奥秩父主脈縦走 百名山3座踏破2泊3日ファストパッキング
- GPS
- 29:22
- 距離
- 54.1km
- 登り
- 4,353m
- 下り
- 4,518m
コースタイム
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 7:26
- 山行
- 10:45
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 12:08
- 山行
- 8:44
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 9:37
天候 | 初日:晴れ→雷雨→晴れ、2日目:晴れ→曇り→雷雨→曇り、3日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰路:バス:山梨交通 西沢渓谷入口〜塩山駅手前の仲沢バス停で下車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険な個所はありません。 |
その他周辺情報 | 塩山温泉 宏池荘 公衆浴場 (山梨県甲州市) |
写真
装備
個人装備 |
(幕営)<br />ファイントラック ツェルト2ロング
グランドシート
ペグ(ツェルト用12本)
ペグ グランドシート用4本
ストックBlack Diamond(テントポール用)
張り綱
張り綱用便利フック
ツェルト雨露拭き用雑巾
虫網
熊鈴
イスカ
ロールペーパーケース
テントマット(厚手と薄手2つ(山と道))
シュラフ #5(モンベル)
シュラフカバー(イスカ
ウルトラライト)
シャベル(軽量)
ペグハンマー(チタン)
テントライト拡散カバー(モンベル)<br />ヘッドライト(ペツル)
ヘッドライト用交換バッテリー2つ<br /><br />(食材・調理器具)<br />クッカー
NABETUKAM
ヒルビリーポット350(Jindiji mountain works)<br />スノーピークスタッキングマグ雪峰300
メッシュ風防
作りアルミ風防
ストッパーチェーン2つ
アルコールストーブ(LIXSADA)
クロス五徳
マイクロトーチアクティブ(SOTO)
アルコール
入れ容器大と小(FREELIGHT PP Bottle with Scale cap)
お茶
コーヒー
ミルクティースティック
sawyerソーヤーミニ
モンベル断熱バック
アルファ米容器(使用済空)
カトラリースプーンナイフチタン
食材入れ容器(青)
(必須装備)<br />ザック(オスプレイ)33リットル
ザックカバー
イスカウェザーテックインナーバック
レインウェア 上下 (ウインドストッパーアクティブシェル)
トレランシューズ
サングラス
帽子
虫よけスプレー
ゴミ袋
洗濯袋かつ
防水ケース携帯用も財布用の2つ<br />ウォーターボトル 500ml ソフトボトル
ウォーターボトル500mlハードボトル
ボトル固定用のフック2つ
ココヘリセンサー
ホイッスル
ファーストエイドキット
下痢止め
解熱剤
テーピング
マップ電子版
登山届
時計スント
スント充電ケーブル
スマホ充電用バッテリー0000mmah
上記用充電ケーブル
(着替え)スーパーメリノウール(薄手)
長袖・半袖各1枚
ソックス中厚手
モンベル五本指ソックス
コンタクトレンズ(予備)
コンタクトレンズ保存液
コンタクトレンズ保存ケース
目薬
歯ブラシ消臭スプレー
マスク
デオドラントスプレー(携帯用)
タオル(温泉入浴)
|
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備考 | コース設定をコースタイム×0.8に設定した。その理由は過去の経験を踏まえて荷物の軽量化を進める研究をしたり、登山靴ではなくトレランシューズをチョイスしたため、計画通りに前進できると考えていたが、急な雷雨で停滞を余儀なくされたり、競合軍での山行となり、十分な睡眠を取ることも出来ず、体力の回復ができなかったことでペースダウンしてしまった。 山と道のスリーピングマット厚手と薄手は即出し入れ出来て使い勝手は良かったが 携帯については、ザックの甘蓋上部にバンドで固定したが、樹林帯が多く、樹木の幹間の通り抜けや枝ぶりに引っ掛けるケースが多々あったのでザックの下面に固定できるようにザックをカスタマイズした方が良いと感じた。 今後、軽量・寝心地の良いエアマットも検討する必要がある。 今回、アルコールストーブをチョイスした。 スタッキング的には良かったが準備・片づけに時間がかかることで面倒くささを感じることもあって使用を躊躇する場面があった。時短のためにはガスバーナーの方が良いかもしれない。 今回は急な雷雨に遭遇し雨風を避けるために立ち止まって待機する場面が2度ほどあり悩まされた。軽量性を優先させたために完全防水ではないウインドストッパーアクティブシェル(ヘリテイジ)を選択したことで水の侵入を許してしまい体が冷えてしまうという経験をした。多少嵩が増えるがゴアテックスにするべきだった。 荷物の容積を減らすためにザックの中にスリーピングバックを入れ、シュラフ、シュラフカバー、着替えなどを突っ込んでパッキングすることで最初はコンパクトにできて良かったが、汚れた衣類、食材の包装ゴミが増えてくるに従ってパッキングが難しくなっていった。 下痢止めは持参してよかった。 大弛小屋のテント場のトイレは駐車場脇のトイレを利用しなければならない。 利用時にトイレットペーパー切れだった。その後も補充されることが無かったのでトイレットペーパーは持参してよかった。 予定していたテント場ではないキャンプ場を利用したが、少し水が硫黄臭かったように感じたので携帯浄水器SAWYER ソーヤー ミニを持参してろ過することができた。 結果的に食材が余っていることを考えると、持参した食材が多かったことになる。 フランスパンを1本持参したが2日目まで手つかずだったため持参したことを後悔したが、3日目体調が悪い中でシチューとフランスパンは体力を回復させる意味で効果的だった。フランスパンとアルファ米を半々で持参するのが良いかもしれない。 アマノフーズのドライフード、ビーフシチューは美味しかった。 帰りの着替えを減らすために、レインウエア下を代用したが、財布・スマホを入れるポケットが無かった。コンパクト且つ軽量なズボンを購入したい。 下痢気味だったため、あまり水をがぶ飲みできない中、水分も補給しなければならない。そんな時にポカリスエットやアクエリアスの粉末は持っていると良かった。 ちなみに甲武信小屋ではポカリスエット缶で400円で購入している。 ファストパッキングの場合、荷物を極力減らしたいため、下着の替えを最低限にしがちだが、今回は毎日着替えて不快感は抑えられた。 |
感想
(奥秩父縦走への想い)
私がこの奥秩父縦走にこだわるわけは、ファストパッキングで奥秩父を歩きぬくことが私のちょっとした目標で北岳のテント泊デビューから、北アルプスは涸沢カール、三俣山荘、薬師峠、岳沢小屋、横尾山荘、双六小屋、剱沢キャンプ場などで縦走と幕営を経験してきました。
2018年7月にソロでの奥秩父縦走もチャレンジしましたが、そのときは、65Lのザックに登山靴というスタイルで挑んだが、20kg近い重装備と登山靴が災いし思うようにスピードが上がらず、雲取山の登山口の鴨沢から3泊4日目の50km先の甲武信ヶ岳に登頂して、そこでフィニッシュとしました。
このロングトレイルはいい意味でも悪い意味でも
奥秩父縦走に必要な条件を学ぶ上で貴重な体験になりました。テントではなくツェルトに、登山靴ではなくトレランシューズにすることで、ペースアップが出来る事や、荷物一つ一つの吟味も重要であることを学ぶことができました。
2回目のチャレンジは昨年2020年夏です。
山友のしゅうさんとの挑戦でした。
新型コロナウイルス感染防止の観点から非常事態宣言が発出され、予定していたGWにチャレンジすることが出来ず、夏に持ち越されての挑戦でしたが、そこでも台風の影響により、奥多摩駅から挑戦したものの、降りやまない雨と、この先も好転が恵まれない天気予報のため、雲取山手前で、あえなく断念することになりました。
そして2021年またもやGWの挑戦を目の前にしていたところ、またもや非常事態宣言が発出されたが、今回は強行軍で決行しようと心に決めてはいたものの、
前日に微熱が出てしまい抗原検査を受けることとなり、延期することになりました。
今回、色々なことを経て、3回目のチャレンジとなりました。
今回はULウルトラライトなハイクについて
かなり、YouTube動画などで学びました。
クッカーのスタッキング術バーナーではなく、アルスト(アルコールストーブ)、パッキング術なども研究し先人達の道具選定・パッキング技術を学んでの挑戦になります。1泊だと、33リットルザックにはなんとか入るものですが、3泊となると食料で言うと約10回分になります。
今回の計画は清里〜奥多摩駅までの距離にして96kmになります。奥多摩〜清里にしなかった理由は
やはり、下り基調のほうが有利であろうと考えたからです。いずれにしましても、体力的にも非常に厳しい挑戦になることは言うまでもありません。
連日の山行で疲れをどのように回復させるかが、必須課題となるため適当な食材ではカロリー不足になるため、可能な限り栄養価の高い食材を必要と考えていました。
例えば常温で保存出来るベーコン、シチューのルーと野菜、椎茸、ブロッコリー、ヤングコーンなどもカットして持っていきました。
(出発当日)
今回は4連休でしたが、天気予報は概ね晴れの予報でした。今までにないくらいに好天に恵まれるであろうと、期待が持てました。
朝6時17分に最寄りの駅から列車に乗リました。
準備することで頭がいっぱいだったことと、どうせ、特急に乗っても清里の到着時間は変わらないし、乗車賃も安いほうがお得ということからでしたが、考えてみると長時間列車に揺られるので疲労も考慮するべきだったなあと反省しました。
目的地を清里駅に10:33到着でした。
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所要時間 4時間16分
乗換 5回
距離 163.3km
連休初日で好転に恵まれていたため、高尾駅での乗り換えでは多くの登山客が座席を取り合う状況でした。
登山客の大半は甲斐大和駅で下車していたので、大菩薩嶺を目指していたのだと思います。
小淵沢駅でJR小海線に乗り換えだったのですが、多くの観光客がホームで席を取ろうと列を作っていました。
なんとか我々も向かい合わせの席に腰掛けることが出来ました。
小海線は山梨県北杜市の小淵沢駅から長野県小諸を結ぶ鉄道で清里〜野辺山駅間にはJR鉄道の駅では日本最高所の地点があります。
我々のスタート地点は清里駅ですが、奥秩父縦走とは瑞牆山荘から奥多摩または同コースを逆走するコースを指すことが一般的です。
事実、小淵沢手前の韮崎駅でファストパッカー二人組が下車していくのを見つけましたし、ヤマレコの山行記録も大半は瑞牆山荘〜奥多摩間の記録が圧倒的に多いです。
私が清里駅〜奥多摩間にこだわった理由は、分水嶺トレイルレースが鴨沢〜清里間でこれと同じコースにしたかったこと、家族やラン仲間と清里の山荘に泊まり飯盛山にトレーニングがてら、ちょくちょく登っていて、いつか、そこから奥多摩までの奥秩父往還を歩きぬいてみたかったことからです。
10時33分 清里駅に到着しました。
清里駅でも。標高1274mとなっているが、避暑地と言われているが、暑さは平地と変わらないと感じていました。
公衆トイレが駅を出て右手前に設置されています。
トイレで用を足し、コンビニで飲み物を購入し
11時前に出発しました。
駅を背にして、左手方面に向かって進み、清里ラインに出たら、千ヶ滝を右手に見ながら、進みます。
坂道を下ったところから、飯盛山の登山口が出てきます。いつもは車も停められる獅子岩登山口からのスタートを頭に描いていましたが、コース設定が平沢牧場を通るコースになっていました。
樹林帯を進んで標高を稼ぎながら、カンカン照りの中を登っていきます。山腹から見上げた飯盛山の山頂には、数名の登山者がいるのが確認出来ました。
平沢峠からの登山道と合流し、すぐに山頂に到着。
1発目の山を難無くクリア、この時点で行程タイムより20分ほど貯金することが出来ました。
自分たちがスタートした清里駅の町並みも見下ろすことが出来たし、JR最高所の区間である清里駅〜野辺山駅間がいかに高所で傾斜があるかが、手に取るように見渡せ、八ヶ岳山麓、権現岳や赤岳、横岳も確認することが出来ました。
これから向かう尾根を眺めながら、「あの尾根か!」
「あの辺が信州峠かなあ?」「あの辺が、有刺鉄線があるところかな」とつぶやきながら、山頂の記念撮影と軽く行動食を口にして、出発しました。
飯盛山の次は、大盛山であっという間に到着しましたが、この先の上空を見上げると真っ黒な雷雲が視界に入ってきました。これから向かう尾根に既に雨が
降っている感じでした。
そうこうしている間に雷雲が瞬く間に覆いかぶさり我々の真上からポツポツと大粒大の雨が大量に降り注ぎはじめました。
同時に雷もなり始め、これ以上、稜線を進むのは危険だと感じ、できるだけ木の幹下を避けながら、枝ぶりのある木々の合間で、なるべく雨にあたらないようしゃがんだり立ったりしながら、二人で待機を余儀なくされました。
同行したしゅうさんとは、顔を見合わせながら
何故、いつもこんな大雨に遭遇するのだろうか?
とボヤきながら、レインウェアの上を着て、ザックカバーをかけて待機していました。
スマホでyahoo天気予報の雨雲レーダーを起動すると
まさに我々の真上だけに雷雲が停滞しているじゃありませんか? 「こんなことある?」「付いていない星に生まれたもんだと」嫌になりました。
雨雲レーダーでは、約40〜1時間くらいで雨がやむ予報で、さっき作り出した貯金はあっという間に使い果たし、この先の計画のズレを危ぶみました。
40〜50分が経過した頃、少し小降りになったのを見逃さずに前に進みました。
清里駅〜横尾山までのルートを、いかに足元がびしょ濡れにならず、通過することができるか?
その事を終始気にしていた私にとっては、ここまで雨に濡れたことで、もう、どうでも良くなっていました。
あらかじめ、ヤマレコで詳細なコース説明をしながら進んでいる人の画像と解説をスマホのオフラインに残し、その場でも確認しながら進むようにしていました。
特に横尾山までの道のりは、濡れた笹薮の中を進まなければなりません。笹が雨で濡れており、すぐにシューズに水を含んでしまうので防ぎようは無いと思います。よーく行く手を確認すれば、うっすら踏み跡
を確認することが、出来ます。
あとは稜線上で右手に柵を見ながら進み、その後、意図的にこじ開けられた有刺鉄線を右側にくぐります。その際に頭上の有刺鉄線だけに気を取られていると足元の有刺鉄線が不注意になり、足に刺してしまうので気をつけましょう。私は刺して痛い思いをしました。
その後は柵を左手に見ながら進みます。
あと、注意が必要なところは、道標で「三沢」が出てきて道がY字の2方向に別れますが、道なりに進んでしまうと左手に誤って進んでしまい、その後、すぐ下りになってしまうので、戻る際に上り坂になってしまいます。
途中、踏み跡が不鮮明なエリアがありますが、行く手のピンクリボンを一つ一つ確かめながら進みましょう。我々がここを歩いて感じたことは、夜間は避けて良かったです。夜間では踏み跡やピンクリボンを視認しにくいこと、そして単独ではちょっと危ないなと感じました。
しばらくすると「槍」という地点に到着します。文字通り、この地点は尖った形状になっています。
茂みの中でカサカサと何かが動く気配がしたと思ったら、その瞬間、野生動物が我々に気付き茂みの中から立ち上がって勢いよく走り去っていきました。
私ははっきりとはその姿を確かめることは出来ませんでしたが、連れがバンビ(小鹿)の姿をしかと確かめていました。恐らくは、その小鹿は茂みの中で休んでいたのでしょう。本来、ここは通らないはずのコースで遭遇する事はなかったのかもしれません。
その後は標高を確かめながら、あれが偽ピークなのか?横尾山なのか?と話しながら登っていくと山梨百名山の横尾山に到着しました。
横尾山を通過すると、開けたところに出てきて
ニョキニョキとした岩肌の瑞牆山が見えてきました。そしてしばらく歩き、下り基調になると、その先に山梨県と長野県の県境に位置する信州峠に出ることが出来ました。
そこから山梨県側の一般道の下りをジョックしながら下っていきます。この下り坂を下りきったところからみずがき山自然公園までは登り返しになります。
途中、小川山林道に入る予定でしたが、道路標識に出ているみずがき山自然公園までの残り距離を見ているとこのまま舗装路を進んだほうが近いのではないか?という判断になり、そのまま歩いていると、その手前にオートキャンプ場らしき施設が見えてきました。
何人かが、テントを設営しているのが見えましたので、時間も時間だし、みずがき山自然公園キャンプ場まで行くとかなり暗くなってしまうので、ここでもいいんじゃない? 判断して、一泊目をここで野営することにしました。
あまりあるテントサイトにしゅうさんと私のツェルトをストックを支柱にして皺なくきれいに張って設営しました。
ここには水洗トイレ、水場もあり、充分な設備で助かりました。持ってきたベーコン、椎茸、ヤングコーン、ブロッコリーを茹でて、ホワイトシチューのルーを溶かしてシチューを作りました。本当にとても美味かったです。
一つだけ嫌なことがあるとしたら、一晩中、猟銃らしき銃声音が、途切れることなくしていました。
寝付きも悪かったし、こちらに流れ弾が飛んで来るんじゃないか? と考えたほどです。
(2日目)
翌日は、1時過ぎに起床し、予定通り朝3時に出発しました。
テント場から、メイン通りに出て向かえば迷うこともなかったのですが、最短ルートととなる裏道を使ったため、少し迷いながら、みずがき山自然公園にたどり着きました。
みずがき山自然公園キャンプ場は連休ということもあり、所狭しとテントが張られていたので、結果的に我々がチョイスしたキャンプ場で良かったです。
朝の4時前とあってか、誰一人としてテントの外に出ておらず、寝静まっているようでした。
そこから登山道は北側の舗装路と林道を進み時計回りで瑞牆山を目指すか、反時計回りで富士見平小屋を経由して瑞牆山を目指すかの2通りになります。
我々はコースタイムで前者を選びました。
また、以前、瑞牆山に登った時も同じだったので、知っているコースにしました。
今日は早い段階でストックを使うことにしました。
なるだけ足に膝に負荷をかけずに歩き通したいし、先は長いし、せっかく持ってきて使わないのももったいないので活用することにしました。
前半はガレ場の林道を少しづつ標高を稼ぎながら、登っていきます。コースとしては不動沢沿いに歩いていく形になります。以前の記憶で不動沢には落差のある滝ではなく、岩肌を長い年月をかけて滑らかに削られて出来た滑り台のような滝があるのを記憶していました。それが不動滝なんですが、しばらくするとその滝に到着しました。
やはり、初めて訪れた時に見た感動度合いと二度目とではどうしても違うのですが、それは致し方ないのでしょう。ここのエリアはニョキニョキとした巨岩群に満ちたところなのですが、それぞれにネーミングがされているようで、青い看板に白ペイントの文字で名前が書かれています。
例えば「ししくい岩」「矢立岩」「魔天岩」というように、誰がネーミングしたのでしょうか?
昔からの言い伝えなのか? 山と高原地図にも記載はありません。自分で看板を用意して勝手にそこに設置したら「名前付け放題」じゃんか!と、くだらない考えが振って湧きながら歩いていくと、ロープや鎖のついたところが現れて、山頂が近づいて来たことを予感します。そして山頂に到着。
初めて訪れたときと同様に瑞牆山の山頂から見る景色は、日本のグランドキャニオンか! といったイメージを持つ人もいるのではないかと言うくらい落差と高度感があります。
山頂には大きな岩の座布団が敷き詰められた感じで、岩から下を覗き込むと吸い込まれそうなくらい高度感を感じます。
今日も先が長いので登頂した記念撮影をしてから、急ぎ富士見平小屋を目指しました。
山頂から富士見平小屋までのルートはとにかく、巨岩だらけの急な下り坂です。
登ってくる人の邪魔にならないようにすれ違いながら急いで下っていきます。ここを登ってこなくて良かったと思うくらい急な坂です。
ここで一人の人懐こそうな若い女性が登ってきました。岩と岩の間で落差のあるところで「ここをどうやって上がればいいの?」って
私達に聞こえるように話しかけられてちゃんと答えないと不義理なので、「その岩と岩の間に足をかけて体を両手で持ち上げる」って答えると、そのとおりにやってのけました。
ありがとうございます!と答えて、そのまま瑞牆山山頂目指して登っていきました。(このお姉さんあとがあります。)
我々はというと、富士見平小屋目指して急いで下っていきます。理由は富士見平小屋でコーラを飲もうと決めてたからです。いくら下りとはいえ、瑞牆山の下りは急な下り道で飛んで跳ねるように下っていける道ではなく、思ったように時間短縮が出来ません。
この下りは高度が高いところには以外と巨岩が多く、ハイカーを手こずらせます。下に行くほど歩きやすくなるのでペースを上げることが出来ます。
そして巨岩名物、桃太郎岩が現れます。
鬼滅の刃でも主人公が大きな岩を真っ二つに切り割るシーンがありますが、まさにそれと同じです。
きれいに割れてるから驚きです。桃太郎が出てくる感じがします。
そこから少し登り返して下ると富士見平小屋に到着しました。
ザックを小屋前のテーブルベンチに置き、お金を出してコーラ(400円だったか)を購入しました。お腹も空いていたので、ちょうどドライケーキ🍰(ドライフルーツが入ったケーキ)が500円で売っていたのでそれも購入しました。連れが、ここで調理して食べたいと言われたんだけど、かなり、時間が押していたので、それはやめようと話し連れも同じドライケーキを注文し食べました。なかなか、固くもなく味付けも甘すぎることもなく、とても美味しかったです。
約30分ほど休憩し、テント場下の湧き水で水を汲んでリスタートしました。ここからは、きついきつい登り返しです。1800m地点から金峰山山頂の約2600mまでの800mをひたすら登っていかなくてはなりません。途中、大日小屋で休憩し、大日岩を仰ぎ見て
そう言えば再放送で見ている百名山一筆書きの田中陽希、そう言えば、ここを登ってたなあと。
今回は時間もないので大日岩はパスして金峰山に直行します。このあと、後ろから猛追して登ってくる女性が現れます。さっきの瑞牆山の上り下りですれ違った女性です。私達がドライケーキと、コーラで休んでいたときに彼女は恐らくは瑞牆山山頂で行き着く隙もないくらいで折り返して金峰山を目指していたのでしょう。おひとりさまで帰りの時間も気にはなりながらの瑞牆山と金峰山の2座登頂を目指していたんだと思います。非常に話しやすく礼儀正しい女性で、上を目指しながら、我々よりも早いペースでガシガシと登っていくのですが、ついていくのがやったのとこで、なんとか離されないように後を追いかけます。時には上で追いつくのを待ってくれているかのようです。
彼女はこうも話してくれていました。
私は百名山を目指していて確か26座と言ったかな?
定かではありませんが登ってきたと、九州エリアも
登り、確か開聞岳と言っていたと思います。
そして今度は青木鉱泉に泊まりドンドコ沢で鳳凰三山を目指すと話していた。私も登頂経験があり、三山とは?となかなか山の名前を思い出せずにいましたが、
しばらくして思い出せました。
地蔵岳、観音岳、薬師岳と言うことが出来ました。
お互いの登山経験を話しながら金峰山山頂を目指します。あと、どのくらいですか?ねと尋ねられたので
この先で稜線に出るのだけど、そこからが長く、いくつかの偽ピークを超えていかなければならないと話しました。
時計で標高データを確かめながら、山頂までの残り高さを確かめながら、どのくらいでたどり着くのだろうか? と考えながらでした。
その女性はとても、人懐っこいかわいい女性で、すれ違いのおじさまたちにもちゃんと挨拶されていて、気軽に声をかけられやすい愛嬌たっぷりの女性なんだと思いました。やがて、上を見上げると大きな大きなイースター島にあるような巨石の石組みが視界に入ってきました。
山頂には五丈岩がシンボルとしてあるので、あと、もう少しです。ところどころでその女性は先に進んでいきましたが、なんとか付いていこうとしていたので、以外とペースアップになりました。
ただ、しゅうさんと顔を突き合わせながら、彼女はペースが早いので追従は難しいなあととリアクションして、先に行ってもらうように間をあけましたが
またもや、少し待っていてくれて、結果的に一緒に登る形になりました。私達は山頂を踏んでから、この先の大弛峠(小屋)を目指します。
彼女はピストンで富士見平小屋方面に戻らなければなりませんので、彼女だけ少しだけ先の山頂方面に登って行きました。あと記念撮影を終えたら戻ってくると思っていました。
目標到着時間を12時で予定していて、少し前に到着出来ました。五丈岩前には、数十人の登山客が記念撮影をしており、何人か、男女連だって五丈岩に登ろうとチャレンジしていました。
我々は五丈岩の前で小休止しながら、少しだけお腹に入れました。
しばらくすると、先程の女性が戻ってきて、カメラを出して五丈岩をバックに撮影しようと準備をしていたので、しゅうさんが撮りましょうか?と声をかけてあげたら、彼女は五丈岩の途中まで登るので、撮ってもらいたいと言うことでしゅうさんが撮ってあげました。彼女に登山アプリはどこを使っているのか?
聞いたら、ヤマップということで、私はヤマレコなので友達になろうかと思っていましたが、残念でした。
我々は、ここから大弛峠を目指すと話しましたが、頑張ってくださいと声をかけてくれ、逆に我々からは気をつけて下山してくださいと声をかけて別れました。
ここまで少しの時間でもご一緒出来たことは、力になりました。ありがとうございました。
そして、ここから先は、未知の領域に足を踏み入れることになります。瑞牆山から金峰山のルートは踏んでいるのですが、そこから前回はピストンで戻っているので、でも、またもや金峰山山頂で雷雲がやってきました。雨もポツポツ来て、またかよ!
と思いましたが、間近に落雷はないですが、ゴロゴロなっているので、足早に大弛小屋に下山しなければと思い先を急ぎました。
金峰山から鉄山、朝日岳とあまり記憶がありませんが
約1時間30分のコースタイムで下ったところで、雨足が強くなってきました。雷もゴロゴロまた鳴り出したし、少し危険を感じたので、少し木陰で雨が通り過ぎるのを待ちながら待機していました。
かれこれ30〜40分くらいでしょうか。
待機していたと思います。レインウェアを着て
ザックにザックカバーをかけていましたが、木陰にいたのですが、少し濡れてしまいました。
それよりも気温が下がってきて、体温が奪われていったことで少し寒さを感じていました。
多分、ここから体が冷えたことにより、ここから長くつらい腹痛が始まったんだと思います。
雨足が少しやわらいだので、そこからリスタートしました。みるみるうちに雨もやんでいきましたので、リスタートのタイミングはベストだったと思います。
続きはまた書きます。
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