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Yamareco

記録ID: 3561899
全員に公開
ハイキング
京都・北摂

大悲山〜桑谷山〜フカンド山〜光砥山〜小野村割岳

2021年09月25日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
07:30
距離
18.0km
登り
1,228m
下り
1,171m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:44
休憩
0:46
合計
7:30
距離 18.0km 登り 1,230m 下り 1,182m
9:28
10
大悲山口バス停
9:38
9:42
52
登り口
10:34
10:40
14
思い出の岩
10:54
10:56
32
11:28
11:30
26
P813
11:56
12:00
14
12:14
12:18
18
桑谷山東峰
12:36
12:38
10
P801
12:48
12:50
34
13:24
13:28
16
13:44
13:46
34
P897
14:20
14:22
24
P927
14:46
14:48
24
15:12
15:22
56
16:18
0:00
40
ゲート
16:58
下の町バス停
天候 晴れ/曇り
過去天気図(気象庁) 2021年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
京阪電鉄 - 祇園四条〜出町柳 220円
京都バス - 32系統 - 出町柳駅前〜大悲山口 940円
京都バス - 32系統 - 下の町〜烏丸北大路 960円
京都市営地下鉄 - 北大路〜四条 260円
コース状況/
危険箇所等
■大悲山口バス停〜大悲山
少し舗装路を歩き、橋を渡って未舗装の林道へ進みます。
地形図を見た上で傾斜が緩やかそうな尾根の先端から取り付いていますが、初っ端は踏み跡も見られず、岩場となっており、他に登り口がありそうな。
少し進んだ辺りで右から登って来る踏み跡があり、そちらが登り口でしょうか?
植林帯の尾根には獣道程度の踏み跡が時に表れる程度で、歩く人は少なそう。
鉄塔に出合う辺りは木々が伐採されており、展望が得られる。
次の鉄塔までは巡視路となっているはずで、その後、巡視路を離れて尾根を辿ると、南から上がってくる尾根と出合い、ここからは傾斜が緩む。
進行方向に注意して進み、分かりにくい分岐で右に進路を取ると、大悲山山頂に至ります。

■大悲山〜桑谷山〜桑谷山東峰
分岐に戻り、アップダウンのある尾根を北上して行きます。
鉄塔に出合い、斜度の増した斜面を登って行くと、写真24の分岐があり、左折。
道はネットに近い辺りを通っており、幼木が繁茂して歩きにくい中を進んで行くと、桑谷山山頂です。
こちらを桑谷山西峰とも呼ぶようです。
来た道を引き返して分岐に戻ると、すぐに桑谷山東峰に到着です。

■桑谷山東峰〜久多峠(能見峠)〜フカンド山〜P927
関電の巡視路となっており、道は概ね明瞭で歩きやすい。
写真30や31の辺りが急斜面となっている程度で、特に問題はなく、久多峠へ至ります。
少しだけ舗装路を歩いて再入山し、その後も特に問題はなく、フカンド山山頂に至ります。
P897を経て、P927への最後の登りで踏み跡がはっきりしなくなったので、おおよその見当で登っています。

■P927〜光砥山〜小野村割岳
ここからは中央分水嶺を辿って小野村割岳へ向かいます。
京大演習林の外縁となっており、そちらへの侵入は禁じられています。
踏み跡は全般的に薄めで、誘い込まれるような支尾根もいくつかあるので、きちんと進行方向を把握できる手段があると安心です。
光砥山山頂へは分水嶺から少し逸れて寄る形になります。
分水嶺に戻り、引き続き進行方向に注意して進むと、小野村割岳山頂に到着です。

■小野村割岳〜早稲谷林道〜下の町バス停
山頂から南に延びる尾根へ進みます。
下り始めるとすぐに倒木があり、やや荒れ気味ですが、あまり問題なし。
その先でロープの設置されているやや急な斜面を下ると、沢に出合います。
沢沿いを少し下ると、林道終点に着き、ここからは林道歩きとなります。
沢で林道が崩落していたり、低木が繁茂していたりで、少し通行しにくい。
危険な箇所はないはずだけど、今後の大雨などでさらに荒れる可能性は十分にあり、注意しておきたいですね。
ゲートを通過すると、その先は問題なく、下の町バス停へ至ります。

今回は部分的に一般のルート以外も歩いています。
尾根芯が低木などの藪になっている所が少なくないし、気温が高い時期はクモの巣が多そう。
標識は少なく、目印はそれなりに目に付くけれど、頼りにするのは良くないはず。
踏み跡が薄めの所もあり、引き込まれそうな支尾根は多そう。
地形図で感じるよりも難易度が高く、一定程度に歩き慣れている人向けの山域でしょう。
現在地を把握できる機器を持っておくと心強いかと。
大悲山口バス停からスタートです。
2021年09月25日 09:28撮影 by  DSC-WX500, SONY
9/25 9:28
大悲山口バス停からスタートです。
ツルカノコソウとかに似ているけど、花期が違う。
2021年09月25日 09:28撮影 by  DSC-WX500, SONY
9/25 9:28
ツルカノコソウとかに似ているけど、花期が違う。
アケボノソウ。
思わぬ所で今年初となりました。
2021年09月25日 09:40撮影 by  DSC-WX500, SONY
3
9/25 9:40
アケボノソウ。
思わぬ所で今年初となりました。
登り口。
踏み跡もなく、迷ったのだけど、付近を探しているような時間的な余裕はなく、地形図的には良さそうなので、ここから。
2021年09月25日 09:42撮影 by  DSC-WX500, SONY
1
9/25 9:42
登り口。
踏み跡もなく、迷ったのだけど、付近を探しているような時間的な余裕はなく、地形図的には良さそうなので、ここから。
登り始めはちょっと岩場になっている。
2021年09月25日 09:43撮影 by  DSC-WX500, SONY
9/25 9:43
登り始めはちょっと岩場になっている。
岩場の先はやせ尾根。
イワウチワが見える。
2021年09月25日 09:45撮影 by  DSC-WX500, SONY
9/25 9:45
岩場の先はやせ尾根。
イワウチワが見える。
植林帯のしんどそうな斜面を登って行く。
2021年09月25日 09:53撮影 by  DSC-WX500, SONY
9/25 9:53
植林帯のしんどそうな斜面を登って行く。
鉄塔付近まで来ると、展望が得られる。
中央はP693かな?
2021年09月25日 10:05撮影 by  DSC-WX500, SONY
1
9/25 10:05
鉄塔付近まで来ると、展望が得られる。
中央はP693かな?
立派なモミの木。
2021年09月25日 10:22撮影 by  DSC-WX500, SONY
9/25 10:22
立派なモミの木。
見覚えのある岩。
2021年09月25日 10:32撮影 by  DSC-WX500, SONY
9/25 10:32
見覚えのある岩。
例の山行でビバークした場所です!
この岩に身を寄せて夜を明かしたのです。
発見できて良かった。
2021年09月25日 10:34撮影 by  DSC-WX500, SONY
4
9/25 10:34
例の山行でビバークした場所です!
この岩に身を寄せて夜を明かしたのです。
発見できて良かった。
シロソウメンタケ?
2021年09月25日 10:41撮影 by  DSC-WX500, SONY
2
9/25 10:41
シロソウメンタケ?
見覚えのある岩場。
2021年09月25日 10:43撮影 by  DSC-WX500, SONY
9/25 10:43
見覚えのある岩場。
岩場からの展望。
あの日、雲海が広がっていたのが思い出される。
2021年09月25日 10:44撮影 by  DSC-WX500, SONY
2
9/25 10:44
岩場からの展望。
あの日、雲海が広がっていたのが思い出される。
シコクママコナかな?
ミヤマママコナかと思っていたのだけど、調べてみると、シコクママコナのような。
2021年09月25日 10:45撮影 by  DSC-WX500, SONY
1
9/25 10:45
シコクママコナかな?
ミヤマママコナかと思っていたのだけど、調べてみると、シコクママコナのような。
倒壊した社の建材が集められている。
岩場の横に祠があったので、それと関係がある?
2021年09月25日 10:45撮影 by  DSC-WX500, SONY
9/25 10:45
倒壊した社の建材が集められている。
岩場の横に祠があったので、それと関係がある?
主にユズリハの幼木が所々で尾根を覆うようになる。
2021年09月25日 10:47撮影 by  DSC-WX500, SONY
9/25 10:47
主にユズリハの幼木が所々で尾根を覆うようになる。
大悲山への分岐。
例の山行では全く気付かず。
2021年09月25日 10:50撮影 by  DSC-WX500, SONY
9/25 10:50
大悲山への分岐。
例の山行では全く気付かず。
大悲山山頂に到着です。
ピークハンターさんのプレートは見当たらず。
2021年09月25日 10:54撮影 by  DSC-WX500, SONY
1
9/25 10:54
大悲山山頂に到着です。
ピークハンターさんのプレートは見当たらず。
記憶にある大木。
2021年09月25日 11:07撮影 by  DSC-WX500, SONY
1
9/25 11:07
記憶にある大木。
ミヤマウズラ。
見かけたのは葉っぱのみ。
2021年09月25日 11:11撮影 by  DSC-WX500, SONY
9/25 11:11
ミヤマウズラ。
見かけたのは葉っぱのみ。
鉄塔下を通過。
2021年09月25日 11:22撮影 by  DSC-WX500, SONY
1
9/25 11:22
鉄塔下を通過。
P813。
プレートがあるとは思っていなかった。
2021年09月25日 11:28撮影 by  DSC-WX500, SONY
2
9/25 11:28
P813。
プレートがあるとは思っていなかった。
分岐。
まずは桑谷山の山頂である西峰へ。
2021年09月25日 11:42撮影 by  DSC-WX500, SONY
2
9/25 11:42
分岐。
まずは桑谷山の山頂である西峰へ。
モミの幼木?
記憶以上に藪っぽくて、桑谷山を歩く人が少ないのも納得?
2021年09月25日 11:51撮影 by  DSC-WX500, SONY
1
9/25 11:51
モミの幼木?
記憶以上に藪っぽくて、桑谷山を歩く人が少ないのも納得?
桑谷山山頂に到着です。
桑谷山は双耳峰で、東峰の方が少し標高が高いようだけど、三角点のあるピークが普通に山頂ですね。
2021年09月25日 11:58撮影 by  DSC-WX500, SONY
2
9/25 11:58
桑谷山山頂に到着です。
桑谷山は双耳峰で、東峰の方が少し標高が高いようだけど、三角点のあるピークが普通に山頂ですね。
三角点。
当分、再訪する事はなさそう?
2021年09月25日 11:58撮影 by  DSC-WX500, SONY
9/25 11:58
三角点。
当分、再訪する事はなさそう?
桑谷山東峰に到着です。
ここから先は桂川と安曇川の分水嶺を歩きます。
2021年09月25日 12:14撮影 by  DSC-WX500, SONY
2
9/25 12:14
桑谷山東峰に到着です。
ここから先は桂川と安曇川の分水嶺を歩きます。
送電線越しに展望が広がる。
中央が武奈ヶ岳かな。
2021年09月25日 12:20撮影 by  DSC-WX500, SONY
2
9/25 12:20
送電線越しに展望が広がる。
中央が武奈ヶ岳かな。
関電の巡視路となっており、概ね歩きやすい道が続く。
ここは急斜面で、道が少し崩れている。
2021年09月25日 12:29撮影 by  DSC-WX500, SONY
9/25 12:29
関電の巡視路となっており、概ね歩きやすい道が続く。
ここは急斜面で、道が少し崩れている。
ちょっとだけ岩場。
イワナシやイワウチワが見られる。
2021年09月25日 12:30撮影 by  DSC-WX500, SONY
1
9/25 12:30
ちょっとだけ岩場。
イワナシやイワウチワが見られる。
P801付近から桑谷山を振り返る。
2021年09月25日 12:36撮影 by  DSC-WX500, SONY
9/25 12:36
P801付近から桑谷山を振り返る。
中央に武奈ヶ岳。
前の週には、あちらからこちらを見ていたはず。
2021年09月25日 12:36撮影 by  DSC-WX500, SONY
2
9/25 12:36
中央に武奈ヶ岳。
前の週には、あちらからこちらを見ていたはず。
峰床山をズームアップ。
2021年09月25日 12:37撮影 by  DSC-WX500, SONY
1
9/25 12:37
峰床山をズームアップ。
久多峠に下って来た。
個人的には、能見峠という名称の方がピンと来るけど。
2021年09月25日 12:48撮影 by  DSC-WX500, SONY
9/25 12:48
久多峠に下って来た。
個人的には、能見峠という名称の方がピンと来るけど。
少しだけ舗装路を歩き、ここから再入山。
2021年09月25日 12:48撮影 by  DSC-WX500, SONY
9/25 12:48
少しだけ舗装路を歩き、ここから再入山。
ベニナギナタタケ。
2021年09月25日 12:54撮影 by  DSC-WX500, SONY
2
9/25 12:54
ベニナギナタタケ。
キノコ。
2021年09月25日 13:13撮影 by  DSC-WX500, SONY
2
9/25 13:13
キノコ。
スミレ。
ある意味で期待通りに咲いてくれている。
2021年09月25日 13:22撮影 by  DSC-WX500, SONY
9/25 13:22
スミレ。
ある意味で期待通りに咲いてくれている。
フカンド山山頂に到着です。
深洞山とも表記するよう。
2021年09月25日 13:24撮影 by  DSC-WX500, SONY
2
9/25 13:24
フカンド山山頂に到着です。
深洞山とも表記するよう。
三角点。
ピークハンターさんのプレートは見当たらず。
2021年09月25日 13:24撮影 by  DSC-WX500, SONY
9/25 13:24
三角点。
ピークハンターさんのプレートは見当たらず。
イワウチワ。
所々で群生している。
2021年09月25日 13:35撮影 by  DSC-WX500, SONY
9/25 13:35
イワウチワ。
所々で群生している。
板取大杉。
かなり大きい。
2021年09月25日 13:40撮影 by  DSC-WX500, SONY
1
9/25 13:40
板取大杉。
かなり大きい。
P897。
ピークハンターさんのプレートは見当たらず。
2021年09月25日 13:44撮影 by  DSC-WX500, SONY
9/25 13:44
P897。
ピークハンターさんのプレートは見当たらず。
立派な木を見ながら。
2021年09月25日 13:50撮影 by  DSC-WX500, SONY
1
9/25 13:50
立派な木を見ながら。
キノコ。
2021年09月25日 14:02撮影 by  DSC-WX500, SONY
1
9/25 14:02
キノコ。
特徴のある木が多い。
2021年09月25日 14:19撮影 by  DSC-WX500, SONY
9/25 14:19
特徴のある木が多い。
P927に到着です。
ピークハンターさんのプレートに気付かず。
2021年09月25日 14:20撮影 by  DSC-WX500, SONY
9/25 14:20
P927に到着です。
ピークハンターさんのプレートに気付かず。
もう秋になりつつあるのだろうけど、この日は暑い。
2021年09月25日 14:36撮影 by  DSC-WX500, SONY
9/25 14:36
もう秋になりつつあるのだろうけど、この日は暑い。
これは巨木ですね。
2021年09月25日 14:43撮影 by  DSC-WX500, SONY
1
9/25 14:43
これは巨木ですね。
光砥山山頂に到着です。
この日の最高標高点だけど、相変わらず地味な感じ。
2021年09月25日 14:46撮影 by  DSC-WX500, SONY
1
9/25 14:46
光砥山山頂に到着です。
この日の最高標高点だけど、相変わらず地味な感じ。
いつも気になる木。
人がよじ登ろうとしているように見える。
2021年09月25日 14:56撮影 by  DSC-WX500, SONY
3
9/25 14:56
いつも気になる木。
人がよじ登ろうとしているように見える。
この木も存在感がある。
2021年09月25日 15:02撮影 by  DSC-WX500, SONY
1
9/25 15:02
この木も存在感がある。
小野村割岳山頂に到着です。
ここで昼食にします。
2021年09月25日 15:12撮影 by  DSC-WX500, SONY
3
9/25 15:12
小野村割岳山頂に到着です。
ここで昼食にします。
三角点。
想定よりも遅れているし、どうも本調子ではないので、佐々里峠方面には向かわず、早稲谷林道を通っての下山とする。
2021年09月25日 15:13撮影 by  DSC-WX500, SONY
9/25 15:13
三角点。
想定よりも遅れているし、どうも本調子ではないので、佐々里峠方面には向かわず、早稲谷林道を通っての下山とする。
中空が焼け焦げた木。
上の方でカラスが鳴いている。
2021年09月25日 15:26撮影 by  DSC-WX500, SONY
1
9/25 15:26
中空が焼け焦げた木。
上の方でカラスが鳴いている。
かわいらしい小滝。
2021年09月25日 15:33撮影 by  DSC-WX500, SONY
2
9/25 15:33
かわいらしい小滝。
早稲谷林道は相変わらず荒れているけど、前回と同程度かなという感じで、あまり問題はなし。
2021年09月25日 15:45撮影 by  DSC-WX500, SONY
9/25 15:45
早稲谷林道は相変わらず荒れているけど、前回と同程度かなという感じで、あまり問題はなし。
滝があるけど、倒木がなければという感じ。
2021年09月25日 15:56撮影 by  DSC-WX500, SONY
1
9/25 15:56
滝があるけど、倒木がなければという感じ。
岩石マニア向け?
2021年09月25日 15:59撮影 by  DSC-WX500, SONY
2
9/25 15:59
岩石マニア向け?
これが早稲谷の本流かな。
2021年09月25日 16:02撮影 by  DSC-WX500, SONY
1
9/25 16:02
これが早稲谷の本流かな。
堰堤の上部にて。
2021年09月25日 16:51撮影 by  DSC-WX500, SONY
1
9/25 16:51
堰堤の上部にて。
ミゾソバかな。
2021年09月25日 16:56撮影 by  DSC-WX500, SONY
1
9/25 16:56
ミゾソバかな。
下の町バス停にてゴールです。
何だか疲れました。
2021年09月25日 17:00撮影 by  DSC-WX500, SONY
9/25 17:00
下の町バス停にてゴールです。
何だか疲れました。
撮影機器:

感想

印象に残っている山行はいくつもあり、改めてレコを見ると、その時の事が思い出される。
そんな中、最も苦い思いが伴うのは、2018年11月に挑んだ『鎌倉山〜八丁平〜峰床山〜桑谷山』です。
2018年9月の台風21号は強風を伴って近畿に襲来し、各地に甚大な被害をもたらしました。
この時の山行でも連なる倒木に苦労させられ、その挙句に大切なiPadを落としてしまい、結局は見つからないままに当日中に下山できなくなり、山中で夜を明かしたのです。
あれがきっかけで安全な山行を強く意識するようになり、結果としては良い勉強をさせてもらったのですが。
その時にビバーク地に選んだ岩場があるのだけど、iPadを失ったまま行動していたので、それがどこなのか分かっておらず、確認してみたいとの思いがずっとあったのです。
長らく決行しないままだったのだけど、3年が経過してしまう前にという事で、この日の山行となりました。

大悲山口バス停からスタートし、舗装路を少し歩いてから桑谷林道へ進む。
すぐに尾根の先端と出合い、少し迷った末にここから取り付く事にする。
踏み跡はなく、最初は岩場になっており、ちょっと不安ではあるけど、ここを過ぎると問題はないはずと判断。
慎重に岩場を通過すると、少し進んだ辺りで右下から登って来る踏み跡がある。
林業の作業者が使っているのかな?
その後は植林帯のしんどい登りとなり、黙々と登るのみ。
鉄塔の手前で植林帯を抜けると、展望が得られ、ここで少し体を休めておく。

関電の巡視路はトラバース道となるようで、そちらには進まずに尾根を辿る。
再びしんどい登りとなり、右から上って来る尾根に合流すると、傾斜は緩む。
しばらく進むと、何となく見た事のある岩があり、ビバークした際の岩場が近そうなので辺りを窺っていると、発見です!
あの夜、この岩のおかげで背後を気にせずに済み、無事に朝を迎えられたので、再び訪れておきたかったのだけど、実現できて良かった。
あの時の事に思いを馳せつつ、パンを食べての休憩。

その後は記憶にある通り、岩場があったり、ユズリハの幼木などで藪っぽくなったり。
大悲山方面への分岐は気付きにくく、あの時も気付かないままに通り過ぎたよう。
やや歩きにくくて地味な道を辿り、大悲山山頂に到着です。
もちろん、ここに来るのは初めて。
ピークハンターさんのプレートはあるのかも知れないけど、見当たらず。
引き返して行き、その後は記憶に残っていたり、そうでもなかったり。
P813を経て、黙々と登って行き、分岐にて左へ。
幼木の繁茂のせいで、桑谷山の山頂である西峰への道は記憶以上に歩きにくく、とても嫌な感じで、当分は訪れたくないと思わせられる。
何とか歩き終え、桑谷山山頂に到着です。
少しだけ休み、来た道を苦しみながら引き返して行き、分岐からすぐに桑谷山東峰に到着です。
標高はこちらの方が高い。
そろそろ昼時だけど、虫が多いし、時間が気になるので、ドリンクゼリーでのエネルギー補給のみ。

ここからは桂川と安曇川の分水嶺を辿るルートで、P927までは初めて歩く事になる。
関電の巡視路となっており、格段に歩きやすくなる。
展望が得られる所もあり、良い感じのルートだと思う。
想定よりも遅れているはずで、ペースを上げたいのだけど、どうも体の反応が良くなく、思ったように前へと進まない。
30分ほどで久多峠に着き、すぐに登り返しにかかる。
さっきまでよりは歩く人が少なそうな感じだけど、こちらも歩きやすい道ですね。
どの辺りからだったか、少し風が吹いてくれるようになり、ちょっとだけ快適に。
方向転換する辺りで傾斜は緩み、すぐにフカンド山山頂に到着です。
こちらも初登頂で、やっとの事で訪れる事ができました。

板取大杉の堂々たる姿に圧倒され、P897に到着。
その後も相変わらずペースは上がらず、今年の6月12日の山行の時よりも20分以上の遅れでP927に到着。
最終的な判断は持ち越しにしたけど、予定をフルにこなすのは難しそう。

ここからは過去に歩いているので安心と言いたいのだけど、支尾根に迷い込まないように注意が必要で、気を付けて歩いて行く。
所々で巨木や特徴のある木に出合い、ここならではの光景だと感じる。
でも、想定よりも遅れており、じっくりと見ている余裕はない。
光砥山を経て、大木や気になる木に再会しつつ進むと、小野村割岳山頂に到着です。
結局、遅れを取り戻す事はできず、短縮プランを採る。
これで何とか余裕ができたので、ここで遅い昼食にします。

3年前の6月に初めて訪れた時と同様、山頂から南に延びる尾根を進み、早稲谷林道へと続くルートへ向かいます。
林道は結構な荒れ具合だったので、それなりに心配。
尾根を下り終えると、小さな沢に出合い、少し進むと林道終点となる。
幼木などが繁茂している所があったり、沢で林道が崩れていたりするのだけど、大きな支障になるほどではなく、歩き慣れていれば、あまり問題ない。
荒れている区間を順調にやり過ごし、ゲートに出合う。
ここからはきっちりと整備されており、淡々と歩くのみ。
最後まで体はすっきりせず、長い林道歩きが苦痛に感じられる。
何とか歩き終え、下の町バス停にてゴールです。

という訳で、因縁の山とも言える桑谷山に行って来ました。
あの山行でビバーク地に選んだ岩場を見つける事ができ、これで宙ぶらりんのままだったものが繋がり、一つのリングになった感じでしょうか。
大悲山やフカンド山にも初登頂でき、自分なりに少しずつ京都北山の奥部へと入って行く事ができているように思う。
この時期は見所が少ないようだし、たくさんのクモの巣に苦労させられたりしたのもあり、この辺りをまた歩くとすると、違う時期が良さそう。

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