問題がないです。スニーカーやハイヒール系統でも登っている方はいます。問題は人の多さで、とにかく軽装も軽装のカップルやグループが多いことですね(初心者の方は下りで足がパンパンっていっていました。どちらかというと遭難しなくてよかったねという感じの方が多いです)。 ・馬の背:浮き石が多いです。+とにかくアプローチ長すぎ…。 ・濃ヶ池~駒ヶ池:雪渓が4箇所。お昼頃にはシャーベット状になっていました。踏みあとを慎重にトラバースすれば大丈夫でした。滑り落ちたら50m~100mはまっさかさまに落ちてしまうので、即ヘリコプターのお世話になると思います。濃ヶ池からの雪解け水で登山道は川。沢道との分岐から宝剣山荘までの間はともかくムシが多すぎます…このコースは終始虫にたかられました。とにかく、私のようになめてかかるとたいへんです。ハイキング気分なら駒ヶ岳ピストンを。 ■登山ポスト ロープウェイ駅にあります。 ■山小屋 【西駒山荘(平成25年改築中)】http://www.ina-city-kankou.co.jp/nkss/ 【七合目避難小屋】 【駒峰ヒュッテ】〔空木〕http://www.komaho.net/hutte/utsugi_hutte1.html 【木曽殿山荘】〔空木〕 【木曽駒・頂上山荘】 【ホテル千畳敷】http://www.chuo-alps.com/hotel/ 【木曽小屋】 【天狗荘】 【宝剣山荘】http://www.miyadakankou.co.jp/ 【玉の窪小屋】 ■その他 【NEXCO中日本:サービスエリア】http://www.c-nexco.co.jp/sapa/ 【国土交通省道路局:道の駅】http://www.mlit.go.jp/road/station/road-station.html |
写真
新田次郎の小説+映画。中学生のときにこの映画をテレビでみました。その翌日に雨の日の集団登山があって、めっちゃ怖かった。いつかいきたいなあと思っていた場所にようやく来れました。~ほぼ聖地巡礼
まだ池とはいえませんが、濃ヶ池から流れ出る水で登山道は川になっていました…。
聖職の碑という映画で、このほとりでお昼ご飯を食べ、子どもたちが石を投げてあそぶ場面がでてきます。~聖地巡礼っぽいですね。
映画の中では子どもはここから木曽駒に行きますが、あくまでも映画の世界…映画のなかで子どもが行くから「私も!」なんてことは決してなさらないほうがみのため。
絶滅危惧種ながら、ここではいくらでもみることができる珍しくない種。
今回いちばん楽しみにしていたウスユキソウ。日本のエーデルワイスですね♪
白山のクロユリよかおおきくてめっちゃ咲いていました。このルートはお花がめっちゃ咲いていましたが、この後に恐怖の雪渓4か所を通過という過酷な運命をこのときは知る由もなかった…。
この写真をとったあとで、なにもないのにバランスをくずして岩のうえにしりもちをついてめっちゃ痛かった…。
感想
■濃ヶ池
8合目の分岐まで戻り、左側の道をたどると尾根をまくように濃ヶ池に着きます。濃ヶ池の水はそのまま飲めるとのこと。登山道は川のように流れる道を、川の上をたどるように進みます。ここで楽なのは濃ヶ池まで。濃ヶ池から駒ヶ池までに、雪渓が4ヶ所。最初の雪渓のみ楽々クリアできますが、あと、3つの雪渓は角度は寝てますが距離も長く、慎重に三点確保しながら進むことが必要。アイゼンとピッケルが必要ですが、なくてもポールがあれば大丈夫かとは思いますが、少しでも恐怖を感じたら引き返すことが肝心。ただ、このルートはお花畑がめっちゃきれい!決して誘惑に負けないように。ただし、駒ヶ池から宝剣山荘までは200mくらいを登ることになります。最後の登りは、これまでの風景との代償と思うべきか...。
■聖職の碑
遭難記念碑も、風化により、遭難記念碑をかろうじて読み取れる程度。すぐよこに、平成版の遭難記念碑があります。通る登山者は誰しもが、思わず手を会わせずにはいられない場所。現在の宝剣山荘があるあたりからこの遭難記念碑あたりまでに稜線で11名の犠牲がでたのも納得がいきます。遭難記念碑から森林限界線まではすぐとのことですが、森林限界線までたどり着けるかどうかが生死を分けたんだそうです。
■馬の背→聖職の碑
木曽駒ヶ岳山頂から馬の背は、これまでの風景と一変。低木が広がる尾根伝いのルート。登山道は、細いながらもしっかりした歩きやすい。木曽駒ヶ岳山頂までは岩と砂の風景だったものの、やはり、緑があるだけでだいぶこころが和む。遠くに北アの峰々をみれば眺望にうっとり。濃ヶ池の分岐となる8合目まではアポローチが長く、ちとしんどいながらも、8合目から聖職の碑までは30分かかるかかからないかで到着。
■木曽駒ヶ岳
宝剣山荘からは、中岳、頂上山荘を経て山頂にたどるコース。道もよく整備されていますが、岩質が歩きづらい。とにかくツアーにグループに人が多い。目立つのが海外からの登山者。気が利くガイドだとソロに道を譲るように指示するが、ツアー客かそうでないかの区別もついておらず、すっかりツアーの一員に化した私。「中岳で休みます」の声がして、追い抜くチャンスと歩きだすと、「ひとりで先にいかないでください」との声。ふりかえると「すみません」といわれた。
→7月29日悪天候にもかかわらず入山した20人のパーティーのうち9人が消息不明
【韓国人パーティー遭難】http://www.asahi.com/national/update/0730/TKY201307300086.html
頂上では、ウィダインもどきと駅前で配っていたソイジョイの試供品で朝食。頂上からは、遠く北アの峰々もはっきり見えてうっとり。
■宝剣岳
ヘタレなれども、岩萌えな私。宝剣の稜線にわくわくしながらひょいひょい登ります。天気にも恵まれ、遠く南アルプスや御嶽、乗鞍の山容を目にしながら、宝剣岳をクリア。三点確保さえ基本にしっかりできて、バランスよく登り降りすれば大丈夫なルート。一番まずいのが、渋滞にまきこまれて自分のペースを崩すことでしょうか?とにかくこのルートは人も少なく余裕をもって登り降りできました。
■千畳敷→極楽平
地図などをみると、乗越浄土から宝剣トンが主流のようですが、岩場ではすれ違いなどでの渋滞もあるので、+面白そうな稜線をたどるルートが好きなんで、極楽平から乗越浄土への逆周りルートを選択。宝剣岳を目指します。こちらから登る方は私も含めて3人ほど。途中、酸素が薄く息苦しいものの、極楽平のコルへ到着。こっちからみる宝剣のほうがカッコいい感じがしました。宝剣へのとりつきまでに、ヒメウスユキソウやハハコヨモギのレア物の他に、ハクサンイチゲやチングルマ、シナノキンバイが咲き乱れていました。
■名古屋→伊奈
土曜の夜に名古屋ICから高速に入り、小牧JCで中央道へ。途中駒ヶ岳SAで、休憩して、ICから5分くらいで菅の台Pへ。すでに50台ほど車が止まっており、BCには、10人ほどが、バスの順番待ちのれつを作っていました。だいぶ早く到着したのか、前のほうで順番待ち。30分くらいすると行列は100人ほどに。それでも今日は少ないほうなんだとか。始発バスに乗ると、ジグザグの林道をしらび平まで一気に高度をあげていきます。ロープウェイ駅に着くと、さらに10名ほどがタクシーであがってきたのか、もう順番待ち。それでも運よく、始発ロープウェイに乗れ、千畳敷カールへ。
過去を振りかえる慰霊碑ではなく、未来を見つめる遭難記念碑にしたところに、物語の真髄があるように感じました。昨年から、木曽駒ヶ岳へいこうと思いながら、天気や時期にあわず、ようやく今回行くことができました。
■木曽駒ヶ岳へ
中学生の頃にみた映画、「聖職の碑」。新田次郎原作のこの映画は、幼い頃に強烈な印象を受けました。ただし、この映画が3部にわかれていると知ったのは、だいぶ後々のこと。第1部は教育の考え方の違いからくる教員の対立~鍛練主義と白樺派といわれる方々の違い。第2部は木曽駒ヶ岳登山と遭難~折しも台風がかすめて記録的な豪雨になり、宿泊予定だった山小屋も心無い登山者の失火でみる影もなく、豪雨の中、統率を失ったパーティーは散り散りがなり、駒ヶ池から濃ヶ池、将棋頭の稜線上で37人中11名の死者を出す大量遭難になります。第3部は遭難記念碑を作るために奔走する教員を描き、「慰霊碑ではなく、遭難記念碑ではなければならない」と、現在の遭難記念碑=聖職の碑をつくりあげます。この遭難記念碑を木曽駒ヶ岳にあると知ったのはつい最近。現在のルートは、千畳敷からロープウェイであがるルートが主流ですが、ロープウェイも無い当時としては、桂小場からの全日程徒歩での登山。1泊2日で学校からピストンとはいまでもかなり無茶苦茶な登山計画なれども、準備がどうのというより、まさに鍛練主義の結果生み出された+予期せぬ不運が重なったとしかいいようがありません。いまでも伊奈の中学校では慰霊登山として集団登山が続いているようですが、同じ悲劇がおきないように、
edus4100さん
こんにちは
千畳敷からの眺め一度見てみたいものです
しかし宝剣岳は高所恐怖症のわたしには
とても無理ですね。
あのロープウェイの待ち時間がなければと
思うのは私だけでしょうか
レスおそくなってしまいました。すみません
木曽駒ヶ岳、ロープウェイで登るからってなめたらあかん山でした。
でも、宝剣はめっちゃ素敵でしたよ!面白さから言ったら初心者向?実は岩萌えながら私は高所恐怖症
ロープウェイには朝から並んで、下山は桂小場からすると、待ち時間はなくなりますよ
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