JR茅野駅からバスに揺られること約50分。車窓から見える高原には、なだらかな農地が広がり、八ヶ岳連峰の山々が取り囲む。終点の渋ノ湯には、温泉旅館が立ち並ぶ。
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8/14 11:16
JR茅野駅からバスに揺られること約50分。車窓から見える高原には、なだらかな農地が広がり、八ヶ岳連峰の山々が取り囲む。終点の渋ノ湯には、温泉旅館が立ち並ぶ。
バスを降り、沢沿いの道を進む。奥に見えるのは、中山(方角的に推測して)。
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8/14 11:25
バスを降り、沢沿いの道を進む。奥に見えるのは、中山(方角的に推測して)。
バス停から200mほど歩くと、突き当りに「奥蓼科指導所」なる建物。無人。窓口に置いてある登山届をササッと書いて、いざ出陣。
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8/14 11:26
バス停から200mほど歩くと、突き当りに「奥蓼科指導所」なる建物。無人。窓口に置いてある登山届をササッと書いて、いざ出陣。
登山道に入ると、比較的単調ではあるが、心地よい針葉樹の樹林帯が続く。この辺で、標高1900m。都心の猛暑とは別世界、空気がひんやりとし、快調に登る。
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8/14 11:32
登山道に入ると、比較的単調ではあるが、心地よい針葉樹の樹林帯が続く。この辺で、標高1900m。都心の猛暑とは別世界、空気がひんやりとし、快調に登る。
登り始めて2時間。樹林帯を抜けると、視界が開ける。そこが黒百合平。天気がよく、眩しい。登山者が昼食や休憩をとっている。
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8/14 13:15
登り始めて2時間。樹林帯を抜けると、視界が開ける。そこが黒百合平。天気がよく、眩しい。登山者が昼食や休憩をとっている。
黒百合平で中山峠とすりばち池に分岐する。ここではすりばち池方面に進路を取る。
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8/14 13:18
黒百合平で中山峠とすりばち池に分岐する。ここではすりばち池方面に進路を取る。
すりばち池は、火口湖かと思いきや、溶岩流の窪地に水が溜まってできた池だそうだ。残念ながら、今日は涸れている。奥に見えるのは、これから目指す東西の天狗岳。
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8/14 13:27
すりばち池は、火口湖かと思いきや、溶岩流の窪地に水が溜まってできた池だそうだ。残念ながら、今日は涸れている。奥に見えるのは、これから目指す東西の天狗岳。
ハイマツと溶岩のガレが広がる。
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8/14 13:41
ハイマツと溶岩のガレが広がる。
東天狗岳に近づいてきました。結構な急登。足元に気をつけながら進む。それにいても、青空が眩しい。時々雲が広がるが、上空の高い雲で、視界に影響はない。
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8/14 14:03
東天狗岳に近づいてきました。結構な急登。足元に気をつけながら進む。それにいても、青空が眩しい。時々雲が広がるが、上空の高い雲で、視界に影響はない。
東天狗岳の横にそびえ立つ岩山に攀じ登り、東天狗岳山頂を望む。東側稜線は崩落し、ナイフエッジになっている。
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8/14 14:54
東天狗岳の横にそびえ立つ岩山に攀じ登り、東天狗岳山頂を望む。東側稜線は崩落し、ナイフエッジになっている。
東天狗岳山頂から望む西天狗岳と尾根線に沿って山頂に伸びる登山道。6mほどしか標高差がないにもかかわらず、随分と西天狗岳は高くそびえ立って見える。東西の天狗岳間は往復で30分ほどだが、宿のチェックイン時間も迫っていて、西天狗岳は残念ながらパス。
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8/14 14:54
東天狗岳山頂から望む西天狗岳と尾根線に沿って山頂に伸びる登山道。6mほどしか標高差がないにもかかわらず、随分と西天狗岳は高くそびえ立って見える。東西の天狗岳間は往復で30分ほどだが、宿のチェックイン時間も迫っていて、西天狗岳は残念ながらパス。
東天狗岳山頂の標識(標高2640m)。その向こうに見えるのは、硫黄岳と赤岳、阿弥陀岳。
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8/14 15:09
東天狗岳山頂の標識(標高2640m)。その向こうに見えるのは、硫黄岳と赤岳、阿弥陀岳。
東天狗岳から根石岳の途中のコル部。白砂が美しい。
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8/14 15:30
東天狗岳から根石岳の途中のコル部。白砂が美しい。
根石岳山頂(標高2603m)。長年の風雪に耐え、文字も消えかかり、傾いている標識。他の山々に比べると、確かに通過点として認識されていない。よって、管理が行き届かず、風化が進む。
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8/14 15:43
根石岳山頂(標高2603m)。長年の風雪に耐え、文字も消えかかり、傾いている標識。他の山々に比べると、確かに通過点として認識されていない。よって、管理が行き届かず、風化が進む。
根石岳の直下のコル部にある根石山荘。ここには、なぜか水場、展望風呂が完備している。このような高所で稀有な存在だ。
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8/14 15:44
根石岳の直下のコル部にある根石山荘。ここには、なぜか水場、展望風呂が完備している。このような高所で稀有な存在だ。
根石山荘前から望む硫黄岳。生々しく崩れ落ち、縞模様の硫黄岳北側斜面が徐々に近づいてくる。
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8/14 15:45
根石山荘前から望む硫黄岳。生々しく崩れ落ち、縞模様の硫黄岳北側斜面が徐々に近づいてくる。
根石山荘のある鞍部を越えると、森林限界のはずなのに、ここでなぜか樹林帯のなだらかな道が始まる。岩場・ガレに比べると格段に歩きやすく、予定時間も過ぎているので、ペースアップ。
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8/14 15:58
根石山荘のある鞍部を越えると、森林限界のはずなのに、ここでなぜか樹林帯のなだらかな道が始まる。岩場・ガレに比べると格段に歩きやすく、予定時間も過ぎているので、ペースアップ。
ようやく夏沢峠へ到着。意外に狭いコル。本日投宿する山びこ荘は左側。右側のヒュッテ夏沢は、地元小中学校の林間学校向けのようで、この書入れ時に休業中。
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8/14 16:17
ようやく夏沢峠へ到着。意外に狭いコル。本日投宿する山びこ荘は左側。右側のヒュッテ夏沢は、地元小中学校の林間学校向けのようで、この書入れ時に休業中。
夕日で赤く染まった硫黄岳。徐々に暗紫色の夕闇に閉ざされていく色合いは、いつまでも見飽きることがない。
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8/14 18:27
夕日で赤く染まった硫黄岳。徐々に暗紫色の夕闇に閉ざされていく色合いは、いつまでも見飽きることがない。
上弦の月が漆喰の闇夜を明るく照らし、満天の星の迫力を減じている。小屋主によると、月が出ていないときの天の川は圧巻だそうだ。今年のペルセウル流星群は、ピーク日でも例年より少なかったそうだ。残念。
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8/14 18:33
上弦の月が漆喰の闇夜を明るく照らし、満天の星の迫力を減じている。小屋主によると、月が出ていないときの天の川は圧巻だそうだ。今年のペルセウル流星群は、ピーク日でも例年より少なかったそうだ。残念。
山びこ荘のアイドル、モモンガ。日が沈むと、食堂の窓外に設置された餌場に、愛くるしい姿を見せてくれる。
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8/14 19:21
山びこ荘のアイドル、モモンガ。日が沈むと、食堂の窓外に設置された餌場に、愛くるしい姿を見せてくれる。
天然記念物に指定されているヤマネは、小屋の中の本棚に入り込み、餌を頬張る。近づいても逃げず、人馴れしているようだ。これらのアイドルを目当てに、常連客もいるという。
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8/14 20:38
天然記念物に指定されているヤマネは、小屋の中の本棚に入り込み、餌を頬張る。近づいても逃げず、人馴れしているようだ。これらのアイドルを目当てに、常連客もいるという。
翌朝未明、夜明け前の東の空。ひときわ明るく輝く木星。その右側に目を転じると、冬の星座、オリオン座も見える。
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8/15 4:15
翌朝未明、夜明け前の東の空。ひときわ明るく輝く木星。その右側に目を転じると、冬の星座、オリオン座も見える。
「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際は、少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。」と詠んだのは清少納言。しかし、春に限らず、いつ見ても山の夜明けはいいものだ。徐々に赤らんでいく東の空は、神秘的だ。
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8/15 4:29
「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際は、少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。」と詠んだのは清少納言。しかし、春に限らず、いつ見ても山の夜明けはいいものだ。徐々に赤らんでいく東の空は、神秘的だ。
御来光。地平線から離れて、空中から突然半月状の太陽が姿を見せる。なんだか皆既日食が終わってダイヤモンドリングを見ているような奇妙な感覚。地表付近はガスが籠っているのか。地平線から見える御来光を見てみたいものだ。
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8/15 5:04
御来光。地平線から離れて、空中から突然半月状の太陽が姿を見せる。なんだか皆既日食が終わってダイヤモンドリングを見ているような奇妙な感覚。地表付近はガスが籠っているのか。地平線から見える御来光を見てみたいものだ。
朝食を摂ったあと、山荘を後にする。つづら折りの樹林帯の道を歩くと、程なくして断崖の崩落地に出る。
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8/15 6:25
朝食を摂ったあと、山荘を後にする。つづら折りの樹林帯の道を歩くと、程なくして断崖の崩落地に出る。
振り返ると、これまで歩いてきた根石岳、天狗岳の頭が見える。眼下に小さく夏沢峠の山びこ荘とヒュッテ夏沢が見える。
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8/15 6:33
振り返ると、これまで歩いてきた根石岳、天狗岳の頭が見える。眼下に小さく夏沢峠の山びこ荘とヒュッテ夏沢が見える。
これまで穏やかだった硫黄岳に不穏な雲行き。朝靄で、気温が高くなると消えてしまうかと思っていたが、時々黒いガスもかかり、視界を遮り始める。
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8/15 6:57
これまで穏やかだった硫黄岳に不穏な雲行き。朝靄で、気温が高くなると消えてしまうかと思っていたが、時々黒いガスもかかり、視界を遮り始める。
遠目には荒々しい硫黄岳だが、山頂は意外に広く平らな広場が広がる。早朝とあって、登山者は少ない。
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8/15 7:06
遠目には荒々しい硫黄岳だが、山頂は意外に広く平らな広場が広がる。早朝とあって、登山者は少ない。
硫黄岳北壁の爆裂火口。深くえぐられ、地肌が見える。ここで滑落したら・・・。
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8/15 7:15
硫黄岳北壁の爆裂火口。深くえぐられ、地肌が見える。ここで滑落したら・・・。
硫黄岳から見た天狗岳。八ヶ岳連峰のどの山も、山頂は四方を見渡すことができて最高。
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8/15 7:18
硫黄岳から見た天狗岳。八ヶ岳連峰のどの山も、山頂は四方を見渡すことができて最高。
硫黄岳から下り、コル部手前から望む横岳、遠くに赤岳・阿弥陀岳。この先から険しい岩峰群となる。
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8/15 7:33
硫黄岳から下り、コル部手前から望む横岳、遠くに赤岳・阿弥陀岳。この先から険しい岩峰群となる。
硫黄山荘前から振り返ると、硫黄岳と赤岩ノ頭。
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8/15 7:48
硫黄山荘前から振り返ると、硫黄岳と赤岩ノ頭。
横岳に近づいてみると、ゴツゴツとした岩礁が続き、その全貌が明らかになる。奥に見えるのが、主峰・赤岳。
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8/15 8:15
横岳に近づいてみると、ゴツゴツとした岩礁が続き、その全貌が明らかになる。奥に見えるのが、主峰・赤岳。
下は断崖。梯子、クサリ場が続く。カニの横ばいとも言われる箇所もあるが、慎重に歩けば大丈夫。小さい子供にはちょっと危険かも。
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8/15 8:25
下は断崖。梯子、クサリ場が続く。カニの横ばいとも言われる箇所もあるが、慎重に歩けば大丈夫。小さい子供にはちょっと危険かも。
横岳山頂に到着。標高2829m。八ヶ岳連峰第2位。横岳前後が一番険しいと思いきや、実は・・・。
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8/15 8:30
横岳山頂に到着。標高2829m。八ヶ岳連峰第2位。横岳前後が一番険しいと思いきや、実は・・・。
横岳山頂から見下ろすと、小同心に女性の声。何をしているのかと様子を伺ってみると、彼女らが行っていたのはロック・クライミング。ザイル一本に自分の命を預けるのは、見るからに危なさそう。
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8/15 8:31
横岳山頂から見下ろすと、小同心に女性の声。何をしているのかと様子を伺ってみると、彼女らが行っていたのはロック・クライミング。ザイル一本に自分の命を預けるのは、見るからに危なさそう。
横岳から赤岳の間も急峻な岩場が続く。地形図で見ると、東西から等高線が迫る尾根道になっていて、それほどアップダウンがないように思っていたが、実際は岩場で小さなアップダウンが続き、疲労度と危険度を増している。
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8/15 9:18
横岳から赤岳の間も急峻な岩場が続く。地形図で見ると、東西から等高線が迫る尾根道になっていて、それほどアップダウンがないように思っていたが、実際は岩場で小さなアップダウンが続き、疲労度と危険度を増している。
主峰・赤岳の山容が現れる。稜線上を走る登山道が美しい。山頂直下の急登は恐怖感を煽る。
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8/15 9:26
主峰・赤岳の山容が現れる。稜線上を走る登山道が美しい。山頂直下の急登は恐怖感を煽る。
赤岳山頂に到着。標高2899.2m。狭い山頂広場を多くの登山者が占領している。条件が良ければ北アルプスや富士山も拝むことができるそうだが、残念ながらガスが辺りを充満して、視界不良。
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8/15 10:25
赤岳山頂に到着。標高2899.2m。狭い山頂広場を多くの登山者が占領している。条件が良ければ北アルプスや富士山も拝むことができるそうだが、残念ながらガスが辺りを充満して、視界不良。
赤岳で昼食を摂った後、下山開始。文三郎尾根分岐まで険しい岩場が続く。上りも結構キツそうだ。すれ違う登山者の多くがかなりバテているようだ。下りも膝に負担がかかりそうだ。
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8/15 11:08
赤岳で昼食を摂った後、下山開始。文三郎尾根分岐まで険しい岩場が続く。上りも結構キツそうだ。すれ違う登山者の多くがかなりバテているようだ。下りも膝に負担がかかりそうだ。
文三郎尾根分岐から登山道が続く阿弥陀岳。横岳・赤岳を経験したのだから、阿弥陀岳は少しは楽そうに見えるが・・・。
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8/15 11:19
文三郎尾根分岐から登山道が続く阿弥陀岳。横岳・赤岳を経験したのだから、阿弥陀岳は少しは楽そうに見えるが・・・。
途中、歩きにくい階段を下り、さらに森林限界を越して樹林帯の登山道を進む。赤岳から1時間ほど歩くと、ようやくテントの花が咲く行者小屋に到着。ここで水を補給。ここからは少しは楽になるかな、と思いきや、その予想は甘かったと悟るのに、時間を要しなかった。
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8/15 12:01
途中、歩きにくい階段を下り、さらに森林限界を越して樹林帯の登山道を進む。赤岳から1時間ほど歩くと、ようやくテントの花が咲く行者小屋に到着。ここで水を補給。ここからは少しは楽になるかな、と思いきや、その予想は甘かったと悟るのに、時間を要しなかった。
行者小屋から最短の南沢ルートを進む。涸れ沢になっていて、ガレ場となり、予想以上に歩きにくい。
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8/15 12:35
行者小屋から最短の南沢ルートを進む。涸れ沢になっていて、ガレ場となり、予想以上に歩きにくい。
シラビソ、コメツガ、カラマツ、ブナなどの植生する美しい樹林帯の登山道を抜ける。
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8/15 13:40
シラビソ、コメツガ、カラマツ、ブナなどの植生する美しい樹林帯の登山道を抜ける。
行者小屋から歩くこと45分。美濃戸に到着。ここでも給水。ちなみに、駐車場がこの下にある。
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8/15 13:44
行者小屋から歩くこと45分。美濃戸に到着。ここでも給水。ちなみに、駐車場がこの下にある。
美濃戸から美濃戸口まで、車も通行する砂利道も歩くこともできるが、車が通り過ぎるたびに砂埃がひどい。所々に並行して走る登山道を歩いたほうが快適だが、荒れているところもある。車道(といっても正確には林道)を通行止めにするか、舗装してもらいたいものだ。
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8/15 14:06
美濃戸から美濃戸口まで、車も通行する砂利道も歩くこともできるが、車が通り過ぎるたびに砂埃がひどい。所々に並行して走る登山道を歩いたほうが快適だが、荒れているところもある。車道(といっても正確には林道)を通行止めにするか、舗装してもらいたいものだ。
美濃戸口に到着。バスもすでに待っている。急いでよかった。
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8/15 14:27
美濃戸口に到着。バスもすでに待っている。急いでよかった。
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