大悲山〜桑谷山〜フカンド山〜光砥山〜小野村割岳
- GPS
- 07:30
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 1,228m
- 下り
- 1,171m
コースタイム
- 山行
- 6:44
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 7:30
天候 | 晴れ/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
京都バス - 32系統 - 出町柳駅前〜大悲山口 940円 京都バス - 32系統 - 下の町〜烏丸北大路 960円 京都市営地下鉄 - 北大路〜四条 260円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■大悲山口バス停〜大悲山 少し舗装路を歩き、橋を渡って未舗装の林道へ進みます。 地形図を見た上で傾斜が緩やかそうな尾根の先端から取り付いていますが、初っ端は踏み跡も見られず、岩場となっており、他に登り口がありそうな。 少し進んだ辺りで右から登って来る踏み跡があり、そちらが登り口でしょうか? 植林帯の尾根には獣道程度の踏み跡が時に表れる程度で、歩く人は少なそう。 鉄塔に出合う辺りは木々が伐採されており、展望が得られる。 次の鉄塔までは巡視路となっているはずで、その後、巡視路を離れて尾根を辿ると、南から上がってくる尾根と出合い、ここからは傾斜が緩む。 進行方向に注意して進み、分かりにくい分岐で右に進路を取ると、大悲山山頂に至ります。 ■大悲山〜桑谷山〜桑谷山東峰 分岐に戻り、アップダウンのある尾根を北上して行きます。 鉄塔に出合い、斜度の増した斜面を登って行くと、写真24の分岐があり、左折。 道はネットに近い辺りを通っており、幼木が繁茂して歩きにくい中を進んで行くと、桑谷山山頂です。 こちらを桑谷山西峰とも呼ぶようです。 来た道を引き返して分岐に戻ると、すぐに桑谷山東峰に到着です。 ■桑谷山東峰〜久多峠(能見峠)〜フカンド山〜P927 関電の巡視路となっており、道は概ね明瞭で歩きやすい。 写真30や31の辺りが急斜面となっている程度で、特に問題はなく、久多峠へ至ります。 少しだけ舗装路を歩いて再入山し、その後も特に問題はなく、フカンド山山頂に至ります。 P897を経て、P927への最後の登りで踏み跡がはっきりしなくなったので、おおよその見当で登っています。 ■P927〜光砥山〜小野村割岳 ここからは中央分水嶺を辿って小野村割岳へ向かいます。 京大演習林の外縁となっており、そちらへの侵入は禁じられています。 踏み跡は全般的に薄めで、誘い込まれるような支尾根もいくつかあるので、きちんと進行方向を把握できる手段があると安心です。 光砥山山頂へは分水嶺から少し逸れて寄る形になります。 分水嶺に戻り、引き続き進行方向に注意して進むと、小野村割岳山頂に到着です。 ■小野村割岳〜早稲谷林道〜下の町バス停 山頂から南に延びる尾根へ進みます。 下り始めるとすぐに倒木があり、やや荒れ気味ですが、あまり問題なし。 その先でロープの設置されているやや急な斜面を下ると、沢に出合います。 沢沿いを少し下ると、林道終点に着き、ここからは林道歩きとなります。 沢で林道が崩落していたり、低木が繁茂していたりで、少し通行しにくい。 危険な箇所はないはずだけど、今後の大雨などでさらに荒れる可能性は十分にあり、注意しておきたいですね。 ゲートを通過すると、その先は問題なく、下の町バス停へ至ります。 今回は部分的に一般のルート以外も歩いています。 尾根芯が低木などの藪になっている所が少なくないし、気温が高い時期はクモの巣が多そう。 標識は少なく、目印はそれなりに目に付くけれど、頼りにするのは良くないはず。 踏み跡が薄めの所もあり、引き込まれそうな支尾根は多そう。 地形図で感じるよりも難易度が高く、一定程度に歩き慣れている人向けの山域でしょう。 現在地を把握できる機器を持っておくと心強いかと。 |
写真
感想
印象に残っている山行はいくつもあり、改めてレコを見ると、その時の事が思い出される。
そんな中、最も苦い思いが伴うのは、2018年11月に挑んだ『鎌倉山〜八丁平〜峰床山〜桑谷山』です。
2018年9月の台風21号は強風を伴って近畿に襲来し、各地に甚大な被害をもたらしました。
この時の山行でも連なる倒木に苦労させられ、その挙句に大切なiPadを落としてしまい、結局は見つからないままに当日中に下山できなくなり、山中で夜を明かしたのです。
あれがきっかけで安全な山行を強く意識するようになり、結果としては良い勉強をさせてもらったのですが。
その時にビバーク地に選んだ岩場があるのだけど、iPadを失ったまま行動していたので、それがどこなのか分かっておらず、確認してみたいとの思いがずっとあったのです。
長らく決行しないままだったのだけど、3年が経過してしまう前にという事で、この日の山行となりました。
大悲山口バス停からスタートし、舗装路を少し歩いてから桑谷林道へ進む。
すぐに尾根の先端と出合い、少し迷った末にここから取り付く事にする。
踏み跡はなく、最初は岩場になっており、ちょっと不安ではあるけど、ここを過ぎると問題はないはずと判断。
慎重に岩場を通過すると、少し進んだ辺りで右下から登って来る踏み跡がある。
林業の作業者が使っているのかな?
その後は植林帯のしんどい登りとなり、黙々と登るのみ。
鉄塔の手前で植林帯を抜けると、展望が得られ、ここで少し体を休めておく。
関電の巡視路はトラバース道となるようで、そちらには進まずに尾根を辿る。
再びしんどい登りとなり、右から上って来る尾根に合流すると、傾斜は緩む。
しばらく進むと、何となく見た事のある岩があり、ビバークした際の岩場が近そうなので辺りを窺っていると、発見です!
あの夜、この岩のおかげで背後を気にせずに済み、無事に朝を迎えられたので、再び訪れておきたかったのだけど、実現できて良かった。
あの時の事に思いを馳せつつ、パンを食べての休憩。
その後は記憶にある通り、岩場があったり、ユズリハの幼木などで藪っぽくなったり。
大悲山方面への分岐は気付きにくく、あの時も気付かないままに通り過ぎたよう。
やや歩きにくくて地味な道を辿り、大悲山山頂に到着です。
もちろん、ここに来るのは初めて。
ピークハンターさんのプレートはあるのかも知れないけど、見当たらず。
引き返して行き、その後は記憶に残っていたり、そうでもなかったり。
P813を経て、黙々と登って行き、分岐にて左へ。
幼木の繁茂のせいで、桑谷山の山頂である西峰への道は記憶以上に歩きにくく、とても嫌な感じで、当分は訪れたくないと思わせられる。
何とか歩き終え、桑谷山山頂に到着です。
少しだけ休み、来た道を苦しみながら引き返して行き、分岐からすぐに桑谷山東峰に到着です。
標高はこちらの方が高い。
そろそろ昼時だけど、虫が多いし、時間が気になるので、ドリンクゼリーでのエネルギー補給のみ。
ここからは桂川と安曇川の分水嶺を辿るルートで、P927までは初めて歩く事になる。
関電の巡視路となっており、格段に歩きやすくなる。
展望が得られる所もあり、良い感じのルートだと思う。
想定よりも遅れているはずで、ペースを上げたいのだけど、どうも体の反応が良くなく、思ったように前へと進まない。
30分ほどで久多峠に着き、すぐに登り返しにかかる。
さっきまでよりは歩く人が少なそうな感じだけど、こちらも歩きやすい道ですね。
どの辺りからだったか、少し風が吹いてくれるようになり、ちょっとだけ快適に。
方向転換する辺りで傾斜は緩み、すぐにフカンド山山頂に到着です。
こちらも初登頂で、やっとの事で訪れる事ができました。
板取大杉の堂々たる姿に圧倒され、P897に到着。
その後も相変わらずペースは上がらず、今年の6月12日の山行の時よりも20分以上の遅れでP927に到着。
最終的な判断は持ち越しにしたけど、予定をフルにこなすのは難しそう。
ここからは過去に歩いているので安心と言いたいのだけど、支尾根に迷い込まないように注意が必要で、気を付けて歩いて行く。
所々で巨木や特徴のある木に出合い、ここならではの光景だと感じる。
でも、想定よりも遅れており、じっくりと見ている余裕はない。
光砥山を経て、大木や気になる木に再会しつつ進むと、小野村割岳山頂に到着です。
結局、遅れを取り戻す事はできず、短縮プランを採る。
これで何とか余裕ができたので、ここで遅い昼食にします。
3年前の6月に初めて訪れた時と同様、山頂から南に延びる尾根を進み、早稲谷林道へと続くルートへ向かいます。
林道は結構な荒れ具合だったので、それなりに心配。
尾根を下り終えると、小さな沢に出合い、少し進むと林道終点となる。
幼木などが繁茂している所があったり、沢で林道が崩れていたりするのだけど、大きな支障になるほどではなく、歩き慣れていれば、あまり問題ない。
荒れている区間を順調にやり過ごし、ゲートに出合う。
ここからはきっちりと整備されており、淡々と歩くのみ。
最後まで体はすっきりせず、長い林道歩きが苦痛に感じられる。
何とか歩き終え、下の町バス停にてゴールです。
という訳で、因縁の山とも言える桑谷山に行って来ました。
あの山行でビバーク地に選んだ岩場を見つける事ができ、これで宙ぶらりんのままだったものが繋がり、一つのリングになった感じでしょうか。
大悲山やフカンド山にも初登頂でき、自分なりに少しずつ京都北山の奥部へと入って行く事ができているように思う。
この時期は見所が少ないようだし、たくさんのクモの巣に苦労させられたりしたのもあり、この辺りをまた歩くとすると、違う時期が良さそう。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する