八ヶ岳 縦走
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- GPS
- 29:19
- 距離
- 48.1km
- 登り
- 4,105m
- 下り
- 4,337m
コースタイム
- 山行
- 2:42
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 2:56
- 山行
- 8:18
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 9:56
- 山行
- 7:36
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 9:16
- 山行
- 5:41
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 6:13
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
帰り:プール平 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大岳から天狗の露地に降りる道は石が濡れていて少々気を使う。 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
天気が安定しそうなので、八ヶ岳の縦走に行った。かなり以前から計画はあったが、なかなか休暇と天気が合わなかった。中央アルプスとの選択で迷ったが、日程に余裕がある八ヶ岳を選択。
[1日目]
始発で移動しても小淵沢駅到着が昼過ぎなので、駅から歩くと青年小屋に入るのが遅くなる。このため、徒歩を諦めてタクシーで観音平まで移動した。スタート時の気温は21℃、風もあって快適だ。まずは汗をかかないように、ゆっくりと登る。編笠山までの標高差は約850mほど。初日は荷物も重い。
途中に展望台とあったので行ってみたが、単なる休憩場所だった。どうやら眺めがいいのは少し降りたところらしい。後はひたすら登って編笠山へ。編笠山の山頂からは少し霞んではいるが、富士山も見える。また、明日行く権現岳や赤岳も綺麗に見える。山頂は風が強いので、体を冷やさないように早々に退散。青年小屋でテントを張って、十分に水を確保した。いい水場だ。明日も天気だといいな。
[2日目]
朝から快晴。早めに起きたが準備に手間取り、予定通りの6時出発となった。まずは権現山へ。これは思っていたよりキツいルートだ。さらに、途中のガレ場の登りで、うっかり小さな石を落としてしまった。正確にルートを辿らないと浮石が多いので危険だ。安全登山を心がけなければ...と考えていた直後に再度ルート外して、権現山手前のピークに直登してしまった。どうりで斜面キツいと思った。うーむ、経験不足だな。
とりあえず権現山に到着。標高差の割には厳し目の山だ。次は縦走路最高峰の赤岳へ。これも意外と遠かった。以前、赤岳山頂から縦走路を見たときに、結構大変そうだと思ったが、その通りだ。標高差は450m程度だが、岩やアップダウンがあり、なかなか着かない。結局、想定より少し遅れて赤岳に到着。
山頂で写真撮るなどして少し休憩。道半ばの割には疲れた感じ。途中の赤岳展望荘ではヘリで物資を搬送中だった。これは初めて見た。ここから横岳がさらに遠かった。幾つかのピーク超えてもまだ着かない。足もそれなりに疲れてきて、この調子で黒百合ヒュッテに16:00前に辿り着けるのか?と心配になった。
横岳から先は少し緩やかになる。それなりに疲れたので、硫黄岳山荘で昼食。硫黄岳への道は楽そうに見えたが、食事で体が重くなったせいか、スピードが上がらない。ガスがかかった広い山頂で少しブラブラしてから夏沢峠まで下る。ここは思ったほど急ではなかった。夏沢峠の小屋は両方とも休業していたので、早々に根石岳に向かう。
根石岳への樹林帯の登りは長く、疲労した体にこたえる。しかし、根石岳からは東天狗岳が思ったより近く見えた。予定時間を少しオーバーしているが、西天狗岳に行く時間があるかも。思った通り、東天狗岳の山頂で30分以上の余裕があったので、荷物をデポして西天狗岳を往復。前回は濃い霧だったので、眺めを期待していたが、今回もガスがかかっていて眺めはなし、残念。
ここから黒百合ヒュッテまでは45分のコースタイム。前にきた時は天狗の裏庭を通ったので、今回は稜線を選択。楽なルートかと思ったら、普通に岩がゴロゴロしていて時間がかかってしまった。でも、なんとか16:00前にテントを設営できた。疲れていたのかテント内で水をこぼしてしまい、余計に疲れることになった... 次回からは水をより慎重に扱うことにしよう。
[3日目]
今日も晴れている。いつもの通り6:00に出発。予定は中山回りだったが、まだ行ってない"ニュウ"を経由するルートに変更する。それなのに分岐を通り越してしまい、中山展望台まで行ってしまった。少し考えた後、時間に余裕があるので分岐まで引き返すことにした。どうやら足下を見ていて、標識を見落としたようだ。分岐までの距離は事前チェックしていたが、痛恨の30分ロス。ニュウに着いたときにはガスがかかっていて眺めはなし。ミスしなければ少しは眺めがあったかも...次回に期待しよう。
ニュウからの下りは比較的長い。途中の"にゅうの森"はとても綺麗だった。しばらく見ていたいところだが、行程は遅れ気味。白駒池が近づくにつれて人が増えてきた。結局、青苔荘の到着は30分遅れ。でも、ここで野沢菜おやきを食べなくては。ついでに信州りんごのアップルパイもいただいた。
食べ過ぎたのかなんとなく体が重く、麦草峠を過ぎてから茶臼山の登りがキツい。しかし、途中のピークへの登りで少し汗をかいてからは多少楽になった。茶臼山もガスがかかっていた。今日は眺めを期待できそうにない。一気に縞枯山を越えて、ロープウェイ乗り場へ向かう。予定は雨池山経由だったが、やはり坪庭は確認しておきたい。
坪庭から北横岳に向かおうとしたら、足に痛みが!どうやらマメができたらしい。要所に保護クリームを塗っていたが、いつもとは異なる場所をやられた。ソルボバンで保護して北横岳を一気に登る。意外にもガスが少なく北横岳は眺めが良かった。ここから今日のお楽しみの大岳と天狗の露地。大岳への道は想定より大変で、距離の割に時間がかかった。大きな石がゴロゴロしている。それにしても、大岳はいい雰囲気の所だ。蓼科山も綺麗に見える。もう少しガスが少なければよかったのに。
ここからは急な下りが続く。岩だらけの上、濡れていて滑りそうだ。慎重に降りて、しばらく進むと、開けた場所に出た。大きな岩が点在しているので、どうやらここが天狗の露地らしい。確かに大岩の上を飛ぶように歩く必要がある。でも、岩が乾いているので多少マシだ。小さな丘を超えると、双子池ヒュッテが見えてきた。ここで、焦って少々ペースが早くなり、岩から落ちて膝を打った。うーむ、慎重に行かねば(何回言うのだ?)。
双子池のテント場は近くの場所が埋まっていて、端の方になった。ほぼ池の反対側で片道10分(泣)。明日は午後に天気が崩れるらしいので、少し早めに動くことにしよう。
[4日目]
曇っているせいか暖かくてぐっすり眠れた。結露もほとんどなかったのがありがたい。天気が気になるので、いつもより1時間早めに出発。双子山への登りは笹の道だ。笹に朝露がたっぷり付いているので、ズボンやウェアが濡れる。まずは調子を整えるためにゆっくりと登る。双子山の山頂は広々としたいい所だった。でも、蓼科山の手前のピークが高めに見える。疲れているのか?
大河原峠に一旦降りてから登り返す。登りきった所で天気を確認したら、すぐにでも雨が降りそうだ。と思ったら、ポツポツきた。今日1日やまないはずなので、ここで完全に雨モードに切り替え。ここからは汗をかかないよう気をつける必要がある。幸い気温は10℃と低めなので、蒸れることはなさそうだ。
しばらく歩くと蓼科山荘に到着した。ここからは急な登り。ゆっくりと登っていたら、突然"あと15分"の表示。意外に近い。やがて蓼科山頂ヒュッテに到着。山頂は雨で全く眺望なし。晴れた日に出直すことにしよう。
女ノ神茶屋への下山路はとにかく長い。延々と降り続けて2時間、やっと道に出た。降りるまで平な所で2回ほどコケて笹藪に突っ込んでしまった。岩場は慎重に歩くのだが、油断というものは恐ろしい。バスが来るまで時間があるので、ついでに信玄棒道を親湯・プール平まで歩くことにした。というより、ずぶ濡れなので動きを止めると寒くて辛い。この道はなかなかハイスピードコースだ。また、最後に川を渡る歩道橋が異常に立派でビックリする。
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八ヶ岳は権現岳や横岳、そして大岳と意外にタフな山があった。そのため、縦走してみると地図で見る以上に体力が必要な感じだ。とはいえ、概ね晴れて気持ち良い縦走となった。特にテント場で雨に降られなくてよかった。最終日のみ雨で、下山後に濡れた服をしばらく着替えることができず、寒さに震え続けたのは少々こたえた。次回からは下山後の後処理も計画段階で考えておこう。
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