【パノラマ銀座】大天井岳〜常念岳〜蝶ヶ岳〜上高地
- GPS
- 24:44
- 距離
- 38.7km
- 登り
- 3,008m
- 下り
- 2,860m
コースタイム
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 7:10
- 山行
- 4:21
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 4:37
- 山行
- 4:44
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 5:21
- 山行
- 5:28
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 6:34
天候 | 期間中快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
23:00竹橋〜4:30一ノ沢 毎日アルペン号夜行バス 【帰り】 16:00上高地〜20:30新宿 |
コース状況/ 危険箇所等 |
問題なし |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
念願の北アルプス縦走へ。当初の予定は燕〜常念〜上高地でした。
出発当日数時間に中房で土砂崩れのため、急遽1日目の宿泊小屋を燕山荘から大天荘に変えてのスタートになりました。
【1日目】
夜行バスで一ノ沢まで行き登山開始。高低差もそれほどなく歩きやすい道です。ただ増水しているのか、ところどころ完全に小川の中を進む道があったりするので注意。たまに展望が開けて開放的な場所を挟むので飽きずに歩けます。
胸突八丁からが踏ん張りどころ、沢の横を高巻く道の後樹林帯をつづら折りで登っていくまで結構キツイです。胸突八丁の前半がお花畑なのは嬉しいところ。いろんな花が咲き乱れていてなかなか進めず。
つづら折りが終わると急に前が開けて、常念小屋と槍穂高がドーンと広がりました。あまりに現実離れした光景でしたが、段々北アルプスに来た実感が湧いてきてテンション急上昇。本日の宿は大天荘でまだまだ長いため、先へ進みます。
この時点で結構体力を消耗していたので、大天井岳までに何回かあるアップダウンは地味にきつかったです。それでも眺めは素晴らしかった!左にはずっと槍穂高の絶景が続いていて、歩くにつれて雲ノ平の山々。高山植物も多くて、写真撮りつつ歩いてたら大天荘が見えてきました。大天荘はとにかく綺麗な山小屋で、ここに泊まるためだけに来てもいいと思えるくらい良かったです。寝る場所は壁で区切られてカーテンを閉められるので、ほぼ個室のように過ごせるし。ランチのインディアンカレーは絶品だし、生ビールも飲めるし。夜ごはんも普通に街中にあってもおかしくないレベルで美味しいし、夕食後はランタンが灯ってカフェバーのようになって、お酒とか飲めたりするし、外出れば槍穂高の絶景だし、夕焼け朝焼けは美しいし、とにかく素晴らしかった。
【2日目】
翌日も朝から良い空。モルゲンロートもバッチリ。この日は常念小屋に引き返すだけなので、のんびりコーヒーを飲んでから大天井岳周りを一周することに。燕側の分岐までは思った以上に下ります。その後大天井ヒュッテ方面へ。ここからは高低差はそれほどないけど、岩場鎖場が連続します。意外と怖いかも。大天井ヒュッテが見える頃に何かの気配を感じたと思ったら、猿の群れが下から上がってきました。結構多くてひと気もないしで、恐れをなして引き返しました。大天荘まで戻ってきて話したら、何もしないとのこと。70頭くらいに囲まれたこともあるらしい…
気を取り直し、常念小屋へ引き返し。昨日見たはずなのに、相変わらずの絶景でしょっちゅう写真を撮るのでなかなか進まず。途中で念願の雷鳥にも遭遇!のんびり歩いてお昼前には小屋着。受付を済ませたらカレーのお昼ごはん。食べたら周りを散策したり、食堂でのんびりしたり。夕飯を食べたら夕焼けを見に行きました。昨日夕焼けを見ている時かなり寒かったので、今日は上下レインで完全防備。ちょっと雲が多かったけど日が暮れるにつれてなくなり、ずっと曇っていて見えなかった安曇野方面もよく晴れて、相変わらず綺麗な夕焼けでした。夜になったら星空に挑戦。いろいろ試行錯誤して常念岳をバックに写真を撮って見ると、結構良い感じに。ただ天の川はわかりませんでした。
【3日目】
ごはん前に外に出てみると、真っ青な空に下がオレンジ色に染まっていて、なんとも素晴らしい朝に。八ヶ岳も見えるし、槍穂高は雲が全くないし、常念岳はオレンジに染まるしで、朝から良いもの見せてもらいました。ごはんを食べて栄養補給したら出発。この日は初日並みに結構疲れた…まずは常念岳。岩場でかなりの急斜面をひたすら登っていきます。高所恐怖症にはなかなかの斜面。登って気付いたけど、小屋から見ていた常念岳のトップは実は頂上ではなく、頂上はさらにその先だったという。でもそこまで登ってしまえば頂上までは穏やかな登り。山頂からは槍穂高がより近く見えて、まさに目の前に絶景が広がっていています。それほど広くはないけど、意外と休める場所は多いです。絶景を堪能して栄養補給したら蝶ヶ岳方面へ下ります。
山頂から蝶ヶ岳ヒュッテまで見渡せるけど、これがかなりの遠さ。しかも直下はかなり急で、ちょっとでも怖いと思ったら足が止まりそう。そんな岩場を鞍部まで400mをひたすら下ります。登りも怖かったけど下りも結構怖い、そしてこちらの登りもキツそう。下りきったところから登り返し。最初のピークを過ぎると久しぶりの森林へ。次のピークにはお花畑。結構咲いていて、元気をもらえます。お花畑の向こうには蝶槍のピーク。蝶槍まで行くと穏やかな道になります。大分近くなった槍穂高を眺めていると蝶ヶ岳ヒュッテに着きます。それまでも眺めは良かったですが、蝶ヶ岳は特に素晴らしい。どうぞ見てくださいと言わんばかりの堂々とした山並みが目の前に広がっていて、締めの景色にふさわしい。
蝶ヶ岳ヒュッテは2段ベッドの上を占有でした。2段ベッドと言っても見たことないような立派なもので、カーテンを閉めれば個室だし、中も広くて快適。お昼はカレーとレモンスカッシュ。レモンスカッシュは冷えたジョッキで出してくれるので、めっちゃ美味しい。デザートはきなこ大福とお茶で。夕方前真っ白になってしまったので今日は無理かなと思ったけど、急に晴れてきて絶景が広がりました。360度入道雲に囲まれ、夕日に照らされオレンジに染まった雲、頭上は綺麗な青。北アルプス滞在3日目だけどどんどん景色がすごいことになります。
日が落ちたあとは星空。出た時は曇ってたけどそれも晴れて、一面の星空。しかも天の川も見えてきた!生まれて初めてはっきりと天の川が見れて、カメラで撮りまくりました。
【4日目】
最終日の翌朝もすごかった…広がる雲海、グラデーションの綺麗な空。もう毎日凄かったけど、最終日は特に美しかった…
ごはんを食べたらついに下山、森林限界の景色ともお別れ。下り始めるとすぐに森の中に入ります。ここから妖精の森まではお花畑、そのあとは樹林帯をひたすら下っていきます。ここを登るのはかなりしんどいはず。
飽きてきて下るのも疲れた頃にようやく徳沢へ到着!他と違ってここは下山しても美しい景色。徳沢園でソフトクリームを食べて疲れを癒しました。ここからはのんびりハイキング。下から見上げる北アルプスも迫力があって綺麗。途中明神池に寄りましたがおすすめです。清らかさが別次元。この近くのカフェドコイショも開店していれば寄りたかった…
小梨平でソースカツ丼を食べて、風呂で汗を流してからバスターミナルへ。バスの時間までザックを預かってもらい身軽になって散策。河童橋周辺はお土産屋が多いし景色もよくて楽しいです。五千尺ホテルでチーズケーキを食べながらひと休み。山の方から雷の音が響いてきたので、バスターミナルへ引き返しました。毎日アルペン号の上高地発は、上高地が始発ではなく案内もありません。時間になると現れて駐車場に止まっているので見逃さずに。
初めての長期間山行でしたが、最高過ぎました。帰ってから写真を見返すととんでもないところに行ってたんだなと。あまりに現実離れし過ぎてファンタジーの世界でした。気軽には行けないけど本当行って良かったです。
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