記録ID: 341774
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沢登り
丹沢
世附川水系 大矢沢(大屋沢)右俣
2013年09月07日(土) [日帰り]
- GPS
- 04:45
- 距離
- 4.5km
- 登り
- 493m
- 下り
- 487m
コースタイム
世附P9:55−
10:10大矢沢出合−
10:40標高430m二俣−
右俣へ
11:42標高610mゴルジュ内−
12:20ゴルジュ内6m滝高巻き終了−
13:12林道不老山線−
林道を北へ
13:23大矢沢左岸尾根取付き13:50−
大矢沢左岸尾根下降
14:18大矢沢出合−
14:34世附P
10:10大矢沢出合−
10:40標高430m二俣−
右俣へ
11:42標高610mゴルジュ内−
12:20ゴルジュ内6m滝高巻き終了−
13:12林道不老山線−
林道を北へ
13:23大矢沢左岸尾根取付き13:50−
大矢沢左岸尾根下降
14:18大矢沢出合−
14:34世附P
天候 | 曇り(丁度良い気温) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・10台程度駐車可能 ・トイレは橋をやり過ごした先にある駐車場にあり ・登山届ポストはないので、面倒だた玄倉バス停等へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
■大矢沢(大屋沢)右俣 不老山から丹沢湖畔西端へ流れ込むマイナーな沢だが 標高430m二俣から、左俣へ進めば3つのゴルジュが存在し 特に2つ目の深いゴルジュには2段30m以上の大滝がある。 この大滝は直登不可で右岸高巻きもかなり悪いので 左俣はオブザベーションができる沢の中級者以上向け。 また右俣は左俣よりは易しいが、標高620mにあるゴルジュ内の 6m滝左岸高巻きが核心だ。 下山路は一般登山道が不老山から山市場方面へ向かうものくらいで これを利用すると車の回収が厳しくなる。 左岸尾根か右岸尾根を使えば元に戻れるが、地形図とコンパスが使え なければ厳しい。 遡行グレード:1級上 .▲廛蹇璽舛論消安行きバス利用ならば、浅瀬入口から世附方面へ県道を 40分くらい歩いて、世附川橋(手前の世附大橋ではない)を渡る。 また車ならば世附川橋すぐ手前の世附Pか、その先のトイレのある駐車場が 使える。 世附川橋を丹沢湖の対岸(南側)に渡り、突き当りの右にあるロープを 跨いで林道をしばらく進めば、堰堤の架かった広いゴーロ沢に出る。 これは源五郎沢(この沢は核心が脆くて大滝の高巻きも難しい上級沢だ)。 この沢を渡り対岸の営業していないバンガロー内を通り樹林を抜けて 石畳のところから世附川河原に下りる。 少しで左から堰堤で合わさる沢が大矢沢。 堰堤は計9個連続する。 最初の堰堤は出合右側の急なザレに架かっている残置ロープから薄い踏み跡を 登り、2個目の堰堤上部を目指して下りる。 残りは左右どちらか巻ける。 9つ目は右側の側壁残骸から乗越して少しで標高430m二俣。 水量比は概ね1:1。 左俣は第1ゴルジュ帯に小滝が架かっている。 (左俣の記録は2012/11/04付けでヤマレコアップ済み) 1λ鵑貌るとすぐ左側に倒木の架かった4m滝。 滝左手のカンテを倒木潜って高巻く。 次の2段Y字2m小滝の上で、水は荒れたゴーロ帯の下に伏流してしまう。 右手に崩壊地を2つ見送ると再び少ないながら水が復流してくると 沢はようやく狭くなってくる。 ぞ滝と4段5×8m、3m滝を容易に越して、標高590mで沢は左に曲がり 出すとゴルジュとなる。 特に左側はこの沢にしては高い壁だ。 連続小滝を6個ほど越すと、正面はルンゼとなり、水のある本流は右に 曲がっていく。 2m岩滝を越すと壁はいよいよ高くなり、奥に6mの核心滝が立ち塞がって いる。 近づいてみると登れなくもないように見えたが、この山域特有の脆さも 危惧されたし、今回はソロなので深追いはしない。 さて高巻きを探る。 5m手前右側の土と脆そうな岩状のザレに一旦は取り付くが、上部に信頼たる ホールドがないし、経験上突っ込めばハマりそうだったので止め、 先ほどの正面ルンゼ二俣まで少し戻って、ピンクテープのある右尾根(左岸 尾根)へ登る。 岩場を右手にトラバースし、岩場の上に回り込んで小尾根に乗った。 赤杭の境界標があるが、それを追ってしまえばおそらく尾根を登っていって しまうであろうから、3つ目の赤杭辺りで左の6m滝上部を目指して やや急な土ザレをトラバースし下り口を探った。 手掛かりのない急な土ザレを下りればどうやら6m滝の落ち口だが もし滑ってしまったら6m滝をダイブする可能性もあるので 慎重を期し太目の木にロープをかけて降りた。 驕りや怠慢、一つのミスは死につながるからね。一挙手一投足、静荷重、 静移動だ。 イ垢鮎紊砲2連続のCS(チョックストーン)だが問題なく越えて 上流の幾つかの小滝を容易に越えていくと、右が小ゴルジュ状の涸れ沢、 左が上部が開けた水流のまだある沢とに分かれている。 ここは左沢へ行くと、またすぐに二俣状。 左沢の上には終点の林道が見えるが、結果、左沢は行かない方がよい。 林道は完全に崩落しており、山側の狭いコンクリートバンドしか 残っていないからだ。 右沢に入ると水もいよいよ涸れて、林道の護岸堤。 護岸堤は今回左コーナーの崩れたところを強引に登って林道不老山線に出た。 今回下山は大矢沢右俣左岸尾根とした。 先ほど出合の堰堤左岸を巻いたとき、尾根に続く薄い踏み跡と境界標を確認 できたので、おそらく森林作業径路が残っていると踏んだからだ。 地形図を確認すると、遡行終了点から林道を北へ向かい、西へ向きを変える ところが左岸尾根取付きだ。 荒れ放題の林道を行ってみると取付点には森林区界案内版があった。 植林帯を下ると尾根もはっきりしだし、目論見通り薄いが境界標も時折テープ もある。 注意するのは標高540mで北へ伸びる尾根から外れ、東に向くやや急な尾根に 乗ることだと地形図から確認。 570m辺りから森林作業用のトラロープがずっと伸びているが、このロープは 危惧していた540mから北の尾根に向かっている。 ここでちょっと考える。 トラロープが伸びておりテープも先にあるということは、植林作業径路を 作ってあるのだろう。 だが待てよ。トラロープの色褪せ具合からそれほど新しくはなさそうだ。 数年前に西丹沢を襲った大豪雨は下の水ノ木林道をズタズタにしたから この径路を追っても、どこかで崩落して下降できない可能性もある。 出合に向かう東尾根は、先ほど下側を見た感じでは崩落個所は考えにくい。 ということでトラロープの誘いを丁重にお断りして、自分の決めた尾根を 下りる。 小岩交じりでやや急だが、うっすらと踏み跡もあり、境界標も時折出てくる。 沢の音も真下に響きだせば、行きで使った堰堤巻き径路となり 世附川河原に下降完了。 尾根取付点から河原まで30分も架からなかった。 |
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