後立山遠征
- GPS
- 174:09
- 距離
- 53.9km
- 登り
- 6,684m
- 下り
- 6,491m
コースタイム
- 山行
- 8:53
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 10:12
- 山行
- 4:06
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 4:32
- 山行
- 7:21
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 7:59
- 山行
- 2:21
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 2:32
- 山行
- 8:12
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 9:22
- 山行
- 8:25
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 9:25
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
前日の8月23日 23時00分に新宿都庁前から毎日アルペン号で出発。
明けて、8月24日 5時10分 猿倉到着
到着の時点では弱い雨が降り続いていた。
猿倉荘で水の補給とトイレを済ませ、身支度を整えて6時30分 猿倉出発
砂防工事の専用道路を淡々と歩き、7時30分 白馬尻小屋到着。
ここから楽しみにしていた大雪渓の始まりです。
小屋を出てしばらく右岸を歩き先行者のトレースを参考に適当なところで冬装備を整えて雪渓に取り付きました。
雪渓は完全に凍結していて、ストックも刺さらないような状況でした。
杓子岳の方向から絶え間なく、小石が崩れるような音がして落石が飛んできそうな感じでした。
葱平から大雪渓を俯瞰すると登ってくる人が小さく見えました。
しばらく登山道の両側にはお花畑がつづきましたが、時期的には少し遅かったようでした。
小屋が見えだすと左岸に猿の群れが楽しそうに遊んでいるのが見えました。
このころには天気も回復して、杓子岳も迫力のある姿を現していました。
12時30分 白馬岳頂上宿舎到着 小屋で昼食をいただいた後にテント設営して、小休止する。
仮眠をとりながらも、小屋のご主人が「今日からしばらく天気は崩れるので下山するなら明日しかない」と言っていたのが気になっていたので、とりあえず15時10分にテントを出て15時45分 白馬岳山頂に到着しました。
山頂は貸し切りで、杓子岳方面・栂池方面・雪倉岳方面・富山湾の素晴らしい展望を満喫することができた。
その後、テント場の少し上の稜線から富山湾に沈む夕日を多くの登山者と一緒に見つめました。
夕食を済ませて、テントで横になっていると雨が降り出し、雷もとどろき、雨と風は一晩中続きました。
25日 終日停滞
小屋のテレビで天気予報を確認したが、数日は回復しない予想にがっかりする。
風だけなら出発しようと考えていたが、雨も強く、停滞することにした。
テン泊していたパーティも小屋泊りの人も、10時くらいにはすべて下山してしまい、
テントの中でモヤモヤしていると、女子大生4人組が雨の中大雪渓を登ってきて、
楽しそうに雨の中テントを設営していたのが見えて、とてもホッとした。
その後も、続々と登ってこられて3時前には6つのテントが立っていた。
3日目は雨は降り続いていたが、昼からは少し持ち直すとの予報を信じ、天狗山荘を目指して7時30分 白馬岳頂上宿舎出発
ガスと雨で何も見えなかったが8時05分 杓子岳山頂・9時10分 白馬鑓ヶ岳山頂・9時40分 鑓温泉分岐到着
このころには手を広げると飛べそうなほど風が強く、雨もひどかった。
分岐付近で天狗山荘から戻ってきた登山者から話を伺うと「天狗山荘は雨風強く撤退して白馬山荘に戻る」とのことでした。
とりあえず、「行ける所まで行ってみよう」とも考えましたが、天気が回復するとは考えにくく白馬鑓温泉を目指すこととした。
ところが、稜線から下山開始すると徐々に天気が回復してきて、辿ってきた稜線が見えるようになり、白馬鑓温泉に到着するころには快晴となっていた。
11時30分 白馬鑓温泉小屋到着 テント設営
仕方がないので温泉に入ってのんびりすることにする。
4日目は朝の時点では雨は降っていなかったが、午後から少し回復するとの予報を信じて、天候が回復しなければ引き返すことを条件に7時00分 白馬鑓温泉小屋出発する。
1時間くらい経過すると先行していた登山者が敗退して戻ってきた。
異口同音で「稜線は雨風共に激しく歩ける状態ではない。」と語っていた。
本当は先行者の言葉を信じて下山した方が良いのではと何度も考えましたが、昨日のように午後から回復する可能性もあり、自分の目で確かめなければ帰らないと心に決めて、ひたすら雨の中稜線を目指しました。
9時40分 鑓温泉分岐は予想通り激しい雨と風でしたが、長野県側の天狗山荘に続く登山道はほとんど風がなく、ガスがかかっている状態でした。
10時05分 天狗山荘に到着すると支配人は札幌在住の方で丁寧に天気図を解説してくれて「私は午後も天気は回復しないと思います」と説明していただいた。
しかし、予想に反して、次第に天気は回復して唐松岳方面からくる登山者は「ガスっているけど大丈夫」との心強いお言葉に励まされました。
10時25分 天狗の頭・10時50分 天狗の大下り・12時20分 不帰1峰の頭のあたりに差し掛かるころにはガスの切れ間から歩いてきた稜線が見えたり、下の方に八方池山荘も見えました。
13時25分 不帰2峰北峰・13時45分 不帰2峰南峰を通過しましたが、そこだけ嘘のようにガスが抜けて1000m以上あると思われる谷底までハッキリと見て取れる状況に「目の前の鎖だけに集中しろ」と何度も自分に言い聞かせて慎重に通過した。
14時35分 やっと辿り着いた唐松岳山頂は一般登山者の団体さんに占拠されていた。
15時00分 唐松山荘 テント設営
日没までの間、ガスの切れ間から唐松岳や剱岳などが何度か見えました。
5日目は、目を覚ますと雨がテントを叩いていた。
今日は終日雨の予想なので五竜山荘までの3時間の予定で8時30分 唐松山荘出発
出発してすぐに鎖場が連続する部分でストックを片付けていると、昨晩隣でテン泊していたカップルがやってきた。
男性は110Lのザックで女性は25Lのザック この男前の男性はその110Lのザックを下すことなく、「ちょっと見てくる」と告げるとスルスルと岩場を下りて戻ってくると「50mくらい鎖場が続くのでロープを出します」と手際よく準備を始めた。
私たちにも「岩が濡れているので気を付けてください」と心配りも完璧でした。
9時45分 大黒岳山頂・10時45分 遠見尾根分岐・11時00分 五竜山荘 小屋泊
五竜山荘の夕飯はカレーの食べ放題で2杯いただきました。
夕食後は戸隠から来られていたご夫婦と北海道の登山の話や戸隠の山の中でクマに襲われた話など楽しいひと時を過ごしました。
5時45分 降りしきる雨の中、五竜山荘出発
今日は八峰キレットの通過が必要な日程でしたが天気が思わしくなく、危険であれば引き返して、遠見尾根から
下山する覚悟で出発。
出発してすぐに岩場の連続で緊張する場面もあったが、風がさほど強くなかったので救われた。
6時40分 五竜岳山頂に到着、頂上には4人の男女が写真を撮っていた。
私たちの本日の核心はここからなので早々に出発する。
まずは、五竜岳からのガレ場の急坂を落石に注意しながら下っていきます。
細い岩塔を超えて北尾根の頭付近の崩れやすい壁を梯子で下り、口の沢のコルで一休みして「三段の岩」と呼ばれる
急な岩場の下まで来ると、岩肌を雨が流れていて、鎖なしでは通過できない状況でした。
鎖を伝って何とか10時20分 キレット小屋に辿り着き、一安心しました。
小屋のご主人に「ここからは帰ることができないので体力があるなら冷池山荘まで行きなさい」と言われた。
カップラーメンを食べながら、連日午後からは天気が持ち直しているので冷池山荘まで行くことにする。
八峰キレットも核心部を超えており、鹿島槍ヶ岳さえ超えれば、冷池山荘に向けてずっと下りなので、雨の中無理せずに
ゆっくりと歩きだした。
歩きだすとすぐに男子大学生の山岳部の一行が前からやってきたが、すれ違うスペースがなく、梯子の下で安全を確保して、学生さんを通過させた。
雨の中黙々と歩く、12時30分 鹿島槍ヶ岳北峰・13時20分 鹿島槍ヶ岳山頂到着
何も見えないので、何も感慨はないのが残念である。
鹿島槍ヶ岳を下り始めると、急に風が弱まり、雨も上がりガスの切れ間から布引山に続く稜線が見えた。
ここまで雨の中を何も見ずに歩いてきたので、ザックを下して、いつまでも布引山を眺めていた。
14時20分 布引山山頂から稜線をたどると種池山荘が見えた。
陽の当たる登山道をゆっくりと冷池山荘を目指して歩く。
とても気持ちが良い。
15時10分 冷池山荘 小屋泊
ここもテン泊と考えていたが、テン場と小屋が遠くトイレも水場も小屋にしかないのと、前半で食べ過ぎて食料が心配だったので
小屋泊とした。
5時45分 降りしきる雨の中、五竜山荘出発
今日は八峰キレットの通過が必要な日程でしたが天気が思わしくなく、危険であれば引き返して、遠見尾根から
下山する覚悟で出発。
出発してすぐに岩場の連続で緊張する場面もあったが、風がさほど強くなかったので救われた。
6時40分 五竜岳山頂に到着、頂上には4人の男女が写真を撮っていた。
私たちの本日の核心はここからなので早々に出発する。
まずは、五竜岳からのガレ場の急坂を落石に注意しながら下っていきます。
細い岩塔を超えて北尾根の頭付近の崩れやすい壁を梯子で下り、口の沢のコルで一休みして「三段の岩」と呼ばれる
急な岩場の下まで来ると、岩肌を雨が流れていて、鎖なしでは通過できない状況でした。
鎖を伝って何とか10時20分 キレット小屋に辿り着き、一安心しました。
小屋のご主人に「ここからは帰ることができないので体力があるなら冷池山荘まで行きなさい」と言われた。
カップラーメンを食べながら、連日午後からは天気が持ち直しているので冷池山荘まで行くことにする。
八峰キレットも核心部を超えており、鹿島槍ヶ岳さえ超えれば、冷池山荘に向けてずっと下りなので、雨の中無理せずに
ゆっくりと歩きだした。
歩きだすとすぐに男子大学生の山岳部の一行が前からやってきたが、すれ違うスペースがなく、梯子の下で安全を確保して、学生さんを通過させた。
雨の中黙々と歩く、12時30分 鹿島槍ヶ岳北峰・13時20分 鹿島槍ヶ岳山頂到着
何も見えないので、何も感慨はないのが残念である。
鹿島槍ヶ岳を下り始めると、急に風が弱まり、雨も上がりガスの切れ間から布引山に続く稜線が見えた。
ここまで雨の中を何も見ずに歩いてきたので、ザックを下して、いつまでも布引山を眺めていた。
14時20分 布引山山頂から稜線をたどると種池山荘が見えた。
陽の当たる登山道をゆっくりと冷池山荘を目指して歩く。
とても気持ちが良い。
15時10分 冷池山荘 小屋泊
ここもテン泊と考えていたが、テン場と小屋が遠くトイレも水場も小屋にしかないのと、前半で食べ過ぎて食料が心配だったので
小屋泊とした。
6時20分 冷池山荘出発 今日は朝から天気が良い。
爺ヶ岳を目指して少し登ると、これから歩く稜線がハッキリと確認できた。
針ノ木岳は遠くに見えた。
7時30分 爺ヶ岳中峰・7時55分 爺ヶ岳南峰に到着。
山頂から針ノ木方面は見えたが、鹿島槍ヶ岳方面はガスの中であった。
8時20分 種池山荘に到着・9時55分 岩小屋沢岳山頂・10時25分 新越山荘 到着
この先針ノ木小屋まで山荘はないので、早めの昼食をとる。
何とメニューに「登魂カレー」なるものがあり、迷わずオーダーする。
本日ここまでの山行は唯一稜線を見ながらの登山でしたが、カレーを食べて外に出ると雨模様となっていた。
外まで見送ってくださったご主人が丁寧に、この先の危険個所を説明をして下さった。
11時35分 鳴沢岳山頂・12時30分 赤沢岳山頂・14時10分 スバリ岳山頂・15時00分 針ノ木岳にようやく辿り着く。
途中ガスの切れ間から剱岳や立山が見えたり、眼下にコバルトブルーの黒部湖や水面を走る遊覧船が見えました。
特に危険という箇所はないのですが、登っては下り登っては下りの連続で、長野県側に切れ落ちている部分も各所にあり、風が強いときは神経を使った。
針ノ木岳から下ると途端に風が弱まり、ガスの中慎重に針ノ木小屋を目指す。
15時45分 針ノ木小屋 テント設営
針ノ木小屋はテント泊でも夕食を用意してくださるとのことで、別途夕食代を付加した。
夕食のメインはサバでした。
夜になると雨が強くなり、雷で昼間のように明るくなるので正直怖かった。
6時00分 起床 やっと最後の朝を迎える。
朝食を食べてテント内を片付けていると、隣の九州大学の山岳部の学生がテントを飛ばしてしまい、尾根を越えて追いかけていく騒ぎがあり、学生の若さか、運の良さか、獲物を咥えて戻るライオンのように、片手にテントを持つて大学生が戻ってきて一安心する。
7時45分 針ノ木小屋にザックをデポして出発。さすがに体が軽い。
降りしきる雨と強風の中8時25分 蓮華岳到着
やっと全ての頂を踏むことができた。
本当に長かった。
とにかく今は札幌に帰りたい。
しかし、いつかは船久保を超えて槍ヶ岳まで繋げたい。
9時00分 針ノ木小屋に戻り準備して扇沢駅を目指す。
針ノ木雪渓はほとんど崩壊していた。
巻道をとおり高度を下げる。
11時15分 大沢小屋・12時05分 登山口・12時30分 扇沢駅
扇沢からバスで途中下車して薬師の湯で汗を流しすっきり。
気持ち良かった〜。
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