晩夏の南ア、易老渡→光岳→聖岳 周遊
- GPS
- 36:53
- 距離
- 66.8km
- 登り
- 6,166m
- 下り
- 6,149m
コースタイム
- 山行
- 11:04
- 休憩
- 1:46
- 合計
- 12:50
- 山行
- 10:03
- 休憩
- 2:23
- 合計
- 12:26
天候 | 二日とも快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
天気と山に籠れるフリータイム、この両者が揃った週末を引き当てました。これは念願のひじてか縦走をやるしかない。容易に規制がはいる芝沢ゲートまでの状況を確認し出発。効率や消費体力の分配を計算し、反時計回りのコースとしました。
2時から試合開始のため暫し暗闇の中を進む、登山口から易老岳まではひたすら急登、、特に面平までの区間がつらい。ステップ形状の少ないため脹脛に大きな負担がかかります。面平〜易老岳間で日の出を迎えましたが、きつい区間は涼しいうちにクリアできました。
ここでメインザックをデポ、アタックザックで光岳を目指します。光岳へのルートは一変、美しい緑と優しい雰囲気に包まれた最高に気持ちのよい登山道です。昨晩、光岳小屋に宿泊されていた方とすれ違います。多くは易老岳方面に下山、あとは茶臼小屋を目指す方など。コースタイムの約6割で光岳に到着、絶望の光岳という言葉を聞いていましたが、私としてはこの木々に囲まれたピークも含め、南深部の手前に位置する雰囲気の良いエリアがとても気に入りました。光石は突如現れる白色の岩稜、おそらく石灰岩かな?南深部がよく見通せました。光岳小屋は噂通り綺麗で素敵な小屋です。10時の時点で小屋はカラ、テンバには1張です。後から知りますが、前日の小屋はかなり混雑していたようです。
易老岳でメインザックを回収して、茶臼小屋を目指します。ここからは木々越しに聖岳を中心とする主稜線を常に左手に見ながら進む贅沢なルートです。田中陽希もコメントしていたとおり、植生と森林限界のせめぎ合いが続いています。ほんの少しの日照条件、土壌の質、標高の差で変わってくるギリギリの領域なのでしょう。途中、ジャンクションピークの希望峰にてメインザックをデポし、仁田岳へ寄り道しましす。ここもハイマツ群生最南端のラインの一部、最大で腰くらいまでのハイマツを堪能しながらピークへ、茶臼岳→上河内岳→聖岳までがよく展望できます。希望峰に戻り多少のアップダウン経て茶臼岳到着、その後、茶臼小屋に向かいます。当初聖平小屋まで進むことも考えていたましたが、芝沢ゲートの車の数を考えると混雑を予想し、贅沢ソロ登山をゆっくり味わうべく茶臼小屋泊に決定。15時到着時点で小屋は3名の先客様、テン場は約6,7張といったところ、小屋は最終的に10数名となりましたが当然超快適な密度です。静岡県消防隊の山岳救助隊の方々もいらっしゃいました。外のベンチで夕食とし同志の方々と語らいます。中々際どい話も聞けましたが、自分の体力と工程はしっかり吟味する必要があると改めて再認識。18時に就寝。。
二日目は2時30分に出発。ところが、上河内岳方面の向かう平坦な場所で暗闇のためルートを間違えました。稜線上ではなく西側に巻きながら進むのが正規ルートです。中々ルートを発見できず序盤から手痛いロス(巨岩にペンキがありました。。)。その先は問題なく進めました。まだ暗闇のため上河内岳はパスします。南岳〜薊畑の間で日の出を迎えました。一部切り落ちたガレ場がありますが注意して進めばあからさまな危険個所はないと思います。
薊畑でメインザックをデポ、アタックザックで遂に今回のハイライトである聖岳登頂を目指します。序盤〜中盤はお花畑が多くとても気持ちのいい樹林帯歩きが多くの区間を占め、子聖岳の手前で森林限界を超えます。ここからはガレ気味の尾根となります。その後は歩きづらいザレ場がピークまで続きますが、想像より急斜面ではなく、坦々と登ることができました。そして念願の聖岳ピークに立に。霊峰富士、眼前に迫る南アの核心部、北東に鎮座する中央ア、さらその奥に控える北アの山々、さらに振り返れば今回の縦走路とその裏に控える南深部まで全て、言葉通り全てが完璧に見通せます。文句の言いようが無い、記憶に深く刻まれた大パノラマでした。感無量!
ここからは下山です。薊畑でメインザックを回収して西沢渡を目指します。急こう配をひたすら下ります。台風の影響による倒木が至ることろにあり、少々歩きにくい状態ですが、苔平くらいまでは地面はウッドチップ状態でクッション性が高く脚に優しい。部分的に崩落面をトラバースする区間が緊張しますが概ね危険性のないルートです。ロープウェイは丁度同じタイミングとなった方が居たため、二人でロープを引くことでかなり楽ができたと思います。この後到着したカップルにも我々でロープ引きを手伝います。こういった助け合いが自然にできることが気持ちいですね。
便ヶ島→易老渡→芝沢ゲートまでは基本的に林道ですが、土砂の押し出しされた部分が複数あります。林道歩きと言えども、疲れた脚に易老渡→芝沢ゲートのエキストラステージはこたえましたw
無事に念願の聖岳、光岳の登頂をすこることができました。南アの魅力を存分に堪能することもできたと思います。また、私はこれまで山景からの山岳名把握、高山植物についてそこまで意識を払わず登山を続けてきましたが、それらに詳しい登山仲間の影響もあり、それをとても勿体ないことであると思い始めました。そこで今回は、せっかく自由の利くソロ山行でもあったため、山景をじっくり観察したり、目に付く高山植物の記録を行いました。帰宅後もネットでこれらの答え合わせをする中で登山に関わる自分の中での世界が少し広がった気がしました。
長文お読みいただき、ありがとうござます!
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