飯豊山縦走(弥平四郎〜三国岳〜飯豊本山〜大日岳〜北股岳〜えぶり差岳〜大石ダム)
- GPS
- 70:08
- 距離
- 54.7km
- 登り
- 3,676m
- 下り
- 4,023m
コースタイム
8/25 祓川山荘4:59―7:51三国岳8:07―9:23切合小屋9:34―11:17飯豊山11:35―12:38御西小屋14:43―16:02大日岳16:05―16:50御西小屋
8/26 御西小屋6:00―7:57烏帽子岳8:05―9:01北股岳9:13―9:53門内小屋10:05―10:48地神山10:58―11:48頼母木小屋12:43―13:55鉾立峰14:02―14:35朳差小屋
8/27 朳差小屋6:05―8:14カモス頭8:24―9:45林道終点―10:48ゲート10:54―11:51大石12:00(バス)12:15上関―越後下関14:15(JR)16:22新津駅
天候 | 8/24 曇後晴 8/25 晴後雨 8/26 晴後曇 8/27 晴時々曇 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
大石ダム下の幹線道路から越後下関行きのバスに乗り上関で途中下車 240円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的にはそれほど危険なところはありませんでしたが、 権内尾根は水場もなく、カモス頭〜林道終点は松の木の急坂と沢の高巻道があり、初心者にはお勧めできません。 山と高原の地図のコースタイムはかなり甘目ですが、 権内尾根の林道終点から大石入口は真剣に歩いてもコースタイム位かかりますので、 バスに乗る方は余裕も持って行動したほうがいいでしょう。 |
写真
感想
久しぶりに独りでテント持ってどこか縦走へ行こうと数日前に思い立った。北アルプス、南アルプスと幾つか候補があったが、数年前に地図を買ったきりの飯豊連邦へ行ってみたくなった。調べてみると、福島県野沢駅からバスで弥平四郎から入山し、三国岳、飯豊本山、大日岳、北股岳、えぶり差岳を経て新潟県関川村の大石ダムへ下山するルートがもっとも安く欲張りな縦走が可能であった。
出発前日の金曜日は雨が激しく降り、中止も考えたが、半日予定を遅らせての出発となった。新津駅前に駐車し磐越西線で会津若松行きのSLに乗る。長閑な風景を見ながらビールを飲み、初めてのSLを楽しみながら野沢駅へと向かった。
野沢駅からは西会津町で運営しているデマンドバスに乗る。
駅から45分で弥平四郎の集落に到着し、そこから林道を1時間歩き、登山道を15分位歩くと今日の宿泊地、秡川山荘に到着した。秡川山荘は無人の避難小屋で、多少古い家屋の臭いがするものの、1晩寝るには全然問題ない。他にはバスから一緒のご年配の夫婦だけで日が沈む前には就寝する。
翌25日5時に秡川山荘を出発する。稜線に出るまでの2時間が辛い。稜線に出ると大日岳が見え心が弾むが稜線は時折強い風が吹く。三国岳避難小屋の管理人さん曰くここ数日で秋の風になったとのこと。
登山道脇には最盛期ほどではないにしろ、この時期見頃のマツムシソウ、時折見かける可憐なイイデリンドウに癒されながら歩いて行くと飯豊本山に到着する。少し休憩した後、尾西小屋へと向かい今日の宿泊地とする。
テントを設営が完了とともに雨が降りだし、テントに入り込む。しばらくすると、雨は止んだので大日岳まで行ってみる。ガスが晴れるのを期待しながら、花の写真を撮りながらゆっくり進む。ところが、山頂直下で再び雨が降りだして慌てて合羽を着込む。山頂からの展望ゼロ、長居は無用で標柱との写真だけ撮って、雪渓で冷やしてあるビールを飲むべく、テントへと駆け戻る。
夜は暴風雨でテントが激しくゆれ、眠ることができないまま朝を迎えた。朝には雨も上り、時折突風が吹くもののガスの切れ間からは陽が差し込む。今日は飯豊連邦の末端のえぶり差岳まで行く予定で、この山行で一番楽しみにしていた区間である。雲が流れ飯豊の山々が姿を現し、朝日が差し込む。数時間前からはとても想像できない光景だ。
尾西小屋を出発して、遠くに見えていた烏帽子岳も2時間も歩けば、その山頂を踏んでいる。こうして梅花皮岳、北股岳、門内岳、地神岳、頼母木岳と越えていく。お昼に頼母木小屋に着く。女性の管理人さんが休憩している間、濡れたものを乾かしてくださいと気配ってくれて嬉しい。ここは水が豊富なのでスパゲッティを茹でる。茹で上がるまでの間、冷えたビールを買って喉を潤す。
今晩泊まるえぶり差避難小屋の水場はあまり良くないとのことで、ここで明日の分の水も含めて4L補給して行く。水の分重くなったザックを背負い、足取り重くえぶり差を目指す。えぶり差岳手前にある鉾ヶ峰はこの山行一番の急登で疲れた足腰に堪えた。
鉾ヶ峰で頼母木小屋でもらった冷えたトマトに噛り付く。えぶり差避難小屋周辺はお花畑で私を出迎えてくれるようだ。小屋も綺麗で居心地がとてもいい。濡れたテントや寝袋を乾かし、散歩がてら周辺の花を観察する。外のベンチで日本海に沈む夕日を見ながら、頼母木小屋で買った日本酒を飲む。本当に幸せのひとときである。夜は新潟市内の夜景も見え、ここのロケーションは最高だ。
名残惜しいが昼までに下山しなくてはいけないので6時にえぶり差を後にする。カモス頭までは滑りやすいもののしっかりした登山道である。ここから林道終点まで松の木の根でできた急なところを下り、沢を渡ってから高巻きの道を慎重に進む。
林道終点に10時前に着く。最後の林道歩きは1時間半もあれば余裕でバス停まで行けるであろうと思っていたが、虫が五月蠅いので早足で歩いているにもかかわらず、大石ダムは見えてこない。ようやくダムが見えてきたが、バスの時間が怪しくなってきたので必死で歩き、最後に2時間競歩大会をしてしまった。
越後下関駅近くの共同温泉施設の前でバスを降り、100円払って4日間の汗を流してから帰宅した。久しぶりに独りでどっぷりと山と向き合えた4日間でした。
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