飛騨沢-西穂高岳
- GPS
- 10:35
- 距離
- 29.6km
- 登り
- 3,895m
- 下り
- 2,794m
コースタイム
01:30 新穂高無料駐車場
03:30 槍平小屋
05:00 飛騨乗越
06:20 南岳小屋
08:50 奥穂高岳
10:50 西穂高岳
12:10 ロープウェイ西穂高口駅
ブドウ糖200g, おにぎり1, 水2L
天候 | 快晴無風 |
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過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ルート上に先日の地震の影響は見られない。 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉はひがくの湯。登山者700円。食堂のクオリティが高い。鉄鍋チャーハンが気になる。冬は営業しないというのが惜しい。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
年に一度は穂高を歩こう。飛騨沢を詰めたら飛騨乗越から尾根を南へ。大キレットを超えて奥穂まで来たら岳沢から上高地に下りて河童橋でソフトクリームでも食べてバスで新穂高に戻ってくるプラン・・・だったが予定より早く進んだので更に西穂まで足を伸ばしてロープウェーで新穂高に下りてきた。
1時起床の1時半出発。たっぷり眠って元気いっぱい。飛騨沢の夏道はちょうど一年ぶりだ。去年の夏の終わりは4時間かかっていたので今日もそのくらいの計画。いつも白出沢まで頭を使わず林道ジョグだが今日は穂高平へのショートカットを登ってみた。ここは夜だとまあまあ悪い。確かに距離は短くなるが体力も使うので林道沿いに行った方がマシだ。明るい時間の下りならショートカットした方が良いかもしれん。お好みで。ちなみに登山口から飛騨乗越までのStrava Segmentは林道沿いとなっている。ショートカットすると認識されない。
林道入り口で二人追い越したら槍平小屋まで誰一人歩いていない。川の音を聞きながらただただ前へ進む。槍平小屋はやっぱり寒い。ここは夏も冬もいつも冷気が溜まっていて、飛騨乗越までの道中でここが一番寒い。標高を上げれば気温が上がることはわかっているので水汲んだら足を緩めずさっさと先へ進む。日本一寒いテン場は裏旭だと言ったが槍平も良い勝負かもしれない。小屋のテントは十張りほどだったが飛騨乗越へ向かう人はまだ誰もいなかった。みんな下山なのか昨日ピストンしたのかこれから出発なのかはわからない。
飛騨乗越に着くと東の空がほんのり明るい。計画どおり。槍ヶ岳山荘は御来光待ちの人たちで賑わっていて穂先も結構な数のヘッドライトが見えた。あれは渋滞で登れんわ。槍のテッペンはスルーして大喰岳へ向かう。笠ヶ岳方面の空が桃色に染まる。よく双六中道から槍穂を眺めているが、今日は逆で槍穂から双六を眺めていて新鮮。飛騨乗越-奥穂の間は北向きで3度歩いているが南向きへ歩くのは初めてだ。後半疲れて空気が薄くてめちゃしんどい南岳は下りだと超絶楽ちんである。南向きだと穂高岳山荘手前の飛騨泣きで泣くことになるのかな。この辺りから稜線の小屋に泊まった登山者がちらほらと。この辺りはしっかりした足場が多くてスライドも追い越しも苦にならない。こんなに快適だったっけ。奥穂高岳までスイスイ進んだ。穂高の岩場はもっとキツかったと思ったが今年はだいぶ高所耐性がついたし、これまでの経験によって岩場でもリラックスしている。ペースを守れば前回ほどキツくはなかった。日々せっせとコロコロで鍛えているおかげなのか上半身の筋肉痛もなかった。
奥穂高岳を踏んだら岳沢から上高地に下りる予定だったが時間に余裕があるし天気も2~3時間はもちそうなので西穂まで行くことにした。ここから先はボロボロで落石の危険があるため一人ずつしか通れないところが数カ所ある。時間帯的に西穂山荘からの登山者や穂高岳山荘からの登山者も増えてきて進みが悪い。標高も下がって日も高くなり気温も上がる。早朝の南岳-奥穂の間はメチャ快適だったが奥西はそうでもなかった。予定通り岳沢から下りるか、涸沢から下りてヒュッテでパフェでも頂いた方が楽しかっただろう。奥穂でやめておいたほうがいい。来年の自分への伝言。
西穂山荘まで着いたらあとはロープウェー駅まで快適登山道で下山。ちょうどガスも沸いてきた。紅葉時期の大雪山旭岳のようにロープウェーが大行列だったらどうしよう。というのは杞憂で全然人がいなかった。一応平日だからだろうか。新穂高の駅に下りてきたら自販機でコーラ買って飲みながら駐車場へ。新穂高まで歩けば美しい周回GPSトラックを描けたが登山道が通行止めなので叶わず。2年ぶりの穂高の稜線は楽しかった。岩場は全身運動、さらにここは酸素が薄くて息が切れる。少ない足裏への着地衝撃で心肺にイイ感じの負荷を与えられるのでとても良いトレーニングになった。だから僕は岩場が好きだ。来年もまた来よう。
下山後は新穂高ひがくの湯へ。荒神の湯が休業中なので。ひがくの湯へは初めて訪れた。冷たい水風呂は無いのが残念だが食事メニューが充実していてとても良かった。ご飯を食べながら明日の計画を立てた。明日も天気は良さそうなので富山方面か常念山脈でも行こうかと考えたが、移動しなくてもここから色々行ける。笠、双六、西鎌からの槍、いっそ二日連続飛騨沢でも構わない。ということでJAで明日の行動食を補給したら新穂高駐車場に戻ってきた。まだ明るいので車内でのんびりした。明るい時間に駐車場に着いて暗くなるまで暇な時間って久しぶりだ。金曜夜移動とか、土曜に日が沈んでから登山口着になることが多いので、こういう時間は中々無い。これはキャンプだよなあキャンプ。文化的キャンプだわ。
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