剱岳北方稜線（反時計回り）小窓雪渓に下りれず撤退

2021年07月17日(土) ~ 2021年07月20日(火)

• GPS: 25:04
• 距離: 27.8km
• 登り: 2,845m
• 下り: 2,880m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:10
• 休憩: 0:34
• 合計: 4:44

9:24 室堂
9:32 9:33 みくりが池
9:35 9:36 みくりが池温泉
9:46 9:46 雷鳥荘
9:56 9:56 雷鳥沢キャンプ場
10:08 10:08 浄土橋
11:29 11:50 剱御前小舎
12:22 12:22 剱沢キャンプ場
12:27 12:37 剱澤小屋
13:32 13:33 平蔵谷出合
13:47 13:47 長次郎谷出合
14:08 真砂沢ロッジ

2日目

• 山行: 4:02
• 休憩: 1:40
• 合計: 5:42

4:49 真砂沢ロッジ
4:59 4:59 三ノ沢
5:57 6:03 二股
6:44 6:55 仙人新道ベンチ
7:47 7:49 仙人峠
8:34 9:55 池の平小屋
10:31 宿泊地

3日目

• 山行: 6:51
• 休憩: 0:23
• 合計: 7:14

6:02 仙人池ヒュッテ
6:15 6:15 仙人峠
7:01 7:02 仙人新道ベンチ
7:43 7:43 二股
8:57 8:57 三ノ沢
10:12 10:22 真砂沢ロッジ
11:00 11:01 長次郎谷出合
11:34 11:45 平蔵谷出合
13:16 剱澤小屋

4日目

• 山行: 5:33
• 休憩: 1:49
• 合計: 7:22

5:52 宿泊地
7:22 7:22 別山南峰
7:34 7:52 別山北峰
8:01 8:02 別山南峰
8:54 8:54 真砂岳
9:41 9:56 富士ノ折立
10:09 10:18 大汝休憩所
10:25 10:45 立山
11:04 11:35 雄山
12:15 12:30 一の越山荘
13:14 室堂

天候

7/17（土）快晴　20〜28℃ 微風　真砂沢ロッジ（テント泊：夜テント内12℃）
7/18（日）快晴→夕立　微風（仙人池ヒュッテ泊）★撤退
7/19（月）快晴　微風　剱沢キャンプ場（テント泊：夜テント内8℃）
7/20（火）快晴　10〜25℃ 微風　立山三山縦走（早朝テン場2℃）

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

コース状況／危険箇所等

・今回のテン泊装備は削りに削って装備しもさん18kg、私13kgでした。
・2日目のGPSは途中でログが切れています。実際の行動時間はざっくり10時間でした。
・4日目は立山三山を縦走して帰りました。

【危険箇所】個人的に怖かった場所
①2日目：仙人新道のザレ場→二股吊橋を過ぎ急登が始まり仙人峠に着くまでの間に外傾したザレ場を通過する。補助ロープがあるがかなり劣化していて全く信用できない
②2日目：旧鉱山道（小窓雪渓に乗るまで）は全部怖かった。左側がオール落ちたら一発アウトのキレッキレ道でした
③4日目：剱沢キャンプ場から左折して別山へ行く急な尾根。途中にザレ場（滑落・落石の危険）と雪渓トラバース（短いが滑落の危険）あり

写真

7/17 12:19

剱沢キャンプ場管理棟。いつも参考にしていた図解の危険個所最新情報はまだなかった

7/17 12:48

雷鳥の親子発見！写真を撮るお兄さんの後ろをそ〜っと通過

7/17 12:57

雪渓は所々に穴が空いていた

7/17 12:59

剱沢雪渓を下る

7/17 13:32

平蔵谷はまだ雪がついている

7/17 13:46

長次郎谷に人影が見えた。ソロで登っているぽい

7/17 13:47

ここから先は私は未知の世界

7/17 13:52

雪渓が細くなって急斜面になる手前で一旦夏道に戻る（ナムの滝、だそうです）

7/17 13:56

雪渓に戻って振り返る。あそこ（ナムの滝）は踏み抜いたら終わり

7/17 14:00

真砂沢ロッジ見えた！と思ったらしもさんがこけた笑

7/17 14:06

別山沢

7/17 14:08

真砂沢ロッジ到着。オーナーさんによると今シーズンはまだ誰も北方稜線に入っていないから雪渓の情報がないとの事

7/17 14:14

ふむふむ

7/17 14:17

とにかくめっちゃ暑い！越冬コーラ300円で乾杯！

7/17 14:38

この冬の小屋閉の期間中に熊が侵入してかじった鍋

7/17 15:25

小屋のオーナー坂本さんと小屋泊のお客さんと談笑。本日の小屋泊はソロ2名ペア3組の8名でテント泊は私達だけ。愛知県から来られたIご夫妻は明日北方稜線に行くとのこと。心強し

7/17 15:49

今回新調したESPACEのテント。天井が高くて快適。最高のロケーションだけどこの辺り一帯は熊の生息地。つい2週間前にもテン場に2頭出没したとのこと。今夜は枕元に熊スプレーを置いて寝よう

7/17 16:31

これも新調したプラティパスの浄水器。試しに今夜と明日の水を作ってみる。今回の山行では大活躍の優れ物でした

7/18 4:25

昨夜は別山沢の轟音と熊の恐怖と緊張とで1時間おきに目が覚めた。3時起床、Iご夫妻が5時に出発すると聞いていたのでそれに合わせてテント撤収

7/18 4:50

Iご夫妻を待たせてしまいました、ごめんなさい。熊鈴を鳴らし4人揃ってドキドキの出発。水は2人で2.35L

7/18 5:13

今回覚えた「ハシゴ谷乗越」方面への分岐

7/18 5:16

左の大きな雪渓に乗らず河原沿いを進む

7/18 5:17

帰路でこの雪渓上を歩くのが正規ルートと判明

7/18 5:29

そうとは知らなかったので再び雪渓に乗り上げるのに一苦労

7/18 5:33

有名な川岸のへつり。川の水量が豊富だから落ちたらアウト

7/18 5:34

外傾の木の上を歩く。鎖をガッチリホールドすれば大丈夫

7/18 5:56

二股の吊り橋までやってきました

7/18 5:57

吊り橋から見た三ノ窓雪渓

7/18 6:04

ピンクテープ発見。ここが仙人新道の入り口かな？

7/18 6:11

いきなりの急登

7/18 6:41

三ノ窓雪渓がよく見える

7/18 7:03

右のピークが池平山でその左が小窓雪渓かな？滝汗でレンズが曇る

7/18 7:07

振り返って多分鹿島槍

7/18 7:27

激登りが続く

7/18 7:38

仙人池ヒュッテが見えた

7/18 7:40

明日あの稜線を歩くのかと思うとドキドキ

7/18 7:43

可憐な花

7/18 7:47

仙人峠

7/18 7:47

峠から少し下った場所にある仙人池ヒュッテ

7/18 7:51

絶景の休憩ポイント

7/18 8:05

池の平小屋が見えた

7/18 8:13

短いけどスッカスカの際どい雪渓を横切る。ビビりの私だけアイゼン装着しました

7/18 8:04

必死で鬼の形相w

7/18 8:20

小屋手前の雪渓は念のため皆アイゼン装着

7/18 8:29

小屋への水ホースはまだ繋がっていない

7/18 8:33

池の平小屋はまだ無人。当初はここでテン泊予定でしたが天気も良さそうなので行ける所まで行く事にします。（テン泊は事前に小屋に電話して許可済）

7/18 8:51

その前に雪解け水をろ過して水を作ります。明日の分も含めて5L

7/18 9:03

I ご夫妻は日帰りの予定なので先に進んでもらいます。ここまでご一緒させて頂き大変心強かったです。有難うございました、お気をつけて！

7/18 9:55

水作るのに1時間半かかりました。さぁ出発、今日は小窓雪渓を登り詰めて稜線でテント張れたらよいなぁ。有名なモンローの唇が見えます。平の池から1人の青年が上がってきました。誰も居ないと思っていたからビックリ、仙人池ヒュッテから写真を撮りにここまでやってきたそうです

7/18 10:08

雪渓トラバースその�　�GPSを見ながら渡る先を探して少しウロウロ。手前と対岸の岩に〇印がありました。念のため2人ともアイゼン装着。この脱いだり履いたりが地味に疲れる

7/18 10:26

八ツ峰とチンネが近づいてくる。第�△寮齋未牢砲笋�でノーアイゼン

7/18 10:27

毛の生えたワイルドゼンマイ

7/18 10:40

踏み跡を辿り〇印や

7/18 10:40

ピンクテープとGPSが頼りです

7/18 10:48

展望台からの眺め。モンローの唇から滝が落ちている

7/18 10:55

「これよりバリエーション　一般登山者通行困難・立入禁止」の表示。緊張感が増す

7/18 11:02

いよいよ裏剱の懐へ

7/18 11:05

旧鉱山道は外傾気味で道幅も細く左側がスパーーーンと切れ落ちている。感覚的には100〜200mくらい…。恐ろしくてまともに下を見れない。落ちたら終わり、美しいけど恐ろしい眺めでした

7/18 11:08

危険個所には補助ロープがありました

7/18 11:25

小窓雪渓の上部にIご夫妻らしき2人の姿が見えました！自分たちもいよいよ小窓雪渓に乗り上げるのか、という所でまさかのシュルンドに阻まれます

7/18 11:33

他に雪渓に渡れそうなポイントを探してウロウロ。上部の岩壁に錆びたリングボルトと新しいペツルがあったからそこから懸垂？あの大きな岩と滝が目印ぽいので場所的には合ってるんだろうけど。30mロープでは足りないなぁ

7/18 11:43

最上部の雪渓から行けるのか？としもさんが再び試みましたが氷の状態が悪い上に大きな落石を起こし命の危険を感じ、残念ですがここで撤退することに決めました

7/18 12:53

池の平小屋まで戻ってきました。ここで休憩して心を落ち着けます

7/18 14:04

大ショボーン。顔が泥だらけだよ笑。今日はもう仙人池ヒュッテに泊まってゆっくりしようか

7/18 14:31

突然の訪問にもかかわらず快く泊めて下さいました

7/18 15:15

地獄からの天国

7/18 15:54

部屋の窓から剱。大粒の雨が降ってきた。I ご夫妻は無事だろうか。無事に難所を通過されたことを祈ります

7/18 16:56

先ほどまでの緊張からのこの振り幅。良いのだろうか

7/18 17:05

お味噌汁の具に入っていたアスパラのような甘味と触感の青菜は、小屋の裏に自生している甘菜（山菜）だそうです。めちゃくちゃ美味しい

7/19 5:54

翌朝もしっかり晴れた。さぁ帰ろう

7/19 5:52

出発前に小屋番のお姉さんと記念撮影。美人で気さくで料理上手のお2人。笑い声の絶えないとっても素敵な小屋でした。また来ます！アマチュア写真家のT君も応援してるぞ笑

7/19 15:07

途中、真砂沢ロッジに立ち寄り坂本さんと色々お話しできました。本日のお宿は剱沢。15時のテント内は29℃と暑く夕方になってやっとテントに入れました。全部で30張りくらいでした

7/20 4:23

夜は寒くてあまり眠れなかった。テントの外は2℃…そりゃ寒いわ〜

7/20 6:14

元気に出発。あの真ん中の尾根を登って別山から剱を眺めるそうです

7/20 6:18

剱御前小屋を経由せずにもっと手前で左折。「別山頂上」の標識がありました

7/20 6:24

この尾根。一般道だよね？安心安全の

7/20 6:34

途中、短いけど結構なザレ場があり「聞いてたんと違う〜」とちょっとキレ気味の私。しもさん黙って見守るの図

7/20 6:58

難所を通過しホッとしていたら最後に短い雪渓トラバースが出てきてテンション下がる私。しもさんはさくっと通過、私はアイゼンを装着もたもたしてたら置いてかれました笑

7/20 7:22

別山南峰の祠

7/20 7:35

別山北峰からの眺め。あれがハシゴ谷乗越かな？機会があれば行ってみたい

7/20 7:36

あれは仙人池ヒュッテかな？夜仙人池ヒュッテから見えていた小屋の灯はどこの山小屋だったんだろう。内蔵助山荘？今度聞いてみよう

7/20 7:37

ここから見る剱が良いと聞いた。どこから見ても剱は良い！

7/20 8:02

さぁ行くか立山三山縦走

7/20 8:46

ひたすら気持ちのよい稜線歩き

7/20 8:54

真砂岳（2861m）

7/20 8:58

内蔵助カール

7/20 9:45

先行者が皆ザックをデポしてあの尖った岩場の先っちょへ行くので私たちもgo

7/20 9:47

うぉ〜！絶景やないか！

7/20 9:52

ここが富士折立（2999m）でした。剱と同じやん

7/20 10:08

お次は大汝休憩所

7/20 10:09

ちょっと一息入れました

7/20 10:23

ザックをデポして直ぐ裏の大汝山（3015m）へ

7/20 10:28

ここにも絶景が広がっていた

7/20 10:49

さぁ最後は雄山

7/20 10:49

右手に雷鳥沢

7/20 11:02

最後の登り返し

7/20 11:07

せっかく来たからには雄山神社へ参ろう

7/20 11:07

受付へ行く

7/20 11:11

登拝料は大人1名700円

7/20 11:14

このご時世なのでマスク＆ディスタンスで待ちます

7/20 11:16

行きます

7/20 11:18

立派な祠

7/20 11:18

雄山頂上（3003m）とあります

7/20 11:18

山頂からの眺め

7/20 11:29

とてもフレンドリーな神主様のご祈祷を受けた。ご先祖さまが今日の貴方の無事の登頂を祝ってくれている…という話のくだりで涙が溢れて止まらなくなった

7/20 11:36

山頂のプレート

7/20 11:42

おります

7/20 11:52

三ノ越

7/20 12:07

一の越山荘が見えた

7/20 12:15

休憩します

7/20 12:18

どん兵衛が沁みる

7/20 12:36

さぁもう帰るだけ

7/20 12:58

ウェディングフォトの撮影やってました

7/20 13:10

立山室堂山荘。めっちゃ良い感じだったのでいつか絶対泊まりたい♡

7/20 13:14

無事下山。めでたしめでたし🎵

7/20 17:51

下山後にいつも入る温泉がコロナで閉まっていたので他を探した。しもさんが見つけた吉峯温泉ゆ〜ランド。次からはここで良い

7/20 18:29

ここもしもさんが探した中華。旨いからリピート決定♪

撮影機器：

PowerShot G7 X Mark II CANON

iPhone SE (第2世代) 128GB au Apple

感想

climb4478

今回良かったのは無理して突っ込まず冷静に撤退の判断ができ無事帰ってこれたこと。反省点は下調べ不足、過信、装備が重い、実力不足等いろいろ。失敗して初めて自分達に足りないもの、改善するべき点が良く分かりました。また挑戦したいと思います。

コメント

rinakana

真砂沢小屋からご一緒させていただきましてありごとうございました。池の平小屋でお水を分けて頂いたおかけでとても助かりました。途中何ヵ所か危険な場所もありましたが無事５時半頃小屋に帰ることができました。
記録写真私達が沢山写っていて嬉しかったです。本当にお世話になり感謝します。
また山で会えるといいですね😊

climb4478

こんばんは！その節はどうも、こちらこそ始終ペースを合わせて頂き有難うございました。撤退した翌日、帰りに真砂沢ロッジに立ち寄りお二人が無事下山された事を知りホッとしました。どうしてもお聞きしたい事があるのですが、旧鉱山道から小窓雪渓へはどのルートを取りましたか？私たちが行き詰ったあの悪そうな雪渓を突破されたのなら凄いな〜と。ほんと、またどこかの山でお会いできると良いですね＾＾

rinakana

小窓雪渓へは、取り付きの目印である岩は、見えていたのでそれに向かって、アイゼンを着けほぼ直進しました。
その辺りの踏み跡は、わからなかったですね。
雪渓を登り詰めた小窓の辺りも、踏み跡が不明でした。
後は、私の記録にも書きましたが、池ノ谷ガリーに長次郎谷上部のクレバスにとかなり手こずりました。
あのコースは、雪どけが進んだ秋ぐらいが、良さそうですね！

climb4478

やはりそうなんですね。お二人とも身のこなしが軽かったですもん、流石です。坂本さんからもお聞きしましたが、長次郎上部（右俣）が悪くロープを出したそうですがクレバスは怖いなぁ…しかも雨降ってませんでしたか？おっしゃる通り北方稜線は季節によって難易度が変わりそうですね。懲りずにまた挑戦したいと思います！