飯豊連峰~残雪の楽園~
- GPS
- 33:10
- 距離
- 20.4km
- 登り
- 1,950m
- 下り
- 1,926m
コースタイム
5/25 切合小屋5:03→7:25飯豊山7:55→9:27切合小屋9:55→11:35三国小屋11:54→15:15御沢キャンプ場
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
上十五里から残雪。剣ヶ峰は殆ど雪なし。 三国小屋からは概ね稜線の東側に残雪、クラック多し。 |
写真
感想
学生時代縦走を繰り返した飯豊に久しぶりに行ってきた。GWの候補でもあったが、今年のGWは新雪で大変だったそうなので、この時期で正解だったかも。
5月24日金曜日休暇を取り、前夜磐越道新鶴PAで車中泊。川入御沢キャンプ場で入山届を出してスタート。我々の他に誰もいない。荷は私が17kg、相方14kg。テントないのに重くなってしまった。
上十五里から残雪が現れる。深くえぐれた道の雪は踏み抜きやすいので出来るだけ右側の雪斜面を通る。横峯小屋跡で三国岳からの稜線が見渡せる。地蔵山は直登せず左を巻いていく。稜線に着くと三国岳から飯豊山方向の好展望。ここから雪のナイフリッジも雪が緩んでいるので快適。剣ヶ峯への登りにかかるとほとんど雪はなくひと安心。しかし相方の調子が悪いようだ、相当ゆっくりとなってきた。
三国小屋に着いて大休止。相方は水消費しすぎたか、雪を溶かし始めた。2泊分持って大日岳往復するプランだったが本山小屋まで行けそうにないので、今日は切合小屋までと決めた。ここから種蒔山までは細かいアップダウンあり、稜線の東側は残雪、西側は融けているので、夏道が東側を通っていると雪上を歩くか藪漕ぎしかない。残雪はこの時期クラックありブリッジありで神経使う。個々に判断しながら概ね稜線から1〜2mくらいを歩く。
種蒔山に差し掛かると唯一の急斜面だ。藪は漕げそうにない。雪壁を登る。キックステップで登ったが相当冷えたので、相方はピッケルを使った。ここを上がると丸っこい種蒔山は広大な雪田。切合小屋が見えた。下るだけだが右雪面が続いているかわからないので、左側の藪を漕いだ。結果雪面は続いていたので相方には迷惑かけてしまった。
切合小屋は独占、明るい二階に荷広げて水探しに。やはり流水はない。相方がクラックのところで、中間層のきれいな雪を掘り出してきた。水を作りながら、この時期限定のウィスキーオンザスノー(雪割り)を楽しむ。冬は寒くて飲む気になれないから春山の特典だ。水の作り方のコツは誘い水を使うことと、コッヘルの汗を定期的にぬぐうこと・・・なんてウンチクを話しながら。晩飯は今回は各自、私は簡易パターンのマーボ春雨にスパムを入れた。日中暑くて消耗してもこれは食欲が湧くメニューのひとつ。
5月25日、大日岳は日程的に難しそうなので、本山往復に変更、軽荷で本山へ。草履塚への雪面は急ではないが締まっているのでアイゼン付ける。上がると雪はなく、御秘所は難なく通過。本山小屋直前だけ雪上を歩き無人の本山小屋へ。昔はぼろい小屋だったが改築されていた。ここから飯豊山は緩やかに登る。御西から北股方面の稜線が見えてきた。東側なので真っ白だ。飯豊山到着。こっから先がいいんだよなあ。関東からで日程タイトだと南から飯豊山ピストンすることになってしまうが勿体ないと思う。今度来るときは石転び沢を登るとするか。遠望は、朝日連峰、蔵王、吾妻山、安達太良山、磐梯山等々。
1時間半で切合小屋に戻り、パッキングしてさあ下山。こうなったら今日のうちに下って麓でうまいもの食おう。2日目で初めて人と会う。ご夫婦連れは大日杉から来たようだ。三国小屋でもう一組3人と。結局この二組だけだった。剣ヶ峰を慎重に下り、地蔵山をトラバースする頃からブヨがうるさくまとわりつく。虫網を被ったが暑くて脱ぐ。防虫スプレーが大活躍、一本使った。相方は蚊取り線香、効果はあるが、防ぎきれない。
地蔵山下の広い斜面を下っていると何か変だ。尾根が二つあるぞ。慌ててスマホGPSでみると右の尾根に外れるところだった。危ない危ない。軌道修正して事なきを得た。先週の巻機に続いてGPSに救われた。三国小屋から三時間かかって御沢に着く。キャンプ場の水道で顔と頭を洗って生き返った。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する