針ノ木岳、蓮華岳(扇沢からピストン)
- GPS
- 10:27
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 1,796m
- 下り
- 1,779m
コースタイム
天候 | 晴れ。午後から少し雲が湧き稜線は強風あり。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・扇沢〜大沢小屋 扇沢は飲料水やトイレ、自販機があり充実している。 序盤車道を横切る登山道が4回。 草木がやや生い茂る薄暗い樹林帯。 横に生えている木の枝に頭をぶつけないよう注意。 何度か渡渉あり。水に濡れるのでハイカットがお勧め。 渡渉点は迷いやすいのでピンクテープや印をチェックする。 ・大沢小屋〜針ノ木小屋 最初は樹林帯。 少しすると沢沿いの道に出る。 高山植物が豊富で、分かっているものでシシウド、ウサギギク、ミヤマトリカブト、チングルマ、イワギキョウ、ヨツバシオガマなど多く見られた。 背後にはまず爺ヶ岳が見え、段々と鹿島槍や白馬が見えるようになる。 ザレ場が多く、下りに気を使った。 雪渓は崩れかかっていて通行禁止となっている。 代わりに高巻きルートを使う。 高巻きルートは鎖場やザレ場のトラバースなど危険箇所いっぱい。特に下りは慎重になった。 最終水場は針ノ木峠の4,50分前にある。 ・針ノ木小屋〜針ノ木岳 針ノ木小屋の裏に回ると槍穂、裏銀座、表銀座の山々、富士山などが見える。 序盤急坂。テント場がある。 段々と剱岳立山連峰が見えてくる。 ガレた急坂が多く体力を使う。 ・針ノ木小屋〜蓮華岳 序盤急坂が終わった後は緩いザレた斜面になる。 距離は針ノ木岳の倍程度に長いが歩きやすいので体力的にはそれほどキツくはない。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
飲料
地図(地形図)
携帯
時計
タオル
|
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共同装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
飲料
地図(地形図)
携帯
時計
タオル
|
感想
最近山座同定にハマっていて、その中でどこから見ても目立つ山がある事に気付きました。
それが今回の針ノ木岳です。
どこから見てもと言っても北アルプス限定ですが。
標高こそ高いわけではないですが、
綺麗な三角錐で周りから独立して見えるので目立つんですよね。
バレーでいうとリベロみたいなポジションの山。(めちゃくちゃ勝手なイメージ)
この山からはどんな景色が見えるのか非常に興味が湧きました。
もちろん山頂から見る黒部湖を携えた立山連峰の写真は目にしておりましたが、それ以外はルートとコースタイムくらいしか下調べせず、あえてなんの情報もいれずに登ってみました。
扇沢を出発ししばらくは鬱蒼とした樹林帯を行きます。
沢が多く足元は結構気を使いますね。
トレッキング用のミドルカットの靴で行きましたが中まで水が入り込んでしまい難儀しました。
これは下調べしとけば良かった。。
というか歩き方悪すぎた。
樹林帯を抜けるとダイナミックな岩壁と雪渓が現れます。北岳の大樺沢を思い出しました。
開けているのに午前中は雪渓に日が当たらないので、この季節においてもあれだけ残っているのでしょうか。
流石にこの季節となると溶け始めていて下が空洞になっており川が轟音を立てて流れています。
危険なためか通行禁止となっていました。
水資源が豊富なんですね。
山の上部から滝がいくつも降り注いでいました。
後ろを振り返ると後立山連峰の爺ヶ岳。
針ノ木岳からいくつもピークを経て柏原新道へと続く稜線がまたカッコいい。
登るにつれて鹿島槍ヶ岳や白馬岳も見えてきて、どんどん景色のピースが埋まっていく感覚に鼓動が高まります。
近くの山で圧巻だったのは小スバリ岳でした。
岩峰の鋭さ、キレットの美しさ、素晴らしすぎる。全く知らない山でしたがこんなかっこいい山が存在していたとは。
スバリ岳は後方にあってあまり見えませんでしたがこちらもかっこよかったです。
やっとの思いで針ノ木峠にたどり着くと、
今度は槍穂高、野口五郎岳などの景色が広がります。
想像した通り名だたる山々がこれでもかと視界に飛び込んできて気を抜くと目眩を起こしてしまいそうです。
その影響か単なる運動不足か(おそらく後者)
針ノ木岳への登りはゼーハーゼーハー。
どんどん後続に抜かれていきます。
でも景色を見ると疲れている場合じゃない。
右手に五竜岳唐松岳、後ろに蓮華岳、前に剱岳立山連峰、更には雲海越しに妙高の山々も新たに加わって360度の大展望。
もしかしたら日帰り登山としては過去一で良い景色だったかもしれません。
山頂に着いて感激したのは立山と黒部湖のペア、
高瀬湖と槍穂のペア、
赤沢岳へのカッコ良すぎる稜線、
蓮華岳の優しく包み込んでくれるような山容です。
やはりどこからでも見える山というのはどこの山でも見える山。
ガスらなくて本当に良かった。
続いて蓮華岳へも登ってきました。
ここは偽ピークが何箇所かあります。
それぞれ違った景色が見られるので、偽と言わずにそれぞれ蓮華岳の一部と考えたいところです。
時間帯のせいなのかほとんど人がおらず、
山頂到着時は貸切でした。
鋭く尖った針ノ木岳とは対称的にたおやかで、ハイマツの緑と砂利のグレーのニ色構成が目に優しい印象でした。
いかにもコマクサ群生地っぽい雰囲気でしたが、時期が遅かったようです。
初夏のあたりなら最高だったことでしょう。
登っている途中も横目に剱岳方面の大岸壁が間近で見えるのが素晴らしく、二山とも登るのは大正解でした。
下山は地獄のように疲れましたが、とても充実した山行となりました。
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