初の北ア制覇も、実はなんちゃって登山(乗鞍岳)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 5.7km
- 登り
- 386m
- 下り
- 373m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
バス
復路:畳平−路線バス−平湯温泉−バス(中央高速バス)−自宅(東京) |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは畳平のバスターミナル内観光案内所内にあります。(但し、観光案内所は通常AM8:30位〜PM4:30迄で、時間外は鉄格子のシャッターで閉鎖されます。なお、届出書もちゃんとありました。)尚、バスターミナルの建物自体は早朝から開いていました。 前後しますが、平湯のバスターミナルの建物は早朝は閉まっていて、トイレも使用できません。畳平の公衆トイレは早朝から利用できます。(無料) 登山道ですが、概略すると以下の通りです。 ‐平〜肩の小屋:自動車が走れるほど道幅も広く、また勾配も緩やかな砂利道 肩の小屋〜標高約2850m:岩と小石、細かい砂利等が入り混じって滑りやすい I弦睫2850m〜標高2900m:岩や大きな石だけの歩きづらい登山道 ど弦睫2900m〜標高3000m:再び△隼たような登山道 ド弦睫3000m〜頂上:再びと似たような道 |
写真
感想
なんちゃって登山シリーズ、第5弾!?
第一弾:(奥多摩)大塚山「御嶽ケーブルカー」利用:実質標高差約88m
第二弾:(長野)車山「リフト」利用:実質標高差約10m
第三弾:(福島)一切経山「バス」利用:実質標高差約372m
第四弾:(那須)茶臼岳「ロープウェイ」利用:実質標高差約231m
念願の初北アルプス、初3000m峰、今回も私恒例?の「なんちゃって」シリーズにて無事達成することができました。
ここのところ夏山登山は天候に恵まれず、私の登山の最大目標である「頂上からの眺望」はほぼ達成できないままの状態が続いていました。
ということで、今回は記念すべき「初北アルプス&初3000m峰」ということもあって、何としても目標を達成すべく天気予報の状態から登山決行日を決めました。
毎日天気予報とにらめっこしながら、慎重に日程を選び実施に至りました。
また、9月に入ったとはいえ、まだまだ基本的には夏の天気の気圧配置なので、天候が比較的落ち着く「早朝」の時間帯の登山、とすることにしていました。
今年も地元のバス会社が、「ご来光登山」ということで、9月末まで畳平に午前5時前に到着する早朝バスが運行されていますので、私もこれを利用することにしました。
早朝バスの利用、ということで乗鞍岳のふもとの平湯温泉に前泊(正確には仮眠泊)することにしました。仮眠泊のサービスは私のような貧乏登山者の最大の味方で、このようなサービスを提供してくださる「穂高荘 山がの湯」様には本当に感謝申し上げます。ちなみに、この仮眠泊サービスは通常のホテル内の温泉にも自由に利用できて、しかも一人用の仮眠室(布団、枕、毛布、浴衣付き)が利用できて、午後4時半以降の利用とはいえ、¥1,900は大変お得だと思います。)
さて、いよいよ登山開始です。
興奮していたためか、ほとんど睡眠できない状態でしたが、御前2時半頃に起床し、色々と準備をした後、御前3時半頃、平湯のバスターミナルに到着しました。(徒歩約3分程度)
平日とあって、平湯からのバス利用者は私を含めて7名だけでしたが、途中のほうのき平バス停からは約15名程の登山者が乗り込み、それなりの乗客数になりました。
バスは本来の畳平のバス停より少し手前で一旦停車しました。これはご来光登山に便利なように、富士見岳と大黒岳の登山道の手前に停車するサービスです。大半のお客様(私も)ここで降りたのですが、私はトイレと登山カードの提出もあったので、真っ暗な道をバスターミナルまで歩くハメになりました。(単にバスを降りなければ良かっただけのことですが、大半のお客様が降りたため、私もつられて降りてしまいました。)
もっともその分、標高2700mの高地から雲ひとつない星空の眺めは素晴らしく、大変感動しました。
畳平に付き、トイレや登山カードの提出を済ませ、いよいよ剣が峰に向けて出発開始です。夜明け前(後で調べたらこの日の日の出時間は午前6時28分)とはいえ、東の空が白み始め、ライト無しでも十分に安心して歩けるようになりました。
畳平から方の小屋までは自動車も通れる広くて勾配も緩やか(標高差約76m程度)な道なので、高山病を防ぐための高地順応にも助かります。
肩の小屋手前で雲海から湧きあがるご来光を見ることもでき、最高のスタートとなりました。もっとも予想外だったのは、初めての山ということもあって、なるべく他の登山者の後を登る予定なのでしたが、私を除くすべての登山者がバス下車後ご来光を見るべく富士見岳や大黒岳を目指した様子で、方の小屋への一番乗りが結果的に私となってしまい、先陣を切ることになってしまいました。
肩の小屋からは登山道らしい少々荒々しいガレ場状態の登山道になりましたが、さほど勾配も急ではなく、しかも頂上まで延々と左右両側にロープが引かれているので道に迷うこともなく慎重に歩きさえすれば私のような登山初心者でも安心して登ることができます。(但し細かい砂利状の部分も多く、下りは大変滑りやすく注意が必要です。)実際、下山中にはかなりの御高齢のご夫婦の方々ともすれ違いました。
肩の小屋からは剣が峰頂上の神社が見え、目標がハッキリとわかること、視界を遮るものが何もなく、絶景を見ながらの登山ということもあって大変気分の良い登山が続けられます。
畳平を出発して約1時間20分、途中何回も景色を見ながらの休憩をはさみながらの楽しい登山となりました。頂上からの360度全周囲の絶景は筆舌に尽くしがたく、まさに登った人だけが味わえる最高のプレゼント、といった感じでした。
いつものことですが、下山が不得手な私は(多少横道はしたとはいえ)ほとんど休憩も取らなかったにもかかわらず、登山よりも5分余計に時間を費やすこととなり、あらためて今後の登山計画の中での下山時間の勘案に十分注意が必要であることを思い知らされました。
ということで、初の北アルプス&3000m峰は勿論私の登山歴の中でも最高の素晴らしい経験となりました。特に3000mを超える高所からの景色は、今まで経験してきた2000mクラスの山々とはやはりかなり違い、「高さ」を心から実感できるものでした。
バスを使えば私のような登山初心者(但し、準備と装備はきちんと必要です!)でも十分に安心して登れる山ですので、今話題の富士山も大変良いと思いますが、
標高差が少なく登れる今回の乗鞍岳を登山初心者に是非ともお勧めしたいと思います。
ちなみに次回の登山予定は(早ければ今月中に)、長野県の北横岳です。ちなみにロープウェイを使っての実質標高差約262mで、「なんちゃって登山シリーズ、第6弾」となる予定です。今後も暫く「なんちゃってシリーズ」が続きそうです。
※「なんちゃって登山」:ケーブルカーやロープウェイ、バスや乗用車等を利用し、極力標高差を減らし、登山の疲労や苦労を軽減して登頂を目指す、ちょっと自慢できないタイプの登山・・・もちろん私の作った造語です。
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