八ヶ岳(清里〜真教寺尾根〜赤岳〜硫黄岳〜天狗岳〜唐沢鉱泉)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 2,094m
- 下り
- 1,729m
コースタイム
19日 赤岳(5:35)→天望荘(5:55)→地蔵尾根分岐(6:00)→杣添尾根分岐(6:30)→奥ノ院(6:40-6:55)→硫黄岳山荘(7:20)→硫黄岳(7:35-7:55)→夏沢峠(8:25-8:30)→箕冠山(8:55)→根石山荘(9:00)→根石岳(9:05-9:10)→白砂新道分岐(9:20)→東天狗(9:55)→西天狗(9:50-10:05)→展望台(10:45)→分岐(11:20)→唐沢鉱泉(11:50-12:25)→八方台(12:50)→辰野館(13:15)
過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
石和温泉〜清里 \1,110 清里〜美し森 \300 辰野館〜茅野 \1,100 茅野〜原当麻 \2,940 + 自由席特急券\1,780 |
写真
感想
八ヶ岳は4年前に赤岳・阿弥陀岳を踏んでいますが、美濃戸から登ったのと、核心部の横岳通過をしなかったのが心残りで、また行きたいとずっと思っていました。ということでその心残りを満たすべく八ヶ岳へ。百名山50到達して、単なるピークハントだけでは面白くない、という思いが出てきたのかもしれません。
コースですが、自宅からの最短距離は小淵沢〜編笠を経由するものだと思われますが、それだと1泊で横岳通過までは厳しくなって来てしまいます。許容範囲でちょっと短くするため、清里から赤岳を目指すとなると、県界尾根と真教寺尾根。県界尾根はちょうと分水界になっているという魅力がありますが、どこかミステリアスな名前に惹かれたのと、岩場がより急峻ということを聞き、真教寺尾根を選択しました。
朝自宅出発すると小淵沢7時台の小海線に乗ることが出来ないので、今回もネットカフェ宿泊です。石和温泉駅からおよそ2kmのところ。いろいろあって鈍行の終電に間に合わず、八王子22時半ごろのかいじへ乗車。1時間の短い旅です。椅子は快適ですが、速すぎて揺れも大きく、なんか落ち着きません。あっと言う間に着いてしまいました。鈍行に慣れた身には何か変な感じがします。
駅から歩くこと30分。ネットカフェに身を落ち着け、軽く眠るともう朝の4時。慌てて出発します。コンビニで朝食を買って、駅までのんびり歩きます。もう早朝は先月ほど暑さを感じません。始発に乗車したのが5時50分。眠気が一気に襲ってきて、気づいたら小淵沢に着いてしまいました。ここで小海線が来るまで1時間強待つことになります。清里で美し森までは1時間待ってからバスに乗るか、それとも1時間歩くか考えますがなかなか結論は出ません。すると思わぬことに小海線がトラブルのため20分ほど遅れて到着。この時間ならバス待ったほうがいいや、と外的な圧力によりあっさり解決してしまいました。
久しぶりの清里。人もまばらでさみしげな感じがします。早朝なのもあるでしょうが、現在の経済状況も影を落としているような気がしてなりません。
9時発のピクニックバスに乗車。なかなかおしゃれなバスです。椅子が木製。休日と平日でコースが違います。休日版は比較的早く美し森に着くので助かります。
さて、着いた美し森。大きな表示は何か見たことあったようななかったような・・・。トイレをすませ、水分・エネルギー補給を売店でして出発。まずは遊歩道のような階段・木道が続きます。展望台からは一部主稜線が望まれました。道は樹林に入り、間もなくたかね荘。さらに羽衣池。緩やかに登って行きます。次第に前方は真っ白になって来ました。嫌な予感におびえながら歩くと、モーターの駆動音が。スキー場のリフトです。これ乗れば楽だったな・・・と思いましたがやっぱり歩かないと。リフトの降り場はちょっとした展望台となっています。下界方向はまずまずの展望ですが・・・。登山道に戻り、間もなく賽の河原。西側が開けています。これも下界は見えてますが・・・。だんだん期待も小さくなってきましたが、進まないと。さらに一本調子の登りが続き、牛首山に着きました。ここで軽食。扇山へは一投足です。ここから少しアップダウンがあって、岩場が出てきます。大天狗も雲の隙間から見えていますが、大分近くなって来ました。さて、最初のクサリからはただひたすらクサリで一枚岩という感じの岩場を登りまくります。夢中で登ってると気づかないのですが、振り返るとさっき歩いていた尾根が信じられないほど下になっています。きついを通り越して笑いが出てくるような、過去振り返っても間違いなく5本の指には入る急登でした。
最後尾根を南に巻くような感じになってくると間もなく主稜線に合流です。すっかりアルプス的となった道を登ると阿弥陀方面への道を分け、山頂へ。結局何も見えません。それに寒い。とりあえず頂上小屋へ。素泊り+弁当で\6,300です。
ちなみに布団2枚に3名でした。
かなり空腹だったので軽食を取っているうちに急に晴れてきました。やった!今年の夏待ちに待った展望を満喫しました。
自炊場もかなり混雑しているので手早く食事をすませ、早めに床に入りました。しかしまた横になってると頭痛がして、今回は軽く息苦しい感じ。しんどい夜でした。
翌朝も十分晴れています。残念ながら富士山は雲の向こうでした。ご来光の写真撮りでにぎわう山頂を少し早めに出発。天望荘まではクサリもある滑りやすい道を慎重に下ります。地蔵尾根分岐はすぐそこで、そこから横岳方面へ。諏訪側が切れ落ちて佐久側は緩斜面になっている非対称な山容が鮮やか。何度か尾根を乗っ越しながら進みます。諏訪側を歩くときは若干緊張感もありますが、それでも正直期待はずれでした。前日の真教寺尾根の岩場の方がよっぽど歯ごたえあると思います。
後方には赤岳の雄姿が。赤岳ってちょっとマッターホルンっぽいですよね。「日本のマッターホルン」というと槍ヶ岳のことですが、マッターホルンは槍ではなくて斧だと思うんだけどな・・・。
主峰の奥ノ院山頂は多くの人でにぎわっていました。下りのクサリをこなすともう硫黄岳です。一気に地面は火山灰っぽう砂の滑りやすい下り。硫黄岳山荘を過ぎて、ケルンだらけの斜面を登ると硫黄岳山頂。展望は抜群ですが、とにかく広く、天気悪いと遭難しそうな感じですね。
さて、夏沢峠へ下って行きます。ここから一気に雰囲気が変わる感じ。小石が目立つ歩きにくい道になって、樹林に入って峠に着きました。
火口壁が凄い。鳥肌モノです。
箕冠山へ向かって登って行きます。それを抜けるとまた一気に視界が開けて根石山荘。増築をしているのか木材を運ぶヘリが何度も通っていきます。根石岳付近に水場があるように地図にはありましたが、涸れているとのことでした。根石岳を越え、東天狗への登りは少し骨が折れます。着いた東天狗では狭い山頂に人がひしめいていました。これは・・・ということで早々に西天狗へ向かいます。
西天狗山頂もかなりの人がいますが山頂は広い。ただ山頂が広すぎるので写真撮ろうと思うとあちこち行かないといけないのが大変です。
北八ツ方面を展望すると、南八ツと対照的な森で埋め尽くされた山塊です。
さて、名残惜しき山頂を出発。西尾根を下ります。これが巨大な岩の急斜面で大変。下るのも大変だったので登りはきつそうですね。それを過ぎると道は樹林に入り、展望台に出ます。さらに樹林の中を下って枯尾峰への分岐で右に折れ、尾根から外れて斜面を下りきると唐沢鉱泉に出ました。ここで昼食。\840でおいしいうどんが食べられました。渋の湯に行こうと当初は思ってましたが、辰野館へ行く方が時間はほとんど変わらず登りが少なそうなのでそちらへ。林道を
しばらく下ると右手に林道があり、ゲートが降りています。そちらへ入って、若干登ったところが八方台。尾根を越えてさらに林道を下っていくと、ちょっと行き過ぎて辰野館のさらに下へ来てしまいました。バス道を僅かに登り返すと辰野館。1時間30分ほどバスを待ち、バスが来て見たら満員。ゲッ!と思いましたがすぐに降りる人がいたので座ることが出来ました。茅野駅に着いたのは3時40分ごろで、3時50分に特急、鈍行は4時50分ごろまでないので迷った末特急に乗車。高いだけあって速いですね。八王子まで2時間弱で行ってしまいました。鈍行だったら4時間はかかってたと思います。
やっと今年の夏の欲求不満が解消できた、良い山行でした。
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