白峰三山-笹山
- GPS
- 11:38
- 距離
- 49.4km
- 登り
- 4,474m
- 下り
- 4,481m
コースタイム
- 山行
- 10:46
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 11:37
01:00 奈良田駐車場
03:30 広河原山荘
06:00 北岳
07:10 間ノ岳
08:30 農鳥岳
10:40 笹山
12:40 奈良田駐車場
水4L, ブドウ糖240g, コンソメ1, おにぎり1, クリームパン1
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
北岳山荘、白根御池小屋、広河原山荘は営業休止中だが蛇口の水は使用できた。 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉は白根館。日帰り入浴1,000円。浴槽のみの泉質一本勝負。 無色透明のトロトロ。水風呂が無いのはつらいが良い湯だった。冬なら最高だろうな。 |
写真
感想
しばらく北岳に行っていないので行こう。それとまだ訪れたことのない農鳥岳-笹山の間を歩こう。この区間は荒川岳から塩見岳へ縦走している時によく見える。おだやかで素敵な尾根に見える。いつかは歩いてみたいと思っていた。問題はルートだ。今週末も暑いので山泊まりはまだやりたくはない。日帰りとなると奈良田か。笹山尾根から登って広河原に下りたら脚かバスで帰るか、先に林道を脚で抜けて帰りは笹山尾根に下りるか。笹山尾根を登り切っても真っ暗というのは避けたいので林道を先に始末することにした。白峰三山に美しいGPSトラックを描こう。
金曜定時に仕事を終えたら奈良田まで3時間半の運転。遠いわ。伊賀在住時代は山梨は遠すぎるので奈良田へは一度も行ったことが無かった。伊賀からよりは近いとは言え東京からの奈良田も決して近くはない。早川町から山道に入るとぐねぐね奥へ奥へ入ってゆく。クルマで山奥に入っていくのは緊張する。道路やクルマに何かあったら一大事だからだ。しかしこれまでもっとハードな林道をいくつも走ってきたので今日の運転はまだ優しい方に感じた。初めの頃に来ていたら怖かっただろう。
0時半起床の1時出発。まずは広河原まで20km D+700m, 真夜中のマラソン大会の号砲が鳴り響く。クルマから外に出たときは「お、結構涼しいじゃん」と思いきや走り出せばもう汗だく。こんなに山奥なのに蒸し暑くて嫌になる。もうすぐ9月なのに。考え事をして気を紛らわしながら2時間半で広河原に着いた。久しぶりだ。去年の3月によもやま君とスキーで来て以来だ。一休みしたら北岳へ向かって登る。大樺沢は通れるが尾根の方が歩きやすいので尾根から行く。白峰御池小屋は休業中。テントは一張りも無かった。あの冬は避難小屋に泊まったな〜なんて当時の山行を懐かしむ。ここの水場で下山までの水2.5Lを汲んでおく。ここから先、笹山を下りるまで水場は(寄り道しなければ)無い。振り返ると東の空はすっかり明るい。日の出までに北岳に着くのは難しそうだ。もう30分早く出るべきだった。まあしょうがない。小太郎尾根分岐に登り上げれば振り返ると仙丈、甲斐駒がドーンと見えてテンションMAX. 空気が薄くて息が苦しい。最近富士山で鍛えているとはいえ苦しいものは苦しい。ただ速度が上がるだけだ。
肩の小屋は市営ではないので営業中だった。小屋から山頂は多くの登山者で賑わっていた。ここからはずっと富士山が見えて楽しい。間ノ岳、農鳥岳と順調に進んでゆく。さすがにこの高度まで上がると下界の暑さからは解放される。空はどこまでも晴れ渡っていて気持ちも晴れる。農鳥岳からは目指す広河内岳や笹山がくっきり見える。さあ行ってみよう。この区間は山と高原地図の破線ルートなのでビビッていたが、よく歩かれていてマーキングや踏み跡はしっかりしていた。笹山下山までの間に20人以上歩いていた。人気のルートのようで驚いた。多くの人は大門沢と笹山ダイレクト尾根を好きな方向で周回しているようだった。途中で農鳥から北岳へ縦走しているよもやま君に会った。おお、久しぶり。まさかこの山で再会するとはね。雪が降ったらまたよろしく頼むよ。
笹山は2,700mもあるのに10時を過ぎれば灼熱。暑すぎてもうつらい。今年の夏は雨は多いし、晴れたら晴れたで暑すぎて日が昇ったら動きたくないし厳しい夏山シーズンだ。早くカラッと涼しい秋になってほしい。笹山ダイレクト尾根は壁のように急な尾根で脚にくる。急な尾根でも岩が多ければパパパッと素早く下れるが、この尾根はずっと「斜面」だ。滑らないようにブレーキしながら下りるので脚がめちゃくちゃ疲れた。これ、登りだとふくらはぎの筋肉がビリビリ伸びて厳しい登りになるだろう。そして標高差は1,900m, しかも東面で日当たり良好、下っていてもクソ暑い. 笹山ダイレクト尾根って僕が今まで経験したルートの中でもトップクラスに厳しい尾根な気がする。これは日本三大急登にノミネートされてもいいんじゃないか。駐車場には13時前に着いた。たっぷり12時間行動。今日は13時間はかかる見込みだったが農鳥-笹山下山までルートが明瞭だったので計画より早く下りることができた。もしもガスに見舞われたら初見のロックガーデンで右往左往していたかもしれない。今回はまだ歩いていなかったら農鳥-笹山間をつなぐことができてよかった。もう少し涼しくなる秋か、来年の春にでも笹山から笊ヶ岳まで歩いてみたい。この区間はコケが美しくて素敵な森らしい。新緑が眩しい春、紅葉が美しい秋。どちらも捨てがたい。
下山後は白根館でサッパリしたら富士山麓まで移動して道の駅で車中泊。翌日は標高が高くて涼しい富士山周辺でサイクリングを楽しもう。しかし標高を上げても涼しいのは夜明け前だけ。この日も日が昇ると猛烈に暑くて厳しいサイクリングだった。
いいねした人