日本の屋根白峰三山を縦走
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- GPS
- 23:20
- 距離
- 25.6km
- 登り
- 3,109m
- 下り
- 3,126m
コースタイム
-13:20八本歯のコル(昼食)14:20-15:30北岳山荘 北岳山荘泊
9/19 北岳山荘5:45-6:10中白根山-7:10間ノ岳7:20
-8:30農鳥小屋8:40-10:05農鳥岳(朝食)11:00-11:40西農鳥岳
-農鳥小屋-13:50間ノ岳14:15-中白根山-16:00北岳山荘 北岳山荘泊
9/20 北岳山荘5:50-吊尾根分岐-6:50北岳(朝食)7:30
-8:00北岳肩ノ小屋-8:20草スベリ分岐-9:45白根御池小屋10:00-12:10広河原
天候 | 9/18 晴のち曇(というか雲の中) 9/19 晴 やや雲多め 9/20 曇 |
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過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
仙流荘前でマイクロバスに乗り換え、さらに北沢峠でも乗り換えてようやく広河原に到着。 ほんとに遠いわあ。 |
写真
感想
山○歩の会の山行に参加。
目指すのは日本の屋根、白峰三山。
Dリーダーの運転運転する山○歩号で夜中の中央道を走り、早朝には戸台の清流荘前に到着。
身支度を整え、アルプス林道バスに乗り込み、北沢峠でバスを乗り換え広河原へ。
乗り換え待ちの峠では、前に泊まった長衛荘の前で寛げて懐かしかった。
広河原の吊橋の上から遠くに聳える北岳を仰ぎながら出発。
清冽な渓流に沿って遡上。
雪融け水なのか、冷たい流れは沢から溢れるほど水量が多い。
大きな雪渓を対岸に見ながら大樺沢を登っていき、
八本歯のコルへの急坂にかかるころにはガスの中に突入。
北岳バットレスの直下なのだが霧に隠れて見えない。
晴れていればどんなに素晴らしいだろうと、想像の中の大岩壁を仰ぎ見る。
ときどき、霧が流れてちらりはらりとじらされる(笑)
木製のはしごをいくつも登ると八本歯のコル。
吊尾根の稜線も岩場と桟道の連続。
霧の流れる岩場はちょっと幻想的だけど、晴れているとかなり高度感がありそう。。
北岳山荘は外壁の改修中らしく周りを足場が取り囲み、ちょっと殺風景。
それでも人気の山小屋らしく、玄関前から人がごった返している。
宿泊受付も20分以上待たされる。
夜は幅の狭い蒲団2枚に3人の割り当て。
いかにも山小屋っぽい窮屈な就寝(笑)もいい。
で、翌朝。
夜明け前から出発社で混みあっている。
連泊者も夕方あらためて宿泊受付が必要だと言うので、今しておけないのか尋ねると、
スタッフのチーフらしき女性が吐き捨てるように応える。
「夕方申し込んでもらわないと泊められるかどうかわかりませんよ」
いや、予約しているんだけど。
「予約しているから泊まれると思ったら大間違いですよ」
は?じゃ何のための予約?
「今日は特に混んでるんだから、肩ノ小屋に行けばいいじゃないですか」
肩ノ小屋は空いてるのか?
「そんなこと知ってるわけないじゃないですか」
頭がグラグラしたが、相方やOMさんに羽交い締めにされるようになだめられて外へ。
冗談じゃねえや。これって山荘を運営する南アルプス市の経営方針か?
夜明け前から最低の思いをしたが、
夜明けは最高だった。
眼下に広がる雲海の果てに富士山が聳える。
左右に北岳や間ノ岳が朝日に染まり、後ろに控える仙丈ヶ岳や中央アルプスも朝日に映える。
今日は重い荷物は小屋にデポって、軽〜いアタックザック背負ってというのも嬉しい。
昨日はバテ気味だったSさんも生き返っている(笑)
体が温まるころ、中白根山に到着。
3,000mの縦走路の素晴らしい展望を歩いて間ノ岳の頂上。
日本第4位の標高。
正面に農鳥岳、その右に天を指す塩見岳、その先に荒川三山をはじめ南アルプス南部の山々。
振り返ると北岳、仙丈、甲斐駒、鳳凰三山。
ここから農鳥小屋のあるコルまで400mを一気に下る。
農鳥小屋の外のトイレがすごい。
斜面に張り出しビニールトタン屋根の小屋。
和式というか俗にいうポットン便所なのだけど、ポットンの先はただの空間。
数m下にビニールトタンの屋根があって、
落ちた個体やら液体は、屋根の傾斜に沿って落ちていく。
落ちていく先は。。。
ん〜。昔はみんなこうだったのでしょうけれど。。。
再び急坂を登り返すと西農鳥岳。
さらに近くなった塩見岳に見惚れながら岩稜を行くと農鳥岳。
南アルプス南部の大展望を楽しみながらのんびり昼食。
帰路は往路と同じ道を折り返す。
同じ道でも、逆方向で景色が違うので飽きない。
間ノ岳は北と南の両方から登ったことになる。
夕刻、再び北岳山荘にチェックイン。
今夜は蒲団1枚に3人の見込みと貼紙。うへえ。
というわりにあまり混まないねと言っていると、消灯前に一人1枚のお触れ。
ホッとするが、どこからこの差が出るのだろう?
3日目の朝、
まだ暗い中で、山○歩の会の二人のテントを撤収。
ご来光を楽しみながら出発。
気持ちのいい稜線が徐々に傾斜がきつくなり、岩場を登り切ると北岳の頂上。
意外に広い岩棚。
日本で二番目に高い山頂からの展望も広い。
あいにく天候はイマイチだが、雲海の上にいるので、
周囲の南アルプスの山々も、富士山も、一望の下。360°の大展望を楽しむ。
雑念も入った2泊3日だったが、山は素晴らしい。
南アルプスはひとつひとつの山が大きい。
がっつり登って、どかんと下り、しっかり登り返して…。
その分雄大な展望をたっぷり楽しんだ。
【2014.4.17作成の過去レコです】
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