室堂から薬師岳へ
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- GPS
- 24:49
- 距離
- 40.2km
- 登り
- 3,178m
- 下り
- 4,241m
コースタイム
- 山行
- 7:08
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 7:58
- 山行
- 9:15
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 10:27
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 6:22
天候 | 曇り,快晴,雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰路:折立登山口から富山地方鉄道バスで富山駅へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
越中沢岳からスゴ乗越,北薬師岳から薬師岳,の区間で要注意箇所がある |
その他周辺情報 | 富山市内の満天の湯で汗を流した |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
飲料
ハイドレーション
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
シェラフ
ヘルメット
|
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感想
2021年8月25日から28日にかけて,立山の室堂から雄山経由で,五色ヶ原,薬師岳と歩いて,折立登山口から下山した。当初は 8/15-18 で考えていたが,2021年のお盆は長雨が続いていたので中止していた。そして,満を持して仕事を休んで行ってみた。
今回は電車とバスで移動する作戦にしてみた。車で立山駅まで行って,朝一番のケーブルカーで室堂に向かって室堂付近を歩く,ということも考えたのだが,長雨が残っていて1日中天気が悪そうだったので1日移動日として電車で行ってみることにした。京都駅からサンダーバードと北陸新幹線で富山に向かった。
富山駅からは富山地方鉄道で立山駅に向かった。9:58 に富山駅を出て,11:02 に立山駅に着いた。新幹線に乗った直後だからかもしれないが,すごく揺れた。あれはスピード出せないよねぇ。立山駅からはケーブルカーで美女平に行き,そこからバスで室堂バスターミナルに向かう。今回は 11:20 発, 11:40 発のケーブルカーに乗ると,どちらも美女平発のバスが 12:00 になるので,立山駅で時間を潰せるように 11:40 のケーブルカーで美女平に向かった。ちなみに,立山駅では肉うどん (750円) を食べて小腹を満たしておいた。
ケーブルカーも空いてた。10人いなかったと思う。ケーブルカー2回分なのにバスも1台だけやったし…。室堂に着いたのは 12:50 だった。まだ早い時間なので,できれば雷鳥沢辺りまで散策したいと思っていたが,しっかり雨が降り,風も少しあったので宿で休憩しておくことにした。気温は 13.3℃だった。真夏なのに寒いぐらいだった。宿は室堂山荘にした。室堂バスターミナルからほど近く,一の越に向かうのに一番便利そう,というのが理由。それでもレインウェア上下を着て,ザックカバーを付けて歩いた。途中,展望台を出たところに湧いている水場で水を汲んでおいた。後で宿の水も飲めると言われたけど…。宿に着いたのは 13時半前だった。個室が使える,ということだったので,3000円弱追加して贅沢してしまった…。室堂山荘は普通にお風呂にも入れて満足だった。風呂場にシャンプーとボディーソープもあったし。それにモンベルのフレンドショップなので,モンベルの会員証(今回はモバイル版)を見せると,缶ビールを1本もらえた。ラッキー!
2日目(2021/8/26)は立山室堂から五色ヶ原を目指した。水分は,アクエリアス 500mL 4本とハイドレーションに水 1.5L ほどを入れておいた。実際に飲んだのは水 1L 程度とアクエリアス1本だった。
室堂から五色ヶ原のコースタイム5時間半と聞いていたので,せっかくなので雄山に登っておきたいと思った。そこで午前6時半に室堂山荘を出発した。雄山に寄るためにまず一ノ越を目指した。室堂から一ノ越までは歩道が整備されて歩きやすくなっていた。 一ノ越では山荘前に荷物をデポして雄山を目指した。ちなみに,一ノ越に着くまで雄山はずっと霧の中だった。
雄山までは思ったよりもラクに登れた。やはり荷物が軽いとラクに登れる。雄山の登りは岩場とかあるが,そこまで難しい登りではなかった。雄山に登っている途中で雲が取れて,周りの山々がきれいに見えた。雄山山上では,まず山頂に行き,立山雄山神社の頂上本殿にお参りした。その時に気づいたのだが,立山では雄山 (3,003m) よりも大汝山 (3,015m) の方が標高が高い。そこで言うほど遠くないし,せっかくなので大汝山まで往復した。大汝山までのルートは言うほどアップダウンもないし,すぐに着いた感じだった。大汝山では山頂の碑にタッチしてから引き返した。
大汝山に着く頃から山上域は再び雲の中に入った。雄山に戻ると,ガスっててヘリで荷物が下ろせない,と社務所の人が困っていた。雄山から一ノ越に下ったが,下りは全然怖くなかった。一ノ越に戻って荷物を持って浄土山経由で五色ヶ原を目指した。
浄土山には富山大学の研究用の小屋がある。地図上では浄土山の山頂は少し北にあるみたいだった。そこで地図上の山頂を目指した。途中,3日間ほぼ同じルートを歩く予定の O 氏に出会った。O 氏も浄土山山頂に気づいてなかったので,一緒に地図上の山頂を目指した。地図上の浄土山山頂には,日露戦争の軍人慰霊碑があった。しかし山頂を示すものはなかった。ちょうどそこにいた富山大学の研究員の人に聞くと,その人は富山大学の研究棟のあるところが山頂と考えている,とのことだった。
浄土山から龍王岳の横を下り,鬼岳に登り,しばしトラバースしたのち獅子岳に向かう。その辺りは元気ならそこまで大変そうじゃなかったが,なにせ荷物が重く,フーフーいいながら歩いた。ちょっとした登りですごく遅くなるし…。その辺りではずっと雲の中を歩いている感じだった。そのおかげか,獅子岳に向かう途中で,雷鳥を見かけた。2度見たのだが,1度目はかなり近くにいたのですぐに逃げられてしまった。2度目はちょっと離れた場所にいたので,じっくりと写真を撮ることができた。霧でちょっと霞んでいるが…。
獅子岳からは少し横移動したのち,ザラ峠に向かって一気に下った。序盤は結構な急勾配で,気を使いながら下った。終盤は緩めのつづら折りで,楽しく下ることができた。ザラ峠付近では風で雲が流されたみたいで,しばし視界がよくなった。おかげでザラ峠手前の下りが一望できた。
ザラ峠から五色ヶ原へは少し登る。そこも言うほどすごい登りではないが,疲れた足にはちょっとしんどかった。五色ヶ原に出ると一気に視界が広がった。五色ヶ原内はほぼ木道を歩いた。途中,五色ヶ原キャンプ場への分岐があったが,今回は早く荷物から開放されたかったので,直接五色ヶ原山荘に向かった。
五色ヶ原山荘でチェックインして荷物を置いたのち,五色ヶ原キャンプ場まで行ってみた。キャンプ場は山荘から少し下った辺りにあった。途中,五色ヶ原の高山植物を楽しんだ。キャンプ場からは室堂寄りの分岐に向かって,五色ヶ原を一周するコースを歩いた。室堂からのルートに合流する辺りで雨が降り出した。そこでレインウェアの上だけ着て,できるだけ早く五色ヶ原山荘に向かった。ちなみにお昼ご飯は食べていない。理由はお腹に蓄えがあるから,だと思っている。ま,お腹空かなかったから,だけなんだけどね。
五色ヶ原山荘では二人で一部屋だった。同室の方は折立登山口から入山して,太郎平小屋,スゴ乗越小屋に泊まってから五色ヶ原に来たと言ってはった。次の日に室堂に向かうと言ってはった。宿ではレインウェア等を乾燥室で乾かし,スマホやデジカメを充電しておいた。充電費用は取られなかった。また,一本 700円の缶ビール (350mL) も飲んでしまった。部屋で休憩していると,お風呂の準備ができた,という放送が入った。五色ヶ原山荘では,石鹸やシャンプーは禁止だが温かいお風呂に入れた。石鹸なしでも汗を流せたのですっきりできた。
午後5時から夕食を食べた。食後,同室の方としばし話をした。やがて午後8時に消灯になったので,さっさと寝て次の日に備えた。ちなみに今回は新型コロナがあるので,シュラフを持ってくるように頼まれていた。そこで寝る時はシュラフで寝た。ただ,枕が欲しかったので 200円を払って枕を借りておいた。
3日目は,午前3時半ごろ起きた。起きてすぐにとりあえずシュラフを広げて乾かした。午前4時半ごろから荷物をパックしはじめ,午前5時から朝ごはんを食べた。朝ごはんののち,歯磨きしてトイレにいってから出発した。午前5時半過ぎだった。
五色ヶ原からは,鳶山,越中沢岳,スゴの頭,スゴ乗越,スゴ乗越小屋,間山(まやま),北薬師岳,薬師岳と歩いて薬師岳山荘を目指した。朝一番は,前日の疲れもあるし,荷物も重いので,かなりゆっくりしたペースで鳶山を目指した。 宿を出た時にはまだガスがかかっていたが,鷲岳のふもとを歩くころからガスが晴れて,気持ちよく歩くことができた。鳶山の登りでは,大日岳から立山,針ノ木岳,後立山連峰の三ッ岳,野口五郎岳,水晶岳,赤牛岳,鷲羽岳,槍ヶ岳,笠ヶ岳,黒部五郎岳,薬師岳,などを見ることができた。
鳶山は登りは言うほどきつくない。下りは越中沢岳に向かってまあまあの斜度で下る。特に山頂近くでは左のヌクイ谷寄りをトラバースするようなルートなので,滑り落ちないように気にしながら下った。越中沢岳へは鞍点を過ぎた後でぐいっと登ると,その後は少し緩めの登りが山頂まで続く。遠目にみるとすごくなだらかに見えたが,実際にその場に行くと,それなりの斜度があった。それに距離が長く感じた。
快晴だったので越中沢岳山頂からの長めは最高だった。鳶山から見えた山々のほぼ全部が見えた。せっかくなので2台目のデジカメでも撮影しておいた。1台目のデジカメはオリンパスの防水防塵なので,歩きながらはほぼ1台目で撮影するが,望遠を効かせたいとか,逆光の処理をさせたい,などの時はパナソニックのデジカメを使った。パナソニックの方は防水防塵ではないので,安定した気候の時に使うようにしておいた。
越中沢岳からスゴ乗越までは,見た感じすぐ下にスゴ乗越という感じだったが,実際に行ってみると全然そんなことはなかった。越中沢岳からぐいぐい下り,短いけど急な登りを越えてから再び急な下り,そこから少し登り返してさらに急な下りがある。その後,スゴの頭に向かってゴリゴリ登り,そこからスゴ乗越に向かって結構下らされた。重めの荷物をしょってのあの行程は結構体力を削られた。途中,スゴ乗越小屋でバイトをしているというお姉さんとすれ違った。スゴ乗越小屋から越中沢岳までの登山道の維持はスゴ乗越小屋の担当ということで,ハイマツで登山道がわかりにくい部分の枝を切りに行く,ということだった。また,お姉さんいわく,薬師岳は快晴の日でも午後から曇るから,早めに通過することを勧められた。今回は薬師岳自体に雲がかかることはなかったが,スゴ乗越小屋付近は雲に飲み込まれた。もしかしたら,スゴ乗越付近が雲に覆われやすい,と言いたかったのかな?
スゴ乗越に着いたのは午前9時半を過ぎていた。午前10時にスゴ乗越小屋を目標にしていたが,ちょっと無理だった。スゴ乗越小屋に着いたのは10時40分ごろだった。五色ヶ原山荘で聞いた時には,スゴ乗越からスゴ乗越小屋までの登り返しはきつくないよ,ということだったが,これが結構きつかった。歩く向きや人によってかなり印象は違う,と感じた。
ちなみに,ここまで消費した水分はアクエリアス 1L と水 1L 程度だった。やはり晴れるとかなり暑く感じるみたい。特にスゴ乗越は 2150m 程度の標高なのでその前後の山々に比べるとかなり暑く感じた。
スゴ乗越小屋では水を補給しトイレに寄っておいた。どちらも 100円を寄付しておいた。水は当初 500mL だけでいいかな?と思ったが,それまでの消費を考えると全然足りない感じがした。そこで,カラになっていたアクエリアスのペットボトル3本に,水を汲み,そのうち2本を使って粉末のアクエリアスからアクエリアスを 1L 作っておいた。また,前日同様にお昼なしにしようかと思っていたが,この先 2270m にあるスゴ乗越小屋から 2926 m の薬師岳まで登らないといけないので,念のためにお昼を食べておくことにした。ほんとは,前日五色ヶ原キャンプ場に泊まっていた男性二人と女性一人の3人組がうどんを食べていたから,食べたくなっただけだけどね。なお,ランチタイムはうどんしかない,と言われた。カップヌードルを売っていたから,それを買って食べても良かったのかもしれないけど…。ちなみにキャンプ3人衆は,午前3時半に五色ヶ原を出て,スゴ乗越キャンプ場にテント張って,11時すぎから薬師岳まで往復すると言ってた。で,次の日にテントかかえて五色ヶ原に戻り,室堂から下界に戻るって…。うーん,しんどそう…。
スゴ乗越小屋を11時過ぎに出発して,薬師岳を目指した。コースタイムは北薬師岳まで3時間,薬師岳までだと4時間と言われた。五色ヶ原から5時間半ほどかかっているから,休憩や写真タイムを考慮するとほぼコースタイムで歩けそう,という感じだった。スゴ乗越小屋からは間山に向かってひたすら登る。めちゃめちゃ急勾配ではないが,ザレた(ガレた?)道のわりには急勾配で登っていった。越中沢岳からスゴ乗越までで体力が削られた上に暑さでへばった体にはなかなかしんどい登りだった。しかし,ナンバ歩きを心がけてだらだら登っていると,気づくとスゴ乗越小屋から1時間10分ほどで間山山頂に着いていた。
間山山頂からは視界が開け,北アルプスらしい(?)登山になる。高度が上がると気温も下がるので体的には少しラクになった気がした。それでもひたすら登る感じだったので,要所要所で休憩を兼ねて写真を撮っておいた。間山から北薬師岳までは2時間近くかかってしまった。北薬師岳は山頂の少し手前から大きな岩が重なったような場所を越えていくが,その辺りから山頂まで意外と時間かかってしまった気がする。それでもスゴ乗越小屋から3時間ほどで北薬師岳に着いたので,ほぼコースタイムどおりだったみたい。
北薬師岳から薬師岳はすぐそこに思えるのに,意外と時間がかかる。まぁ,それだけ山が雄大ということだと思うが…。北薬師岳と薬師岳の間には少し痩せた尾根があり,少し気を使いながら歩かないといけなかった。まぁ,そこまで険しくはないので丁寧に歩けばそんなに怖くはなかったが…。最後に薬師岳山頂に向かって登るところは足が残っていなくて,数歩進んでは止まって休憩,を繰り返しながら登った。結局北薬師岳から1時間ちょっと,スゴ乗越小屋から4時間ちょっとで薬師岳山頂にたどり着いた。
薬師岳山頂ではお願いして山頂の碑と一緒に写真を撮ってもらった。あとは,2個のデジカメを使って周りの山々を撮っておいた。立山の方は雲がかかり見えにくかったが,針ノ木岳辺りから後立山連峰,赤牛岳,水晶岳,鷲羽岳,槍ヶ岳,黒部五郎岳,北ノ俣岳,あたりはきれいに見えた。また,以前訪れた雲ノ平が眼下に見え,雲ノ平山荘をカメラに収めておいた。
薬師岳山頂からは30分ほどで薬師岳山荘にたどり着いた。チェックした後,念のためにレインウェアやシャツを乾燥室で乾かしておいた。また,ここでも1本700円で缶ビールを飲んでしまった…。晩ごはんは到着が遅めだったので,2回目のグループで 17:30 からだった。薬師岳山荘では,布団上下と枕は貸してもらえたが,シュラフ等を使って直接布団に肌が接触しないようにした。
水分はスゴ乗越小屋からだけでアクエリアスを 1.5L と水を 500mL ほど飲んだ(水は推定やけど…)。薬師岳山荘は天水(雨水を溜めたもの)なので,水は極力使わないように,となっていた。
当日は天気がよかったので,西に沈む夕日が綺麗に見えた。また,消灯前に外に出ると星が綺麗に見えた。天の川も見えた。やはり山の上は明かりも少なく,空気もきれいみたい。消灯(20:30)前に秋田から来られたというおっちゃんと話しをした。おっちゃんは私と同じルートを考えたけど,バスの時間などを考えて逆向きにしたと言ってはった。次の日,午前4時頃で五色ヶ原まで行くと言ってはった。
最終日も午前3時前に起きた。とりあえず暗いうちに星を見ようと思って外に出みたが,月が明るくて夜ほど多くの星は見れなかった。でも天気は良さそうだったので,午前4時前に山荘を出て薬師岳山頂まで行こうと思っていた。しかし,3時半を過ぎた頃外を見るといつの間にか雲の中だった。どうしようか迷ったが,晴れることを期待して登ってみることにした。他にも10人ぐらいが山頂に向かったのに刺激を受けた,という話もあるが…。
山荘から山頂まではずっとガスの中だった。暗い上にガスの中なので,ルートを知らないと歩くのは難しそうだった。実際,迷ってはる人たちがいたので,何人かの先導して山頂まで歩いた。特に,大阪の岬町から来られた親子の方々とは一緒に山頂まで歩いた(すいません,お名前覚えられませんでした…)
山頂ではもう一度記念撮影をして日の出を待った。日の出の時刻は 5:16 ということだった。しかし,5:10 を過ぎても 5:15 を過ぎてもガスは晴れなかった。結局日の出を見ることはできなかった。仕方なく,山頂で女性4人組の方々の記念撮影の手伝いをしてから山荘まで下った。 戻ると 5:45 ぐらいだった。朝食の時間は午前5時から午前6時半までなので,余裕で食べることができた。食後に荷物をパックし,午前6時半ごろ薬師岳山荘を出発して下山を開始した。
山荘を出てしばらくはガスの中だった。山荘から薬師平まではガレた道を下っていった。中途半端に大きな石がゴロゴロしていて,とても歩きにくかった。やがて薬師平辺りに来ると雲が晴れて急に景色が見えるようになった。薬師平からキャンプ場になっている薬師峠までは,沢の中を下っている感じだった。大きな岩や水が流れてるところに沿って下る感じだった。かなり急に高度を下げた気がする。 薬師峠からは少し登り返すと太郎平小屋に着いた。太郎平は湿原の中の木道を歩き,薬師岳や黒部五郎岳,北ノ俣岳が見えて気持ちよかった
太郎平小屋では水をいただいて(100円を寄付)から下山した。そこから折立登山口まではのんびり下れるかと思ったら,そんなに甘くはなかった。あまりちゃんと予習してなかったのだが,標高 2330m にある太郎平小屋から,1356 m の折立登山口までほぼ 1000 m を下らないといけなかった。特に途中にある三角点(標高 1870m)から登山口までは比較的短い距離で高度差 500m を下る。そこがしんどかった。三角点までは比較的緩めの傾斜をダラダラ下る感じだったが,三角点から登山口までは急勾配だった。丸太で作った階段なども一段一段が高く,下るだけで足が疲れてしまった。それでも,薬師岳山荘を出て 3時間40分ほどで折立登山口まで下山することができた。 お疲れさま〜♪
折立登山口からは 12時発の富山駅行きのバスに乗った。バスの時間まで時間があったので,トイレにいき,シャツを着替え,自動販売機でジュースを買って飲んでおいた。自動販売機はクマ対策のためにゴミ箱はなく,下界まで持って下りないといけなかった。11時過ぎに有峰口駅からのバスが着き,そのバスが帰りに富山駅行きになった。
バスは12時に出発し,有峰記念館前,有峰口駅を経由し,途中立山あるぺん村でトイレ休憩して,ほぼ予定通りの 14 時頃に富山駅前に着いた。富山駅に着いたのち,富山地方鉄道の岩峅寺(いわくらじ)駅行(14:13 富山発)に乗って不二越駅前にある満天の湯で汗を流した。帰りは良い電車がなかったので,石金バス停から富山駅行きのバスに乗って富山駅に戻り,きときとマルシェにあるすし玉でお寿司を食べた。富山特産の魚介を使ったかがやきセブンというセットとノドグロの炙り,深じめのさば,アジ,サス(かじき)の中落ち,カニ味噌,を食べた。かがやきセブンは,ノドグロ、甘海老,カワハギ,紅ずわい蟹、ブリトロ、ホタルイカ,手むき白えび、が一貫ずつのったセットだった。なかなか美味しかった。しかし,新型コロナの蔓延防止措置のためにビールを飲めなかったのがちょっと残念だったが…。
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