新穂高から北鎌尾根を必死の日帰り(^_^;)


- GPS
- 16:28
- 距離
- 41.8km
- 登り
- 5,533m
- 下り
- 5,526m
コースタイム
0:54 白出沢
2:14 槍平小屋
4:01 槍ヶ岳山荘
4:15 槍ヶ岳山荘 発
5:34 水俣乗越
6:58 北鎌沢出合
7:13 北鎌沢出合 発
8:28 北鎌コル
9:55 独標
12:25 槍ヶ岳
12:50 槍ヶ岳山荘
12:59 槍ヶ岳山荘 発
14:35 槍平小屋
15:45 白出沢
16:25 新穂高登山指導センター
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
8月6日23時頃到着で空きは20台ほど。 7日の16時には満車で出口にガードマンがいて封鎖していました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
右俣林道の穂高平小屋へのショートカットの道は途中の沢の渡渉の部分が崩壊しており、注意が必要です。(天候悪いときは林道歩きがベター) 白出~肩の小屋~水俣乗越 通常ルートは全く問題なし。 水俣乗越~天上沢 雪渓が300m残っており注意。ストックは要。 北鎌出合~コル 水に濡れることなく歩けました、途中分岐で水量の少ない右俣へ進むように。 コル~独標 明瞭な登山道あり。迷うことはありません。 独標~槍ヶ岳 数多くの踏み跡がありますが、冷静沈着に時間をかけて慎重に行動。途切れない体力と精神力必要。 (ルート図は独標の前後あたりGPSがうまく拾えなかった部分あり、乱れています) |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
結局残置ロープのある場所からではなく写真祠の左手をフリークライミングにて山頂へ。
でも、他の方のレコでは祠の右側から上がる場合が多いようです...
山頂までロープには頼らず来れました。
感想
いつかは北鎌・・・
休みと天気予報をにらめっこしながら、8月7日決行しました。
心配事は7月31日の夜に自宅の柱に不意に思いっきり右足をぶつけて、ヒビが入ったような感じ(強烈な打撲?)で、痛みがまだ残っていたのですが、普段のジョギングではあまり感じないレベルまで落ち着いてきたので、山歩きも行けるかどうかといったところでしたが・・・
前日6日は仕事を終えて夜帰宅後準備をして、新穂高へ。
深山荘奥の無料Pに着いたのは23時。駐車場には驚くほどの車が・・・さすが夏山シーズン真っ盛り(*^_^*)
2段目に停めて、仮眠もする暇なく仕度完了後、センターへ向かう。徹夜になってしまった...
Pから車道へ上がる遊歩道は8月4日にクマが出たということで、深山荘側車道から登るようテープが張ってあるが、オイラはそんなことでビビッている訳にもいかないので、いつもどうり遊歩道を通りセンターへ。
登山届けを出し、0時センターから歩き始める。
駐車場には結構人の気配はあったが、先行者はだれもいない様子。
水は途中で補給できるので0.5リットルだけノースフェースのエンデュランスバックに携行。途中、槍平小屋でハイドレーションに水を1.5リットル補給。
(その先、最終水場あたりでも水は汲めます)
心配していた足は上りはつま先に力が入りやすいのと岩のギャップもあり、痛みが強くなってきて不安がよぎるが、歩きつづける。
4時間ちょいで槍の肩の小屋着。ここまで誰にも会わなかった。
まだ真っ暗。
小屋やテントの方々が行動し始めていて穂先を目指す様子。
おいらは行動食を食べながら休憩。足の様子を伺う。
休んでいると痛みが治まってきたので、意を決して東鎌尾根を下り始める。
初めての東鎌。梯子や鎖がたくさん。水俣乗越まで穂先を目指す夫婦と単独の2グループ計3名に遭遇。
水俣乗越で休憩して、槍沢から上高地へのエスケープを捨て(笑)、天上沢を下り始める。
バリエーションルートの開始です。
足の痛みを悪化させないため、ペースダウンで先を行くことにします。
天上沢上部は雪渓が300mくらい残っており、今回のトレランシューズではすべりやすく、ストックを駆使しながらゆっくり下ります。雪渓上には岩もゴロゴロあり、落石にも注意して左隅を歩きました。
北鎌沢出合は標高1830mあたりでした。巨岩&巨岩上のケルンが目印。
見上げるとコルが見え、すぐわかりました。
ここで食事休憩。一息入れて少なくなったハイドレーションに水を汲み、コルへゴー。
途中、水量のすくないほうの右側の右俣沢を進みます。(水は分岐で最後の補給)
日差しが照りつけ暑くて汗が吹き出ます。途中でガイド登山の4名グループを追い越させていただきます。
コルにつくと石碑があり、思わず合掌です。
コルから独標までははっきりした登山道となっており迷うことはなし。
テント場も3箇所くらいあったでしょうか。
そして独標から緊張の岩稜の始まりです。ストックは仕舞います。
時折スパイダーマンのようになりながら、数ある不明瞭な踏み後からルーファイしながら進みます...途切れない体力・精神力が必要。
時折、残置ロープありましたが信用できず使いませんでした。
慎重を期して3点支持でいきます。
独標からは基本的に右巻きでいきます。
なかなかピークは近づきませんが、緊張が切れないようにあせらず慎重に時間をかけて進む。
最後ピーク直下の垂直な上りは2箇所残置ロープがありましたが、信用できず、一番飛騨沢側からをフリークライムしました。
そして、感激の山頂到着。感無量です!
山頂にはツアーの団体がおり、北鎌から登ってくる自分のことを理解してくれていない様子でした(苦笑)
穂先からはお昼を過ぎた時間でも360度の大パノラマでしたが、北鎌を無事制した達成感で満足して、写真もそこそこに大渋滞の梯子の下山の列に加わりました。
あとはお気楽下山。
岩稜帯は緊張から痛む事なかった右足が急に痛み始めて、下山辛かったです(笑)
[行動食摂取メモ]
エネルギーゼリー 6個
カロリーメイト 1箱
柿の種とおかきの小分けパック 4個
水 ハイドレーション1.5Lと水筒0.5Lに水場にて補給
アミノバイタルプロ 3個
北鎌の日帰り、遂にやりましたね!
負傷の足で、4時間で槍の小屋まで行くとは凄いですね。
私もチャレンジしたいと思いますが、当然1泊します!
天気が良かったみたいで眺望を堪能できたと思います。
しかし最近、北鎌日帰りって多くなりましたね(笑)。
私も今度は新穂高側からやってみようかなと思わせるレコでした。
またナイスなレコを待ってます!
早速のコメントありがとうございます(^O^)
いつかは北鎌…やりました!
足の不調もあり、水俣の分岐でエスケープも考えたのですが、精神力とアドレナリンで乗り切れました(^-^)/
時間があれば泊まりで行きたいところですね。
hakusan319さんもいつかは北鎌ですね!(^_-)-☆
コメントありがとうございます!
過去に複数回、北鎌を踏んでおられるのですね。
自分は初&単独だったのでリサーチをかなりしましたが、最近のレコには助けられました。
しかし、リサーチ充分でも北鎌は相当な覚悟が必要な場所であることを今回身を持って実感しました
いつかは歩きたいと思っていますが、自分の
技術では全く無理と判断しています。
それを日帰り・・・強靭な肉体と技術の集大
成ですね。
お疲れ様でした!
コメントありがとうざいます。
北鎌を制するには長時間行動し続ける体力は当然として冷静な判断力と精神力が必要と感じました。日帰りは確かにきつい面もありますが、荷を軽く(小さく)すれば岩稜帯トラバース時の大きなメリットとなると思います。
泊まりで行くにしても装備を厳選する必要がありそうです。
自分もまだまだ山行経験不足につき、精進していきたいと思います。
Ten-Tenさんも、お気をつけて山歩きを楽しんで下さい。
北鎌の攻め方。まさか東鎌を一度降りて取り付くなんて考えもしませんでした。
同じ日私も先行して槍を登ってましたが、4時間は早い。
レコ見ました!槍穂~焼岳のワンデイのすごい記録があるなと思ったら、qwg01230さんだったのですね
自分もいつかチャンスがあったらやりたいなとは思っているルートなので、自転車利用など参考になりました!
北鎌をワンデイするためには何通りかあると思いますが、他の方のレコを参考に、自分は自宅からアクセスの良い新穂高発を選びました
qwg01230さんもまたすごいレコ、楽しみにしてますね
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