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Yamareco

記録ID: 3387504
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沢登り
槍・穂高・乗鞍

北ノ俣岳↓薬師沢左俣、雲ノ平、祖父岳↓祖父沢、五郎沢右俣↑黒部五郎岳↓中ノ俣川

2021年07月22日(木) ~ 2021年07月25日(日)
 - 拍手
GPS
166:04
距離
52.8km
登り
4,083m
下り
4,092m

コースタイム

7/21自宅発(2005)
7/22飛越トンネル着(130)起床(520)発(615)寺地山(925-45)北ノ俣岳(1255)赤木平泊地(1430)就寝(1800)
7/23起床(222)発(444)橋(615)黒部川本流出合(650-705)木道末端(815)祖母岳(910)雷岩分岐(945-1015)祖父岳(1100-1111)日本庭園(1145-50)雷岩分岐(1250-1310)祖父沢黒部川出合(1507)祖母沢出合(1514)五郎沢出合(1520)五郎沢標高2100m(1540)
7/24起床(400)発(530)登山道(705-20)黒部五郎岳(810-30)中ノ俣川へ下降開始(850)標高2380m本流出合(915-35)20m滝下(1100-20)右岸支流出合(1300-30)取水堰堤(1525)
7/25起床(220)発(430)左支流出合(630)水の平(830)・1842(930)飛越トンネル着(1030)
天候 概ね晴れ。夕刻に一時降雨アリ。
過去天気図(気象庁) 2021年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
ファイル
(更新時刻:2021/08/07 21:19)
初めて飛越トンネルから登ってみる。
2021年07月22日 06:14撮影 by  DSC-T77, SONY
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7/22 6:14
初めて飛越トンネルから登ってみる。
小規模な湿原アリ
2021年07月22日 08:20撮影 by  DSC-T77, SONY
7/22 8:20
小規模な湿原アリ
野性ラン発見!
2021年07月22日 08:21撮影 by  DSC-T77, SONY
7/22 8:21
野性ラン発見!
「岐阜百秀山」寺地山からの展望は無かった。
2021年07月22日 09:24撮影 by  DSC-T77, SONY
7/22 9:24
「岐阜百秀山」寺地山からの展望は無かった。
山頂にはギンリョウソウあり。
2021年07月22日 09:34撮影 by  DSC-T77, SONY
7/22 9:34
山頂にはギンリョウソウあり。
北ノ俣岳山頂
2021年07月22日 12:53撮影 by  DSC-T77, SONY
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7/22 12:53
北ノ俣岳山頂
薬師沢左俣を下降する。源頭の赤木平。
2021年07月22日 13:08撮影 by  DSC-T77, SONY
7/22 13:08
薬師沢左俣を下降する。源頭の赤木平。
折角の機会だったので、赤木平の・2460に登った。
2021年07月22日 14:47撮影 by  DSC-T77, SONY
7/22 14:47
折角の機会だったので、赤木平の・2460に登った。
薬師沢左俣には、この程度の滝は幾つか掛かる。
2021年07月23日 05:21撮影 by  DSC-T77, SONY
7/23 5:21
薬師沢左俣には、この程度の滝は幾つか掛かる。
唯一のゴルジュ状小滝。
2021年07月23日 05:44撮影 by  DSC-T77, SONY
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7/23 5:44
唯一のゴルジュ状小滝。
三年前、黒部川上ノ廊下を下降した際に通過した薬師沢山荘の橋。
2021年07月23日 06:51撮影 by  DSC-T77, SONY
7/23 6:51
三年前、黒部川上ノ廊下を下降した際に通過した薬師沢山荘の橋。
雲ノ平に上がって、祖母岳に登った。
2021年07月23日 09:11撮影 by  DSC-T77, SONY
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7/23 9:11
雲ノ平に上がって、祖母岳に登った。
雲ノ平。幾分乾燥化が進んでいる模様。五色ヶ原の湿潤ぶりを期待したが、当ては外れた。
2021年07月23日 09:38撮影 by  DSC-T77, SONY
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7/23 9:38
雲ノ平。幾分乾燥化が進んでいる模様。五色ヶ原の湿潤ぶりを期待したが、当ては外れた。
祖父岳
2021年07月23日 10:59撮影 by  DSC-T77, SONY
7/23 10:59
祖父岳
祖父岳からの展望。ワリモ岳に、鷲羽岳、槍ヶ岳。計画では鷲羽岳アタックだったが、そんなズクは無かった。
2021年07月23日 10:58撮影 by  DSC-T77, SONY
7/23 10:58
祖父岳からの展望。ワリモ岳に、鷲羽岳、槍ヶ岳。計画では鷲羽岳アタックだったが、そんなズクは無かった。
日本庭園にも立ち寄った。そこからの槍ヶ岳。
2021年07月23日 11:38撮影 by  DSC-T77, SONY
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7/23 11:38
日本庭園にも立ち寄った。そこからの槍ヶ岳。
雷鳥と会えた。二羽の子も居た。
2021年07月23日 12:02撮影 by  DSC-T77, SONY
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7/23 12:02
雷鳥と会えた。二羽の子も居た。
雲ノ平のキャンプ場から祖父沢を下降した。上流部はかつての汚水の影響かヌメリあり、一度滑って痛む左膝を強打した。
2021年07月23日 13:24撮影 by  DSC-T77, SONY
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7/23 13:24
雲ノ平のキャンプ場から祖父沢を下降した。上流部はかつての汚水の影響かヌメリあり、一度滑って痛む左膝を強打した。
祖父平
2021年07月23日 15:02撮影 by  DSC-T77, SONY
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7/23 15:02
祖父平
黒部川本流に合した。
2021年07月23日 15:08撮影 by  DSC-T77, SONY
7/23 15:08
黒部川本流に合した。
計画段階で下降予定だった祖母沢。源頭部の藪が濃そうだったので祖父沢に変更した。
2021年07月23日 15:12撮影 by  DSC-T77, SONY
7/23 15:12
計画段階で下降予定だった祖母沢。源頭部の藪が濃そうだったので祖父沢に変更した。
五郎沢出合には先客あり、少し遡って宿った。脇の水溜りにイワナが居た。
2021年07月23日 17:26撮影 by  DSC-T77, SONY
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7/23 17:26
五郎沢出合には先客あり、少し遡って宿った。脇の水溜りにイワナが居た。
五郎沢右俣の、滝らしい滝。
2021年07月24日 06:21撮影 by  DSC-T77, SONY
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7/24 6:21
五郎沢右俣の、滝らしい滝。
振り返る。朝陽の向きが絶妙だった。
2021年07月24日 06:37撮影 by  DSC-T77, SONY
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7/24 6:37
振り返る。朝陽の向きが絶妙だった。
サンショウウオに会えた。
2021年07月24日 06:49撮影 by  DSC-T77, SONY
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7/24 6:49
サンショウウオに会えた。
こんな風に沢を登って展開する景色は中々無いのではなかろうか。
2021年07月24日 07:03撮影 by  DSC-T77, SONY
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7/24 7:03
こんな風に沢を登って展開する景色は中々無いのではなかろうか。
黒部五郎岳山頂。
2021年07月24日 08:13撮影 by  DSC-T77, SONY
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7/24 8:13
黒部五郎岳山頂。
同前。二日前に登山道で出会った佐々木夫妻(仮称)と再会した。
2021年07月24日 08:25撮影 by  DSC-T77, SONY
7/24 8:25
同前。二日前に登山道で出会った佐々木夫妻(仮称)と再会した。
茶色の広場の先のハイマツ帯から左手の中ノ俣川に下降を開始した。
2021年07月24日 08:51撮影 by  DSC-T77, SONY
7/24 8:51
茶色の広場の先のハイマツ帯から左手の中ノ俣川に下降を開始した。
本流に合流した地点。下降した支沢は急傾斜でガレておりお薦めできない。
2021年07月24日 09:12撮影 by  DSC-T77, SONY
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7/24 9:12
本流に合流した地点。下降した支沢は急傾斜でガレておりお薦めできない。
唯一の雪渓。
2021年07月24日 09:40撮影 by  DSC-T77, SONY
7/24 9:40
唯一の雪渓。
何も無いだろうと降った中ノ俣川だったが、この程度の滝は幾つも現れた。
2021年07月24日 10:16撮影 by  DSC-T77, SONY
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7/24 10:16
何も無いだろうと降った中ノ俣川だったが、この程度の滝は幾つも現れた。
この川のハイライト。日高山脈のナメ滝を思わす開豁さよ。
2021年07月24日 10:54撮影 by  DSC-T77, SONY
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7/24 10:54
この川のハイライト。日高山脈のナメ滝を思わす開豁さよ。
その遠景。
2021年07月24日 11:00撮影 by  DSC-T77, SONY
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7/24 11:00
その遠景。
午後の降雨時に、雨宿りした。
2021年07月24日 14:16撮影 by  DSC-T77, SONY
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7/24 14:16
午後の降雨時に、雨宿りした。
下流のゴーロ印は短いながらゴルジュ帯であった。
この直後にコケてカメラ水没し、以降写真無し。
2021年07月24日 14:50撮影 by  DSC-T77, SONY
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7/24 14:50
下流のゴーロ印は短いながらゴルジュ帯であった。
この直後にコケてカメラ水没し、以降写真無し。

装備

備考 今回ロープは携行しなかったが、中ノ俣川には持って行った方が良いだらう。

感想

 長く温めていた計画の一つである五郎沢右俣溯行を実践して、黒部五郎岳への登頂を果たした。黒部五郎への、私にとり最も礼節を尽くした登頂と成せた。
 黒部五郎岳は21年前の2000年秋に五郎沢左俣を下降した際にも意識することはなかったし、勿論右俣遡行という発想すらなかった。二年後の2002年5月に室堂から縦走して登ってはいたが、北からの縦走では黒部五郎のその個性が知れなかった。ガス故か、そのカールを見下ろした記憶もない。
 今回、カールへと上がるその五郎沢右俣を遡行して、かなり上質のルートであると感じた。清潔でゴミ一つなく、スケールもそこそこ備えて且つ、難しさがない(ここが大事!)。傾斜を落としたその沢の先に展開した風景に、思わず日高山脈を思い出した。志水哲也著「黒部へ」未掲載だが五郎沢右俣、これもまた黒部渓谷の一姿と言えよう。

 今回、上記をメインとしてその前後に以前から地図で見て訪れたかった赤木平と雲ノ平を付属し、更には下降路に私にとって長い空白部であった中ノ俣川をトレースする欲張りプランに4日を割いた。
 蓋を開けてみれば、噂高かった雲ノ平は乾燥化が進んでいる模様で好天下にも関わらず好い印象を持てなかったのに対し、ひと気ない赤木平は素晴らしい別天地に感じた。また、下りに採った薬師沢左俣も源頭は穏やか、大らかな下降を提供呉れ、滝は幾つもありながら沢登りを齧った入門者にもお勧めできる。黒部川本流への下降路とした祖父沢に滝と呼べるものは一切なく、かつては山の民に道として活用されていたのではと想像する。
 何も無かろうと高を括って降った中ノ俣川だったがいやいや何が何が、遡行対象としては冗長であろうが部分的には大味でありながらゴルジュ帯ありナメ滝の連瀑帯ありで「何も無い」沢というわけではなかった。4日(正確には3.5日)に3.5乗っ越しと、些か詰め込み過ぎた感のある山行であったがその分満足度も高かった。
 夏の、「五郎繋がり」野口五郎岳山行の個人的準備山行だった。

 山に香気というものがもしあるならば、今回の山行にはソレが満ちていた。

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コメント

ロマンのあるコース取りですね。
「ズク」と言う言葉を初めて知りました。
2021/7/26 0:50
borav64m様
ロマンの御言葉、ありがとうございます。「ズク」は長野方言とのことですが、岐阜でも使います。あまり良い意味でなく。
時間を見てチクチクと浪漫的叙情的記録を書くつもりでおります。
2021/7/26 18:14
macchan90 さん こんにちは

 梅雨明け10日の安定した天候の中、北アの沢から沢へ自由自在に歩くワンダーは最高の贅沢だと思います。また、それを許してくれる事態も幸せであるように思います。劔や槍穂も心湧きたつけれど、黒部五郎や雲ノ平あたりは緑と光が瑞々して心癒されたのではないでしょうか。
 『黒部五郎への、私にとり最も礼節を尽くした登頂と成せた』という思惟はいいですね。心の深層で山と対話されているのではないかと感じました。単独行でこそ最大限に生じる思いなのかもと思いました。
2021/7/26 9:08
ヤスジ様
コメントに感謝します。
山との対話という程の事はありませんが、孤独が醍醐味の単独数日山行で得られる思いでした。
2021/7/26 18:19
運良く、遭わなかったっすねw

それにしても長っっ

神岡新道の廃道区間、登らはったんすね。私も去年11月末に行きました。
2021/7/26 10:42
パウ様
神岡新道は、トンネル開通前のかつての由緒あるメインルートのはずだと思い登りました。
え、五郎沢出合で会いませんでしたっけ?
2021/7/26 18:27
由緒ヨイショヨイショ

五郎沢いってないすよー、悪寒がしたんでw
うそうそ、体力なくて、そない遠いとこまで行けませんでした。飛越トンネル金曜朝九時半発で、日曜22時戻りでした。
2021/7/26 18:45
macchan90さん、こんばんは!
佐々木夫妻(仮称)です! 記事拝読しました。
無事下山されていることを知り安堵しました。
黒部五郎の頂上で再開したのは何かのご縁のように感じました。
会話での笑顔 印象に残っております。
2021/7/28 21:45
nori1496様
 おお、ヤマレコされていたとのこと、連絡に感謝です。記録も拝読しました。
 私もあのタイミングであの山頂でお二人と再会できたのは唯ならぬ御縁と感じた次第です。素晴らしい天気でしたね。

 ちなみに今回、ノリさんを佐々木夫妻と仮称しましたのは、1997年に私が海外をブラブラしていた際にマカオでお会いした札幌の佐々木氏とnori1496さんがソックリだったことに依ります。鈴木ちなみに、私もnori(憲)です。
 山頂でお会いした際に奥さんは畦地梅太郎のT-shirt着てみえましたか?
 似たような御年、家庭(猫)環境?ということで今後とも宜しくお願い致します。奥さんにも宜しくお伝え願います。
2021/7/29 2:31
佐々木夫妻(仮称)です。2度お会いできて、嬉しかったです。再会し私からお声かけした時??の表情でしたが、すぐ思い出してくださり嬉しかったです。

「あっちからあっちに行って〜」と言う説明に、爆笑しました😆。

tシャツは畦地さんのものです。mont-bellで一目惚れして買いました。
2021/7/29 8:26
奥様
 重いテントを運んでくれるO型のご主人と山に行けるなんて羨ましい限りです。ウチは未だ子供が片付いていないのでO型の家内と黒部五郎に立つのは先のことになりそうです。
 畦地道太郎Tに一目惚れとはお目が高い。私にも好きな作品が数点あります。
 隣県にお住まいとのことで、きっとまた(沢からガサゴソ登って)お会いすることもあると思われます。その際には爆笑せずに宜しくお願いします。
2021/7/29 14:46
時期外れのコメントでご無礼します。
20年前に小学6年の息子と飛越トンネルから、寺地山、北の俣へ歩いた時のことを思い出しました。北の俣避難小屋手前で雷に怒られて、以後金輪際飛騨の山には入るまいと思いました。
でも、岐阜最北端北の俣からの眺めはまさしく「これぞ日本の山々」でした。
息子はコロナ禍の盆休みに、ひとり白河転法輪沢から白山剣ヶ峰に上がったみたいです。わたしが蒔いた種とは言え、親としては「困ったものだ」。
以上。
2021/8/21 21:53
おはようございます。
飛越なので富山と共有ですが、私も初めて行ってみて静かで岐阜の誇る景観に感じました。
おお、息子さん転法輪に行きましたか。あそこには下部に大湧水ポイントがあったはずです。
2021/8/22 4:43
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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