記録ID: 3523830
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳
鋸岳、アサヨ峰
2021年09月19日(日) ~
2021年09月20日(月)
体力度
10
2~3泊以上が適当
- GPS
- 29:55
- 距離
- 34.6km
- 登り
- 4,530m
- 下り
- 4,281m
コースタイム
1日目
- 山行
- 8:51
- 休憩
- 2:13
- 合計
- 11:04
距離 18.2km
登り 2,684m
下り 2,326m
17:17
2日目
- 山行
- 8:28
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 8:49
距離 16.3km
登り 1,853m
下り 1,952m
12:08
ゴール地点
第三高点から第二高点への大ギャップのトラバース箇所が、自分が目星をつけた箇所ならば、鎖など整備が進むまで行きたくない。怖すぎるし、危険すぎる。通行できる確信がもてない。自分の技量で確信がもてないような命がけの登山はしてはいけない。とても悔しいが、それが正解だろう。でも悔しい・・・。
天候 | 9/19:朝は雨、気温10℃〜15℃、微風、後晴れ、9/20:晴れ、気温8℃〜15℃、夜明け頃だけ8m/s程度。谷風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
http://www.inacity.jp/smph/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_jikokuhyo.html 駒ヶ岳ICからグーグルマップで誘導されると国道152号線で仙流荘へ導かれるが、あと10分位のところで通行止めとなりたどり着けないので、小黒川PAのスマートICで降りて行った。駐車場は04:00で、第一は埋まっていた。第二は3割ほど埋まっていた。04:00にはバス乗り場、チケット売り場も並んでいる。荷物をバス乗り場の列に置いてからチケット売り場に並ぶ。04:00でも2台目のバスだった。 〇仙流荘→丹渓新道登山口 南アルプス林道バス(平日始発は6:05、土休日、祝日は5:30) 05:30 仙流荘にて、南アルプス林道バス。 片道運賃 850円+手荷物料220円 ※チケットは券売機で事前購入。 乗車の際に運転手に丹渓新道登山口(歌宿の少し先)で降車の旨、伝えておくと停まってくれます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・丹渓新道入口〜角兵衛沢合流の第二尾根分岐点まで:戸台川までは普通の登山道の下り。道は普通。第二尾根分岐点までは戸台川沿いに河原歩き。3回ほど渡渉。1回は丸太をずりずりして渡り、最後の1回は靴脱いで渡ったが、復路は渡渉場所を選んで靴のまま2回の渡渉で済んだ。 ・第二尾根分岐点〜鋸岳:角兵衛沢ノ頭までの登りの上半分ほどは拳大から人頭大の石で、ガラ場の急登。足元の石が雪崩のように崩れて行き、地面ごと流されやすい。時々、50cm位の大石も落ちてくるので、潰されたり挟まれたりしないように。ルーファイで多少なりともましそうなコースを探すことが大事。多少なりとも落石はしてしまうので、複数人いる場合は注意すること。途中、樹林帯に入り、ガラ場をエスケープできる区間があるので利用すると安全に楽できる。角兵衛沢ノ頭は、ビバーク可能。そこから鋸岳までは問題ない。 ・鋸岳〜第三高点直下のトラバースまで:鋸岳から鹿の窓までは小ギャップの鎖場が2箇所。鋸岳から甲斐駒方面だと、1つ目の鎖場がかなり急斜面なのでちょっと怖い。復路で逆コースで戻ったが、そちらは問題ない。その後の第三高点から鹿窓ルンゼを通り、そこから大ギャップルンゼを下り、トラバースする箇所が非常に危険。踏み跡から上部と下部のルートがあると判断。上部は元々のルートで足場が最近崩落したそうで、かなりせまい。しまも山側の岩盤が少しせり出しているので安全にトラバースするのは無理。一か八かとなる。この踏み跡を少し戻って、踏み跡を辿って少し下ると下部のトラバースがある。ここは急斜面の岩盤で、砂礫が乗っていたりする。今回は朝一が雨だったこともあり、少し濡れているように見えた。ここも滑ったら止まらず、奈落へ滑落するので一か八かとなる。2ルートとも人が通ることを前提とした登山道ではない。滑落する危険線がかなり高い。というか、こんなとこ、登山してはいけないと思う。 〇20210927追記 ヤマレコの山岳遭難マップの情報。 20200826に、30代男性が滑落、重症。晴れ。 https://www.yamareco.com/accident_log/ この箇所は、第三高点から第二高点のトラバースのうち、上部箇所(私が、第二候補としてルーファイした場所)にあたる。 晴れていても事故が発生したことから、濡れている時はリスク上昇する。 また、滑落した場合、ソロだと電話が通じないためよりリスク上昇する。 ・第二尾根分岐点~北沢峠:戸台川沿いにいくつか渡渉をしながら河原を歩いて、丹渓山荘跡を目印に双児沢方面に小屋前を登っていき、沢から離れてそのまま八丁坂を登る。少し整備率が悪い普通の登山道。 ・北沢峠〜仙水小屋:長衛小屋までは林道などを歩く。そこから仙水小屋までは再整備されており普通に歩ける。仙水小屋は普通に営業していて、予約が必要だが、かなり空きがあるらしい。テント場でツェルト幕営した。500円。テント場は狭く、10張り程度が限界か?水場、トイレは小屋の前にあり無料。 ・仙水小屋〜栗沢山:そこそこ登るが道は良い。ナイトハイクでも問題なし。 ・栗沢山~アサヨ峰:岩稜域の森林限界。眺望良い。危険個所無し。 ・アサヨ峰〜白鳳峠:広河原島有家までは整備率良い樹林帯で走れる。そこから白鳳峠まではシャクナゲやハイマツの藪っぽい区間となるが、問題なく歩ける。走ることはできない。早川尾根小屋は改装中だった。テントを張っていた人がいた。 |
その他周辺情報 | 小黒川PAの少し西側にある産直市場グリーンファームは、野菜や果物など、品揃えが素晴らしく安く楽しい。絶対行くべき。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
サロモンとモンベル半袖シャツ
モンベルトレイル短パン
モンベルウィックロンジオサーマルロング
ロングパンツ(モンベルリッジライン薄手)
カーフガード
アームガード
帽子
大門沢手ぬぐい
非防寒テムレス
レインウェア上下
シューズ(サロモンスピードクロス5GTX)
ザック(グラナイトギアクラウン2の38L雨蓋とフレーム抜)
パン3個(2個消費)
大福ミニ5個(消費)
レトルトカレー1個(消費せず)
袋ラーメン2個(消費)
おにぎり2個(消費)
真空パック豆2袋(1袋消費)
非常食(柿の種+バランスパワー10個位。消費せず)
水2.0L(19日は1.3L消費。20日は0.6L消費)
地図(地形図)
ヘッドランプ(レッドレンザーMH5を2個)
予備電池(単三型リチウム2本+エネループプロ4本)
GPS(ガーミンmap66s2台)
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
スマホ
シナノトレランポール115
ココヘリ
ヘリテイジトレイルシェルター(旧版)
プリントフット
シュラフ(モンベルダウンハガー#3)
シュラフカバー
sotoストーブ
soto100ccOD管
お風呂保温用銀マット(5mm
70cm×120cmにカット)
アミノバイタル3個(消費)
プラティパス1L水筒
総重量11.7kg
|
---|
感想
今回は、鋸岳から甲斐駒へ縦走計画だったが、第三高点から第二高点への大ギャップのトラバース箇所が不明で敗退した。
上部の崩落箇所のトラバースと下部の岩盤のトラバースのどちらかがルートだろう。
その後の情報収集で、どうやらこの2コースでいかれている人がいるようだが、よくわからなかった。情報収取不足だった。
そして、正規ルートは、どうやら2021年6月時点で崩落していて、足場が狭くなっているようだ。皆さんが行かれている甲斐駒ヶ岳から鋸方面ならば、もう少し情報も多く、写真の記憶と現場の状況が一致して、もう少し分かりやすかったかもしれない。
どなたかわかりやすい詳細情報があれば教えてください。
今回は、正常性バイアスを排除して、現場で「人は人、自分は自分」と謙虚に撤退できたことは評価に値するが、情報収集が不足していたことは否めない。情報収集不足の中、ルーファイ技術も未熟だったかもしれないが、田中陽希さんも見つけられなかったらしいので、やはり情報収集が不足していたのだろう。
今一度、自分を振り返り、今後の糧にしなければいけない。
それにしても・・・・めげるなあ・・・・。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:717人
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
角兵衛沢からは2015年7月にピストンで登っていますが、その時よりもだいぶ悪くなっているようですね。
鋸岳より先もこのレコを見る限り到底行く気にはなれません。
greenriverさんが引き返されたのは大正解!
このレコは鋸岳に行かれる方への警鐘になるはず。
貴重なレコありがとうございました。
お慰めというか、お心遣いありがとうございます。
道が分からず、それ故に登山道の確信が持てずに引き返したのは、私の予習不足だったと思います。ですので、あの時の私の状況では正解だったのでしょう。半信半疑の精神状況で突っ込むようならば、多分、いずれ近いうちに死ぬ運命にあると思います。ただYAMAPでは、19,20日に同じコースや逆コースを行かれたチームもいたようなので、やはり私の問題だったのだと思います。きっと、時間が経つにつれ、後悔の念が大きくなってくるように感じています。どうでもいいことのはずなのに、なぜなんでしょうね。敗北感ってやつでしょうか。もし、仮にリベンジするなら、、、などと考えそうになっている自分がいます。近いうちに鎖とか整備されないかなあ、、、。早いうちに、、、。
それはベニテングタケと言うキノコで、キノコ好きなら知らない人はいないほど有名な王様的キノコです。
でも中宮道で見られたタマゴタケと違い毒キノコですのであしからず(^。^)
※でもかなり美味いらしいです!
大ギャップルンゼの所は私も今までの登山人生で一番迷いました。本当に死ぬかも?と思った場所です。
引き返して正解かどうかは本人次第でしょうね。
これ、あの猛毒で有名なベニテングダケだったんですね。勉強になりました。
大ギャップルンゼの件は、、、。できれば、もう少しマーキング増やしたり、整備してもらえると、安全性がかなり上がると思うんですけどね。
いつか、きちんと予習してリベンジするかもしれません。
まさか同じ日に同じ山域に入っているとは!?自分は19日に駒ヶ岳神社から甲斐駒ヶ岳経由して鋸岳狙いましたが、時間が足りなく中ノ川乗越で引き返しました
自分もリベンジ考えてます、がソロはなにより安全第一だと思います
今回のレコ、写真や行程だけでなく、その判断も含め参考にさせてもらいます
伊吹山、多分、山頂から一緒にドロップして頂いた方でしょうか?その節は、大変お世話になりました。素晴らしいシュプールで滑走されていて、目が点でしたよ。
それにしましても、本当に奇遇ですね。せけんは狭いというか(笑)。
自分も、リベンジするなら、写真も印刷して地図にも色々書き込んで、念蜜にシミュレーションしてからしようと思ってます。あそこまでコースの位置もシビアだと、GPSでも誤差の範囲で位置がわかりにくいので。次やるとしたら、甲斐駒ヶ岳からになると思いますが。そして、仙流荘まで歩きかな。六号小屋で一泊とかも検討かなあ、、と。
もし、先にリベンジされるなら、レコお待ちしてますので、宜しくお願い致します。
自分も何年か前に甲斐駒方面から縦走しましたが写真を見る限り大ギャップからのトラバースの箇所は以前と比べ通過が難しい状態に思います。写真でこの状態では実際に見るとかなりひどい状態だったのが伺えます。ここまできてすごく残念だったと思いますが、引き返した判断、正解だと思います。登山は臆病になるくらいで丁度いいです。
6割がた、コースはここだろうと思いましたが、あの状況でコースが外れで、その先が谷だったので、戻れないかもしれないと考えてやめました。正常性バイアス働いたら、突っ込んでしまうかもしれません。結果的には当たりだったので、終わりよければ、、、ということになったでしょうが、それは早死にする思考なので考え方はアウトでしょう。
登山には強がりなど通じませんし、怖いものは怖いと自分を受け入れないといけないように考えてます。リベンジする気がしますが、かなり準備してからですかね。本当は、昨日も寝付きが悪くなるほど怖くて、行きたくないのですが、、、。なんなんですかね、この気持ち。
残念な気持ちが伝わりますが趣味で命賭けるのはダメですものね。
返信遅れてすいませんm(__)m。
今さっき、北アルプス4日間、夫婦登山から戻りました。
そうですよね。二度と山に登れなくなりますからね。
夫婦登山もできなくなってしまいますし・・・(笑)。
もう若くないので、大人として大人らしく、怖いことには臆病になって、
そして体力が続くかぎり目いっぱい楽しく遊ぼうと思います。
やはり大ギャップ付近は分かり難かったんですね。
ただ懸念してた所とちょっと違う所で迷われてたので、甲斐駒方面だと迷う視点が変わるのかもしれません。
崩れ頻度が半端ない場所ですから、私の時と状況が変わってる可能性も。
逆方向なら行けたのかもしれないけど、何とも言えず。
再チャレンジするなら、もう少し最近のログを調べて、鋸方面へ向かう方がいいのかもしれませんね。
63枚目の写真は私の中ではちょっとキーワードになっていて、奥の方が私が行った時の崩れ具合とちょっと変わってるように感じました(私のログと見比べてもらえばわかると思います)。
崩れの感じが若干進んでるように思えます。
それ以外はあまり変わってない感じですが。
再チャレンジするならその辺をもう少し調べられたらと思いました。
崩落具合は、レコでも書きましたが、どうも6月より少し前にかなり大きく崩落したようです。
下山後、munaitaさんや他の方のレコも少し見ましたが、2019年の秋の時点では崩落していませんね。
次回は、レコが多い甲斐駒から鋸へ向かおうと思っています。
日帰りでも行けると思いますが、怖いのと時間に余裕を持っていきたいので、6合小屋宿泊もありかなあ・・・と。
ここだけつなげれば、あとは自分の好きな場所に行くか、細かいところをつなげるだけなので気が楽なのですが・・・。でも、できれば鎖とかつけてほしいなあ・・・。別にスリルを求めて怖いところに行きたいわけではないので。
それとも・・・一緒に行きます?(笑)。
2度も行きたい場所じゃあないですよね。自分は1回でいいや。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する