富士山ご来光[吉田コース]・お鉢巡り(時計回り)、焼印コレクション。


- GPS
- 14:56
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 1,603m
- 下り
- 1,640m
コースタイム
- 山行
- 3:20
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 4:09
- 山行
- 8:33
- 休憩
- 1:57
- 合計
- 10:30
天候 | 2日とも天気に恵まれました、感謝! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
写真
感想
今回、バスツアーを利用して富士登山してまいりました。
往復バス、八合目で一泊、ガイドなしプラン。
誕生日に日本一のパワースポットでさらにご来光も追加、大盛りパワーをもらってしまおうと計画してみました。
登山を始めたきっかけでもあるこのツアー、上記の目標を達成するための体力作りで縦走を始め、馬蹄形まで発展したのですから、人生何がおこるか分からないものですね、こんなにハマるとは思わなかったです。
日程的には一番お値段の高い時期だったようで、裏を返せば1番混む時期なんだとな…。
朝から新宿西口へ、いつものスバル目玉ですね、通る度に見えない力に写真撮らされてます、メヂカラ。
動く歩道が稼働していない時間帯なので、重いリュックで早くも発汗。
今までのリュックが26L、今回のリュックは40-55Lの可変型デビュー戦。
まー、四次元ポケット並みに入るので考えなく入れてしまいました。
都庁前のバス停から出発、このタイミングでも海外の方が多いですね、バスの中で様々な言語が飛び交っております。
オリンピック前日&連休初日もあってか、高速が渋滞してますね、全然進みません。
休憩PAは"石川"、そういえばご飯食べてなかったのでパン屋で石川焼印されたハムカツパンとクリームメロンパンを購入。
予定到着時刻11:00
↓
実際の到着13:00
2時間遅れですか…今夜の宿泊予定は八合目"白雲荘"、日暮れまでに到着できるのでしょうか?・汗
とりあえず、まずは着替えましょう、"富士急雲上閣"で着替え…といってもレギンス履くだけなのですが、ゴープロの準備もあったので少し手間取ってしまいました。
高度順応もあるので1時間ぐらいは周辺をウロウロしててねとのことだったので、他のお店にも顔出してみたり…そうそう金剛杖を買わなければ!
杖の頭に旗が付いてたり、布が巻いてあったり、鈴付きなんてのもあったり。
長さも三種類あったのでどれを買ったら良いんでしょう…何となくで"鈴付きロングタイプ"に決定。
今回の裏テーマは"吉田ルート焼印コンプリート"なので、ある程度長さがないと足りなくなるかも。
近くに105歳で登頂した「五十嵐貞一翁」像が展示されていたのでパチリ…年齢が半分にも満たない自分が登れないなんてのは情けない、頑張って登頂してまいります!
1時間経ったのでそろそろ出発しましょう、と、思ったのですが、携帯の電波が不安定のためヤマレコ富士山アプリが繋がらない、うーん、どーしよー。
「富士山にはフリーWi-Fiが飛んでいる」って事前に聞いていたけれども、まさか急遽使うことになるなんて…使えねー、○○○バンク。
Wi-Fi登録して何とかGPS同期も出来たので、いざ出発!
入り口で体温検査、富士山保善協力金を支払い、入山。
ワクワクしますね、とうとう日本の象徴に挑戦です!!
少し先に同じツアーのガイド付きプランの団体がゆっくりと進んでます。
一緒に着いて歩いても良かったのですが、ガイドを聞いたり、ペースメイクに乗れる権利は彼らにあるので、罪悪感から少しペースを早めて追い抜かします。
足元がジャリジャリ、ここはウォーミングアップですね、それにしても長いです。
軽い行ったり来たりの上昇をした後に"富士山安全指導センター"に到着。
いきなり「体温検査はもうしましたか?、協力金は支払いましたか?」と女性の方がグイグイきたので、「全てもう済ませました」と、「じゃあ、その時にお渡ししたはずの木札を見えるところに着けておいてください」と、あなたらの都合なんて知らんがな、事前に言っておきなさいよと。
ズボンのポッケから木札の蛍光ヒモが見えてたのを見逃さずに見つけ、「確認出来たのでオッケーです」と…まぁ、収まったのでいいかなと。
ちょっと歩いたところが良い見晴らし、天気が良かったので三日月型の山中湖がよく見えます。
程よくパチリ、ここからシビれるつづら折りが始まります。
大体1直線、調子良ければ1行ったり来たりで立ち休憩、足元がジャリジャリ悪いので通常より疲れます。
登るにつれ、七合目の山小屋群がドンドン大きくなってきます、なかなかな見応えです。
何度とつづらった後、最初の"花小屋"に到着。
第一発目の焼印お願いします!
「不動明王」、「ダルマ」の2ついただきました。
建物を通り過ぎて、脇の道から次に進みます。
大きなつづら折り上に山小屋が併設されているようなイメージなんですね。
すぐに"日の出館"に到着。
ここの焼印は「可愛い日の出」デザインでした。
次は少し登ります…"七合目トモエ館"到着。
ここの焼印は「大黒様」、「可愛い山」デザインの2つでした。
ゴツゴツした岩場を抜けて、"鎌岩館"に到着。
ここの焼印は珍しい「アマビエ」デザインでした。
それにしてもベンチ越しに見える景色が素晴らしいのなんの、ホント来てよかった。
何というか、普通の山にはない"大きな存在"に抱かれ登っているかのような安心感がありますね。
次の"富士一館"はすぐに到着。
ここの焼印は「屋号と海抜」のシンプルなものでした。
"七合目救護所"を越えてなかなかな岩場が続きます。
なんとか登り終え、"鳥居荘"に到着。
ここの焼印はシンプルの極み、屋号の「鳥居と年号」のみ。
次の岩場もよっこいしょと乗り越えて"東洋館"に到着。
ここの焼印は「龍」、カッコいい!
ここからしばらく山小屋がありません、ひたすらタフな岩場を登ります。
登る人が他の山より圧倒的に多いからなのか、道脇で寝転がってる人がとても多いです、それこそそこらじゅう。
これもこの山独特なものなのでしょうか、興味深いところです。
折り返し場所でカップルがイチャイチャ、段差が高い場所で脇の小段差の道上に座り込んでます。
こちらを見ているにも関わらず、どく素振りも無し…疲れる、大きな段差を体力使って登ります。
この人らは年寄りの方にもその小段差を譲る気はないでしょう、2人の世界はもっと狭いところでやっていただきたい、ストレートにみんなの邪魔です。
下を見ると雲が下がってきてますね、3100mの"太子館"に到着。
ここの焼印は3つ、「海抜」、「屋号」、「六根清浄」。
空気が薄くなってきて頭がズキズキします、これが高山病なのでしょうか、初めての経験。
なんとか"蓬莱館"に到着。
ここの焼印は「亀?」のようなデザインでした。
ここからの雲海がヤバいことになってます、雲海ワサワサ、遠くの方で生き物のような生命力を感じる入道雲が何体も…。
次の"白雲荘"まで、ケッコー距離があります、いやぁ、マジ辛い。
空気が薄いとテキメンに疲れやすくなりますね、頭痛いし、たまにフッと湧いてくる吐き気や目眩とか。
"蓬莱館'を出発してすぐ「蓬莱亀岩八代龍神」なる石碑がありました。
先程の蓬莱館の亀はこの亀岩にかかってたんですね、すみません、勉強不足で。
呼吸が辛く、歩きもトボトボになります、マメに息を整えます。
若い子らと追い抜かし合いながら…なんとか"白雲荘"に到着。
ここが今晩の宿になります。
ここの焼印は2つ、「仙行、屋号&海抜」と「雷雲モデル」でした。
焼印打っていただいて、ベンチで一休み…あー、疲れた…。
酸素不足の疲れに慣れなきゃ、ひたすら過呼吸したほうが良いのかなぁ?
えっ…さっきのカップルも同じ宿らしい、なんか気分悪いなぁ…。
一旦荷物を自分の寝床に置いて外出、とても夜景が綺麗です。
当然なのですが、富士山からも街の夜景って見えるんですね、イメージになかったのでちょっと不思議です。
石川PAで買ったパン、やっと食べられます…が、食欲が全く湧きません、半分ほど食べて部屋に戻ります。
自分の睡眠スペースは手前が頭側の木製二階建てカプセルホテル様式(2段×横並び5,6人?)の2階部分の端でした。
足元に棚板があり、ここに荷物を置いて、敷いてある寝袋に入って寝ます。
寒い時は足元の棚板下にある毛布を寝袋の上にかける感じです。
隣とのパーテションが"下に引っ張ったら巻き上がる窓用のスクリーン"のようなもので、幅が頭側から足元手前までで完全に遮られているわけではなく、上体を起こして足元の荷物を触ってると隣が見えてしまう感じなのが気まずかったです。
でも本来山小屋ってそういうアバウトなものですよね。
初・山小屋泊だったのでどこまで馴れ合って良いのか分からなかったので、自分が音を立てることやライトの漏れ光に気を使い過ぎてかえって疲れてしまいました、今度からはもっとワイルドに行きたいと思います。
そんな感じだったので、寝返り打つ度目が覚め、あまり眠れず、タイマーかけた0時よりもかなり前に目が覚めて、アイマスクと耳栓したままゴロゴロ。
タニタのバイブレーションタイマーが強烈に胸を揺らすとともにそろそろと準備開始…スマホ、アップルウォッチの充電ヨシ!、忘れ物確認ヨシ!、なるべく音を立てないようにハシゴを降りて、シューズと杖とリュックを持って外へ。
あー、これは寒い…すでに4,50人ほど外にいました。
なかには小屋前で吹きっ晒しの中、寝袋だけで寝てる猛者もいました、富士山はこれも許されるのか・笑
トイレを済まして、アプリも再開、またGPSが安定するのを待ってる間にポカリ補充と貼るホッカイロを背中に一枚。
ツアー団体が次々と出発、間を見て自分も出発。
ライトはヘッデンなしのセフライトのみ、これでも十分ぐらいでした。
体力は少し回復してましたが、リュックを背負う肩が打ち身のように冷えて痛くなってました、直前購入で慣らしてなかったのがいけなかったですね。
小休憩取りながら進みます、寝起きに空気薄、身体が慣れず頭痛い…なんとか"元祖室"に到着。
ここの焼印は「鳥居」と「牛」の2つでした。
ベンチもフルで和気藹々、小屋の隣の空きスペースも人だかり、時間の感覚がおかしくなります、感じでいうと"年越しのあの感じ"に近いです。
ここからがまた長い、列に乗って進みます、疲れたら脇に逸れて息を整えます、あーしんど…。
次の山小屋"富士ホテル"の灯りが上の方に見えるのですが、まだまだ何回折り返すのかな、過呼吸っぽく、いやシステマっぽく息吸ってみたり、歩き方を変えてみたり、回復法を色々試しながら進みます。
毎回思いますが、山小屋手前の階段が地味にキツイんです、"富士ホテル・第1"に到着、寒いです。
ここの焼印は「本八合目 三千四百米」と「胸突八丁」のシンプルな2つ。
すぐ上の"富士ホテル・第2"の焼印は「可愛い富士山フレームに本八合目 3400米」でした。
"本八合トモエ館"もあっという間に到着。
ここの焼印は「日のみ子」と「屋号、海抜」の2つでした。
ここを過ぎてからの登頂渋滞がすごくて、列から離れられず、目の前の"上江戸屋"に焼印をいただきに行けませんでした、下山時に立ち寄ろうと思います。
アプリでは次の"御来光館"まで20分と表示されてますが、恐らく無理でしょう。
少し進んでは立ち止まり、少し進んでは立ち止まり、少し進んでは立ち止まり、
少し進んでは立ち止まり、少し進んでは立ち止まり、
を繰り返します。
体力的には息を整える上でもナイスペースなのですが、いかんせん寒いんです。
なんだかんだと足元ばかり見ながら登っていくと、
"御来光館"に到着。
焼印をお願いすると、丁度宿泊客がぞろぞろ出発するタイミングだったこともあって10分ぐらい待ってくれとのこと。
頼んだ声が掠れていて、我ながらビックリ可笑しい、酸素が足りな過ぎて頻繁に口呼吸していたら喉がやられたみたいです。
ここでの焼印は「G」の文字が印象的なデザインでした。
さてさて、ここからまた渋滞の密度が一段と増しました。
現在2時10分過ぎ、登頂まで60分ぐらい、日の出が4時4,50分、かなり遅れても十分イケるでしょう。
見上げると山頂までかなり距離があります、ヘッデンの帯は高い場所ではまだ疎らです。
列に沿ってひたすら登ります、前にも増して空気が薄いです、途中の踊り場で何人もへたばってます。
夜中なのでその場で寝込んでる人もいます、もうなんだこれって環境です、なんか自分がゾンビになってフラフラ登ってるみたい、暗いので尚更です。
途中で警備員みたいな方々が脇を抜けてさっさか登っていきます、慣れてますね、逞しいです。
彼らを目で追うと、ある場所で散って配置に付いてます、赤い誘導棒がよく見えます。
団体を引率しているガイドさんも同じ誘導棒を点灯させながら登っているので、それを頼りに道なりも確認出来てナイスな感じです。
警備員のところに辿り着くと、どうやらそこは危険ポイントらしく「ヒモにぶら下がらないでね、ぶら下がると千切れて落っこちちゃうよー!」などしきりに注意勧告しております。
戦いに敗れ、ライトも切って朽ちている同士達を乗り越えながらも登り続けます、なんだこれ、人生の競争をしてるかのようです、富士山ってすごい、面白過ぎるんですけど。
ある警備員の横を通り過ぎた時に「ここからあと7分だよ、頑張ってー!」とエールをいただきました。
もうそんなところまで登ってきてたんですね、我ながら頑張ったものです、意識が半飛びして朽ちかけてたので自分のことじゃないみたいです。
上を見るとあとわずかで鳥居です…続けると達成出来るもんですね、山ってホント誠実です。
なんとか鳥居に到達、狛犬と鳥居をパチリ…暗闇にスマホのフラッシュでしたが、なんとか撮影出来ました。
引きの写真撮るためにのけぞるとフラッと目眩が…ちょっと休みます、酸素不足で大腿筋の軋みも酷いです。
普段の登山で大腿筋にここまでの痛みが出ることなんてないので意外でした。
一歩一歩噛みしめながらの…登頂、やった、やりました、まずは目標の一つをクリア。
近くの手摺りに頼りながら休憩、下を見ると車の渋滞の如くヘッデンが連なってます、なかなか見ることの出来ない夜景ですよ、これ。
すぐそばの"久須志神社"を通り過ぎて"扇屋"へ。
焼印をお願いすると「うちではなく隣の神社でお願いします」とのこと、時間的にまだ開いてないのでお鉢巡りの後に立ち寄りましょう。
あまりに寒かったので何か温まるものを買いたかったのですが、なにせノー食欲だったのでそのまま見晴らしの良いベンチへ。
目の前に"山口屋"があって、焼印を熱しているコンロに人達が群がっては店員に「危ないからどいて!」のサイクルを繰り返してます、あのコンロに当たりたい…。
隣のアジア系の女の子らは雨ガッパを暖に着て寄り添って凍えてます、自分もエマージェンシーシートを頭から被って耐えてます、ここは性格が出ますね。
30分ほど待機、背中にホッカイロを一枚追加、夏山のクセに寒過ぎやしないかい。
…そろそろ周りが騒がしくなってきました、山中湖方面の雲の水平線、雲平線?から強い光が漏れてきました。
これは場所取らなきゃ、とベンチに立って陣取り(ベンチに土足でごめんなさい!)。
最前列の方々はゴープロをセットしてタイムラプスで撮影されている方が多数いらっしゃいました、吹きっさらしの最前列、ホントにお疲れ様です、撮影家の鑑です・涙
後方からしばらくスマホをビデオで構えるもなかなかヒョッコリしないので、上げた両腕が疲れます。
三脚使うにも今離れるタイミングじゃないしなぁ…とりあえず取ってこよう、と、半歩後ろに下がってリュックを引き寄せた瞬間、その場所にズリっと割り込んだパキスタン…。
日本人なら分かる空気感なのに、この感じ…多様性とかワールドワイドなんて言ったご時世、ね、今日開会式やるんだよね?、これは明らかにある国民性の差なので正直不快、そのパキスタンにピタっと張り付いて圧をかけます、おい、分かってるよなー。
やがて漏れ出た光が赤く強くなってきたので、パキ隙間からスマホを構えます。
ビデオ撮影してたら目の前に更にパキスタンが割り込んできたので「邪魔だ、どけっ!」って思わず吐いてしまった、甘えるな、更に侵犯するだなんて、いい加減許さんべ。
思ったより掠れた声に凄みがあったのか、パキスタンはだじろき従来ほど場所を開けたのでゆったりと撮影…日本人も言う時は言うんやで、あまりなめんときなはれ。
おぉ、ついにヒョッコリ太陽が顔を出してきました、貫くような強い光…凍えながら、闘いながら待った甲斐がありました、感動っ!!
赤く力強く、身体を貫きそうなパワーを持つ光をしっかりと浴びる幸せ…宗教感を持たずしてもこの暖かさに大きな包容力を感じます、ありがたやありがたや!
それにしてもどこからどこまでが日の出?、来光?なのか分からず、周りの人達もいつ撮影を止めていいのか困惑してます。
太陽が出切ったところで自分は撤収、お鉢巡りにそそくさと出発しました。
渋滞気味なので2時間で1周、御朱印やお守りなど買って最低でも8時には下山を開始したいところです。
トイレや吉田・須走下山口を過ぎてすぐに噴火口(大内院)が見えたのでパチリ、マジデカいっすねー!
溶けた雪とかで水だまり、湖が出来てもおかしくないのに不思議です、最深部にまだ残雪ありました。
左手に坂があったので、とりあえず登ってみます。
道が続くと思ったら祠がある頂に到着、"成就岳"でした。
ここからの朝日も恐ろしく神々しく、雲海と併せて"日本の神の国感"がハンパない絶景に打たれるように圧倒されました。
この光景をパチリ出来たこと、肉眼で見られたことが登頂者の特権、かけがえのない経験となりました、そりゃ涙だって出ますって…。
すんごい経験したなぁ…涙拭き拭き、坂を下り、お鉢巡りを続行。
当然なのですが、お鉢巡り、色んな角度から噴火口を覗けます。
ここからも覗けたのでパチリ、撮る度デケーと心で呟きます。
吹きっ晒しの場所も通り過ぎて"銀明水"に到着。
石碑をパチリ、ここからもまた噴火口がよく見えます。
"銀明水"を通過するとすぐ正面に"頂上富士館"、右手に"浅間大社奥院"が現れました。
鳥居前でおじさんが列を整えてます、最後尾に並びます。
約10分ほど並び、宮内へ。
中央におみくじ&賽銭箱、左手にお守り&お札販売所、右手に御朱印&杖印所。
右手に向かい、杖印をお願い。
想像以上に打音が大きくビックリ、案内リーフと木札もいただきました。
御朱印も購入、反対側の左手で両親のためにお守りも購入。
外に出ると左側に郵便局もあったのですが、今期は閉店なんだそうな…これも楽しみの一つだったので残念。
"頂上富士館"に向かい、焼印のお願いをすると"扇屋"同様、神社でお願いとのこと。
思ったより時間を使ってしまったので、急いで"剣ヶ峰"へ。
"馬の背"というか"馬の首"のような急坂が遠くからも見えてます、あれを登るんですか…。
坂麓までやってくると、ここも砂利なんですね、ズリズリ踏み下がるんですけど…坂半ばで右側を歩いてるとツルツル岩場に砂利コーティングした箇所に差し掛かり、登ろうか迂回しようか考えた挙句、そのまま登ろうとすると案の定滑り落ちそうになりました。
近くを通りかかったガイドさんらしき人に「そこは危ないからこっちにおいでー!」と声かけしていただいてなんとか迂回、最後の深砂利もズリズリ乗り越え、"剣ヶ峰"麓に到着。
"剣ヶ峰"って"富士山気象観測所"が建ってる場所と同じなんですね、もっとソロの頂きを想像してました。
日本最高峰だけに石碑での記念撮影待ちの長蛇の列…これ、待ってて下山タイムに間に合うんですか?
内心焦りながらも辛抱強く待ちます。
なかなか進まないので、リミットまでに到達しなければ諦めてこの場を離れようとソワソワ並んでました。
一旦上まで登るもまだ奥に並んでるのを見て流石に諦めました。
石碑は四面とも同じ文字が彫られていたので、裏側からパチリ、すぐそばの三角点や説明石板もサクサクと撮影、急いでその場を離れました。
ここからまだ半周もあるんです、ハリーアップ!
おっと、ここのポイントからの噴火口アングルが1番底まで見えてる気がします、さっさとパチリ。
日も強くなってきたので暖か心地良いです、よく日焼けできそう。
しばらく進んで何気なく山の外側、左側を眺めると…おぉ、富士山の大きな影が朝霧高原に覆い被さってるじゃありませんか、これが有名な"影富士"ですか、いきなりで嬉しい、チョーレア、パチリパチリ!
何をしても"富士山"ですな、圧倒的なカリスマです!
剣ヶ峰の件で凹んでたのですが、これでアゲアゲです、よしよし頑張るべー!
先がよく見えども息が上がる上がる、まだまだ先は長いです。
あの先に見える多数の人影が歩いている尾根っぽい(?)ところを登れば一周じゃない?、頑張って我がボディー!
金剛杖の支えもあり、最後の坂も登り切り、先程の尾根っぽいところも歩き、最初登って来た吉田ルートの鳥居に到着。
"久須志神社"で御朱印込みの御朱印帳もゲット、"扇屋"で登頂記念キーホルダーとバッチも購入することが出来ました!
富士山山頂、貴重な経験をどうもありがとうございました!
下山までが登山です、少し休んで急ぎます、砂利深っ!
ジャリジャリ滑りながら下ります、下りになってからリュック背負う肩がますます痛くなってきました。
あと不安定な足場なので、しっかり靴紐を結んだにも関わらず爪先や足首にも痛みが…。
この段階でもいつもの膝周りが痛くなっていないのが幸い、新しく購入したCW-Xのレギンスが身体に合ってるようです。
アプリを見る感じでは上江戸屋まで大きなつづら折りが続くようです、ざっと30分。
現在7:40、8:10分頃には到着出来るのかな?
黙々と下ります、追い抜き追い抜かれ、砂煙を立てたり立てられたり…天気も良く皮膚が焼けていくのも心地良いです、それにしても絶景ですね、下界に降りていくという感覚を初めて持ちました。
"上江戸屋"付近に到着、手前の階段にまた別のKYカップルが座り込んでいて上り損ねて、下から迂回を試みるも体力と時間が無いため泣く泣く断念することに…行きに焼印貰っておけば良かったです、ホント何なんだろうこういう人達って…。
せっかくの景色も色霞む心境のまま下ります、時間がありません、なんとか滑り降りながら"下江戸屋"に到着。
ここの焼印でルート的に最後になりそうです、パーフェクトならず、あのバカップルめ、くそー。
ここの焼印は「海抜と屋号」でした。
先を急ぎます、現在8:30。
アプリではこれから"七合目公衆トイレ"まで80分、ひたすら大小のつづら折りを下り続けるそうです…考えるだけでも萎え萎えです。
もう、ひたすらです、折り返しに標識とマップ、そこで休んでる下山客がセットで繰り返されていきます…時に自分がその下山客置物になったりしながら。
金剛杖を突きながら、今更ながら気付くわけです、杖一本じゃバランス取りにくいよと。
それを見越してポール持ってきてたんでしょと、ここで大きく休憩…もっと早く気付くべきでした。
ドリンクの補充、フリースを脱衣、靴紐の締め直し、肩ハーネスの調整と共にポールも取り出しました。
グダグダしてたら、ドドドドっと作業車が通過、「そこに座ってると危ないよー!」、ごもっともです、すみません。
下山再開、先程までと違って快適快適…高度も3000mを切り酸素濃度も上がってきたので速度が1.5倍ぐらい速くなりました、良い感じです。
サクサクと下り続けて、"七合目公衆トイレ"に到着。
ここでも少し休憩、調整したとはいえ打ち身化した肩痛は容易に良くはなりませんね。
次はここから45分、前日の「協力金払ったのに取り立ておばさん」のところまで進みます。
現在10:00なり、お土産購入や着替えもあるので11:30ぐらいまでにはゴールしたいです。
少しだけジグザグして、シェルター内を通りながら下ります。
道自体難易度は低いのですが、蓄積した疲労が難易度を底上げしてきます。
疲れ切って無心です、機械的に下りてます、目の前の下山客との距離を見ながら追っかけてるような感じです、自動運転の車みたいな感覚です。
そういえばダーンタフの靴下が効いているのか足裏が痛くないです、外脛骨の靴擦れもない、素晴らしいですね。
ひたすら歩き、ついに"富士山安全指導センター"に到着。
あのおばさんに「お疲れ様、あと40分ほどでゴールですよ、頑張ってー!」とエールをいただきました、なんてツンデレなんですか、ありがとうございます!
現在10:33、ペース的には良い感じです、二刀流も効果バツグンです。
昨日のような山中湖を見下ろせる天気ではなかったのが少し残念なところ。
少しのジグザグ後、六合目に到着。
あとの残り道は登山的ウォーミングアップ道、裏を返せば下山的クールダウン道、曲でいうアウトロみたいなものなのでサクサク流していきます!
もう終わってしまうのか、やっと終わりだーの心の狭間の中、淡々とペースを守ります。
記憶にある道ばかり、ゴール近いです、そうそう、ここに泉がありました。
しばらく行くと五合目のあのお土産屋の屋根が見えてきました、近い、近いです。
協力金のテント、看板も見えてきました…おし、今…ゴールです、ありがとうーっ!!
とりあえずすぐ近くの石のベンチに崩れ座ります、ふへー、疲れたー。
リュックを下ろして眺めてみると、すんごい量の赤土でコーティングされてます、帰ってからの掃除大変っす…。
ゴープロをしまい、ポールも片付け、着替えるために"雲上閣"へ。
レギンス脱いで、エマージェンシーシートを畳んで、1Fでお土産購入…購入時間があってホント良かった。
バスに乗るため集合場所に12:00に集合するも、バスが渋滞遅れ…おいおい、剣ヶ峰で写真撮れたじゃんかよー、上江戸屋で焼印ゲット出来たじゃんかよー。
結局バスが到着したのは2時間以上遅れの14:30、しかも雨ザーザー降ってきました…。
入れ替えで五合目に到着した同じツアー登山客が、今日登ってハ合目以上の山小屋に到着しないといけないのでとても可哀想、定時に着いていれば雨までにかなり登れていただろうに…。
バス出発、2時間ほどして富嶽温泉"花の湯"に到着。
炭酸湯に身を沈め疲れを癒します、登山の後の温泉ってサイコーです、至福とはこのことなり♡
ビュッフェも付いていたので、昨日分も合わせて思い切り食べさせていただきました、しかも美味しいときたもんだ♪
最後にお土産に富士山の地図までいただいてしまって…このツアーのコスパがヤバかったです、トリッキーツアー。
新宿に到着した時には3時間遅れの21:30でした。
オリンピック開会日による渋滞などあって運転手さん始めツアー関係者も大変だったと思います、本当にお疲れ様でした。
帰りのトイレで血尿出たの初めて…意識と身体は別物というか、我が身体、いつもワガママに付き合ってくれてありがとう、本当にお疲れさまでした。
今回も山を登る人達を見るに、生命力を感じる人達が溢れかえっていて眩しく、時には鬱陶しく、生の主張をぶつけられる度にこちらも生きてることを実感させられ、芯を叩き入れられる思いでした。
過去の自分も含めてみんな富士山をカジュアルに捉えがちですが、強がる年齢でもないので言いますが、すんごい辛い登山でした、ワンピークなのにこんな多彩なのね…。
その苦痛を味わいつつ、とても魅力的な山だということも強く実感出来たことは非常にラッキーなことでした、人生に一度は経験しておくべきことの一つに入れてもいいと思います。
よっ、日本一の凄い山、貴重な経験を本当にありがとうございました!
〜〜〜〜
今回の登山もタイムワープで撮影してきましたので、今度吉田ルートで登ってみようかなぁとお考えの方、今年は登らないけどヴァーチャ登山楽しみたい!方などなどに楽しんでいただければと思います♪
BGMもAOR系で揃えましたので、作業用BGMとしてもお使いいただけたら嬉しいです☆
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